地方創生に向けて - 青森地域社会研究所

時の言葉
地方創生に向けて
青森県町村会 会長 吉田 豊
(六戸町長)
このたびの「平成28年熊本地震」により被
応できるよう予算の再構築を行い、年度末ま
災された方々に、心よりお見舞い申し上げま
でそれを繰り返します。今では、この機動的
す。
財務管理手法が職員に浸透し財源が少ない中
現在、各町村は、地域主権改革の推進に加
え、住民の生活価値観・ニーズの多様化・高
でも、なんとかやりくりができるようになっ
ています。
度化、情報通信技術の急速な進歩などに対応
さて、現在六戸町の人口は、1万423人(平
した「まちづくり」が求められ、一方人口減
成27年国調人口速報値)であり、前回の国調
少の進行やそれに伴う産業構造の変化、地域
(平成22年)人口と比べ263人増加していま
間格差の拡大、さらには雇用対策の推進や地
す。これは、当町の地理的要因もさることな
域医療の存続の取り組みなど、重要な課題が
がら、町民の理解を得て実施している定住支
山積しています。
援対策の「定住促進新築住宅建設補助金」
「若
これら諸課題に対応しながら、急速に進展
者定住支援事業費補助金」や、子育て支援対
する人口減少対策を進めるため、各町村は地
策の「中学校までの医療費助成」などの施策
方創生の取り組みを進めています。この地方
が一定の効果を上げていると考えられます。
創生は、少子高齢化に歯止めをかけ、地域の
しかしながら、当町は、国立社会保障・人口
人口減少と地域経済の縮小を克服し、将来に
問題研究所に準拠した推計によると、2060年
わたって成長力を確保することを目指してい
には5,215人まで減少することが予想されて
るもので、各町村は地方版人口ビジョン及び
おり、当町の持続性を確保するためにも、人
地方版総合戦略を策定したところであり、今
口減少対策はもちろん、人口が減少しても対
年度は具体的な取り組みの事業が本格展開
応できる社会づくりに向けた努力や、地方創
し、地方創生がさらに加速します。
生への取り組みが必要です。
私は、行政改革が叫ばれていた1996年1月
国は、一億総活躍社会の実現を内政の重要
に町長に就任しました。自主財源の乏しい地
課題に掲げているところでありますが、地方
方自治体には、何が必要かを考えた末、身の
創生なくしてその実現はないと思っています。
丈に合った適切な財政管理が一番重要だとい
町村は、これまで様々な施策を展開してき
う考えに至りました。そこで、予算編成の基
ましたが、より一層個性ある豊富な地域資源
本は守りつつも、財政管理の電算化を通して
の魅力を最大限引き出し、地域特性に応じた
固定概念を打破する財政改革に着手し、予算
施策を着実に実行していかなければなりませ
の執行額をリアルタイムで管理し町財政の把
ん。
握をするようにしました。各予算款項目から
今後とも、青森県町村会として関係各位の
発生する大小の不用額を瞬時に把握し、有効
御支援と御協力を得ながら、町村の人口減少
な財源と捉え、予算のセクション枠を超えて
克服、振興発展、そしてさらなる地方創生に
合体させ、直ちに補正予算で次なる事業に対
向けて、積極的に活動を展開していきます。
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