ITERジャイロトロン性能確認試験用 大電力ダミーロードの製作 仕 様 書

ITERジャイロトロン性能確認試験用
大電力ダミーロードの製作
仕 様 書
平成 28 年 7 月
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
核融合エネルギー研究開発部門
ITERプロジェク部
RF加熱開発グループ
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1.一般仕様
1.1 件名
ITERジャイロトロン性能確認試験用大電力ダミーロードの製作
1.2 目的及び概要
量子科学技術研究開発機構(以下「量研機構」という。)は、ITER電子サイクロトロン加熱・電流駆
動システムのためにジャイロトロンの調達を行う。ITERの調達取決により、製作が完了したジャイロト
ロンは性能確認試験を行った後にITERへと納める必要があるため、大電力ダミーロードの製作を行
う。
1.3 契約範囲
1.3.1 契約範囲内
1)大電力ダミーロード
1台
2)付属品
1式
3) 試験検査の実施
工場試験(第2章2項の記載のとおり。)
1.3.2 契約範囲外
第1章3項1号記載の契約範囲内に記載なきもの
1.4 納期
平成29年3月24日
1.5 納入場所及び納入条件
(1)納入場所
(製作機器等)
〒311-0193
茨城県那珂市向山801-1
量研機構 核融合エネルギー研究開発部門
那珂核融合研究所 RF加熱開発研究グループ JT-60付属実験棟内指定場所
(提出図書)
(紙媒体)
量研機構那珂核融合研究所 RF 加熱開発グループ担当者
(電子媒体)
文書管理のため下記にも e-mail にて提出図書 1 部を送付すること。
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量研究機構 核融合エネルギー研究開発部門 JADA 文書管理センター
メールアドレス : [email protected]
(2)納入条件
持込渡し
1.6 検収条件
第1章8項に示す納入場所に納入後、納入場所にて実施する下記の検査と第2章2項に定める試験
検査、及び提出図書の合格をもって検収とする。
(検査項目)
(a) 外観検査:ゆがみ、破損及び性能を害する傷等のないこと(目視確認)。
(b) 寸法検査:確認図に記載の寸法を測定する。
(c) 員数検査:数量に不足がないことを確認する。
(d) 試験検査成績書確認:試験結果の確認を実施する。
1.7 かし担保責任
(1) 検収後 1 年以内に、製作上のかしが発見された場合、無償にて速やかに改修、補修又は交換を
行うものとする。
(2) 補修又は新品との交換を行った場合の保証期間は、補修又は新品との交換を行った時点から再
起算するものとする。
(3) 製作品に不具合が発生しそれが受注者の責任でない場合も、問題解決のための協議へは積極
的に参加し、情報の照会には可能な限り対応すること。
(4) その他の問題、疑義が生じた場合は量研機構と別途協議を行うこととする。
1.8 提出図書
受注者は、表 1.8-1 に記す図書を量研機構に提出すること。提出図書は A4/A3 サイズであること。図
面、スケッチ、購入仕様書等の技術文書は量研機構が確認した場合でも、受注者は適切な契約履行
の責任を負うものとする。
(1) 提出図書は、電子媒体及び紙媒体を提出すること。図書の電子化については、放射線透過試験
用フィルム等のように電子化することにより情報が失われるおそれのあるもの、及び量研機構の
了解を得たものは不要とする。
(2) 提出図書のうち、日本語版のほか英語版も要する図書がある場合には和英併記でも可とする。
(3) 量研機構の確認不要図書についても、量研機構から修正の指示があれば速やかに対応するこ
と。
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表 1.8-1 提出図書の一覧
図 書 名
提 出 時 期
部数
確認
製作工程表
契約後 4 週間以内
1部
要
確認図
着手前
1部
要
試験検査成績書
納入時
3部
要
完成図
納入時
3部
不要
作業開始 2 週間前まで
1部
要
委任又は下請負届※1
※1:下請負等が発生する場合、量研機構指定様式で提出すること。
(確認方法)
「確認」は次の方法で行う。
量研機構は、確認のために提出された図書を受領したときは、期限日を記載した受領印を押印して返
却する。また、当該期限までに審査を完了し、受理しない場合には修正を指示し、修正等を指示しないと
きは、受理したものとする。この確認は、確認が必要な書類 1 部をもって行うものとし、受注者は、量研機
構の確認後、残りの書類のコピーを量研機構へ送付するものとする。
(電子媒体による提出に関する留意点)
電子データを、CD-R や DVD 等のメディアに記録して提出する場合は、メディアのラベルを付し、黒
色インクで以下の情報を記入すること。
a) 契約番号と契約名を含んでいる機器
b) 記録されているデータの名前、タイプ、サイズ
c) 記録日
d) 会社名とデータ保管者名
e) ウイルスチェック責任者の署名
提出する図書の電子媒体は、下記の要求事項に従いウイルスチェックを実施すること。
a) ウイルスチェック済みの新規メディアのみ使用すること。
b) 使用するウイルスチェック用ソフトウエアの種類、更新の頻度又は更新日について量研機構と合
意すること。
1.9 支給品
なし
1.10 貸与品
なし
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1.11 品質管理
本仕様に記載の機器製作に係る設計や製作等は、全ての工程において、以下の事項等について十
分な品質管理を行うこととする。
・設計管理
・外注管理
・材料管理
・工程管理
・試験・検査管理
・不適合管理
・記録の保管
また、受注者は製作機器のうち、受注者が使用する下請け業者についても品質保証活動を保証するこ
と。下請け業者がこれを満たさなかった場合、受注者は下請け業者の施設等において品質を確立/維持
するために必要な全ての活動の責任を負うものとする。
1.12 立会い
(1)
受注者は、契約で規定された業務を実施する全ての場所をあらかじめ通知するものとする。
(2) 受注者は、立会いの 10 暦日以上前に、立会申請書を提出するものとする。
(3) 量研機構は、必要に応じて作業に立ち会うことができるものとする。
1.13 機密保持
受注者は、本業務の実施に当たり、知り得た情報を厳重に管理し、本業務遂行以外の目的で、受注
者及び下請会社等の作業員を除く第三者への開示、提供を行ってはならない。このため、機密保持を
確実に行える具体的な情報管理要領書を作成・提出し、これを厳格に遵守すること。
1.14 安全管理
(1)一般安全管理
・作業計画に際し綿密かつ無理のない工程を組み、材料、労働安全対策等の準備を行い、作業の安全
確保を最優先としつつ、迅速な進捗を図るものとする。また、作業遂行上既設物の保護及び第三者へ
の損害防止にも留意し、必要な措置を講ずるとともに、火災その他の事故防止に努めるものとする。
・作業現場の安全衛生管理は、法令に従い受注者の責任において自主的に行うこと。
・受注者は、作業着手に先立ち量研機構と安全について十分に打合せを行った後着手すること。
・受注者は、作業現場の見やすい位置に、作業責任者名及び連絡先等を表示すること。
・作業中は、常に整理整頓を心掛ける等、安全及び衛生面に十分留意すること。
・受注者は、本作業に使用する機器、装置の中で地震等により安全を損なうおそれのあるものについて
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は、転倒防止策等を施すこと。
1.15 グリーン購入法の推進
(1) 本契約において、グリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律)に適用
する環境物品(事務用品、OA機器等)が発生する場合は、これを採用するものとする。
(2) 本仕様に定める提出図書(納入印刷物)については、グリーン購入法の基本方針に定める「紙類」
の基準を満たしたものであること。
1.16 協議
本仕様書に記載されている事項及び本仕様書に記載のない事項について疑義が生じた場合は、量
研機構と協議の上、その決定に従うものとする。
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2.技術仕様
2.1 機器仕様
ⅰ) 大電力ダミーロード
(1) RF 仕様
a. 周波数 : 140 ~ 200 GHz (Center frequency : 170GHz)
b. 電磁波モード : ガウスビーム、又は HE11 モード
c. 入射パワー : 1.2 MW 以下
d. 反射パワー : 170GHz にて 1.0%以下
e. パルス幅時間 : 定常 (≥ 100 秒以上)
(2) 構造仕様:別添図 1 参照
a. 形/大きさ:球形 / 内半径~30cm
b. 支持体:取付穴を有するフレーム構造(ステンレス製)
c. 球体内面:ミラー周辺部を除いて全面を CrO2 コーティング
d. プレボックス内面: 金又は銅コーディング
e. 冷却配管 : メインチャンバー部(2 系統)、プレボックス部、ミラー部
f. 熱電対用取付口: 各半球に 10 口 (Swagelock, 3mm dia.)、メクラ蓋を付ける。
g. メイン配管 : 別添図 2 参照
DN50 金属フレキシブル管 threaded 2": 4 本 / 2.5 m
分岐管: 2 本
エルボー管: 2 本
h. ミラー配管 : 別添図 3 参照
DN20 金属フレキシブル管 3/4 inches PT : 2 本 / 2.5 m
直線管: 2 本
エルボー管: 2 本
i. プレボックス配管 : 別添図 4 参照
DN10 金属フレキシブル管 1/2 inches PT flexible pipe : 2 本/ 2.5 m
直線管: 2 本
エルボー管: 2 本
(3) 冷却水仕様
a. メイン配管の入力/出力:
最大水温:40ºC/70 ºC
最大圧力:0.8MPa/0.3MPa
流量:600 L/min (1.0MW)、700 L/min(1.2MW)
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b. ミラー配管の入力/出力:
最大水温:40ºC/70 ºC
最大圧力:0.8MPa/0.3MPa
流量:50 L/min(1.2MW)
c. プレボックス配管の入力/出力:
最大水温:40ºC/70 ºC
最大圧力:0.8MPa/0.3MPa
流量:10 L/min(1.2MW)
(4) インターフェース
a. メイン配管(入力/出力) : 別添図 2 参照
JIS 50A flange (10K-50-SUSF304)
b. ミラー配管(入力/出力) : 別添図 3 参照
3/4inches PT
c. プレボックス配管(入力/出力) : 別添図 4 参照
1/2inches PT
d. メイン配管出口側流量計取付口:
JIS 50A flange
c. 測温抵抗体用及び圧力計用取付口(メイン、ミラー、プレボックス):
別添図 2~4 に示す各系統の入口側及び出口側に 3/8 inches PT を用意する。
g. ダミーロード入力部:
ICF152 (DN100 CF) standard vacuum flange
h. 排気口:
プレボックスの左又は右側の開口部より排気
電磁波シールド用の銅メッシュを有する。
ICF152 (DN100 CF) standard vacuum flange
i. 支持台:
取り合い構造については後日協議する。
2.2 試験・検査
本装置に関する試験・検査は以下の各項目を実施すること。
2.2.1 工場試験
出荷に先立ち、受注者工場にて以下の検査を実施すること。
(1)耐水圧検査
方法:
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メイン冷却ライン: 0.3MPa を 10 分間保持(通常)、0.8MPa を 10 分間保持(入力のみ)
ミラー冷却ライン: 0.8MPa を 10 分間保持
プレボックス冷却ライン: 0.8MPa を 10 分間保持
判定基準:
目視で水漏れの有無を確認
(2)流水検査
メイン冷却ライン:300 L/min にて圧力損失 0.35 MPa 以下
(350 L/min にて圧力損失 0.5 MPa 以下相当)
ミラー冷却ライン:50 L/min にて圧力損失 0.35 MPa 以下
プレボックス冷却ライン:10 L/min にて圧力損失 0.35 MPa 以下
(3) 真空試験
方法 : 真空引きを行い、真空到達度を確認する。
判定基準 : 真空到達度 10-3Pa、リークレート 1.3x10-9 Pa m3/s 以下
(4) 寸法検査
方法 : 測定場所は後日協議する。
2.3 添付書類
別添図−1 大電力ダミーロード外観図
別添図−2 メイン冷却管取り合い参考図
別添図−3 ミラー冷却管取り合い参考図
別添図−4 プレボックス冷却管取り合い参考図
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別添図−1 大電力ダミーロード外観図
別添図−2 メイン冷却管取り合い参考図
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別添図−3 ミラー冷却管取り合い参考図
別添図−4 プレボックス冷却管取り合い参考図
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