防災減災特集号 NO.2 はい! こちらは市有物件です。 暑中 お見舞い申し上げます 先週、東海地方も梅雨が明けたようですが、皆様には、ご健勝のことと存じます。 今回は、日常業務の中で発生した事故例を基に、防災対策を考えてみました。 皆様も、日常業務ですぐに使える対策を考えてみてください。 市有建物に車両が衝突する事故 事例 1 A さんは、公務を終えて、市役所の機械式駐車場に入庫する際、下りてくるシャッターに衝突し、 市有建物のシャッターと車のフロントガラスを破損した。幸い、怪我はありませんでした。 この駐車場には、複数の入り口(シャッター有)があり、車両の高低によりパレットを変更します。 また、駐車場入口には、誘導員が常駐しており、シャッターはいつも開けた状態です。 A さんの主張 : 誘導員の指示に従った。 シャッターが下り始めていることには気が付かなかった。 一時停止はしなかった。 誘導員さんの主張 : 「こちらへどうぞ」の合図をしたが、車両は減速しなかった。 車は、シャッター前で一時停止すると思い込み、停止の確認を せずに後ろ向きになり機械の操作を行った。 ①運転者の注意義務 一時停止をしなかった ⇒ 前方不注意はありませんでしたか? 「・・・だろう」ではなく、「…かもしれない」運転を心がけましょう。 昭和 48 年、≪せまい日本 そんなに急いでどこへ行く≫ という全国の交 通安全スローガンがありました。これは、スピード違反による重大事故を減 らすために採用されたものですが、現在も十分活用できるのではないでしょ うか。 ②誘導員の注意義務 一時停止すると思い込み、停止確認をしなかった ⇒ 誘導は適切でしたか? 停止を確認してから機械操作をしましょう。 ③建物の安全性 シャッターは閉めて待機した方が安全ですね。 で、車両の進入を防ぐのも安全確保の方法になるのではないでしょうか。 安全な市役所駐車場であることは、庁舎管理の上で、大事な防災の一つです。 皆様のアイデアで、市民の安全を確保してください。 事例 2 救急車の要請があり、一刻も早く現場に向おうとしたところ、車庫のシャッターが 上がりきっていなかったので、救急車の回転灯と車庫シャッターがぶつかり、破損さ せた。 入出庫時には、シャッターが十分な高さまで上がっているのを確認しましょう。 救急車や消防車が通過できる高さの「安全通過ライン」の印を、建物につけてみ てはいかがですか。 消防車 壁 救急車 公益社団法人全国市有物件災害共済会は、地方自治法第 263 条の2の規定に基づいて、全国の各市 が地方自治の発展と住民福祉の向上をめざし、相互救済事業を実施するために共同で設立した公益的法 人です。全国の都市で生活活動される皆様の「セーフティネット」の役割を担うため、防災等に関する事業を 実施しています。 発 行 : 平成 28 年 7 月 25 日 公益社団法人全国市有物件災害共済会 東海地区事務局 ☎052-204-3065 〒460-0008 名古屋市中区栄2丁目 10 番 19 号 名古屋商工会議所ビル 8 階 〈E-mail〉 tokai@city-net.or.jp 〈URL〉 http://www.city-net.or.jp
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