ベトナム下水道センタープロジェクト本邦研修

JS技術開発情報メール №177 号掲載
◇ 国際戦略室からのお知らせ ◇
禁無断転載
ベトナム下水道センタープロジェクト本邦研修
国際戦略室長
藤本 裕之
6月6日(月)~11日(土)の6日間に渡り、ベトナムから10名の方をお迎えして、
本邦研修がありました。目的は、
「日本下水道事業団を学ぶこと」でした。
ベトナムでは、現在JICAの支援により「ベトナム下水道センター」プロジェクトが
動き始めています。ベトナム下水道センターは、研修機能、研究開発機能、事業実施支援
機能を持つ組織で、JSのベトナム版です。JSならぬVSC(Vietnam Sewerage Center)
です。今年1年は、設立のための準備期間となっています。
今回お迎えしたメンバーは、下水道事業を所管するベトナム建設省技術インフラ局のマ
イ・ティ・リエン・フォン次長を始め、計画投資局のレ・ドン・タン次長、人事局のグエ
ン・ティ・ガ次長、都市建設大学のチン・ヴァン・ズン副学長など、プロジェクト実施に
当たりキーになる人達です。このような人達に、JS設立の背景、業務、成果を理解して
いただき、今後のVSC設立に向けての参考にしていただくことを目的として、今回の本
邦研修が実施されました。
JS担当分としては、
「日本下水道事業団の目的と役割」
(国際戦略室長藤本:7日午後)、
「日本下水道事業団の受託業務
の実際」
(事業統括部丸山次長:
8 日午前)
、
「日本下水道事業団の
研修と技術開発」
(研修センター
高村次長、国際戦略室山下:9
日午前)の講義を行い、活発な
質疑、意見交換を交え、JSの
業務について理解を深めていた
だきました。また、9日午後に
はJSの長年の委託団体である
埼玉県深谷市さんを訪問し、委
託団体から見たJSについてお
話を頂くとともに、処理場視察
深谷市浄化センターの見学
をさせていただきました。処理
場内の太陽光発電施設を始め、日本の技術のPRにもなりました。また、健全な下水道事
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業経営のために下水道料金を大幅に値上げされた話をしていただき、下水道経営の大切さ
について学ぶこともできました。深谷市環境水道部下水道工務課の金井課長様、石川課長
補佐様、吉岡維持管理係長様には、お世話になりました。この場を借りて、お礼申し上げ
ます。
10日(金)午後には、日本下水道協会にて、JICAの職員を交え、意見交換を行い
ました。この際にも、予定時間を大幅に超過する、熱心な議論が行われました。
ベトナムに帰国後も、主要メンバーとJICAベトナム事務所職員による打ち合わせが
行われ、今回の本邦研修の結果をVSCにいかに生かすか、についての議論が行われてい
ます。
私(藤本)も、VSCプロ
ジェクトに参画しており、6
月19日~29日にベトナム
に行って来ました。本邦研修
参加メンバーの技術インフラ
局のフォン次長や、ハノイ市
下水排水プロジェクトマネジ
メント局のホイ次長にお会い
し、VSCプロジェクトの前
進に関し、貴重な意見を頂き
ました。
JS 研修センターの視察の様子
今回の本邦研修を好機とし
て、ベトナム下水道センターが予定通り設立され、すべての機能がスムースに開始される
ことを願っています。
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