大田原市新庁舎建設工事総合評価落札方式審査会 報 告 書 平成 28 年 8 月 目 次 1 大田原市新庁舎建設工事総合評価落札方式審査会 …………………… 1 ……………………………………………………………… 2 …………………………………………………………………… 3 2 スケジュール 3 評価方法 4 落札者決定までの経緯 …………………………………………………… 5 5 学識経験者の意見聴取 …………………………………………………… 7 ………………………………………………………………… 7 …………………………………………………………………… 8 ………………………………………………………………………… 9 6 参加者名称 7 審査結果 8 講評 【資料】大田原市新庁舎建設工事総合評価落札方式審査会運営要綱 …… 10 1 大田原市新庁舎建設工事総合評価落札方式審査会 大田原市新庁舎建設工事総合評価落札方式審査会運営要綱(平成28年告示第53 号)を制定し、新庁舎建設工事に係る総合評価落札方式による審査を行った。 (1) 大田原市新庁舎建設工事総合評価落札方式審査会委員 職名 氏名 役職等 ながやま はやし 1 会長 2 副会長 3 委員 4 委員 5 委員 横尾 昇剛 6 委員 鈴木 祐治 7 委員 ※ 永山 林 大田原市副市長 佐藤 英夫 さとう ひでお 大田原市総合政策部長 ふじた まさし 学識経験者 藤田 みつはし 仁 のぶお 三橋 伸夫 よこお のりよし すずき ゆうじ たかはし かずしげ 高橋 一成 (商学博士) 学識経験者 (宇都宮大学教授・副学長 工学博士) 学識経験者 (宇都宮大学准教授 工学博士) 大田原市建設部長 大田原市建設部建築住宅課長 地方自治法施行令(昭和 22 年政令第 16 号)第 167 条の 10 の 2 の規定する学識経験者からの意見聴取を行うため、本審査会の 委員として 3 名の学識経験者を置いた。 (2) 大田原市新庁舎建設工事総合評価落札方式審査会運営要綱第6条第4項の 規定により会長が出席を求めた者 氏名 たなか 田中 役職等 まこと 真 大田原市顧問弁護士 1 2 スケジュール 落札者決定までのスケジュールについては以下のとおりとした。 日程 平成28年4月 内容 4日 第1回大田原市新庁舎建設工事総合評価落札方式審査会 平成28年4月11日 第2回大田原市新庁舎建設工事総合評価落札方式審査会 平成28年4月15日 入札公告 平成28年4月15日 ~ 平成28年5月16日 平成28年4月15日 ~ 平成28年4月22日 平成28年5月 6日 平成28年5月 9日 ~ 平成28年5月16日 平成28年5月20日 競争入札参加希望者への設計図書等の貸与 参加資格確認申請書への質疑受付 参加資格確認申請書への質疑に対する回答 参加資格確認申請書の受付 参加資格確認通知 平成28年5月20日 ~ 平成28年6月27日 設計図書等の再貸与 平成28年5月20日 ~ 平成28年5月27日 技術提案書、VE(※)提案書等への質疑受付 平成28年6月 7日 技術提案書、VE提案書等への質疑に対する回答 平成28年6月20日 ~ 平成28年6月27日 技術提案書、VE提案書等の受付 平成28年7月 5日 第3回大田原市新庁舎建設工事総合評価落札方式審査会 技術対話(プレゼンテーション・ヒアリング)実施 平成28年7月13日 第4回大田原市新庁舎建設工事総合評価落札方式審査会 平成28年7月15日 VE提案書の採否通知(1 回目) 平成28年7月26日 入札・開札 平成28年8月 1日 第5回大田原市新庁舎建設工事総合評価落札方式審査会 平成28年8月 3日 落札者決定(予定) VE提案書の採否通知(2回目) 平成28年8月18日 仮契約締結(予定) 平成28年9月 ※ 契約議案議会上程(予定) VE(Value Engineering の略)…「品質を確保しつつコストを縮減する」又 は「コストを上げずに品質を確保する」方法 2 3 評価方法 (1) 評価方法 評価は、提案項目の評価点と価格項目の評価点とを合計した評価点によるものと し、評価点の一番高い者を落札者とし、二番目に高い者を次点者とすることとした。 提案項目の評価点(配点50点)+価格項目の評価点(配点50点) = 合計(100点) (2) 評価事項に対する配点 項目 評価項目 配点 技 術 協 力 業 務 技術協力業務の実施方法 10.0 の実施方針 技術協力業務の実施体制 10.0 提 施工・工程計画についての提案 10.0 案 項 目 施工上の課題に対する技術的所見 5.0 大 田 原 市 内 事 大田原市内の建設事業者の活用方法 6.0 業 者 の 活 用 に 大田原市内の建設資材の購入計画 6.0 関する提案 3.0 大田原市内の建設事業者以外の業種 35.0 15.0 の活用方法 VE提案採用後概算工事費の評価 価格項目 50.0 (条件付き採用可能含む) 計 (3) 100.0 技術提案等に対する評価 ・ 提案項目 提出された技術提案書等及び技術対話により、総合的に各項目を評価し、以下に 示す評価に該当する点数により採点した。 評価 評価点 特に優れている 配点×1.00 優れている 配点×0.75 普通 配点×0.50 普通未満 配点×0.00 ただし、大田原市内の建設事業者の活用方法については、概算工事費見積額に占め る市内建設事業者の活用工事の合計金額の比率(以下「活用割合」という。) に応じ て、以下に示す評価により採点した。 建設事業者の活用割合(%) 評価点 30%以上 配点×1.00 20%以上30%未満 配点×0.60 10%以上20%未満 配点×0.20 3 ・ 価格項目 価格評価については、参考見積提案率(%)により行った。 参考見積提案率(%) = (VE提案採用後概算工事費/事業費参考額)×100 ※ VE提案採用後概算工事費 = 概算工事費 - VE提案採用金額 ・参考見積提案率が100%を超える価格評価点は0点とした。 {85%<参考見積提案率≦100%}における評価点 ・{85%:50点}と{100%:0点}を通る直線式により算出される以下の 価 格 評 価 y の値を価格評価点とした。 ・価格評価点算定式 y = b×(1-x/a) ・x:(参考見積提案率 – 85)% ・y: 価格評価点 ・a = 15% ・b = 50点 ・参考見積提案率が85%以下の場合は、50点とした。 なお、評価点は小数点第3位を四捨五入し、小数点第2位まで求めることとした。 【価格評価点のイメージ】 価 格 評 価 点 50 点 0点 0% 85% 参考見積提案率 100% 《例1》 参考見積提案率が90%だった場合の価格評価点 ・x:(90-85)% = 5% ・y:(50×(1-5/15)) = 33.33点 《例2》 5%ごとの評価点 85%:50.00点 95%:16.67点 90%:33.33点 100%: 4 0.00点 4 落札者決定までの経緯 (1) 第1回大田原市新庁舎建設工事総合評価落札方式審査会 ・ 開催日 平成28年4月4日 ・ 審査内容 新庁舎建設工事の落札者決定基準等についての審査を行った。 (2) 第2回大田原市新庁舎建設工事総合評価落札方式審査会 ・ 開催日 平成28年4月11日 ・ 審査内容 第1回大田原市新庁舎建設工事総合評価落札方式審査会に引き続き、新庁舎建 設工事の落札者決定基準等についての審査を行った。 (3) 入札公告 平成28年4月15日に大田原市新庁舎建設工事の入札公告を行った。 (4) 競争入札参加希望者への設計図書等の貸与 ・ 設計図書貸与期間 平成28年4月15日~平成28年5月16日 ・ 設計図書等貸与者数 5者 (5) 参加資格確認申請書への質疑受付及び質疑に対する回答 ・ 質疑受付期間 平成28年4月15日~平成28年4月22日 ・ 質疑回答状況 4者から質疑の提出があり、平成28年5月6日に回答 (6) 参加資格確認申請書の受付 ・ 受付期間 平成28年5月9日~平成28年5月16日 ・ 参加資格確認申請提出者数 3者 (7) 参加資格確認通知 提出された参加資格確認申請書の書類審査の結果、提出のあった3者に入札 参加資格があると認められたので、平成28年5月20日に3者に対して参加 資格確認通知を発送した。 5 (8) 設計図書等の再貸与 ・ 設計図書等再貸与期間 平成28年5月20日~平成28年6月27日 ・ 設計図書等再貸与者数 3者 (9) 技術提案書等への質疑受付及び質疑に対する回答 ・ 質疑受付期間 平成28年5月20日~平成28年5月27日 ・ 質疑回答状況 3者から質疑の提出があり、平成28年6月7日に回答 (10) 技術提案書等の受付 ・ 受付期間 平成28年6月20日~平成28年6月27日 ・ 技術提案書等提出者数 3者 (11) 第3回大田原市新庁舎建設工事総合評価落札方式審査会 ・ 開催日 平成28年7月5日 ・ 審査内容 3者から提出された技術提案書等に基づき、技術対話(プレゼンテーショ ン・ヒアリング)を実施し、審査を行った。 (12) 第4回大田原市新庁舎建設工事総合評価落札方式審査会 ・ 開催日 平成28年7月13日 ・ 審査内容 第3回大田原市新庁舎建設工事総合評価落札方式審査会の審査事項について 継続審査し、提案項目の評価点及びVE提案の採否を決定した。 (13) VE提案採否通知 第4回大田原市新庁舎建設工事総合評価落札方式審査会で決定したVE提案の 採否に係る通知について、平成28年7月15日に発送した。 (14) 入札・開札(※VE提案書採否通知に基づくVE提案書の再提出を含む) ・ 実施日 平成28年7月26日 ・ 応札者数 3者 6 (15) 第5回大田原市新庁舎建設工事総合評価落札方式審査会 ・ 開催日 平成28年8月1日 ・ 審査内容 平成28年7月26日の入札時に再提出されたVE提案の採否及び価格項目 の審査を行い、各者の評価点を確定させ、落札者を決定した。 5 学識経験者の意見聴取 地方自治法施行令第 167 条の 10 の 2 の規定に基づく「落札者決定基準を決定す る際の意見」及び「落札者を決定しようとする際の意見」に係る学識経験者の意見聴 取については、学識経験者の委員である藤田仁委員、三橋伸夫委員、横尾昇剛委員か ら異議が無い旨の意見があった。 6 参加者名称 参加者は、次のとおりであった。 参加者名称(参加資格確認申請書受付順) 株式会社安藤・間 ※ 首都圏建築支店 清水建設株式会社 関東支店 大成建設株式会社 関東支店 なお、審査会終了までは、参加者名をA者、B者、C者 とし、審査会では参加者名を伏せて審査を実施した。 大田原市新庁舎の外観イメージ 7 7 審査結果 落札者 株式会社安藤・間 次点者 清水建設株式会社 首都圏建築支店 評価点 40.77 点 関東支店 評価点 40.24 点 得点 項目 評価項目 株式会社安藤・間 清水建設株式会社 首都圏建築支店 関東支店 技 術 協 力 業 技術協力業務の実 5.00 26.25 7.50 25.00 務 の 実 施 方 施方法 針 技術協力業務の実 7.50 7.50 10.00 5.00 3.75 5.00 施体制 施工・工程計画に ついての提案 提 案 項 目 施工上の課題に対 する技術的所見 大 田 原 市 内 大田原市内の建設 3.60 10.35 3.60 11.10 事 業 者 の 活 事業者の活用方法 用 に 関 す る 大田原市内の建設 提案 4.50 4.50 2.25 3.00 資材の購入計画 大田原市内の建設 事業者以外の業種 の活用方法 価格項目 VE提案採用後概 算工事費の評価 合計 ※ 4.17 4.14 40.77 40.24 大田原市新庁舎建設工事総合評価落札方式競争入札実施要領の規定に基づき、 落札者、次点者の得点のみを公表している。 8 8 講評 大田原市では、新庁舎建設工事の施工者選定に際し、契約方式として国土交通省が導 入を促進するECI方式の要素を取り入れた「先行発注型三者協定方式」を採用するこ ととしました。この方式は、全国的にみても極めて先駆的な方式ということもあり、3 名の学識経験者と市顧問弁護士からの意見を戴きながら、公平かつ厳正に審査会を運営 してまいりました。 選定にあたっては、実施設計における技術協力業務の実施方法や実施体制への提案、 施工技術や工程計画に対する提案、施工上の課題に対する技術的所見、市内事業者の活 用に関する提案を求めました。また、基本設計及び要求水準書に基づく工事費概算金額 とともに、品質を確保しつつコストを縮減するためのVE提案を求め、技術対話でのプ レゼンテーション及びヒアリングを経て、審査を行いました。 参加表明のあった3者から提出された技術提案書については、いずれも各者の高度な 技術力と真摯な取り組みを感じさせるものであったことに加え、安全対策や近隣への影 響低減に関するきめ細かい配慮や工夫、そして地域経済の活性化、地域に対する貢献等 が多く織り込まれた優れた提案となっておりました。また、VE提案に関しては、基本 設計で示した事業費参考額を考慮した積極的な提案がありました。 審査結果が示すように、落札者と次点者の評価点の差は極めて僅差でありましたが、 新庁舎建設への各者の取組み意欲の高さが表れた結果と受け止めております。 これからはいよいよ実施設計段階となります。落札者には、大田原市、実施設計者と ともに三者協議会に参画し、基本設計及び今般の技術提案やVE提案を土台として実施 設計の策定に協力して戴くこととなります。 本市としましては、安全で利便性が高く、市民に親しまれる庁舎の整備を進めるとと もに、市民の皆様に、工事の進捗状況等の情報を引き続き開示していく所存ですので、 落札者におかれましては、更なる技術提案を含めて最大限の技術協力を戴くとともに、 新庁舎建設に向けて着実に取り組んで戴くことを期待いたします。 平成28年8月1日 大田原市新庁舎建設工事総合評価落札方式審査会 会長(大田原市副市長) 9 永 山 林 【資料】 大田原市新庁舎建設工事総合評価落札方式審査会運営要綱 (平成28年 3 月31日告示第53号) (趣旨) 第1条 この要綱は、大田原市附属機関設置条例(平成 25 年条例第 24 号)第2条の 規定に基づき設置された、大田原市新庁舎建設工事総合評価落札方式審査会(以下 「審査会」という。)の組織及び運営に関し必要な事項を定めるものとする。 (所掌事務) 第2条 審査会は、次に掲げる事務を所掌する。 (1) 新庁舎建設工事に係る総合評価落札方式の実施の適否に関すること。 (2) 新庁舎建設工事の落札者決定基準に関すること。 (3) 新庁舎建設工事の技術提案に係る審査及び評価に関すること。 (4) その他新庁舎建設工事の総合評価落札方式の実施に関すること。 (組織) 第3条 審査会は、委員 7 人以内をもって組織する。 2 委員は、別表に掲げる者とし、市長が委嘱又は任命する。 (任期) 第4条 委員の任期は、委嘱又は任命の日から当該審査会の目的を達成した日までとす る。 2 委員が任期の途中にその職を退いたときは、後任者は、前項に定める任期を引き継 ぐものとする。 (会長及び副会長) 第5条 審査会に会長及び副会長を置く。 2 会長には副市長、副会長には総合政策部長の職にある者をもって充てる。 3 会長は、審査会を代表し、会務を総理する。 4 副会長は、会長を補佐し、会長に事故あるとき又は会長が欠けたときは、その職務 を代理する。 (会議) 第6条 審査会の会議(以下「会議」という。)は、会長が招集し、その議長となる。 2 会議は、委員の 2 分の 1 以上が出席しなければ開くことができない。 3 会議の議事は、出席委員の過半数で決するものとし、可否同数のときは、議長の決 するところによる。 4 会長は、必要があると認めるときは、会議に委員以外の者の出席を求め、説明又は 意見を聴くことができる。 5 会議は、非公開とする。 (報告) 10 第7条 会長は、審査会の所掌事項について、速やかに市長に報告するものとする。 (庶務) 第8条 審査会に関する庶務は、総合政策部政策推進課において処理する。 (委任) 第9条 この要綱に定めるもののほか、審査会の運営に関し必要な事項は、会長が別に 定める。 附 則 この要綱は、平成28年4月1日から施行する。 別表(第3条関係) 建設工事等に関し識見を有する者(3 人以内とする。) 副市長 総合政策部長 建設部長 建設部建築住宅課長 11
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