鋼橋用 耐疲労性改善溶接材料施工法 TRUSTARC™ MX-4AD / LB-3AD

鋼橋用 耐疲労性向上溶接材料施工法
溶接材料として NETIS 初登録!
(KT-160009-A)
※
グラインダによる止端処理を付加溶接に変更することで施工能率向上かつ溶接疲労強度を改善
※新技術情報提供システム
(New Technology Information System)
国土交通省が整備した、公共工事等における新技術に関わる情報の共有および提供を目的としたデータベース
MX-4AD
炭酸ガスフラックス入りワイヤ
被覆アーク溶接棒
CO2 Flux Cored Arc Welding Wire
JIS Z3313 T 78 0 T1-O C A-G 適合
LB-3AD
Shielded Metal Arc Welding Electrode
JIS Z3211 E8316-G 適合
特長
LTT溶材の圧縮残留応力機構
溶接金属の膨張相変態を利用して、溶接止端部における引張残留応力低減もしくは
圧縮化により疲労強度を改善します。
効果 MX-4AD:グラインダーによる止端仕上げ省略
LB-3AD:超音波ピーニング処理以上の長寿命化
歪み
(%)
1 継手疲労強度の改善
収縮
膨張
2 高い溶接健全性
従来の低変態温度溶接材料(LTT溶接材料)
に対して、Niを低減することにより、安価
かつ耐高温割れ性の改善を実現できます。
従来溶材
低変態温度溶接材料
マルテンサイト変態
室温
融点
温度(℃)
3 付加溶接による高生産性
溶接継手止端部の疲労特性を、従来技術に比べ高い生産性で改善できます。
MX-4AD、 LB-3AD を付加溶接用として用いた場合の耐疲労性向上効果
付加溶接の適用例(回し溶接)
LB-3AD(SMAW)付加溶接
応力範囲⊿σ
(MPa)
MX-200
LB-3AD
600
MX-200
3点曲げ疲労試験法
500
12t
200w
400
超音波ピーニング処理
現行施工法
(主溶接のみ)
ビード
グラインダー処理
300
付加溶接
MX-4AD(FCW)
MX-200
処理部
ビード
MX-4AD
応力集中が大きい箇所にのみ付加溶接可能
止端半径
4.5mm
処理部
200
104
MX-4AD
105
106
繰返し数
107
108
コスト抑制
MX-4AD
LB-3AD
適用例
製造/
Production
1 工場
主溶接線
●従来のすみ肉溶接の代わりに当溶材を適用することも可能です。
●溶接ビード止端部に付加溶接用として用いると、
より効果的です。
●回し溶接部のように最も応力集中が大きい箇所にのみ、付加溶接すると、コスト的
にも抑制出来ます。
回し溶接部
補修/
2 現場補修・補強
疲労亀裂の予防・補修
Repair
LB-3AD は上向溶接も可能であり、ガスなどの付帯設備も不要なため、架構
済み橋梁の亀裂補修、予防作業に好適です。
溶着金属の化学成分および機械的性質の一例
溶着金属の化学成分(mass%)
銘柄
機械的性質
変態点
耐力
(MPa)
引張強さ
(MPa)
吸収エネルギー
(0℃, J)
303℃
727
820
53
-
408℃
895
973
72
-
703℃
530
590
98
C
Si
Mn
Ni
Cr
MX-4AD
LB-3AD
0.029
0.38
4.3
-
-
0.034
0.41
3.3
3.3
(参考)
軟鋼FCW
0.060
0.52
1.7
-
※従来490MPa級ワイヤの一例
推奨電流範囲
姿勢
銘柄
MX-4AD
LB-3AD
警告
下向
水平
立向上進
上向
○
○
-
-
○
○
○
○
溶接の際発生するヒュームとガスによって、
健康を損なうおそれがあります。排気、
換気の実施、呼吸用保護具の着用など適切な予防措置をとってください。
アーク光は目や皮膚に有害です。適切なしゃ光保護具を使用してください。
感電によって死に至ることがあります。通電部に触れないでください。
ワイヤの始終端部などトーチ先端以外のワイヤが、溶接中に母材、
ワイヤ
フィーダなど非絶縁部に接触するとスパークが発生し、火災、熱傷の原因
になるので注意してください。
銘柄
電流範囲(A)
MX-4AD
LB-3AD
200∼300
100∼150
お客様へのご注意とお願い
①本カタログに記載された溶接材料、溶着金属、溶接金属などの諸特性データは、製品の
代表的な特性や性能を説明するためのものであり、
「規格」の規定事項として明記したもの
以外は、
保証を意味するものではありません。
②実際の溶接構造物における諸性能については、施工物の設計、鋼板の化学成分、施工
方法、溶接条件、施工者の技量などの影響がありますのでご注意ください。
③本カタログ記載の技術情報を誤って使用したことにより生じた損害につきましては、責任を
負いかねますので、
ご了承ください。
※本製品
(役務を含む)
は、外国為替及び外国貿易法に定める輸出規制の対象です。輸出には、
日本国政府の輸出許
可が必要な場合があります。輸出のご予定がある場合には、弊社営業所へお問い合わせ下さい。
その際には輸出先や
用途をご確認させていただくことがありますので、
ご了承下さい。
The products and services represented in this catalog are governed by the export restrictions of the Japanese Foreign Exchange and Foreign Trade Act. A Japanese government issued export permit may be necessary to export outside Japan.
If export is intended, kindly consult Kobe Steel, Ltd. Welding Business and/or its sales offices. Please be advised in advance that we reserve the right to confirm the export destination including the nature and/or intended use of our products and services at the said destination.
本カタログに記載された内容は予告なしに変更する場合があります。
16070000
(F)