ケーススタディ Pella社、インフラストラクチャの パフォーマンスと拡張性を 強化 目的 オープンシステムへの移行により、運用コス トの削減、ライセンスコストの回避、キャパ シティの段階的増強を実現 HPE Integrity Superdome Xへの移行により、 ITのモダナイゼーションとコスト抑制を実現 アプローチ Linuxを実行するHPE Integrity Superdome Xサーバーに移行して、増分ライセンスのコ ストを回避しながらパフォーマンスと拡張性 を強化 ITでの成果 • Oracleデータベースをオープンシステム環 境に移行 • ミッションクリティカルな ERP 、人事、 データウェアハウジング、および注文処理 アプリケーション向けに冗長性とディザス タリカバリを確保 • 26の実稼働データベースをUNIXから Linuxに移植 • クリティカルなデータベースとアプリケー ションでAlways-Onの可用性の維持 ビジネスでの成果 • 24 時間年中無休の運用を確保しながら、 ビジネスクリティカルなアプリケーション とデータベースを移植 • 運用コストを年間20万ドル削減 • 20 万ドルに上る Oracle データベースの増 分ライセンスのコストを回避しながら、関 連する継続的なサポートコストを削減 • サーバーのパフォーマンスと長期的なキャ パシティを大幅に拡大 • サーバーインフラストラクチャのモデルを リースから購入に移行して、ROIを最大化 Pella 社は、信頼性、拡張性、 パフォーマンスに優れ、 さ ら に O ra c l e ソ フ ト ウ ェ アのライセンスに伴うコ スト削減にも役立つイン フラストラクチャを必要 と し て い ま し た 。 O ra c l e Business Suiteおよび Oracle Database 10g 環境 をサポートし、パフォーマ ンス、拡張性、およびコス トの目標を達成するため、 Pella 社は Linux を実行する Superdome Xを選択しまし た。 1925年に創業したPella Corporationは、米国 国内 10 拠点でプレミアム品質の窓とドアを製 造しています。業界のイノベーションを推進 する同社は、リーン生産方式の原則に基づい て規格製品とオーダーメイド製品の両方を製 造しています。継続的な改善プロセスモデル を採用しているPella社は、高品質の製品を提 供しながら、可能な限り効率的に無駄を排除 しています。 ケーススタディ Pella 社 業界 製造業 P2 「Superdome Xによって、優れた拡張性、柔軟性、そして長期的な経済性 を実現しました。また、運用コストと Oracke の増分ライセンスのコスト も削除できます。さらに、柔軟なスケールアップとスケールアウトによっ て、時間の経過に応じて高まるミッションクリティカルなERPアプリケー ションのパフォーマンス要件にも対応できます。」 – Pella社、IT運用担当ディレクター、Jim Thomas氏 Pella 社の Oracle ベースの エンタープライズリソース プランニング (ERP) シス テムは、1日あたり数千件 の注文を各地のショールー ムや大手小売店から受注し ます。 Pella 社の製品は柔軟 に構成できるため、窓とド アの多くはカスタム仕様で 製造されます。そのために 同社は、管理対象となる大 量の構成可能製品を追跡す るために、非常に大規模な Oracle データベースを運用 しています。 Pella社は、Oracle Business Suite ERPアプリ ケーションとOracle 10Gのパフォーマンスと 拡張性を向上させると共に、運用コストを削 減し、 Oracle ライセンスへの大きな投資を回 避することを模索しました。 9 年間にわたっ て HPE Superdome サーバーを使用してきた Pella社は、HPE Integrity Superdome 2サー バーのリース期限が切れる前にオプションを 評価しました。 「SuperdomeサーバーとHP-UXオペレーティ ングシステムにはとても満足していました。 しかし、 Oracle ソフトウェアのライセンス モデルが変更されたために、オープンシス テムプラットフォームを評価することにし ました」と、 IT 運用担当ディレクターの Jim Thomas 氏は語ります。「以前はまったく逆 の方針をとっていたのですが、現在はソフト ウェアのコストに基づいて、より戦略的な意 思決定を行っています。運用コストを削減 し、増分ライセンスのコストを回避したいと 考えました。そこで、ソフトウェアライセン スへの支出を管理する最善の方法として、 Linuxを実行するx86サーバープラットフォー ムに注目したのです。 ケーススタディ Pella 社 業界 製造業 P3 業界標準のサーバーの選択 Superdome Xへの移行 Oracle Exadata を評価した後、 Pella 社は Oracle ERP 環境の実行用に HPE Integrity Superdome Xサーバーを選択しました。イン Pella社は、Red Hat Enterprise Linux 6.5 を 実行する 2 つの HPE Superdome X サーバー フラストラクチャプロジェクトおよびアーキ テクチャ担当の IT マネージャーである Kenny Nedder 氏 は 、 次 の よ う に 述 べ て い ま す 。 「最終的に選択の決め手となった要素は、コ ストと使いやすさの 2 つでした。必要なキャ パシティを提供してソフトウェアのライセン ス料金を制御するためには、プラットフォー ムの移行が必要でした。 Hewlett Packard Enterprise (HPE) と Oracle の両社を戦略的 パートナーとして考えている当社にとって、 この決断は非常に重要でした。Superdomeプ ラットフォームには満足しており、非常に効 果的に運用できたので、Superdome Xを展開 することで、運用とソフトウェアライセンス のコストを最小限に抑えることができると判 断しました。」 Superdome Xサーバーは、x86の優れた可用 性を提供して競争優位性を高め、また画期的 なパフォーマンスを発揮するので、ユーザー はビジネスの要求に迅速に対応できます。柔 軟性と長期的な ROI も、選択する上で重要な 要素となりました。「 Superdome 環境の高 い柔軟性には大きなメリットがありました」 と、Nedder氏は振り返ります。「たとえば、 Superdome 2環境を使用している途中、ライ センスモデルを変更せずに、チップセットを アップグレードしてパフォーマンスを向上さ せることができました。Superdome Xでも、 ライフサイクルを通じて同様にコスト効率の 高い機能強化を行うことができると見込んで います。」 Thomas 氏も次のように付け加えています。 「Superdome Xは、価格構造が柔軟であり、 環境に合わせてプラットフォームのサイズを 調整できる機能が大変魅力的です。長期的に 見て、Superdome Xプラットフォームが実現 するコスト削減効果は非常高いものであると 評価しています。これまでのサーバープラッ トフォームではリース契約を採用してきまし たが、 Superdome X サーバーは購入しまし た。これは、ライフサイクルが長く、当社の コンピューティングインフラストラクチャに とって有用性が高いと考えたためです。」 への移行を選択しました。これらのサーバー は、アイオワ州の 2 つのデータセンターに展 開されました。プライマリサーバーには、運 用アプリケーションを実行するために、 40の コアとペアリングされた2つのブレードを搭載 しています。セカンダリサーバーには、30 の コアと 2 つのブレードを搭載しています。 1 つ のブレードはフェイルオーバーを、もう1つは ソフトウェア開発と品質保証環境をサポート しています。 HPE 独自の x86 ハードパーティショニングに より、 Pella 社はクリティカルなアプリケー ションを他のアプリケーションから分離でき るようになりました。プライマリサーバーで は 2 つのブレードが 1 つの nPar パーティショ ンに構成され、セカンダリサーバーでは各ブ レードが個別の nPar パーティションとして構 成されました。 サーバーはダークファイバーを介して接続さ れています。運用 ERP 環境用として個別に用 意されたPella社のホットバックアップサイト は、HPE Serviceguard for Linuxのクラスタ テクノロジーを介して運用システムにリンク されています。このセットアップにより、障 害発生時の事業継続性を確保し、単一障害点 を排除できます。Pella社は、ディザスタリカ バリをサポートするため、完全に冗長化され た構成を実装しました。HPE Data Protector により、サーバーは個別のサーバーとして バックアップされます。Pella社の統合バック アップに使用される製品は、そのほとんどが HPE製品です。 Pella 社は、 UNIX から Linux への移行を完了 し、x86のSuperdome Xサーバーで実行する ために26のOracleデータベースのすべてを移 植しました。 Superdome X サーバーは、よ り大きなキャパシティを提供すると同時に、 データベースの増分ライセンスにかかるコス トが不要となりました。Pella社は、パフォー マンスと拡張性を向上しながら、 ERP アプリ ケーションのミッションクリティカルな信頼 性を確保できたのです。 HPE プロアクティブ ケアアドバンストサービスは、スマートテク ノロジーをエキスパートによるコンサルティ ングと組み合わせることにより、信頼性と健 全性に優れた俊敏なインフラストラクチャを 維持するためにパーソナライズされたプロア クティブなハンズオンアプローチを提供しま す。 ケーススタディ Pella 社 業界 製造業 P4 お客様の概要 HPE プロアクティブケアアドバンストサー ビスは、 Pella 社が Superdome X サーバーの ハードウェア ピーク時のパフォーマンスを維持する上で役 立ち、問題を迅速に管理および解決するため の専門知識を提供します。 Pella 社は、 HPE プロアクティブケアアドバンストサービスの 予防的なファームウェアのリビジョン管理と 健全性チェック機能を通じて、問題の発生を 予防し、可用性を確保できます。サーバーは HPEサポートインフラストラクチャに接続さ れます。ここでは、サーバーがプロアクティ ブに監視され、またファームウェアのアップ デートやメンテナンスが必要な場合にはア ラートが自動的に生成されます。「当社が展 開するすべてのSuperdomeサーバーではプロ アクティブケアを使用し、プロアクティブな 監視と専門家の支援が役立っています」と、 Nedder氏は述べています。 • HPE Integrity Superdome Xサーバー ソフトウェア • HPE Data Protector • HPE Serviceguard for Linux • Red Hat Enterprise Linux 6.5 HPEテクノロジーサービス • HPE プロアクティブケアアドバンスト サービス 長期の拡張性とパフォーマンスの 確保 Superdome Xサーバーを導入して以来、Pella 「当社製品は、フレーム、ガラス、仕上げ、 シェードなどの多く組み合わせによる高度な オーダーメイドが可能です」と、 Nedder 氏 は述べます。「お客様が注文可能な製品の組 み合わせは数十億通りに上り、これに日常的 に対応するため、当社のデータベースエンジ ンには厳しい要件が求められています。し かし、運用目標の達成に必要なパフォーマン ス、信頼性、冗長性を設計したため、今後の 必要性に応じてサーバーのスケールアップと スケールアウトを実行し、ビジネスの成長を サポートできます。」 Thomas 氏は、「高度なオーダーメイドが可 能な製品を固定リードタイムで製造している 当社にとって、Superdome Xサーバーの存在 は要となっています。x86とLinuxへの移行は 円滑に完了し、Superdome Xは当社の大きな 期待に十分に応えてくれました」と結論付け ています。 詳細情報 hpe.com/servers/superdomex 社はサーバーのパフォーマンスを向上させる 一方で運用コストを年間 20 万ドル削減し、さ らにデータベースの増分ライセンスにかかる 20万ドルのコストを回避しています。Oracle データベースは合計で約15 TBに上り、Oracle のアプリケーションおよびデータベースイン フラストラクチャは拡大し続けています。 Pella社は、ハードウェアおよびソフトウェア インフラストラクチャを活用して、長期にわ たって拡張性とパフォーマンスを実現できる と自信を持っています。 メールニュース配信登録 © 2015 Hewlett-Packard Development Company, L.P. 本書の内容は、将来予告なく変更されることがあります。HPE製品およびサービ スに対する保証については、当該製品およびサービスの保証規定書に記載されています。本書のいかなる内容も、新たな保証を追加する ものではありません。本書の内容につきましては万全を期しておりますが、本書中の技術的あるいは校正上の誤り、省略に対しては責任 を負いかねますのでご了承ください。 4AA6-2731JPN、2015年11月
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