安全で 安心「香川の水」

「香川の水」
安全で 安心
2016
香川県水道局
香川県水道局の
事業内容
香川県水道局は、香川用水により導水
香川用水の水を4箇所の浄水場で浄水し、8市5町1簡水へ水道用水
された水を浄水し、市町の水道事業等に
として供給しています。そして、市町の水道事業を経て、家庭の蛇口へ
給水しています。
つながっています。
香川用水は、吉野川総合開発計画に
現在、水道用水供給事業による水は、県内で使用される水道水の
約50%を占めています。
基づき、早明浦ダムに貯水された水を、
安全な生活用水を安定的に送水するため、浄水場は24時間体制で
吉野川、池田ダム、讃岐山脈のトンネル
稼動しています。
を経て、香川県に導水されています。
この水を使用して、香川県水道局は、
次の3事業を行っています。
吉野川総合開発計画
香川用水の幹線水路
吉野川は、坂東太郎(利根川)、筑紫次郎(筑後川)と
並び四国三郎と呼ばれ、日本でも有数の大河川であ
り、豊富な水資源を有しています。
この吉野川水系の水資源を有効かつ総合的に開発
する吉野川総合開発計画は、吉野川開発の中核施設と
して早明浦ダムを建設し、洪水調節・発電・用水確保
など四国の繁栄の道を開くものです。
池田ダム(徳島県)
早明浦ダム
位 置
流 域 面 積
ダムの 高さ
ダムの 長さ
貯水池面積
ダムの 体 積
総 貯 水 量
有効貯水量
工 期
事 業 費
: 高知県長岡郡本山町(左岸)土佐郡土佐町(右岸)
:(直接)417㎢+(間接)55㎢=472㎢
: 106m(26階建のビルに相当します。)
: 400m(新幹線約16車両と同じ長さです。)
: 7.5㎢(甲子園球場の約187倍です。)
: 120万㎥
: 3億1,600万㎥(学校のプール(420㎥)約75万杯分です。)
: 2億8,900万㎥
: 昭和38年度∼昭和53年度
: 331億円
池田ダム
位 置
流 域 面 積
ダムの 高さ
ダムの 長さ
貯水池面積
ダムの 体 積
総 貯 水 量
有効貯水量
工 期
事 業 費
早明浦ダム(高知県)
1
:
:
:
:
:
:
:
:
:
:
徳島県三好市池田町
1,904㎢
24m(6階建のビルに相当します。)
247m(新幹線約10車両と同じ長さです。)
1.44㎢(甲子園球場の約36倍です。)
5.2万㎥
1,265万㎥(学校のプール(420㎥)約3万杯分です。)
440万㎥
昭和43年度∼昭和49年度
74億円
五色台水道事業
香川用水を中部浄水場で、府中湖の水を
水道用水供給事業による水道用水の供給を
綾川浄水場で沈殿処理した工業用水を、番の
受け、五色台山上の休暇村、県立五色台少年
州地区を中心とした中讃地域の工業地帯に
自然センターなどへ給水し、観光・レクリエー
給水し、企業等の生産活動を支えています。
ション・自然体験学習に訪れる人に利用されて
います。
府 中 ダ ム
香川用水
香川用水は、吉野川総合開発計画の一環として計画さ
府中ダムは、綾川の河口から約9㎞上流地点にありま
れたもので、吉野川上流に建設された早明浦ダムによって
す。府中ダムに隣接して建設された綾川浄水場では、凝
新たに開発された年間水量8億6,300万㎥のうち2億
集沈澱処理で浄化して工業用水を造ります。ポンプで
4,700万㎥を徳島県三好市に建設された池田ダムから、
配水池へ揚水し、約27.5㎞の配水管で坂出市番の州地
讃岐山脈を貫く8㎞の導水トンネルで、香川県の三豊市財
区・東部地区及び宇多津町などの臨海工業地帯に立
田町に導き、ここから東西に延びる幹線水路によって県内
地する企業に給水しています。
各所へ導水し、農業用水・水道用水・工業用水に利用する
ものです。
昭和49年6月1日から通水開始され、本県の水需要の
約3割を賄っており、水事情は画期的に改善されました。
香川用水・年間計画導水量
農 業 用 水 : 1億500万㎥
水 道 用 水 : 1億2,210万㎥
工 業 用 水 : 1,990万㎥
計
: 2億4,700万㎥
工
期 : 昭和43年度∼
昭和49年度
事
業
費 : 148億円
11.3㎥/秒
15.8㎥/秒
農業用水/1億500万㎥
水道用水/1億2,210万㎥
3.87㎥/秒
0.63㎥/秒
工業用水/1,990万㎥
1月
2月
3月
4月
5月
6月
非かんがい期
7月
8月
かんがい期
6月11日
9月
10月
11月
12月
非かんがい期
10月10日
府中ダム及び府中湖(香川県)
府中ダム
位
流 域 面
ダム の 高
ダム の 長
貯 水 池面
ダム の 体
総 貯 水
有 効 貯 水
工
事
業
置
積
さ
さ
積
積
量
量
期
費
:
:
:
:
:
:
:
:
:
:
香川県坂出市府中町
122.7㎢
27.5m
131m
1.21㎢
3.9万㎥
850万㎥
800万㎥
昭和39年度∼昭和41年度
24億円
※府中ダムは、工業用水専用ダムです。
2
直島町
宇多津ポンプ場
坂出市
宇多津町
平成16年度
給水開始
牟礼ポ
高松市
城山調整池
多度津町
丸亀市
中綾連絡線
東綾連絡線
平成16年度
給水開始
平成17年度
給水開始
善通寺市
櫛梨調整池
平成15年度
給水開始
平成20年度
給水開始
浅野調整井
綾川町
中西連絡線
仁尾ポンプ場
東
爺神調整池
部
幹
線
水
綾南
度
志
高
琴平町
三豊市
支線
路
岡調整池
瀬
支
線
塩江支線
観音寺市
平成14年度
給水開始
水道用原水調整池(宝山湖)
まんのう町
木之郷調整池
東西分水工
大野原ポンプ場
ンネル
導水ト
西部幹線水路
池田ダム
香川用水取水工
瀬戸内海
香川県
吉野川
香川用水
愛媛県
早明浦ダム
高知県
3
吉野川
池田ダム
徳島県
本
土庄町
県内の水道を広域的かつ計画的に整備するため、平成10
年10月に香川県広域的水道整備計画が策定されました。
小豆島町
県営広域水道第二次拡張事業は、香川用水(工業用水の
未利用水)の転用で原水を確保し、給水能力を249,100㎥/日
から309,100㎥/日に増強するもので、新たに受水することに
なる市町や、今後、需要量の増加が見込まれる受水市町の
必要な所へ、必要な時期に必要な量を給水するという基本的
な考えのもと緊急度の高いところから計画的に送水施設等を
整備しています。
今後の整備方針については、渇水や地震等の非常時に
牟礼調整井
おける安定的な給水体制の強化に向けた施設整備に重点
をおくこととし、中部浄水場と綾川浄水場間の連絡管や志度
ポンプ場
本線の複線化などの整備を着実に進めていきます。
牟礼線
平成25年度末の県内市町の県水からの受水率は、49.4%
平成19年度
給水開始
となっています。
造田調整池
平成19年度
給水開始
さぬき市
平成16年度
給水開始
田面線
線
概 要
三木町
平成14年度
給水開始
平成19年度
給水開始
田面調整池
平成20年度
給水開始
拡張後の給 水区域
8市5町1簡水
計画一日最大給水量
309,100㎥/日
水
吉野川表流水(香川用水)
平成19年度
給水開始
東かがわ市
源
平成20年度
給水開始
事業
区分
昭和56年度
平 成 5 年 度
平成30年度
昭和44∼50年度
昭和56∼平成11年度
平成11∼平成30年度
計画日最大給水量
西部浄水系
18,700㎥/日
43,800㎥/日
43,800㎥/日
中部浄水系
21,200㎥/日
27,100 ㎥/日
52,600㎥/日
綾川浄水系
72,500㎥/日
76,100㎥/日
76,100㎥/日
東部浄水系
72,600㎥/日
102,100㎥/日
136,600㎥/日
185,000㎥/日
249,100㎥/日
昭和44∼50年度
15,024百万円
昭和56∼平成11年度
25,259百万円
計
総 事 業 費
浄水場
県の導水管
ポンプ場
調整池、調整井
給水先の市町等
県・市町共同送水管
市町の受水点(新規受水)
拡張送水管路
拡張予定送水管路
309,100㎥/日
平成11年度∼
420億円(計画)
西
部
系
観音寺市、高瀬町、三野町、大野原町
詫間町、仁尾町、豊浜町
中
部
系
丸亀市、善通寺市
琴平町、多度津町
綾
川
系
高松市、坂出市
国分寺町、宇多津町
飯 山 町、五 色 台 簡 水
を追加
同 左
東
部
系
高松市、三木町、牟礼町
庵治町、香川町、香南町
志度町、長尾町を追加
東かがわ市、さぬき市の
一部、高松市の一部、綾
川町を追加
計
5 市 15 町
5 市 19 町1簡 水
8 市 5 町1簡 水
給水先の市町
市町の受水点
第二次拡張事業
建 設 期 間
香川用水幹線水路(共用区間)
県の送水管
第一次拡張事業
計 画目標 年
凡 例
香川用水幹線水路(農業専用区間)
創 設 事 業
綾歌町を追加
同 左
同左
三豊市の一部、
宇多津町、丸亀市
の一部を追加
※ [ ]内は、既受水市町のうち、施設増強により、中部浄水場から新たに送水することになる市町である。
4
市町別給水計画
町
高
名
松
丸
市
亀
坂
第 一 次 拡 張 第二次拡張事業
事業後の給水量 に よ る 給 水 量
13 0 , 9 0 0
市
出
9,200
17, 0 0 0
6 ,10 0
計
上 水 道に占める
県 水 の 割 合
14 0 ,10 0
2 3 ,10 0
38.6
検出されないこと
無
3
カドミウム及びその化合物
0.003以下
0.0003未満
4
水銀及びその化合物
0.0005以下
0.00005未満
5
セレン及びその化合物
0.01以下
0.001未満
6
鉛及びその化合物
0.01以下
0.001未満
7
ヒ素及びその化合物
0.01以下
0.001未満
8
六価クロム化合物
0.05以下
0.005未満
9
亜硝酸態窒素
0.04以下
0.004未満
シアン化物イオン
及び塩化シアン
硝酸態窒素及び
亜硝酸態窒素
0.01以下
0.001未満
25,300
54.3
4,500
36.0
東 か が わ 市
三
豊
三
−
市
木
21,7 9 0
町
6,900
宇 多 津 町
綾
川
琴
62.6
48.3
5,300
5,300
11 . 6
8,600
30,390
74 . 3
6,200
13 ,10 0
9 5 .1
6,600
7, 0 0 0
13 , 6 0 0
10 0.0
− 3,000
3,000
12 . 8
町
平
24, 510
16 , 5 0 0
町
3,600
0
3,600
30.8
多 度 津 町
5,500
0
5,500
45.4
248,500
60,000
308,500
52.9
計
600
五色台水道事業
合
2 4 9 ,10 0
計
600
0
60,000
3 0 9 ,10 0
10 0.0
※ 県全体 4 9 . 4
※県水非給水市町(4町: 小豆島町、土庄町、直島町、まんのう町)を含む
水道料金の推移
区 分
( 単 位:円 /㎥ )
料
金
基 本 料金
使 用料金
超 過 料金
年 月
10
10以下
0.20∼0.27
12 フッ素及びその化合物
0.8以下
0.05未満∼0.05
13 ホウ素及びその化合物
1.0以下
0.1未満
11
0.002以下
0.0001未満
15 1,4-ジオキサン
0.05以下
0.005未満
16 1,2-ジクロロエチレン
0.04以下
0.001未満
17 ジクロロメタン
0.02以下
0.001未満
18 テトラクロロエチレン
0.01以下
0.001未満
19 トリクロロエチレン
0.01以下
0.001未満
20 ベンゼン
0.01以下
0.001未満
21 塩素酸
0.6以下
0.06未満
22 クロロ酢酸
0.02以下
0.002未満
0.005∼0.017
14 四塩化炭素
23 クロロホルム
0.06以下
昭 4 9・6
25
−
−
−
24 ジクロロ酢酸
0.03以下
0.002∼0.005
昭 5 2・4
38
−
−
−
25 ジブロモクロロメタン
0.1以下
0.001未満∼0.001
昭 5 3・4
45
−
−
−
26 臭素酸
0.01以下
0.001未満
昭 5 4・4
50
−
−
−
27 総トリハロメタン
0.1以下
0.009∼0.021
昭 5 7・4
−
50
7
90
28 トリクロロ酢酸
0.03以下
0.001∼0.005
昭 5 8・4
−
51
7
92
29 ブロモジクロロメタン
0.03以下
0.003∼0.004
昭 5 9・4
−
60
8
10 8
30 ブロモホルム
0.09以下
0.001未満
31 ホルムアルデヒド
0.08以下
0.001未満
※平成元年4月∼平成9年3月は、上表により算出した額に100分の103を乗じて得た額。
平成9年4月∼平成26年3月は、上表により算出した額に100分の105を乗じて得た額。
平成26年4月以降は、上表により算出した額に100分の108を乗じて得た額。
水道用水供給事業の経営・財政状況
区
平成
平成
平成 全国平均
24年度 25年度 26年度 (H25)
分
総収支比率(%)
経
総
総
収
費
益
用
×100
109.6
108.9
123.5
116.3
営
成
績
63.6
64.1
64.0
75.9
有収水量1裙当たりにつ
いてどれだけの費用がか
かってい るかを 表す 指
標。
72.6
70.8
70.7
63.8
施設の利用状況を統合
的に 示し、施 設の 効 率
性を表す。
365
347
363
356
65.6
66.9
63.5
72.6
財務状態の長期的な安
全性を示し、高いほどよ
い。
94.6
固定資産が、どの程度自己資
本及び長期に活用可能な固定
負債等で調達されているかを示
す。100以下で低いほどよい。
施設利用率(%)
1日平均配水量
配 水 能 力
×100
明
収 益 性をみる代 表 的な
指 標 。10 0 未 満の場 合
は 赤 字、10 0 超の 場 合
は黒字を意味する。
給水原価(円/裙)
経常費用−(受託工事費+附帯事業費)
年間総有収水量
説
基本給とは、給料、扶養手当
及び調整手当の合計額
財
自己資本構成比率(%)
政
自己資本金+剰余金
×100
負債・資本合計
状
96.1
85.1
72.9
態
流動比率(%)
流 動 資 産
流 動 負 債
×100
1.0以下
0.01未満
0.2以下
0.02∼0.04
34 鉄及びその化合物
0.3以下
0.01未満
35 銅及びその化合物
1.0以下
0.01未満
36 ナトリウム及びその化合物
200以下
3.0∼3.7
37 マンガン及びその化合物
0.05以下
0.001未満
38 塩化物イオン
39
カルシウム、
マグネ
シウム等
(硬度)
40 蒸発残留物
41 陰イオン界面活性剤
42 ジェオスミン
44 非イオン界面活性剤
200以下
3.2∼5.2
300以下
27.0∼32.3
500以下
36∼44
0.2以下
0.02未満
0.00001以下
0.000001未満∼
0.000001
381.3
984.0
887.3
634.5
短期流 動 性の良否を表
示し、短期債務に対する
支払能力を表し、高いほ
どよい。
0.02以下
0.005未満
0.005以下
0.0005未満
3以下
0.3未満∼0.6
5.8以上-8.6以下
7.2∼7.8
48 味
異常でない
異常なし
49 臭気
異常でない
異常なし
50 色度
5度以下
1度未満
51 濁度
2度以下
0.1度未満
45 フェノール類
46 有機物(全有機炭素(TOC)の量)
47 pH値
固定資産対長期資本比率(%)
固 定 資 産
×100
資本金+剰余金+固定負債
32 亜鉛及びその化合物
33 アルミニウム及びその化合物
43 2-メチルイソボルネオール 0.00001以下 0.000001未満
職員1人当たり基本給月額(千円)
5
0個
100個/mL以下
大腸菌
500
11 , 3 0 0
数値(最小∼最大)
一般細菌
300
5,200
東部浄水場データ
(mg/L)
2
4,000
さ ぬ き 市
基 準 値
1
25,000
2,500
目
56.0
市
2 2,010
項
(26年度実績:%)
善 通 寺 市
観 音 寺 市
番 号
市
27年度 水質検査結果
水質基準項目(毎月検査)
( 単 位:㎥ / 日 )
水 道 用 水 供 給 事 業
中部浄水場
●仲多度郡琴平町
●送水能力:27,100㎥/日
●給水対象:丸亀市、善通寺市、宇多津町、
琴平町、多度津町
西部浄水場
●三豊市高瀬町
●送水能力:43,800㎥/日
●給水対象:観音寺市、三豊市
東部浄水場
●高松市岡本町
●送水能力:102,100㎥/日
●給水対象:高松市、さぬき市、東かがわ市、
三木町、綾川町
県営水道事務所・綾川浄水場
●坂出市府中町
●送水能力:76,100㎥/日
●給水対象:高松市、丸亀市、坂出市、
宇多津町、五色台水道
6
香川県水道局は、吉野川から水
道原水を取水しています。
早 明 浦ダムで 放 流された原水
は、吉野川を約60㎞下って池田ダ
着水井
ムに届き、池田ダムの上流1.8km
1
に設けられた香川用水取水工から
沈澱池
着水井
2
混和池
3
フロック形成池
かくはん
最初に香川用水が届く着水
原水の性状により、凝集剤や
原水と薬品とをゆっくり攪拌
香川用水幹線水路を通り浄水場に
井では、原水の性状を調べ
凝集補助剤を必要量加えて
し、水中の懸濁物質(汚れの
導水されます。
るためのサンプリングをしま
混和します。
原因の微粒子等)の塊(フ
す。
けんだく
ロック)を大きくさせます。
[水道用水供給事業のしくみ]
4
薬 品
早明浦ダム
吉野川
池田ダム
沈澱池
香川用水
着水井
混和池
フロック形成池
1
2
3
排水処理
7
浄水池・送水ポンプ
8
調整池
送水管路
水質試験
給水先の市町の受水槽へ送れる
送水管路の途中に建設し、平常
道路等の地下に埋設した送水管
浄水過程ごとの水質検査を実施
高さに設けられた浄水池に、送水
時の安定供給と事故時の断水回
路によって、県の浄水池や調整池
し、水質基準に適合した安全で良
ポンプで揚水された水道用水を
避を目的に整備を進めています。
から給水先の市町の受水槽へ水
質な水道水を供給します。
貯留します。
浄水池
7
9
道用水を供給します。
調整池
水質試験
急速ろ過池
4
沈澱池
5
急速ろ過池
6
ポンプ井
水をゆっくり流し、フロック
沈澱 処 理後に残った懸濁
浄化された水を塩素で消毒
を沈澱させます。ほとんど
物質を砂の層でろ過します。
して水道用水ができます。
の懸濁物質が沈澱池で取り
砂層に掛かる懸濁物質はだん
水道用水は一度ポンプ井に
除かれます。
だん増えるので、定期的に
貯留します。
送水ポンプ設備
砂層の洗浄をします。
9
送水管路
9
送水管路
浄水池
7
急速ろ過池
ポンプ井
送水ポンプ
5
6
7
調整池
8
各家庭
排水処理施設
浄水場中央管理室
沈澱池に堆積した凝集剤と懸濁物質やろ過
浄水場は大きな水の工場ですから、水を運ぶ
池砂層の洗浄で集まる懸濁物質を濃縮し
ための大容量の電気設備や運転管理に必要
て、圧搾機械等で脱水ケーキを作ります。脱
なたくさんの機器が設備されています。それ
水ケーキは、法に定められた方法で決めら
らの設備の状態とプラントの運転状態を一目
れた場所に埋立処分します。
で見られるようにしたのが中央管理室です。
排水処理設備
市町受水槽
(配水池)
沈澱池の清掃
中央管理室
フロック形成池の清掃
8
工 業 用 水 道 事 業
中讃地区工業用水道事業は、
府中湖と、香川用水の2つの水源
をもち、中讃地域の臨海工業地帯
へ、日量150,000㎥の工業用水を
給水できます。
その他 4.4%
上水道
28.1%
中讃地区
工業用水道
県内工業用水
34.9%
使用量
93.618㎥/日
(回収水・海水を除く)
地区別給水量
井戸水
32.6%
給 水 地 区
( 単 位:㎥ )
年 間 総 水 量
給 水 対 象
事 業 所 数
一日平均水量
実使用水量
有 収 水 量
実使用水量
有 収 水 量
番の州地区
12
8,996,353
15,529,141
24,580
42,430
水源別工業用水使用量構成比(従業員30人以上の事業所)
その他の地区
26
4,789,557
7,701,862
13,086
21,043
※平成25年工業統計調査結果報告書(香川県政策部統計調査課)
38
13,785,910
23,231,003
37,666
計
63,473
※平成27年度実績
水道料金の推移
区 分
年 月
( 単 位:円 /㎥ )
基 本 料 金
超 過 料 金
協
力
昭42・10
4 8 2
昭48・ 4
4 8 4
工業用水道事業の経営・財政状況
金
区
総収支比率(%)
26 -
18 36 -
昭56・ 4
20.9
41. 8
-
昭59・ 4
25 50 -
績
昭62・ 4
28 56 -
平 2・ 4
31 62 -
平 5・ 4
32 64 -
平 6・ 4
34 68 -
営
13 昭53・ 4
成
経
昭50・ 4
総
総
収
費
益
用
給水原価(円/裙)
経常費用−(受託工事費+附帯事業費)
年間総有収水量
施設利用率(%)
1日平均配水量
配 水 能 力
×100
基本給とは、給料、扶養手当
及び調整手当の合計額
自己資本構成比率(%)
政
自己資本金+剰余金
×100
負債・資本合計
固定資産対長期資本比率(%)
状
態
固 定 資 産
×100
資本金+剰余金+固定負債
流動比率(%)
流 動 資 産
流 動 負 債
9
×100
職員1人当たり基本給月額(千円)
財
※平成元年度まで、坂出地区工業用水道事業。
平成元年4月∼平成9年3月は、上表により算出した額に100分の103を乗じて得た額。
平成9年4月∼平成26年3月は、上表により算出した額に100分の105を乗じて得た額。
平成26年4月以降は、上表により算出した額に100分の108を乗じて得た額。
平成
平成
平成 全国平均
24年度 25年度 26年度 (H25)
分
×100
説
明
133.3
149.0
171.7
121.1
収 益 性をみる代 表 的な
指 標 。10 0 未 満の場 合
は 赤 字、10 0 超の 場 合
は黒字を意味する。
26.1
23.2
23.6
18.9
有収 水 量1㎥当たりに
ついてどれだけの費用
がかかっているかを表
す指標。
31.1
27.6
26.0
56.5
施設の利用状況を統合
的に示し、施設の効率
性を表す。
365
347
363
343
62.6
61.7
47.5
70.5
財 務 状 態 の 長期 的な
安全 性を示し、高いほ
どよい。
95.9
83.4
94.9
91.2
固定資産が、どの程度自己資本
及び長期に活用可能な固定負
債等で調達されているかを示
す。100以下で低いほどよい。
633.3
751.9
646.9 700.5
短期流 動 性の良否を表
示し、短 期 債 務 に対 す
る支払能力を表し、高い
ほどよい。
旧坂出地区工業用水道
旧中讃地区工業用水道
合
併
後
(中讃地区工業用水道)
給 水 区 域
坂出市及び
宇多津町の一部
坂出市、宇多津町及び
丸亀市の一部
給
25企業(平成2年3月)
区
高松市
分
水
先
同
左
38事業所(平成28年3月末)
坂出市
宇多津町
配 水 能 力
100,000㎥/日
水
源
綾川表流水(府中湖)
給 水 開 始
昭和42年10月(一部)
建 設 期 間
前期:昭和37年∼42年
後期:昭和44年∼48年
50,000㎥/日
150,000㎥/日
府中ダム
多度津町
吉野川表流水(早明浦ダム) 綾川表流水(府中湖)
吉野川表流水(早明浦ダム)
丸亀市
善通寺市
綾川町
路
幹線水
香川用水
三豊市
琴平町
平成2年4月
坂出、宇多津地区:
昭和47年∼平成2年
まんのう町
凡 例
給水区域
浄水場
導水管
配水管
流調弁制御所
布設予定配水管
10
五色台水道事業
五色台水道事業は、五色台の観光開発の
一環として計画された簡易水道事業で、五色
台山上の根香池を水源として、昭和41年6月
給 水 区 域
高松市中山町、生島町、亀水町及び国分寺町新居の一部の区域、
坂出市青海町、大屋富町及び王越町の一部の区域
給
15 (平成28年3月末)
水
先
から給水していましたが、より安定した給水を確
保するために、昭和54年度に山上への揚水施
設を建設し、昭和55年度から水源を水道用
給 水 能 力
550㎥/日
水
源
県営広域水道
給 水 開 始
昭和41年6月
建 設 期 間
昭和40年度∼41年度、 54年度
水供給事業に切り換えて給水しています。なお、
その経営にあたっては、昭和53年4月1日から
地方公営企業法を適用しています。
給水量
給水地区
( 単 位:㎥ )
年 間 総 水 量
給水対象
戸 数 実使用水量 有 収 水 量 実使用水量 有 収 水 量
3 9,19 0
3 9,9 9 4
107
10 9
8
14,13 9
14, 212
39
39
計 15
5 3,32 9
5 4, 20 6
14 6
14 8
成
※平成27年度実績
績
水道料金の推移
年 月
家
( 単 位:円 )
庭
基 本 料 金
用
団
体
超過料金
基 本 料 金
超過料金
220/㎥
財
200/㎥ 14,000/50㎥
280/㎥
政
210/㎥ 14,700/50㎥
294/㎥
状
216/㎥
302/㎥
2,000/10㎥
200/㎥ 11,000/50㎥
昭55・4
2,000/10㎥
平16・4
2,100/10㎥
平26・4
2,160/10㎥
15,120/50㎥
総収支比率(%)
総
総
収
費
益
用
×100
212.4
96.7
収 益 性をみる代 表 的な
指 標 。10 0 未 満の場 合
は 赤 字、10 0 超の 場 合
は黒字を意味する。
243.7
252.6
256.7
328.3
有 収 水 量1裙当たりに
ついてどれだけの費用
がかかっているかを表
す指標。
26.5
26.1
26.2
55.4
施設の利用状況を統合
的に示し、施設の効率
性を表す。
78.7
79.3
81.6
65.5
財 務 状 態 の 長期 的な
安全 性を示し、高いほ
どよい。
95.3
47.8
42.0
90.2
固定資産が、どの程度自己資
本及び長期に活用可能な固定
負債等で調達されているかを示
す。100以下で低い方がよい。
136.0
490.6
528.0
1,058.3
短期流動性の良否を表
示し、短期債務に対す
る支払能力を表す。
施設利用率(%)
×100
自己資本構成比率(%)
自己資本金+剰余金
×100
負債・資本合計
固 定 資 産
×100
資本金+剰余金+固定負債
流動比率(%)
流 動 資 産
流 動 負 債
×100
明
128.0
給水原価(円/裙)
経常費用−(受託工事費+附帯事業費)
年間総有収水量
説
129.7
固定資産対長期資本比率(%)
態
昭53・4
平成
平成
平成 全国平均
24年度 25年度 26年度 (H25)
分
1日平均配水量
配 水 能 力
用
※平成元年4月∼平成9年3月は、上表により算出した額に100分の103を乗じて得た額。
平成9年4月∼平成16年3月は、上表料率により算出した額に100分の105を乗じて得た額。
平成16年4月以降は、消費税及び地方消費税を含む額。
11
営
7
家 庭
区
経
団 体
区 分
五色台水道事業の経営・財政状況
一日平均水量
香川県営水道ビジョン
基本理念
将来にわたり県民に安全で良質な水を安定
基本目標
的に供給し、災害に強い香川県営水道を目指
【安心】
して「香川県営水道ビジョン」を策定し、基本
理念の実現に向けて施策を展開しています。
安全で良質な水を安定的に供給し、
災害に強い香川県営水道
1 安全・安心でおいしい水の供給
【安定】
2 災害対策等の充実
【環境】
3 環境共生社会への貢献
【国際】
4 国際社会への貢献
【持続】
5 水道技術の継承と確立
災害対策等の充実
●香川用水調整池(宝山湖)の運用
宝山湖は、南海地震など大規模災害や異常
渇水時においても、水道用水への影響を最小限
にとどめ、水供給の安定性を向上させるために
整備された貯水池です。
平成21年3月末に完成し、4月から管理を開始
しており、平成21年の夏渇水では、74万㎥を、平成
25年の夏渇水では35万㎥補給したことにより、
市町における断水の回避にその効果を発揮し
ました。
平成21年3月完成 位置:三豊市山本町・財田町
有効貯水量:3,050,000㎥
●水道施設の耐震化
南海トラフ地震などの大規模災害時においても、水道施設への影響を最小限にとどめ、水供給の安定性
を向上させるため、平成22年度に「更新・耐震化計画」を策定しました。また、
「香川県地震・津波被害想
定」や施設の老朽度調査等を踏まえ、水道事業の広域化における施設整備計画との整合性を図る必要も
あることから平成27年に計画を見直し水管橋や送水管などの水道施設の耐震化を進めています。
水管橋の耐震化工事
耐震管への交換作業
12
●震災対策訓練の実施
平成7年1月の阪神・淡路大震災を教訓に、水道関係施設の被
害を想定し、応急給水活動などの震災対策訓練を実施していま
す。
水道広域化
応急給水訓練(中部浄水場)
●水道広域化に取り組む必要性
現在、人口の減少や節水機器の普及に伴い、水道料金収入が減少してきており、今後、県や市町の水道事業
の経営状況が悪化する可能性があります。
また、昭和40年∼50年代に、香川用水の通水に伴い整備された水道施設が老朽化し、これから大量の施設が
更新時期を迎えます。
その更新費用が膨大となる見込みであることや、施設が更新された後では、浄水場などの統廃合による効率
化や規模の最適化が難しくなることやその他、渇水や大規模地震への対応など、水道事業には多くの課題があり
ます。
これらの課題に、各市や町が単独で対応していくには限界があるため、経営基盤を強化し、将来にわたって安
全な水道水を安定的に供給していくために、水道事業を一つに統合し、一体的に運営管理していくことが必要で
あると考えています。
現在、県と直島町を除く全市町が参画し、平成30年4月の業務開始を目指し水道事業の統合が進められてい
ます。
●県内水道広域化スケジュール
27∼29年度
●太陽光発電の導入
水道用水の浄 化には大量の電力を消費することか
ら、二酸化炭素の排出を抑制し、地球温暖化対策を推
進するため、
『香川県新エネルギー導入実行計画』を踏
まえ、平成17年に発電出力80kwの設備を綾川浄水場に
設置したほか、平成23年には、発電出力100kwの設備
を中部浄水場に設置しています。
13
平成30年4月
水道事業の統合
環境共生社会への貢献
厚生労働大臣の水道事業認可など
準備および共同化業務のシステム整備などの実施
企業団設立
◎財政運営・水道料金・費用負担
などの決定
◎施設整備計画の策定
◎企業団の規約、関係条例案、
申請書などの設立
設立などに関する諸手続き
︵県・市町議会議決など︶
香川県広域水道事業体
設立準備協議会
広域化基本協定締結
平成27年4月
30年度∼
(企業団による業務開始)
水の恩恵を知る
水源地域の人々への感謝
私たちの利用している水は、水源地域の多くの人々の理解と
協力を得て開発された「貴重な水」であることを十分理解し、
感謝の気持ちをもって、この水を大切に使うことが必要です。
四国の発展を祈念して、早明浦ダムに建立された記念碑
香川用水の水源巡りの旅
水の大切さを学ぶとともに、水源地域との交流促進を図る
ため、県内中学1年生を対象として、早明浦ダム、池田ダムを始
めとする施設を見て学ぶ香川用水の水源巡りの旅を実施して
います。
地域に身近な水道事業
早明浦ダムでの施設見学
水道事業の円滑な推進には、地域の人々の理解と協力が
必要です。身近に親しまれる施設として利用されています。
また、小学生の学習の場ともなっています。
満開の桜の下での花見(府中湖)
地元小学生の浄水場見学(中部浄水場)
香川用水のすべてを紹介
香川用水の歴史と恩恵を永く後世に伝
え、香川用水の意義や水の大切さを再認
識するための場として、平成9年5月に香川
用水記念公園が整備され、多くの人々が
訪れています。
東西分水工周辺に整備された香川用水記念公園
14
水道局の沿革
昭39・10・ 1
府中ダム着工
41・ 6・30
府中ダム竣工
42・10・ 1
坂出地区工業用水道給水開始
43・12・24
香川用水事業着工
44・ 4・ 1
香川県水道局設置
49・ 6・ 1
香川用水通水
6・ 1
西部、中部、綾川、東部浄水場設置
7・18
西部、中部、綾川浄水場送水式
8・ 1
5市15町へ水道用水の供給開始
11・27
東部浄水場送水式
53・ 4・ 1
五色台簡易水道事業が観光課から水道局に移管
56・12・28
水道用水供給事業第一次拡張事業に着手
平 2・ 4・ 1
中讃地区工業用水道事業として給水開始
11・ 4・ 1
水道用水供給事業第二次拡張事業に着手
21・ 4・ 1
宝山湖運用開始
水道局の組織
庶
総
務
務
課
労務管理・工事執行
経
理
総務用地課
維 持 管 理
県営水道事務所
管
理
課
建
設
課
水
水
道
質
局
西部浄水場
中部浄水場
綾 川浄水場
東部浄水場
企 画・調 査
建設管理課
建設・技術管理
香川県水道局
〒760-8570 高松市番町4丁目1番10号
総 務 課
TEL 087-832-3652 FAX 087-834-8921
建設管理課
TEL 087-832-3654
県営水道事務所総務用地課・管理課・建設課 〒762-0024 坂出市府中町1265番地1
TEL 0877-48-0511 FAX 0877-48-1749
西部浄水場
〒767-0021 三豊市高瀬町佐股甲2366番地
TEL 0875-74-6411 FAX 0875-74-6412
中部浄水場
〒766-0007 仲多度郡琴平町大字下櫛梨111番地1
TEL 0877-75-1117 FAX 0877-75-1118
綾川浄水場
〒762-0024 坂出市府中町1260番地
TEL 0877-48-1150 FAX 0877-48-1151
東部浄水場
〒761-8047 高松市岡本町631番地10
TEL 087-886-3337 FAX 087-886-3338
ホームページ http://www.pref.kagawa.lg.jp/suido/
再生紙を使用しています
平成28年6月