第3次三島市地域福祉計画 概要版

第3次三島市地域福祉計画
概要版
地 域 福 祉 計 画とは?
自 助 、共 助 、公 助 の 関 係 性
「地域福祉」とは、誰もが抱く「住みなれた地域で、
安心して自立した生活を送り続けたい。」という願い
をかなえるため、地域住民同士や福祉関係団体、サー
ビス提供事業者、社会福祉協議会、行政等がお互い
に協力し、地域の福祉課題の解決に向けて、地域ぐる
自助
共助
自分でできることは
地域の住民同士で
取組む
協力して推進
個人や家族で
みで取組もうという「地域ぐるみの福祉」を進めていくこ
支え合い、
とです。
三島市地域福祉計画は、
「地域ぐるみの福祉」を推進
するため、住民の自主的な活動や関係諸団体の活動、
公助
公的サービスが連携し、「自助」・「共助」・「公助」の
公的な支援は
バランスの取れた地域社会を築いていくための指針と
行政が責任を持って
推進
なる計画です。
計 画 の 期 間 は?
この計画の期間は、平成28年度から平成32年度までの5年間とし、3年目に事業の進捗状況を確認し、弾力
的な対応を図ります。
見守りやちょっとした
助けが必要な人たち
行政や民間事業者など
によるサービス
行政
住民同士による支え合い
社会福祉
協議会
民間事業者
社会福祉施設
住民の皆さんが福祉の
受け手であると同時
に、地域での担い手と
しても活躍!
平成 28 年 3 月
三島市
他 の 計 画との 関 係 は?
三島市地域福祉計画は、第4次三島市総合計画(平成23年度~平成32年度)を上位計画としています。
また、市の保健福祉分野の個別計画(高齢者保健福祉計画、介護保険事業計画、障害者計画、障害福祉計画、
子ども・子育て支援事業計画、健康づくり計画)との関係は、各個別計画に共通した課題の一つである「支援
が必要な方を地域で連携して支えていく」という地域福祉推進の観点を、本計画においてその理念や方向性を
示し、各個別計画は本計画と整合を図りながら策定・推進されています。
三島市社会福祉協議会が策定する三島市地域福祉活動計画は、民間の立場で福祉のまちづくりを推進するた
めの計画として、本計画と整合を図りながら実践的な活動・行動計画として策定・推進されており、本計画とは
お互いに補強・補完し合う密接な関係にあります。
新たに
始まった
取組み
高齢者福祉
介護保険
障がい者
福祉
児童福祉
子育て支援
連携
健康づくり
三島市
)
社 会 福祉
議会
協 三 島 市 健 康 づくり 計 画
三 島 市 子 ど も・子 育 て 支 援 事 業 計 画
三島市障害者計画
三島市障害福祉計画
三島市高齢者保健福祉計画
三島市介護保険事業計画
生 活 困 窮 者 への 支 援 体 制 の 整 備
避 難 行 動 要 支 援 者 への 支 援 体 制 の 整 備
2
三島市地域福祉計画
三
三島
島市
市地
地域
域福
福祉
祉計
計画
画
三 島 市 地 域 福 祉 活 動 計 画(
第4
第
第次
4
4三
次
次島
三
三市
島
島総
市
市合
総
総計
合
合画
計
計画
画
三 島 市 が 抱 える 地 域 福 祉 にお ける 主 な 課 題
統計データや市民意識調査結果等からうかがえる三島市の地域福祉に関する主な課題は、以下のようなもの
が挙げられます。
1
福 祉 へ の 関 心 の 盛り上 げ
市民の福祉への関心がある割合が低下している一方で、福祉に対する市民意識の向上が求められています。
2
地 域 で 集うきっか け や 拠 点 づくり
近所付き合いが以前よりも少なくなったと感じている市民が増えています。一方で、地域交流のきっかけを
求める市民も多くいます。
3
ボ ランティア 情 報 の 積 極 的 な 発 信
ボランティアに参加してみたいと考えている市民は多くいるため、具体的にどのような活動団体があるのか、
どこでやっているかなど、ボランティア情報を発信していく必要があります。
4
福 祉 情 報 の 提 供と支 援 体 制 の 充 実
悩み事を抱え、地域から孤立している市民もいるため、福祉の情報や支援が行きわたるように、相談体制
や情報提供体制などの向上に取組む必要があります。
5
公 的 サービ ス の 質 の 向 上
介護や支援を必要とする市民は増えており、今後も増加することが予想されるため、公的サービスの継続や
向上を図る必要があります。
6
要 支 援 者 に 対 する 地 域ぐるみ の 支 え 合 い
支援を必要とする市民が増える中、公的サービスだけでなく、身近な地域での助け合い・支え合いの活動
が求められています。
7
地 域 福 祉を担う人 材 や 組 織 の 確 保
地域福祉への期待が高まる一方、地域福祉を担う人材の不足が懸念されているため、地域福祉活動を牽引
する核となる人材や組織が求められています。
8
地 域 で 連 携して 取 組 む 防 災・防 犯 活 動
地域に求める役割として多くの市民が「地域で連携した安全対策」と考えており、地域で防災、防犯に取
組む必要があります。
9
バリアフリー 化 や 公 共 交 通 の 充 実
「歩道の整備」
、
「生活道路の整備」
、
「バスなどの公共交通の充実」などについては、不満を感じている市
民も少なくないため、バリアフリー化や公共交通の充実に取組んでいく必要があります。
10
各自での健康への気遣い
幸福であると感じる判断基準を「健康状況」と考えている市民が多く、健康づくりや生きがいづくり活動
の充実に取組んでいく必要があります。
3
第3次 三 島 市 地 域 福 祉 計 画 の 理 念
計画の基本理念
ふ れあい 、支え 合 い 、
思 い やりの 気 持ちを実 践 するまち
第3次三島市地域福祉計画では、個人の尊厳を尊重し、地域の中でその人らしく安心して暮らし
ていける地域社会の実現を目指します。この目指す地域社会とは、
安心して子どもを産み育てられる、
子ども達がやさしい心を育みながら育っていく、障がいがあってもあるいは高齢になって介護が必要
になっても安心して暮らせるなど、生涯にわたって地域で安心して暮らせる社会です。
こうした社会の実現に向けて、福祉に対する理解や関心を子どもの頃から高められるように、ラ
イフステージに応じた啓発活動を繰り返し行い、多くの住民の福祉活動や地域活動への積極的な参
画を促し、地域住民、ボランティア、 社会福祉事業関係者、行政等、みんなが力を合わせた地域
ぐるみの福祉を推進していけるように基本理念を掲げます。
4
計画の体系
基本理念に基づき、次の3つを基本目標としました。
基本
理念
基本目標
1 地域福祉への関心と市民参加を高める意識づくり
ふ れ あ い 、支 え 合 い 、 思 い や り の 気 持 ち を 実 践 す る ま ち
1 地 域 福 祉 へ の 関 心・理 解 の 促 進 2 地 域 で ふ れ あう機 会 の 創 出
3 地 域 活 動 や ボ ランティア 活 動 へ の 支 援 基本目標
2 地域をつなぎ福祉基盤を充実する仕組みづくり
1 相 談 体 制 の 機 能 強 化と情 報 提 供 の 充 実 2 福 祉 サービ ス の 提 供 体 制 や 質 の 充 実
3 地 域 で の 支 え 合 い や ネットワークづくり 4 福 祉 に 携 わる 人 材 の 育 成・確 保 基本目標
3 健康で安全・安心に暮らせる環境づくり
1 地 域 防 災 力 の 向 上 2 犯 罪 や 交 通 事 故 から市 民を守 る 活 動 の 推 進
3 誰 にもやさしい 生 活 環 境 の 整 備 4 住 民 の 生きが いと健 康 づくり 5
目 標 ごとの 取 組 み
基本目標
1 地域福祉への関心と市民参加を高める意識づくり
地域福祉を推進するためには、地域福祉へ
目標指標
の理解を深め、福祉を身近に感じられる環境を
指標
つくることが重要です。
現状
目標
(H26年度) (H32年度)
そのため、地域福祉に関する周知活動や学
福祉に関心がある
習機会を充実し、住民一人ひとりの活動への参
市民の割合
7 3 . 9%
8 0 . 0%
地域内の行事や自治会活動に
参加・協力している
市民の割合
5 9 . 6%
7 0 . 0%
画を促進するとともに、地域での交流の機会を
増やすことで地域住民のつながりを広げ、地域
での支え合い、助け合いが育まれる環境を醸
成していきます。
目指す地域の姿
1
地 域 福 祉 へ の 関 心・理 解 の 促 進
ノーマライゼ―ション理念やソーシャルインクルージョン理念など、福祉にかかわる基本的な考え方が浸透し、すべての
人が地域で自分らしく暮らせるように、地域住民の相互理解を深めるための機会が充実している地域を目指します。
2
地 域 で ふ れ あう機 会 の 創 出
子どもから大人まで誰もが当たり前にあいさつや声掛けを行い、年齢や障がいの有無、国籍の違いなどで地域から孤立
することがなく、地域の誰もがつながりを持ち、コミュニケーションが盛んな地域を目指します。
3
地 域 活 動 や ボ ランティア 活 動 へ の 支 援
住民が自治会の活動やボランティア活動などに積極的に参加するとともに、住民や団体が持っているノウハウや強みを生
かすことができる地域を目指します。
計 画 を 実 現 し て い く た め に
三島市では、地域福祉計画の周知、福祉教育の充実、交流拠点の整備や拡充、市民の新たなチャレンジへの助
成などに取組みます。
市民の皆様も、下記の“ 取組み例 ”を参考にして、計画の実現に向けてご協力ください。
市民でできる
取組み例
6
● 福祉に関する講演会や講習会に積極的に参加しましょう。
● 自分からあいさつをして、地域や近所の人たちとコミュニケーションをとりましょう。
● 自治会に未加入の方や転入者に積極的に声をかけましょう。
基本目標
2 地域をつなぎ福祉基盤を充実する仕組みづくり
支援を必要とする人に適切な支援が確実に
目標指標
届くようにするためには、多様な主体の連携に
よる福祉基盤を築いていくことが重要です。
そのため、地域住民、事業者、各種団体、
行政等が連携し、支援が必要な人の把握から
適切な支援へと結びつけていけるように情報提
供 及び 相 談 体 制の充 実や、
「共 助」・
「公 助」
による福祉サービス基盤の整備を推進します。
指標
困ったときに助け合うことが
できるひとが近所にいる
市民の割合
現状
目標
8 0 . 5%
9 0 . 0%
5 2 . 1%
7 0 . 0%
(H26年度) (H32年度)
高齢者や障がい者、子育て
などに対する地域での支え合
いに参加したい市民の割合
目指す地域の姿
1
相 談 体 制 の 機 能 強 化と情 報 提 供 の 充 実
困りごとを抱えて孤立してしまう人がいないよう、気軽に相談ができ、適切な情報提供や支援につなげられる体制の充
実した地域を目指します。
2
福 祉 サ ービ ス の 提 供 体 制 や 質 の 充 実
サービス利用者の権利が守られ、本人に適した質の高いサービスが安心して利用できるような地域を目指します。
3
地 域 で の 支 え 合 い や ネットワーク づくり
地域の課題を地域で共有し、意見交換や解決に向けて取組むとともに、高齢者や障がい者、児童等の虐待やDVの未然
防止に向けて、地域の中での見守りや異変を察知した場合に速やかに対応できる地域を目指します。また、誰もが住みな
れた場所で自分らしい暮らしを送ることができるように、地域包括ケアシステムが構築された地域を目指します。
4
福 祉 に 携 わる 人 材 の 育 成・確 保
多様な知識、経験、技術のある地域の担い手が活躍する地域を目指します。
計 画 を 実 現 し て い く た め に
三島市では、相談体制の連携強化、福祉制度やサービスの周知、適切なサービスを選択する支援、地域課題の
情報共有の場づくり、地域福祉の担い手となる人材の養成講座の開催などに取組みます。
市民の皆様も、下記の“ 取組み例 ”を参考にして、計画の実現に向けてご協力ください。
● 近所の人とは困りごとを気軽に話せるような関係を心がけましょう。
市民でできる
取組み例
● 広報紙などに掲載された福祉サービスの情報をきちんと読みましょう。
● 福祉サービスでわからないことはあいまいにせず、自分に合ったサービスを選びましょう。
● 近所のちょっとした変化に気が付いたら声をかけましょう。
● 自治会役員などを引受けたり、地域の活動に積極的に関わりましょう。
7
基本目標
3 健康で安全・安心に暮らせる環境づくり
誰もが地域で生き生きと安心して暮らすために
目標指標
は、日頃から市民一人ひとりが自分の健康を気
遣うとともに、お互いに近所や地域の状況を気に
かけながら生活していくことが重要となります。
そのため、日頃から地域の助け合いの中で防
災や防犯に取組む仕組みづくり、個人の心身の
状態に合わせた健康づくりや生きがい活動の推
進、誰もが利用しやすいようバリアフリー・ユニ
指標
避難行動要支援者対象者の
うち地域への情報提供に同意
を得られている市民の割合
現状
目標
4 9 . 4%
9 0 . 0%
3 8 . 4%
3 0 . 0%
(H26年度) (H32年度)
住まいの地域に高齢者や障が
い者の暮らしに不便があると
思う市民の割合
バーサルデザインの考え方に基づくまちづくりな
どを進めていきます。
目指す地域の姿
1
地域防災力の向上
自主防災組織を中心に、地域の防災対策に日頃から取組み、災害に強い地域を目指します。
2
犯 罪 や 交 通 事 故 から市 民 を 守 る 活 動 の 推 進
防犯パトロールなどに日頃から取組むとともに、交通ルールや運転マナーを大人が手本となって子どもに示す地域を目指します。
3
誰 にも やさしい 生 活 環 境 の 整 備
ユニバーサルデザイン理念の普及やバリアフリー化が進んだ、誰にとってもやさしい、生活環境に配慮された地域を目指
します。
4
住 民 の 生 きが いと健 康 づくり
身近な地域での健康づくりや生きがいづくり活動を通じて、地域住民が生き生きと暮らすことのできる地域を目指します。
計 画 を 実 現 し て い く た め に
三島市では、配慮が必要な方の迅速な避難支援体制の構築、 防犯活動の推進、公共施設のバリアフリー化、
「スマートウエルネスみしま」の推進などに取組みます。
市民の皆様も、下記の“ 取組み例 ”を参考にして、計画の実現に向けてご協力ください。
市民でできる
取組み例
● 災害時に助け合えるような近所付き合いを日頃から心がけましょう。
● 防犯パトロールや防犯講座に参加しましょう。
● 福祉体験学習を地域で開催しましょう。
● 健康を意識して生活し、定期的に健康診査を受診しましょう。
邑楽町 健康福祉課
社会福祉法人 邑楽町社会福祉協議会
発行 : 三島市 社会福祉部 福祉総務課
群馬県邑楽郡邑楽町大字中野2570-1
群馬県邑楽郡邑楽町大字中野1341-1
TEL : 0276-47-5024
静岡県三島市北田町4-47 TEL : 0276-88-2408
FAX: 0276-88-3247
FAX: 0276-88-7620
T E L: 055-983-2610
E-mail [email protected]
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