シールドマシン発進・ニューマチックケーソン沈下開始~白子川地下調節

四建情報 平成24年3月
シールドマシン発進・ニューマチックケーソン沈下開始
∼白子川地下調節池 平成 26 年度取水開始を目指して∼
白子川地下調節池は、目白通りの地下に設置する
トンネル式の調節池であり、白子川における降雨5
0ミリ対策の基幹的施設として重要な役割を果たす
ものです。現在、シールドトンネル及び到達立坑を
整備する白子川地下調節池工事(その5)を実施中
です。工事は、東京外環自動車道大泉ジャンクショ
ン内の発進立坑を起点とした延長3.2km のシー
ルドトンネルの構築と、石神井川と環状八号線の交
差部付近に到達立坑を構築するものです。
①シールドトンネル工事
工法は泥水式シールド工法を採用しており、シー
ルドマシンは、平均掘進速度50㎜/分を確保でき
るシールドジャッキ、高速旋回できるエレクター等
を装備し、掘進速度及びセグメント組立速度の向上
を図っています。また、高速掘進に対応するため、
流体輸送設備や泥水処理設備も大型化しています。
これにより平均月進565mを目指します。シール
ドマシンの製作は平成23年3月より開始し、現場
組立が24年2月に完了しました。その後、発進準
備工を進めて、3月23日に掘進を開始しました。
②到達立坑工事
到達立坑は、ニューマチック・ケーソン工法を採
用しており、工期短縮を図るため、躯体ロット割り
の縮減、クレーン設備の増設、掘削土排土用土砂バ
ケツの大型化等の対策をしています。
平成23年10月躯体構築を開始し、12月、2
4年2月に、第1・2ロットのコンクリート打設を
行い、3月12日より沈下掘削を開始しました。
本工事は、両工事とも非常に難易度の高い工事で
はありますが、近隣住民の皆様方の理解と協力を得
ながら、発注者・受注業者が一体となった協力体制
のもと、品質の確保と安全管理に万全を期すととも
に、適切な工程管理により早期に工事を完成させ、
平成26年度取水開始に向けて事業を推進していきます。