●三重県いなば園 発行責任者 園長 青木 徹 〒514-1252 津市稲葉町 3989 番地 ●電話 (059)-252-1780 ●ファックス (059)-252-1374 ●ホームページアドレス http://www.inabaen.com ●発行年月日 平成 28 年7月 第16号 舌あそび 言語聴覚士 小島 玉子 津市幼児ことばの教室では、舌あそびをすることがあります。 ①舌で上唇・下唇・口角が舐められるかな? 子どもが口の周りに、ジャムをつけていると、つい、おしぼりでふき取ってしまいがちです。 でも、自分の舌先で舐めとるのも大切な舌の運動です。ほっぺについているご飯粒を舌をでき る限り伸ばして取ろうとする。う~~~ん。確かにレストランとかでやったら、みっともない かな?でも、その舌の動きが、舌の機能を高め、明瞭な発音につながるのです。 ②口の中で、歯と唇の間を舌先をぐる~~~と周してみましょう。右回り、左回り、保護者が 子どもの肌に触った場所に、口の中で舌先をもってこれるかな? ③ワイパー・・・舌先を右口角、左口角に交互につける。単に、右、左と動かすのではなく、 相手に合わせてやることにより、見る力、自分をコントロールする力を身につけることができ ます。 あくまでも舌あそびです。必死になってやることではありません。最近、食べ物も柔らかく なり、しっかり噛まずに飲み込んでしまいがちです。しっかり噛まないと飲み込みにくいもの も、食材として取り入れてみてください。 ②舌の動き(歯と唇の間をぐるぐる) ③ワイパー 【連載コラム②】 ~家族支援・家族相談について~ 臨床心理士 加藤孝正 障がいを持つ子供や大人は震災のときにどう過ごせばよいかについて、仙台市の訪問看護 師の高橋さんは自閉症の長男(26歳)との生活を津市のフレンテみえでの研修会で紹介した。 その長男は年齢 26 歳になっているが、重度の自閉症で日頃から想定して避難所などの集団生 活はパニックになってしまうと想定して自宅で過ごし、スイッチを押しても電気が点かないと パニックになるため、電気が点かないことを一緒に息子と確認し、スイッチを粘着テープで隠 したとその対処法を紹介した。 こうした対処法は災害時に限らず日頃の家族内の生活状況でも心がける必要がある。朝日新聞 で紹介された「デコボコだって大丈夫」 妻と子の 5 人が発達障がいの平岡家の歩みの記事の 中で、コピーライターのお父さんはなぜ当たり前のことができないんだと よく子どもを叱っ たり怒鳴ったりしたが、妻と 4 人の子どもが発達障がいでトラブル続きの家族は「知ること」 で大きく変わったと言っている。たとえば、平岡家ではホワイトボードに夕飯つくり、皿洗い など記入された磁石のシートがたくさん貼られ、それを一つ終えるたびに裏返すと「できた!」 の文字が表れて、自分でやったことの達成感が味わえるなどの工夫をしたという。以前は「わ かるまで正座してろ!」と怒鳴り、手を上げたこともあったが困っていたのは私(親)ではな く、子ども自身だったと申し訳なさで涙が止まらなかったという。それからは発達障がいの子 を辛抱強く観察し、行うことを分かりやすくし、出来たら褒めて自己肯定感を高める生活様式 にし、生活に落ち着きが出来たという。私たちは知的障害だからとか発達障がいだからとせず、 喜怒哀楽の表情の読み取りと言葉や絵カードで彼らとやりとりし、粘り強く寄り添い発信して いくことが大切である。 「さつまいもの苗植え」の 体験をしました。 児童発達管理責任者 6 月 14 日(火) 野村裕子 いなば園と地域の小学校・幼稚園との交流会が行われ、その日プリズム を利用していただいていた子どもさん達にも参加していただき、「さつまいもの苗植え」の体 験をしました。前日まで天候が不安定だったので、 “おそらく雨女であろう私”は、 「もしかし て延期?」と、密かに心配していましたが、当日は暑い位の晴天に恵まれ(*^^)v ほっとしながら、皆と一緒に「工房いなば」の農場へと向かいました。交流会では、広い 畑の中で走り回りたくてうずうずしている元気な子、周りの雰囲気に圧倒されて少しびっくり した様子を見せながらも、嬉しそうに苗植えの様子を眺めている子、「工房いなば」のスタッ フから苗を貰って、1人で上手に何本も植えてきた子・・・子どもさん達それぞれとても可愛 い姿を見せてくれましたので、その一部をご紹介します。 「秋になったら今度は、おいもの 収穫!またみんなで参加できるといいなぁ~」 と、プリズムスタッフも今から楽しみにして おります!(^^)!。 いも苗植えの様子 新任職員紹介 大倉 秩子 新年度より、成人棟もみのき寮からプリズムに異動してきました。 最初にとまどったのは、子どもたちの名前と顔が覚えられない ことでした。話題にしている子どもの愛称呼びと漢字の名前の 記録とが、なかなか結びつかなくて、夢の中でも、ぐるぐる めぐりをしていました。子どもたちの笑顔とパワーをもらって、 頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。 お知らせ 寄付 保護者様よりたくさんの雑誌や絵本、おもちゃなどの寄付をいただきました。 頂いたものは、大切に使用させていただいております。 ご協力ありがとうございます。引き続きご協力をお願いいたします。 ミュージックケアのお知らせ 親子のミュージックケアを10月に開催予定です。日時等詳細は後日連絡させて頂きます。 編集後記 桜の花と共に新年度を迎え、早いもので初夏の風に肌も 汗ばむ季節となりました。プリズムも新しいスタッフを 迎え、新たに送迎サービスもスタートしました。音楽活動の 充実など子どもたちにとってプリズムの活動がより楽しく、 保護者様にとってプリズムのスタッフが身近に感じて頂ける よう最善の努力をしていきたいと思っています。 今年度もよろしくお願いします。 プリズム編集責任者 清水 千春
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