進路だより第2号 - 栃木県立高等学校

進路だより
第2号
栃木県立益子特別支援学校
平成28年7月20日発行
盛夏の候、皆様にはますます御清祥のこととお喜び申し上げます。
今回は、先日行われました「福祉施設説明会」
「高等部の実習の様子」
「進路指導部か
ら」
「がんばる先輩」の4つの内容についてお届けいたします。
~
福祉施設説明会を行いました
~
6月8日(水)に、今年で4回目となる福祉施設説明会が行われました。今年も、通
学圏内にある23の福祉施設等職員の方々に来校していただきました。
保護者のみなさんの関心も高く、53名の方の参加がありました。それぞれの施設職
員から、施設の概要やサービス内容について聞いたり、疑問点などに答えていただいた
りして、サービス利用や進路を考えていく上で大変有意義な説明会となりました。説明
会終了後に施設の作業物品即売会が行われ、こちらも大盛況でした。
○参加保護者数 53名(小
9名、中 15名、高
29名)
○施設別参加人数
施設名
人数
施設名
人数
施設名
人数
ハート二宮
5
ハート飛山
5
真岡ハートヒルズ
10
けやき作業所
9
第2けやき作業所
5
セルプ・みらい
10
さくら作業所
3
美里学園
12
光輝舎
4
益子マインド
5
ともだち作業所
1
ふるさと益子
9
むすび
5
県東ライフサポートセンター真岡
友愛作業所
手仕事工房そら
10
5
11
はーとらんど
5
たてがみ
2
アグリ益子
9
わらくや
13
チャレンジセンター
11
[保護者アンケートから]
① 説明会を聞いてどうだったか?
・とても役立った12
・まあまあ役立った7
・ふつう4
・あまり、全く役立たなかった0
②どのようなことがよかったですか?役に立ちましたか?
「知らないことばかりなのでためになりました」
「少人数なので質問がしやすくてよか
った」「進路について相談する機会が得られた」
「実習先を選
ぶのに役に立った」
「移行支援・B 型等言葉は知っていても
具体的なことを知らなかったのでよかった」「具体的な質問
にいろいろと答えてくれた」
「料金設定」
③参加施設についての意見、要望
「ひまわりの家、すぎの芽学園の説明会を聞きたい」「わか
りやすく説明していただきました」
④感想
「他の所も聞いてみたいと思います」「とても役に立ちまし
た。参加して良かった」
「特に新しくできたという所もあっ
たので新鮮に感じました」
「送迎していただけるところがあ
まりありませんでした」
[施設アンケートから]
「説明会を聞いていただきありがとうございます。今後も
よろしくお願いします。」「保護者の方の名札に学年等が書かれていると、より具体的
な話ができたのではないかと思います」
~
高等部の実習の様子
~
校内実習
高等部では、6月13日(月)~24日(金)まで2週間にわたり、10日間の校内
実習が行われました。
今回は、「受注班」「クラフト班」「メンテナンス班」「農園芸班」「リサイクル班」の
5班に分かれて、≪終日≫それぞれの作業に取り組み、卒業後、働くために必要な心構
えや態度などを学びました。
初めて実習を経験した1年生は、最初は戸惑いつつも徐々に慣れて、校内実習や「働
くこと」について理解することができました。実施する内容に合わせて、目標設定は様々
でしたが、働くために必要な基本的態度である「挨拶・返事・報告」を身に付けられる
ようになりました。また、長い時間作業をし続けることで、持続力や忍耐力も養うこと
ができました。今後も校内実習で学んだことを生かして充実した学校生活を送り、さら
に力をつけていって欲しいと思います。
[農園芸班より]
6月13日(月)から2週間実施された校内作業実習
では苗箱関係の仕事をしました。作業工程として、苗
箱運びや苗箱洗い、苗箱束ね・整理の3グル-プで実
施し、「1200枚仕上げる」を目標に全員で協力して
頑張りました。梅雨の時期、雨で予定した仕事ができ
なかったり、暑い日だったりと激しい気象条件もあり
ましたが、全員で励まし合って目標近くまでやりまし
た。
[受注班より]
二つの企業から「給料袋」の依頼を受け、400枚
ずつ計800枚の封筒作りを行いました。
①一畳ほどの大きさの上質紙を切り分ける②封筒の
輪郭に沿ってカッターで切る③折る④のりづけ そして
最後に厳しい検品をくぐりぬけた物だけが選別され、注
文先に届けられます。集中力や協調性等々、働くために
必要な事柄を身につけることができました。
[クラフト班より]
校内実習2週間で再生紙製品づくりを行いました。作
業工程は、パック切り・ラミネート剥がし・紙ちぎり・
ミキサーがけ・紙すきの5つの行程で活動し、材料の加
工から製品の製造までをみんなでがんばりました。一人
一人が自らの役割を果たし、全員で一つの製品を作り上
げました。
産業現場等における実習
高等部3年生は、各企業や施設の御理解と御協力をいただき、6月13日(月)から
7月1日(金)の日程で、今年度第 1 回目の産業現場等における実習を行いました。
2週間から3週間という長期の実習でしたが、体調管理を万全にし元気に実習を終え、
一人一人がたくさんの収穫を得て、実りある実習となりました。
[主な実習先]
<企業>
○宝栄工業株式会社真岡工場 ○真岡井頭温泉チャットパレス ○ベイシア真岡店
○株式会社吉野工業所真岡工場 ○タカノフーズ株式会社鬼怒川工場
○株式会社オータニ 荒町店
○植村工業株式会社二宮工場
○芳賀商事株式会社
○道の駅もてぎ ○東洋ビューティー株式会社 ○益子カントリー倶楽部
○株式会社三和電機 ○株式会社うつのみやの足場や
○ウエルシア荒町店
○有限会社しんふーず山前工場 ○株式会社オートテクニックジャパン
○桜リサイクル ○有限会社大森製作所 ○株式会社ハクホー
○株式会社国際資源リサイクルセンター 等
<福祉施設>
○セルプ・みらい
○障害者継続支援A型事業所わらくや ○第2けやき作業所
○友愛作業所 ○ともだち作業所 ○いぶき ○県東ライフサポートセンター・真岡
○友愛作業所 ○美里学園レスパ ○むすび ○ユーファーム平出
○ハート飛山
○JOY みゆき ○福祉サービスセンター大地 ○サニーハート岩曽 ○光輝舎 等
産業現場等における実習報告会 7月4日(月)
今回の実習報告会では、高等部3年生が企業や施設で1~3週間実習をして、作業内
容や実際に学んだり気づいたりしたことや、また、生徒たちが御指摘をいただいたりし
た課題等をパワーポイントや映像を使用しながら発表しました。
講師には、県東圏域障害者就業・生活支援センターから2名の職員をお招きして、講
評や助言をいただきました。
産業現場等における実習や実習報告会を通じて、学んだことを生かし、一人一人がさ
らに力をつけて成長してくれることを願っています。御参加いただいた保護者の皆様、
ありがとうございました。
進路指導部より
○相談支援センターが開設されました!
これまで芳賀一市四町の障害児者の相談支援機関として芳賀地区障害児者相談支援
センターがありましたが、今年度からは以下の二つの相談支援センターが担当すること
になります。ともに費用はかからず、御相談内容の秘密は守られます。
真岡市障害児者相談支援センター
対象:真岡市にお住まいの障害のある方、そのご家族
場所:真岡市荒町 110-1(真岡市総合福祉保健センター)
*これまで芳賀地区障害児者相談支援センターがあった場所です
電話:0285-80-7765
芳賀郡障害児者相談支援センター
対象:益子町、茂木町、市貝町、芳賀町にお住まいの障害のある方、その御家族
場所:市貝町塙 1720-1(市貝町保健福祉センター内)
電話:0285-81-6565
○卒業後の支援について
高等部卒業後の支援として5月と7月に本人・保護者に連絡をとり、仕事や生活など
についてお話を伺っています。また、進路先を訪問して、勤務や活動状況について把握
しています。家庭から何か相談等あったときには、進路先と話し合いをもちます。5月
の企業訪問は、公共職業安定所と障害者就業・生活支援センターと合同で行っています。
この春に高等部を卒業した方たちの進路先を5月に訪問しました。企業で働くみなさ
んは、制服や制帽に身を包みしっかり仕事を頑張っていました。実習のときとは違いま
すね。また、初任給をもらったということで、その使い道をこっそり教えてもらいまし
た。施設で働く方たちはたくさんの仲間と楽しく仕事に取り組んでいました。写真を撮
らせてもらい、進路室前の廊下に貼ってあります。在校生にとっては先輩たちの活躍が
励みになり、働くことのイメージづくりにつながっていきます。保護者の皆様も来校の
折、御覧になってください。
~
がんばる先輩
平成24年度卒
~
重村仁美・恵未さんです。
二人は、NPO法人宇都宮国際障がい者乗馬協会た
てがみで、農作業や馬の管理、施設外就労(清掃)
などの仕事をがんばっています。
昨年11月から、同法人のグループホームで生活を始めました。アパートタイプで、
それぞれの部屋にはお風呂と簡易キッチンがついています。
○グループホームでの生活について教えてください。
仁美さん 朝と夜の食事は作ってもらい、管理人さんの部屋に集まって食べます。もち
ろん朝は自分で目覚ましをかけて起きています。洗濯やゴミ出しは自分たち
でしています。お金は無駄遣いしないように管理しています。
○休みの日は何をしていますか?
恵未さん テレビを見たり本を読んだりし
てゆっくり過ごしています。
仁美さん 休日のお昼は自分たちでスーパー
に買いに行きます。
○これからがんばりたいことは何ですか?
仁美さん 二人で力を合わせて生活していき
たいです。
恵未さん できること増やしていきたいです。
NPO法人宇都宮国際障がい者乗馬協会理事長阿久津さんから
グループホームを利用するにあたっては、本人の自立をしたいという気持ちを十分に
育んでほしい、できることを増やしてほしいと思います。