社外取締役インタビュー

03
経営管理体制
ナンス
ガバ
社外取締役インタビュー
当社は、お客さまの生涯にわたる保障を提供する生命保険会社の使命
と、超長期にわたる生命保険契約の特性をふまえつつ、相互会社として
コーポレートガバナンス態勢の高度化に取り組むことが経営上の最重要事
項であると考えています。
平成18年に委員会設置会社(現・指名委員会等設置会社)に移行して以
来、
取締役の過半数を社外取締役として監督機能のいっそうの強化を図り
つつ、経営の監督機能と執行機能の分離を徹底し、法令上、取締役会付議
取締役
は っ と り
し げ ひ こ
服部 重彦
[略歴]
昭和39年
(1964)株式会社島津製作所
入社
平成 5年(1993)同 取締役
を求められる事項以外の業務執行を原則として執行役に委任することによ
り、
意思決定の迅速化と経営の効率化を図っています。
ここで、平成24年から当社の取締役を務め、現在、当社の筆頭社外取締
役 ※である服部重彦氏に、当社のコーポレートガバナンスに関する取組み、
およびその取組みにかかる社外取締役の役割についてお話を伺いました。
平成 9年(1997)同 常務取締役
平成15年(2003)同 代表取締役社長
平成21年(2009)同 代表取締役会長
※筆頭社外取締役は、
社外取締役のなかから互選により選定します。
筆頭社外取締役は、
社外取締役会
平成24年(2012)明治安田生命取締役
議
(すべての社外取締役をもって構成し、
経営の長期的なあり方など経営上の重要事項等について意
平成27年(2015)株式会社島津製作所
見交換を行なうもの)
の議長を務めるほか、
必要に応じ、
社外取締役を代表して他の取締役および執行
相談役(現職)
役との連絡・調整等を行ないます。
Q.
これまでの当社のコーポレートガバナンスの取組みについて
どのように評価されていますか。
A.
当社は、総代立候補制を導入し、総代の選出プロセスの多様化と透明性の強化に取り組むと
ともに、指名委員会等設置会社として取締役の過半数を社外取締役とし、経営の監督機能と執
行機能の分離を徹底し、業務執行権限を執行役に大幅に委任することで意思決定の迅速化と
経営の効率化を図るなど、
早くからガバナンス態勢を整備してきました。
また、相互会社でありながら、上場企業を対象としている「コーポレートガバナンス・コード」
の各原則への対応を主体的に行なっています。
当社の「コーポレートガバナンス・ガイドライン」については、その策定段階から「社外取締役会
議」において社外取締役と経営トップが十分に意見交換を行なうなど、コーポレートガバナンス
に向き合う当社の姿勢は非常に評価できると考えています。
相互会社である当社にあっては、
お客さま、
従業員、地域社会等、さまざまなステークホルダー
と適切な関係を構築していくことが極めて重要で、コーポレートガバナンス高度化の主な目的も
その点にあり、引き続き不断の努力が必要であると考えています。
Q.
筆頭社外取締役として、
当社のコーポレートガバナンスに対し、
果たすべき役割についてどのようにお考えですか。
A.
指名委員会等設置会社における取締役会の主な役割は、
「 経営の基本方針の意思決定」と
「個々の取締役および執行役による職務執行の監督」であり、個別の業務執行の判断について
は、基本的には執行側の経営陣に委ねられています。
社外取締役として「経営の基本方針の意思決定」を正しく行なうため、社外取締役で構成され
る「社外取締役会議」を適宜開催し、経営トップから説明を受けるとともに、十分な時間をとって
意見交換を重ねています。
相互会社である当社の社外取締役は、契約者の利益を代表する立場から、
「 経営の基本方
針」どおりに職務執行が行なわれ、所期の目的を達成しているか常にモニタリングすることが重
要であると考えています。
加えて、社外取締役は契約者をはじめとするステークホルダーの意見等を経営に適切に反映
するため、取締役会において経営陣に対し率直に意見具申を行なっています。
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経営管理体制
とくに平成27年、
「コーポレートガバナンス・コード」の適用開始にあわせて制定・公表された