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モニタリングについて
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モニタリングの目的
モニタリングとは、指定管理者制度導入施設について、施設の管理が適正かつ確実に履行されているか、又
は指定管理者から提供される公共サービスが適切な水準にあり、且つ、その水準が維持されているかなどを、
確認及び評価するものです。これには、提出された報告書等を市が確認するだけでなく、指定管理者が行う
業務の点検や評価、又は指定管理者と市が共同で行う連絡調整会議等の実施なども含まれ、市と指定管理者
が共に施設の適正な管理やサービス内容の改善・向上に努めていくために行います。
(1) 指定管理者が実施するモニタリング(セルフモニタリング)
①業務報告
指定管理者は、定期的に行う清掃や設備の保守点検などの施設維持管理業務の状況、施設の利用状況、
料金の収納状況等について、日報、月報及び業務報告書等により、あらかじめ定められた期日までに市
の施設所管課へ報告すること。また、苦情、トラブルについても、その内容及び対応結果を併せて報告
する必要があります。
業務報告書の様式は、施設所管課と指定管理者で協議し、必要項目を含んだ任意の様式とします。
②事業報告書及び決算報告書の提出
手続等条例第4条の規定に基づき、毎年度終了後市長が定める期間内に、業務の実施状況や利用状況等
を記載した事業報告書と決算報告書を施設所管課に提出するものとします。
各報告書の様式は、施設所管課と指定管理者で協議し、必要項目を含んだ任意の様式とします。
③利用者アンケートの実施
サービス水準の維持向上のために利用者アンケート調査を毎年度1回以上実施し、利用者の要望、意見
等を把握するものとします。そして、調査結果を速やかに分析・評価し、その内容について報告書とし
て施設所管課へ提出することとします。(様式は任意とします。)
ただし、業務の性質上、アンケートの実施が困難な場合は、それ以外の方法で利用者の要望、意見等を
聴取するよう努めるものとします。
(2)市が実施するモニタリング
①事業計画書の確認
(毎年度開始前に実施)
年度ごとの事業計画書について、前年度末の指定する日までに指定管理者に提出していただき、その内
容が当初の事業計画や協定書と相違がないかを確認します。
②定期の業務履行確認
(半期毎に実施)
指定管理者から業務報告書等の関係書類の提出を求め、その内容を確認するとともに、必要に応じて、
指定管理者が管理する施設への立入等により、業務履行状況の確認を行うこととします。
1
③事業及び決算の確認
(毎年度終了後に実施)
指定管理者から提出された事業報告書と決算報告書に基づき、施設の管理運営、利用状況、経理の状況
について確認します。
④年度評価の実施
(毎年度終了後に実施)
半期ごとに作成する「モニタリングチェックシート」及び事業報告書、指定管理者運営評価シートで管
理運営状況の評価を行います。
⑤随時の業務履行確認
(随時実施)
各種モニタリングの中で、適切なサービスの提供等が行われていないと判断した場合は、必要に応じて
状況の確認を行います。
なお、事故等、不足の事態が発生した場合は、協議の上、その状況について確認を行うこととします。
(3)指定管理者と市が共同で行うモニタリング
①連絡調整会議の実施
施設の現状や課題等について協議するため、指定管理者と市は必要に応じて連絡調整会議を開催するこ
ととします。
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モニタリングの項目
(1)業務の履行状況の確認
仕様書等に定められた業務等を指定管理者が適切に実施しているかについて、日報や月報及び業務報告書
等による確認のほか、実地調査等によって、当初の事業計画書及び年度毎の事業計画書との整合性につい
て確認します。
具体的には次の項目が挙げられます。
①施設管理業務
・職員配置
・職員研修
・書類等の整備、保管
・設備、備品管理
・現金管理
・保守点検業務
・清掃等維持管理業務
・安全管理体制
②利用者に関する業務
・利用状況
・料金設定等
・利用者ニーズの把握
・個人情報保護
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(2)経理状況の確認
指定管理者によるサービスの提供が継続的・安定的に提供されているかについて、当初の事業計画書及
び年度毎の事業計画書の見込みと、収支実績との比較により確認します。特に、月報や事業報告書に記
載されている収支状況(料金収入の実績、委託料等の収支状況等)が、自主事業の実施状況も含め応募
段階の収支計画とも含めて乖離していないか等を確認します。
具体的には、次の項目が挙げられます。
①収支の状況
・収入・支出の実績
②会計処理
・処理体制
・処理方法
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指定管理者への指示及び指導
定期の業務履行確認や事業決算の確認の結果、改善が必要な場合は「指定管理業務の不履行・遅延に関す
る改善指示書」を通じて指示を行います。
これに対し、指定管理者は指示に基づき、
「指定管理業務に関する改善計画書」を作成し、提出します。
なお、市が、改善が不十分と判断した場合は、再度、改善に努めるよう指示します。
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指定の取り消し等
佐賀市公の施設の指定管理者の指定の手続等に関する条例第6条の規定により、指定管理者の責めに帰す
る次のような事由がある場合には、指定の取り消し、又は期間を定めて指定管理業務の全部又は一部の停
止を命ずることができます。
(1) 関係法令、条例、規則、協定書又は仕様書の条項に違反したとき。
(2) 管理運営業務を履行しないとき又は履行の見込みがないと認められるとき。
(3) 管理運営業務の実施に際し不正行為があったとき、また改善指導をはじめとする市の指示に従わないと
き。
(4) 指定管理者が管理運営業務を継続することが適当でないと判断したとき。
(5) 指定管理者が指定の解除を申し出たとき。
3
【モニタリング実施スケジュール】
実施時期
3月
指定管理者
事業計画書提出
スポーツ振興課
確認、指導
4月
5月
前年度事業報告書・決算
報告書提出
6月
7月
履行確認、指導
定期の業務履行確認①
運営評価シート作成
評価
8月
9月
10月
11月
12月
定期の業務履行確認②
1月
2月
3月
翌年度事業計画作成
随時
日報、月報の作成
確認、指導
利用者アンケート実施
連絡調整会議
現状、課題の把握、改善
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備考
モニタリング
チェックシート
施設名
指定管理者名
作成年月日
平成
年
月
日(
)
作成者(所属・氏名)
チェック項目
Ⅰ
調査方法
業務履行状況の確認
1
施設管理業務
①職員配置
基準に基づき、適正な人員配置がされているか
実地・書類
②職員研修
業務に必要な研修・教育が行われているか
実地・書類
③書類の整備、保管
各種記録(日報・月報等)をはじめ、必要書類は適
切に整備、保管されているか
実地・書類
④設備、備品管理
設備の管理や備品の保管等、取扱いに問題はないか
実地・書類
⑤現金管理
現金の保管等、取り扱いに問題はないか
実地・書類
⑥保守点検業務
⑦清掃等維持管理業務
⑧安全管理体制
2
Ⅰ
チェックの視点
施設・設備は適切な状態にあるか、法廷点検や検査
等は確実に実施されているか
施設全体が清潔に保たれているか
危険箇所はないか、安全面に配慮しているか、災害
時、緊急時を想定したマニュアル等があるか
実地・書類
実地・書類
実地・書類
利用者に関する業務
①利用状況
利用者数・稼働率は目標値を達成できているか
実地・書類
②料金設定等
料金の水準は適正か、徴収等の手続きは適切か
実地・書類
③利用者ニーズの把握
利用者のニーズや満足度を測る仕組みがあるか
実地・書類
④個人情報保護
個人情報は適正に管理されているか
実地・書類
業務履行状況に関する特記事項
5
判定
チェック項目
Ⅱ
チェックの視点
判定
経理状況の確認
1
収支の状況
①収入・支出の実
績
2
収支計画書の内容と大幅な乖離がないか
実地・書
類
会計処理
①処理体制
②処理方法
Ⅱ
調査方法
複数の担当者により、適正にチェックされ
実地・書
ているか
類
経理に関する帳簿を作成し、適正に処理さ
実地・書
れているか
類
経理状況に関する特記事項
その他報告事項
※ 判定基準
○
×
-
協定書等の内容に照らして、 その水準に概ね沿っている場合
〃
内容の一部がその水準を下回っており、改善
すべき点がある
該当がない場合
6