P072-096

7 パネル本体施工の要領(よこ張り)
7−1 施工の準備
7−1−1 施工の手順
部位
墨出し
出隅部
水切取り付け
納め方
手順
②
出隅捨板
⑥
出隅カバー 出隅カバー
(出隅カバージョイント)
本体出隅
入隅部
ハットジョイナー取り付け ①
出隅捨板、入隅捨板取り付け
②
フラッシング(横)
(上)
たて目地部
スターター取り付け
〔たて目地部の納めが「シーリングタイプ」の場合〕
③
開口部
パネル本体取り付け
フラッシング(下)
かん合部パッキンGX
横走り防止シーリング
必要部材
出隅捨板
L型出隅コーナーパネル
②
③
②
入隅捨板
⑥
入隅カバー 入隅カバー
(入隅カバージョイント)
シーリング
入隅捨板
納め
②
シーリング
ハットジョイナー
タイプ
①
ハットジョイナー
カバープレート
目地キャップ
①
④
⑤
ふかし
タイプ
〔サッシ横〕フラッシング(横)
②
〔サッシ上〕 フラッシング(上)
②
フラッシング(下)
〔サッシ下〕
③
(後付水切・別途工事)
〔たて目地部の納めが「ふかしタイプ」の場合〕
パネル本体取り付け
フラッシング(下)
かん合部パッキンGX
横走り防止シーリング
カバープレート取り付け
目地キャップ取り付け
③
④
⑤
専用ビス使用部位
パネル本体
表面役物取り付け
取り付け用 (パネル本体脳天打ち)
断熱ヴァンド
TWL665RN
NZ50
出隅カバー、入隅カバー
取り付け
シーリング(別途工事)
クリーニング
引き渡し
72
⑥
TW570
7−1−2 工具の準備
工程
必要工具類
荷受け
荷揚げ
パネル本体運搬
荷下ろし用クレーン
吊り具、しぼり防止材
ナイロンスリング
運搬用治具
調達資材
〔準備〕
墨出し
リン木、合板、保護材
水準器、下げ振り
墨壺、スケール
〔取り付け〕
水切取り付け
ハットジョイナー取り付け
捨板類取り付け
充電ドライバー
ビス用ビット
差し金、スケール
コーキングガン
平頭ビス、防水テープ
シーリング材
(変成シリコーン系)
スターター取り付け
パネル本体取り付け
出・入隅カバー取り付け
捨てシーリング
カバープレート取り付け
目地キャップ取り付け
充電ドライバー
ビス用ビット
差し金、スケール
コーキングガン
各部材に適用するビス
シートテクス、防水テープ
シーリング材
(変成シリコーン系)
〔加工〕
チップソー、ハンマー
金はさみ、つかみ
ハケ、ブロワー
板金部材現場加工
金はさみ、つかみ
ハンマー
アルミ部材現場加工
アングルカッター
(アルミ用刃)
ビットTWLは専用ビスTWL66
5RN1箱に1本付属します。
・調達資材は現場手配となります。
・電源をあらかじめ確保してくだ
さい。
・ここに記載した以外の工具が必
要になることもあります。
・各工具の取り扱いにつきまして
は、それぞれの取扱説明書に従っ
てください。
パネル本体施工の要領
︵よこ張り︶
パネル本体現場加工
7
73
単位:㎜
7−2 墨出し
墨出し位置
10
50
600/900
断熱ヴァンドNZ50
墨出し位置
・水切、スターター、パネル取り付け、
パネル割付け墨出しのためのよこ墨
が必要です。
・たて目地の位置、パネルの建入りを
出すためのたて墨も必要です。
・パネル下端=スターター下端+1.5㎜
となります。
80
14
パネル下端
16
40
40 16
74
29
▼ 胴縁下端
14
5
29
パネル下端
75
46
642/942
596/896
10
パネル上端
単位:㎜
7−3 水切取り付け
1000
GL水切65
平頭以外のテクスビス不可。
スターターやパネルが
納まりません。
平頭ビス
・墨に合わせて取り付けてください。
・平頭ビスで1,000㎜間隔で取り付けてください。
〔水切小口蓋の取り付け方法〕※
〔水切のジョイント方法〕
GL65水切
ジョイント
両面防水テープ
または、捨てシーリング
GL65水切小口蓋
7
パネル本体施工の要領
︵よこ張り︶
両面防水テープ
または、捨てシーリング
≒2㎜
※ 図は右側の場合です。
・防水テープはt=1.0㎜、W=20㎜程度のものを用意してください。
75
単位:㎜
7−4 捨板取り付け
・必要に応じて墨出しをしてください。
・水切奥面(勾配天端)から5∼20㎜上げて取り付けてください。
・取り付けには平頭ビスを使用し、なべ頭ビスなどの頭の大きなものは使用しないでください。
・留め付けビスのビス頭はシーリングで防水してください。(P79参照)
7−4−1 たて目地部
ハットジョイナーGN
留め付け箇所は
上中下の3ヶ所
ビス頭シーリング
平頭ビス
ビス打ち高さに
吹き上がり防止
シーリング
5∼20㎜あける
7−4−2 出隅部・入隅部
〔出隅カバー、L型出隅の場合〕
〔入隅カバーの場合〕
ビス頭シーリング
ビス頭シーリング
出隅捨板
留め付け箇所は
上中下の3ヶ所
平頭ビス
5∼20㎜あける
76
入隅捨板
留め付け箇所は
上中下の3ヶ所
平頭ビス
5∼20㎜あける
■捨板類のジョイント方法(1)
・捨板類のたてつなぎは50㎜以上重ねてください。
〔ハットジョイナーGNのジョイント方法〕
【1】ハットジョイナーGNジョイントを使用する場合
①下側ハットジョイナーGNの防水パッキンを50㎜以上除去する。
下側ハットジョイナーGNの中央部リブ(凸部)をガイドにしてハットジョイナーGNジョイン
トを差し込む。
ハットジョイナーGNジョイントの中央リブ(凸部)の広い方が下になります。
②ハットジョイナーGNジョイントの中央部リブ(凸部)をガイドして上側ハットジョイナーを
差し込む。
③防水パッキン10×10×100を上下のハットジョイナーGNに貼り付けてある防水パッキンに
重なるように貼り付ける。
①
②
③
ハットジョイナー
GNジョイント
防水パッキン
10×10×100
防水パッキン
50㎜除去
【2】ハットジョイナーGNを現場加工する場合 その1 【2】ハットジョイナーGNを現場加工する場合 その2
①下のハットジョイナーの表側に重ねて
ジョイントしてください。
②アダ折りを戻してください。
7
パネル本体施工の要領
︵よこ張り︶
①下のハットジョイナーの表側に重ねて
ジョイントしてください。
②つなぎのアダ折り部に片面防水テープを
貼り付けてください。
長さ50㎜以上
端部切り落とし
両端のアダ折り
を起こす
防水パッキン
50㎜以上除去
防水パッキン
50㎜以上除去
リブ中央に切り込み
を入れる
リブ中央に切り込み
を入れる
両端のアダ折り
を戻す
防水テープ
貼り付け
捨てシーリング
捨てシーリング
77
■捨板類のジョイント方法(2)
・捨板類のたてつなぎは50㎜以上重ねてください。
〔出隅捨板のジョイント方法〕
下の出隅捨板の表側に50㎜以上重ねてジョイントしてください。
つなぎのアダ折り部に防水テープを貼り付けてください。
長さ50㎜以上
端部切り落とし
防水テープ
貼り付け
防水パッキン
50㎜以上除去
捨てシーリング
〔入隅捨板のジョイント方法〕
下の入隅捨板の表側に50㎜以上重ねてジョイントしてください。
つなぎのアダ折り部に防水テープを貼り付けてください。
長さ50㎜以上
端部切り落とし
防水テープ貼り付け
防水パッキン
50㎜以上除去
捨てシーリング
78
■ 捨板類のビス留め位置と防水処理について(出隅捨板の例)
【1】ビス頭をシーリング処理
捨板類の防水パッキンの内側を平頭ビスで留め付けた場合は、防水のためビス頭をシーリング
処理してください。
【2】防水パッキンで補修
捨板類の防水パッキンの上から平頭ビスで留め付けて防水パッキンがちぎれた場合、防水パッ
キン10×10×100で補修してください。防水パッキン10×10×100を捨板に貼り付けてある防
水パッキンに重なるように貼り付けます。
7
捨板類の防水パッキンの上から平頭ビスで留め付けて防水パッキンがちぎれた場合、防水パッ
キンのちぎれた部分をシーリングで補修してください。
パネル本体施工の要領
︵よこ張り︶
【3】シーリングで補修
79
7−5 スターター取り付け
窓上
張り始め
・スターターは張り始めの他、窓上など開口部にも必要です。
スターターRZ50
〔シール受けを取り付ける場合〕
500㎜以下
500㎜以下
GL水切65
スターターを取り付けてからシール
受けを通しで留め付けます。テクス
ビス(PAN4×13)などで1,000㎜
以下の間隔で留め付けてください。
PAN419
スターターRZ50
GL水切65
テクスビス PAN4×13
シール受け
GL鋼板t=0.35以上現場加工
・スターターは「通し」で取り付けます。但し、捨板と交差する部分ではスターターを切断
します。(P81∼P82参照)
・留め付けはなべ頭テクス(PAN419)などを使用してください。500㎜以下の間隔で留め
付けてください。
・スターターの留め付けにはL=100㎜程度のロングビットが必要です。
80
7−5−1 たて目地捨板との取り合い
ハットジョイナーGN
スターターRZ50
GL水切65
シール受け※
GL鋼板t=0.35以上現場加工
7−5−2 出隅捨板との取り合い
出隅捨板
7
パネル本体施工の要領
︵よこ張り︶
GL水切65
スターターRZ50
シール受け※
GL鋼板t=0.35以上現場加工
※ シール受けを留め付ける場合は、パネル本体の箱折に干渉しないように注意してください。
81
7−5−3 入隅捨板との取り合い
入隅捨板35-50
GL水切65
スターターRZ50
シール受け※
GL鋼板t=0.35以上現場加工
※ シール受けを留め付ける場合は、パネル本体の箱折に干渉しないように注意してください。
82
7−6 パネル本体取り付け
7−6−1 アイジークランプRZ型
パネル本体吊りには、専用の「アイジークランプRZ型」をご用命ください。
特
長
・パネル本体に穴をあけずに簡単に吊り込むことができます。
・ビス締めが終了するまで、クランプで保持できますので、安全で確実な施工ができます。
・メーカーの保証とアフターサービス並びに生産物賠償責任保険付きです。同封の保証発行
確認書をメーカーに送付して、保証登録を行ってください。
※詳しくは取扱説明書をご覧ください。
7
パネル本体施工の要領
︵よこ張り︶
警告
・アイジークランプRZ型は、耐火ヴァンドRZ75、耐火ヴァンド
RZ50、断熱ヴァンドNZ50専用吊り具です。
他の材料には絶対に使用しないでください。
重大事故につながります。
・耐火ヴァンドRZ75、耐火ヴァンドRZ50、断熱ヴァンド
NZ50以外のものを吊り上げたことによって発生した事故につ
いては、一切の責任を負いかねます。
・事故防止のため使用の前には必ず「取扱説明書」を読んでく
ださい。
・パネル本体を吊り上げる際は、スリング600/900をアイジー
クランプRZ型に取り付けて使用してください。パネル本体の
表面側が固定、裏面側が引っかけるタイプになっております。
83
■パネル本体への締め付け
アイジークランプRZ型
フック
締め付け
ハンドル
ネジシャックル
クランプ爪
断熱ヴァンドNZ50
押え板
・アイジークランプRZ型はパネル本体
に対し、2個以上使用してください。
・パネル本体にアイジークランプRZ型
を取り付ける際は、締め付けすぎに注
意してください。裏面が変形するおそ
れがあります。
・クランプの爪がパネルビス打ち部に当
たってから締め付けハンドルを2∼2
回転半締め込んでください。
・スリングは付属のスリング600(L=
1,300㎜)、スリング900(L=1,900
㎜)を使用してください。
・スリングをネジシャックルに固定しパ
ネル本体の下からまわしてフックに掛
けてから吊り上げてください。
7−6−2 パネル本体の取り付け
アイジークランプRZ型
60°以内
スリング600/900
【注意!
!】
・アイジークランプの吊り角度は60°
以内としてください。
・パネル本体の取り付けには、必ず専用
ビスを使用してください。
・専用ビスには、ビットTWLが必要で
す。一般の十字ビット2番は使えませ
んので注意してください。
・足場などへの接触に注意してください。
・パネル本体をかん合させる前にスリン
グをフックから外し、2本以上のビス
を打ってからクランプを外してくださ
い。
ビスの締めすぎには十分に注意してください。パネルが変形するおそれがあり
ます。
〔専用ビス締め付けの目安〕
専用ビスに付いている防水パッキンが潰れたら締め付けをやめてください。
84
7−6−3 たて目地の幅
D寸法
・たて目地の幅は納まりタイプによって
異なります。(D寸法)
シーリングタイプ=下表参照
ふかしタイプ=25㎜
・働き幅、目地幅、墨出し線が合ってい
るか確認してください。
・たて目地の通りを確認してください。
●シーリングタイプたて目地幅
本体長さが下記表の長さを超える場合は、シーリングタイプの納まりは採用できません。
ふかしタイプの納まりとしてください。
日本塗料工業会
色票番号明度区分
表面色
明色(シルバー S、ホワイト、アイボリー、
シャンパンゴールド、グレー、
アクアブルー、ペールピンク)
暗色(ガングレー M、グランブルー)
60以上90未満
40以上60未満
パネル本体長さ
目地幅
6.6m以下
20㎜
6.6mを超え8.3m以下
25㎜
8.3mを超え10m以下
30㎜
5.7m以下
20㎜
5.7mを超え7.1m以下
25㎜
7.1mを超え8.5m以下
30㎜
7−6−4 切粉の除去
7
パネル本体施工の要領
︵よこ張り︶
(注)特注色の場合は、日本塗料工業会色票番号明度区分に従い目地幅を設定してください。
ハケ
テクスビスから切粉が発生します。
切粉は、放置するとさびが発生しますの
で、ハケなどでその都度除去してくださ
い。
切粉
85
7−6−5 横走り防止シーリング
パネルかん合部の水の横走りによる漏水を防止するために横走り防止シーリングが必要です。
シーリングは、変成シリコーン系を使用してください。
【注意!
!】
納まりによってシールする位置が異なります。
シール位置が正しくないと、効果が得られませんので、十分に注意してください。
各納まり参考図で位置を確認してください。
〔たて目地部:シーリングタイプの場合〕
横走り防止シーリング※
水の浸入
水の浸入
内部に浸入
外部への排出
かん合部パッキンGX
横走り防止シーリング※
〔入隅部:入隅カバーの場合〕
〔たて目地部正面〕
横走り防止シーリング
横走り防止
シーリング※
目地芯
ハットジョイナーGN
かん合部
パッキンGX
横走り防止
シーリング
かん合部パッキンGX
断熱ヴァンド
NZ50
※ 裏面側の横走り防止シーリングは、捨板類の防水パッキンに接する位置に施してください。
86
■横走り防止シーリングの位置
【注意!
!】
横走り防止シーリングの位置は、納まりによって異なります。
シール位置が正しくないと効果が得られませんので十分に注意してください。
各納まり参考図で位置を確認してください。
・横走り防止シーリングはパネルがかん合したときにすき間が生じないように充てんしてく
ださい。
・シーリング(別途工事)とつながる位置に打ってください。
・表面側と裏面側捨板類の防水パッキンに接する部分に横走り防止シーリングを施工してく
ださい。
・納まりタイプによって、シールする位置が異なります。
○たて目地部:シーリングタイプ
○たて目地部:ふかしタイプ
かん合部パッキンGX
25∼30
25.5
横走り防止シーリング
○出隅部
かん合部
パッキンGX
横走り防止
シーリング
○入隅部
かん合部パッキンGX
7
パネル本体施工の要領
︵よこ張り︶
横走り防止シーリング
横走り防止
シーリング
132
かん合部
パッキンGX
○ その他の納まりについては、各納まり参考図を参照してください。
87
単位:㎜
7−7 たて目地材取り付け
7−7−1 シーリングタイプ
バックアップ材(別途工事)
ハットジョイナー GN
シーリング
(別途工事)
35
35
・たて目地に交差するよこ目地にもシーリングをしてください。
88
単位:㎜
7−7−2 ふかしタイプ
〔カバープレートのジョイント方法〕
ジョイント部に幅50㎜程度の防水テープ
を貼り付けてください。
ハットジョイナーGN
カバープレート
TW570
防水テープ
(片面タイプ)
TW570
カバープレート
防水テープ
(片面タイプ)
600
〔目地キャップのジョイント方法〕
シーリング
(別途工事)
目地キャップジョイント
捨てシーリング
600
マスキング
テープ
目地キャップ
≒2㎜
シートテクス
7
パネル本体施工の要領
︵よこ張り︶
シート
テクス
目地キャップ
シーリング(別途工事)
・カバープレートの取り付け位置に墨出ししてください。
・カバープレートは600㎜間隔で、左右交互に留め付けてください。
・カバープレートのつなぎ部分では、左右にテクスビスを打ってください。
・目地キャップ取り付け位置に墨出ししてください。
・目地キャップは600㎜間隔で留め付けてください。
・目地キャップのつなぎ部分では、上下にビスを打ってください。
89
単位:㎜
7−8 出隅、入隅カバー取り付け
出隅捨板
シーリング(別途工事)
横走り防止シーリング
かん合部パッキンGX
〔出隅カバーのジョイント方法〕
シートテクス
マスキング
テープ
捨てシーリング
出隅カバー
ジョイント
1000以下
1000以下
シーリング(別途工事)
≒2㎜
出隅カバー35-50
・出隅カバーの取り付け位置に墨出ししてください。
・出隅カバーは1,000㎜以下で歪みの無い程度で、左右交互に留め付けてください。
・出隅カバーのつなぎ部分では、左右にテクスビスを打ってください。
・入隅カバーの取り付けも同様に行ってください。
90
シートテクス
7−9 パネル本体現場加工
7−9−1 切断・切り欠き
働き幅の2/3以上
養生テープ等
・欠き込んだ残りの幅が、働き幅の2/3以上となるようにしてください。
・切断や切り欠き加工するところには、あらかじめ養生テープなどを貼ってキズ付きを防止
してください。
7
パネル本体施工の要領
︵よこ張り︶
あて板
・欠き込んだパネル本体は破損しやすくなります。取り扱いには十分に注意してください。
・欠き込んだパネル本体を吊り込むときは、破損防止のために、当て板を当てるなどして、
補強してください。
91
単位:㎜
7−9−2 穴あけ加工
■かん合部への穴あけ
穴をあけたら
補強してください。
穴をあけないで
ください。
100
35
10
100
52
70
41
100
屋内側
100
屋外側
穴をあけたら
補強してください。
・かん合部は、気密性、防水性、耐火性を保つためパッキンなどが入っておりますので、屋内
側よこ目地より上41㎜、下35㎜の範囲内( の部分)には穴をあけないでください。
・上記寸法より、上下100㎜の範囲内( の部分)にはなるべく穴をあけないでくださ
い。パネル本体の強度が低下し風荷重により変形した場合、目地が開く可能性が大きくなり
ます。やむを得ず穴をあける場合は下地材を追加し、補強してください。
■穴の大きさ
〔水平方向〕
合計する
パネル本体長さ
・1枚のパネル本体にあけた穴の大きさを水平方向で合計した値が、パネル本体長さの1/3
以内になるようにしてください。(重なり部分は重複して加える必要はありません)
1/3を超える場合は、パネル本体が「く」の字に折れないように中間部に外側からパネル
本体をテクスで脳天打ちする(下地が必要になります)などの補強をしてください。
・丸穴が連続しているような場合や、横長で長方形の穴の場合は、その全長が60㎝を超えな
いようにしてください。
92
〔垂直方向〕
パネル本体1枚、下地材スパン1つにおいて、垂直断面の欠損は下記のようにしてださい。
高さ13m以上の壁面・・・・・・20㎝まで
高さ13m未満の壁面・・・・・・30㎝まで
これ以上の穴をあける場合は、下地材を付加するなどの補強をしてビス留めしてください。
〔欠損範囲を求める〕
下地材
下地材
室内側のよこ目地
A
E
B
Bの
直径
Bの
直径
F
Fの
D
直径
C
室内側のよこ目地
下地材
水平断面の欠損は、Bの縁より
垂直方向でBの直径以内の範囲
に開いている穴(A、C、D)
を対象として計算します。
Fの場合は穴(D、E)が対象
になります。
下地材
室内側のよこ目地
A
E
B
F
D
室内側のよこ目地
〔欠損範囲の比較〕
7
パネル本体施工の要領
︵よこ張り︶
C
対象範囲内の穴の大きさを水平
方向で合計してください。
重なり部分は重複して加える必
要はありません。
同様にFなど他の穴についても
計算し欠損が最大になる値を採
用してください。
水平方向の穴の大きさを比較
穴Bの範囲 穴Fの範囲
(A、B)+(C、D)>(E)+(D、F)
以上より、穴Bの範囲の方が大きいので穴Bについて下地材の補強を検討します。
【注意!
!】
パネル本体を加工(切断・切り欠き・穴あけなど)する際、ジグソーなど振動
の大きな工具は表面鋼板の剥離を招くおそれがあります。チップソーやホール
ソーなどを使用してください。また加工後は切断粉を十分に除去してください。
93
7−10 開口まわり(フラッシングの加工と取り付け手順)
7−10−1 断熱ヴァンドNZ50 RCサッシの場合(P40詳細)
■施工の手順
①フラッシング
(横)
フラッシング
(横)
10
②フラッシング
(上)
≧100
③スターター RZ50
④シール受け※1
フラッシング
(上)
≧100
サッシ下パネル取り付け※2
⑤-1 フラッシング
(下)
両端部
10
サッシ横パネル取り付け※2
シール受け
サッシ上パネル取り付け※2
⑤-2 フラッシング
(下)
中央部
20
35
15
⑥後付水切
(別途工事)
15
2
≧15
フラッシング(下)
(3分割)
シーリング
(別途工事)
(水抜きパイプ設置)
45
※1 スターターRZ50を取り付けて、シール受けをビス留めしてからパネル本体を施工してください。
※2 パネル本体施工の際は、かん合部パッキンGXと横走り防止シーリングを施工してください。
(注)各フラッシングとシール受けはGL鋼板t=0.35以上で現場加工してください。
94
シール受け取り付け
フラッシング(上)とフラッシング(横)の
重なり部分は両面防水テープまたは
シーリングで防水
PAN4×19
フラッシング(上)
100
10
シール受け
②
コーナー部は曲げ返し
アルミサッシ枠
100
③
①
フラッシング(横)
スターターRZ50
④
捨てシーリング
≧15
45
15
シール受け
①
⑤-1
10
⑤-1
⑤-2
後付水切
(別途工事)
30
⑥
15
フラッシング(下)に合わせて
切り欠き加工
側面立上げ
フラッシング(下)
(3分割)
3分割したフラッシング(下)の両端を先に取り付けてから
中央部を取り付けます。捨てシーリングを施してから重ね
てください。
オス部先端にシートテクスで留め付けてください。
各フラッシングとサッシの
取り合いに捨てシーリング
シール受け
防水パッキン10×10
貼り付け
フラッシング(下)端部の取り付け
サッシ下パネルを取り付けた後、フラッシング(横)の
外側からスライドさせてフラッシング(下)端部を入れ
込みます。
パネル本体施工の要領
︵よこ張り︶
スターターRZ50
7
フラッシング(横)
捨てシーリング
後付水切裏側とフラッシング(下)の
取り合いにシーリング充てん
排水を誘導するために
防水パッキン10×10を
斜めに貼り付ける
フラッシング(下)端部
シーリングで防水
95
7−11 その他
■現場発泡ウレタンについて
【注意!
!】
パネル本体裏面に現場発泡ウレタンなどを直接吹き付けすると、吹き付けた
現場発泡ウレタンの硬化収縮の影響でパネル本体表面に凹凸が発生する場合
があります。1回あたり厚さ10㎜程度を吹き付け後硬化させ、徐々に厚くし
ていくなどの対策を採ってください。
凹凸が発生
パネル本体裏面に直接吹き付け
■箱折部の現場加工について
・窓脇などで、上段のパネル本体が短い場合は、端部箱折が下段のパネル本体に当たりはめ込むこと
ができません。このような場合は端部箱折を切断してください。
箱折切断加工
45
当たる
96