中和 塾技

塾技
5
ちゅうわ
中和
~水溶液と気体~
塾技解説 の補足説明
<中和と電流>
酸性とアルカリ性の水溶液を混ぜ合わせ,
そのとき流れる電流の大きさから中和のよ
図 1 塩酸に水酸化ナトリウ
うすがわかる。例えば塩酸に水酸化ナトリ
ム水溶液を加えていく
ウム水溶液を少しずつ加えていくと,流れ
る電流はしだいに小さくなり,完全中和点
で最小になる。流れる電流が 0 にならない
電
流
〔
mA
〕
中和点
えん
0
加えた水酸化ナトリウム水溶液の量だけ流
0 加えた水酸化ナトリウ
ム水溶液の体積〔cm3〕
れる電流は再び大きくなる。(図 1)
塩酸に水酸化ナトリウ
ム水溶液を加えていく
しょう
これに対し,うすい硫酸に水酸化バリウム
水溶液を加えていく場合は,生
じる塩が水
電
流
に溶けないため中和点で電流は
0 になる。
〔
mA
中和点
(図 2)
〕
図2
電
流
〔
mA
〕
(電流最小)
0
0 加えた水酸化ナトリウ
ム水溶液の体積〔cm3〕
<中和熱>
中和が起こると熱が発生する。この熱を中
和熱という。中和熱は,中和反応で結びつ
く酸とアルカリの数に比例するので,中和
点のとき発生する中和熱が最大となる。
電
流
〔
mA
〕
(電流最小)
のは,中和によってできた食塩が水に溶け
やすい塩だからである。中和点を過ぎると,
うすい硫酸に水酸
ウム水溶液を加え
0
うすい硫酸に水酸化バリ
ウム水溶液を加えていく
(電流0)
中和点
0 加えた水酸化バリウム
水溶液の体積〔cm3〕
ら 最 塩酸に水酸化ナトリウム
の 初 水溶液を加えていく
温の
度液
変温
中和点
化か
〔
℃ 0
〕 0 加えた水酸化ナトリウム
水溶液の体積〔cm3〕
0
(電流0)
中和点
0 加えた水酸化バリ
水溶液の体積〔