玄海町防災マップ等改定業務委託 仕様書

玄海町防災マップ等改定業務委託
仕様書
平成28年 7月
玄海町 総務課
第 1 章
総
則
(目
的)
第1条 本業務は「原子力災害時における避難経路図」、
「玄海町防災マップ」、「玄海町災害時職員行動マ
ニュアル(初動マニュアル)」について、次により更新するものである。
(1) 原子力災害時における避難経路図
ア 風向きを考慮しない避難経路の設定
イ 避難場所の更新
(2) 玄海町防災マップ
ア 前項による原子力防災編の更新
イ 佐賀県による土砂災害警戒区域・特別警戒区域の追加
ウ 玄海町全図(S=1/10,000)及び地形図(S=1/2,500)の更新に伴う基図の差し替え
エ 指定緊急避難場所・指定避難所の名称変更
オ 避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドライン(平成 27 年 8 月 内閣府)と整合させた災
害学習情報の更新
カ デザイン等の要望による更新
(3) 玄海町災害時職員行動マニュアル(初動マニュアル)
ア 避難勧告等の発令基準の更新
イ 指定緊急避難場所・指定避難所の名称変更
ウ 緊急連絡網等資料編の更新
(適用範囲)
第2条 本仕様書は、玄海町(以下、
「甲」という)が実施する「玄海町防災マップ等改定業務委託」に適
用され、受託者(以下、
「乙」という)が行う事項を定めるものである。
(準拠する関係法令等)
第3条 業務実施に当たっては、本仕様書によるほか、次の関係法令等に準拠して実施する。
(1) 災害対策基本法(昭和 36 年法律 233 号)
(2) 消防法(昭和 23 年法律第 186 号)
(3) 災害救助法(昭和 22 年法律第 118 号)
(4) 土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律(平成 12 年法律第 57 号)
(5) 水防法(昭和 24 年法律第 193 号)
(6) 洪水ハザードマップ作成の手引き(改訂版)
(平成 25 年 3 月 国土交通省水管理・国土保全局河川環
境課水防企画室)
(7) 土砂災害ハザードマップ作成のための指針と解説(案)(平成 17 年 7 月 国土交通省河川局砂防部砂
防計画課)
(8) 土砂災害警戒避難ガイドライン(平成 27 年 4 月 国土交通省砂防部)
(9) 避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドライン(平成 27 年 8 月 内閣府防災担当)
(10) 玄海町地域防災計画書
(11) 玄海町原子力災害対応避難(行動)計画
(12) その他関係法令
(管理技術者)
第4条 乙は、本業務の管理技術者として、防災全般に精通し、十分な専門知識及び業務経験を有するも
のとして技術士(建設部門)を選任し、適切に業務を遂行させなければならない。
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(業務状況報告)
第5条 業務実施期間中、乙は、甲に対し業務進捗状況を随時報告しなければならない。また、管理技術
者は、十分に打合せ協議を行い、手戻り及び錯誤のないように努める。
(疑 義)
第6条 本仕様書に記載のない事項及び疑義が生じた場合は、甲、乙協議の上、甲の指示に従い作業を遂
行する。
(機密保持)
第7条 乙は、個人情報保護法に基づき、本業務を通じて知り得た機密に要する事項を、外に漏らしたり、
本業務の目的以外に転用したりしてはならない。
(事務折衝)
第8条 本業務実施に必要な関係公署その他に対する事務折衝については、甲の指示を受け、乙の責任に
おいて速やかに行うものとする。
(損害賠償)
第9条 本業務中に生じた諸事故や第三者に与えた損害について、乙は一切の責任を負い、甲に発生原因
及び経過等を速やかに報告し、甲の指示に従うものとする。
(履行期間)
第 10 条 本業務の履行期間は、次のとおりとする。
平成28年8月8日(月)から平成29年3月24日(金)まで
第
2
章
業
務
内
容
(計画準備)
第 11 条 業務の目的及び主旨を把握した上で、実施方針、
方法、
業務工程等を検討し業務計画を立案する。
(資料収集整理)
第 12 条 防災マップ等の更新に必要な全図及び災害関連情報(土砂災害警戒区域等、浸水想定区域図、指
定緊急避難場所指定避難所等)を収集し整理するものとする。なお、収集については、甲が貸与するも
ののほか、甲との協議により、必要に応じて他機関から収集する。主な資料を次に示す。
(1) 地形図等
ア 1/10,000 全図(玄海町全域 電子データ)
イ 1/ 2,500 地形図(玄海町全域 電子データ)
(2) 既往資料
ア 原子力災害時における避難経路図及び電子データ
イ 玄海町防災マップ及び電子データ
ウ 玄海町災害時職員行動マニュアル(初動マニュアル)及び電子データ
(3) 災害関連資料
ア 土砂災害警戒区域・特別警戒区域に関する公示図書及び電子データ
イ 原子力災害時における避難経路図及び電子データ
(4) 避難情報
ア 玄海町地域防災計画書
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イ
ウ
エ
オ
カ
玄海町原子力災害対応避難(行動)計画
指定緊急避難場所及び指定避難所の資料
防災に関する組織・連絡・情報伝達体制に関する資料
防災対策に関する協定、条例、規則等の資料
その他必要と認められる資料
(原子力災害時における避難経路図の更新)
第 13 条 平成24年度に整備した原子力災害時における避難経路図を更新する。なお、収集については、
甲が貸与するもののほか、甲との協議により、必要に応じて他機関より収集する。
(1) 避難経路図原案の更新
ア 基図の更新
避難経路図の背景としている基図を国土地理院の電子地形図等により更新する。
イ 避難経路の更新
風向きを考慮しない避難経路に更新する。
ウ 避難場所の更新
小城市内の避難場所の見直しに伴い、内容を更新する。なお、ここで整理したデータは、GIS
ソフト(Shape データ形式)により整備するものとする。
(2) 印刷用データの作成
作成した避難経路図の原案を基に配布用に印刷するための印刷原稿を作成するものとする。作成に
当たっては一般に普及している Adobe®イラストレータ(AI形式)で作成するものとする。
(玄海町防災マップの更新)
第 14 条 平成24年度に整備した玄海町防災マップを更新する。なお、収集については、甲が貸与するも
ののほか、甲との協議により、必要に応じて他機関から収集する。
(1) 自然災害情報等の把握・整理
土砂災害に関する情報(土砂災害警戒区域図等)
、浸水に関する情報(浸水想定区域図等)
、原子力
防災に関する情報(避難経路図等)、避難に関する情報(避難時危険箇所、アンダーパス等)に関する
事項等を整理し、既存の防災マップの情報に更新・追加があれば、最新の情報に更新・追加を行うも
のとする。なお、ここで整理したデータはGISソフト(Shape データ形式)により整備するものと
する。
(2) 避難情報等の整理・改訂
防災マップには平時に災害リスクや避難時に活用できる情報を習得・認識し、いざという時に住民
の適切な避難行動につながるよう実践的な情報提供が求められることから、次に示す事項について最
新の法制度や各種ガイドライン等を基に整理し、必要に応じて改訂するものとする。
ア 避難活用情報
避難時の心得、避難勧告等に関する事項、指定緊急避難場所・指定避難所・福祉避難所、その他
地域の特性に応じて調査・検討し防災マップに記載すべき情報を整理するものとする。
イ 災害学習情報
地域住民が自然災害を理解するための情報である、災害時活用情報(自助・共助に関する情報,
気象情報のありか,土砂災害警戒情報、情報伝達手段、災害時連絡先に関する情報)や、災害学習
情報(土砂災害、洪水の発生メカニズムなど)など、地域の特性に応じた記載事項について、最新
の各種ガイドライン等を参照し、整理検討するものとする。
ウ その他記載すべき情報
円滑な避難を確保する上で必要に応じて記載する項目で、避難時に活用できる情報や、平常時に
おける住民の災害に関する意識啓発等に役立つ情報を地域の特性や実情を踏まえて、整理検討する
ものとする。
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(3) 防災マップ原案の更新
紙面の仕上がりの形を考え、住民の見やすさ、分かりやすさ、使いやすさなどに配慮して、文字・
図・表・写真などを所定の範囲内に効果的に配置し、防災マップの編集作業を行うものとする。なお、
防災マップのページ数は既存と同じ80頁程度を予定している。また、防災マップに掲載する地理空
間情報は、データの適切な管理、他部署との共有化、有効利用等を視野におくことから、GISソフ
トを用いて構築し成果として納品するものとする。なお、GISソフト、データ形式、ベースマップ
のファイル形式等については、甲、乙協議の上、決定するものとする。
(4) 防災マップ印刷用データの作成
作成した防災マップの原案を基に配布用に印刷するための印刷原稿を作成するものとする。作成に
当たっては一般に普及している Adobe®イラストレータ(AI形式)で作成するものとする。
(玄海町災害時職員行動マニュアル(初動マニュアル)の更新)
第 15 条 平成27年8月に改定された避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドラインと整合した避
難勧告等の発令基準の更新や、指定緊急避難場所・指定避難所の名称変更、防災マップの更新に伴う図・
表の差し替えなどを行う。
(ホームページ掲載データの作成)
第 16 条 防災マップの情報を本町のホームページに掲載するためのデータ、又はコンテンツを作成する。
掲載データのファイル形式やコンテンツの構成は、甲、乙協議の上、決定するものとする。
(報告書作成)
第 17 条 業務の目的を踏まえ、業務の各段階で作成された成果をもとに、業務の方法、過程、結論につい
て記した報告書を作成するものとする。なお、防災マップを作成する過程で発生した様々な課題等は、
今後の防災上の課題として整理するものとする。
(打合せ協議)
第 18 条 打合せ協議は3回を想定し、必要に応じ甲、乙協議を行い回数の調整を行うものとし、打合せに
当たっては、打合せ記録簿を作成するものとし、重要案件については甲の承認を得るものとする。
第3章
成 果 品
(納入成果品)
第 19 条 本業務の成果品は次のとおりとする。
(1) 報告書及び電子データ
1部
(2) 原子力災害時における避難経路図印刷用データ(イラストレータ形式)
1式
(3) 原子力災害時における避難経路図
ア 住民配布用(A1片面カラー印刷、A4折り仕上げ)
2,000部
イ 公民館配布用(A0片面カラー印刷、折りなし)
200部
(4) 防災マップ印刷用データ(イラストレータ形式)
1式
(5) 防災マップ(A4冊子形式、80頁程度)
2,000部
(6) 災害時職員行動マニュアル(初動マニュアル)
150部
(7) 災害時職員行動マニュアル(初動マニュアル)電子データ
1式
(8) ホームページ登録データファイル(html、pdf、jpg 形式)
1式
(9) GISデータ
1式
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(納入場所)
第 20 条 成果品の納入場所は、玄海町総務課とする。
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