横 浜 市 記 者 発 表 資 料 平 成 2 8 年 7 月 1 5 日 教育委員会事務局指導部指導主事室 「平成 27 年度 横浜市学力・学習状況調査」の結果がまとまりました。 調査の目的と活用 本市では、毎年、市立の全小中学校の児童生徒約 26 万人を対象に、学力調査と生活・学習意識調査を 行っています。この調査の結果を、児童生徒・保護者と学校で共有し、児童生徒の学力向上や教員の授業 改善等に役立てます。また、教育委員会では市の教育施策や学校への支援に活用していきます。 調 査 対 象 調査実施日 調 査 教 科 小学校1・2年 小学校3~6年 中学校1・2年 平成 28 年2月4・5日 国語、算数 国語、社会、算数、理科 (2教科) (4教科) 中学校3年 平成 28 年2月 24・25 日 平成 27 年 11 月5・6日 国語、社会、数学、理科、外国語 (5教科) ○児童生徒のもとには解答用紙とともに「自己確認票」と「調査結果シート」を、学校には市全体の調査 結果をまとめた「報告書」と学校別の「分析チャート」を配付しました。 【資料1】「自己確認票」 (例:中3国語) 【資料2】「調査結果シート」(例:中3国語・社会) 解答状況 基礎・基本 活用 問題 番号 出題のねらい ・・・ ・・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・ 小学4年 ・小 学5 年配 当漢 字が 書ける。 言語についての 知識・理解・技能 動詞の活用 形につい て理 解し ている。 知識・理解・技能 基礎・基本 基礎・基本 13 14 観点 難易度 記入した 解答 備考 (正答) ○ × 話す能力・ 聞く能力 100% 100% <国 語> 80% 80% 60% 60% ・・・ 40% 40% 言語についての ○ ★★ 2 ★★★ ○ 2 書く能力 50% 基礎・基本 15 言葉の単位(単語)につい て理 解している。 知識・理解・技能 基礎・基本 16 品詞の種類 につ いて 理解 して いる。 知識・理解・技能 ・・・ ・・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・ 言語についての 言語についての ★★★ 4 × 3 ★★★ 1 ○ 1 言語についての知識・ 理解・技能 80% 0% 言語についての 聞く 能力 知識・理解・技能 100% 80% 基礎・基本 50% 組 観点 読む能力 書く能力 67% 50% 60% 番 言語につい 話す能力・ ての知識・ 読む能力 聞く能力 理解・技能 活用 観点 知識・理解 技能 思考・判断・表現 基礎・基本 活用 正答率 100% 80% 67% 書く能力 基礎・基本 50% 75% 60% 正答率 50% 33% 25% 40% 33% 市平均正答率 88% 54% 65% 42% 62% 44% 市平均正答率 71% 55% 50% 67% 53% 「調査結果シート」には、教科別に観点 ごとの正答割合(%)が、わかりやすく図表 で表されています。 各教科の学習内容の理解や観点ごとの力を振り返り、何ができていて何が課題か をつかみます。(生徒・保護者へ配付。【資料1】【資料2】参照) 説明 横浜市学力・学習状況 調査の結果 学校別の「分析チャート」から経年の変化傾向 を捉えるなどして、学校ごとに特徴や課題を つかみます。(【資料3】参照) 【資料3】A中学校・3年(27 年度)と2年(26 年度)の分析チャート 「分析チャート」の変化から、前年度と比べて伸びている点 や課題となる点を捉えることができます。また、学力面だけ でなく生活面の調査結果についても、学校だよりやホームペー ジ等で発信します。保護者や地域の方々と情報を共有し、学 校・家庭・地域が一体となって子どもたちを育てます。 教育委員会 技能 氏名 児童生徒・保護者 学 校 33% 知識・理解 読む能力 活用 75% 年 0% 観点ごとの正答割合 が図で表示されます。 ・・・ 話す能力・ 25% 20% 20% 功績 67% 「自己確認票」には、解答とそ の正誤(○×)、問題の難易度(★)、 観点ごとの正答割合(%)等が一覧 となって表されています。 思考・判断・表現 100% <社 会> 指導・支援 授業改善をはじめとした教育課程の見直しな ど、学校の運営改善に反映させます。 ( 【資料4】参照) 【資料4】小中合同授業研究会の様子 学校内のみならず、同じブロックの小 中学校が合同で研究授業や協議会を開催 し、地域の子どもたちの課題を共有しま 支援 す。児童生徒へのよりよい指導・支援を目 指します。 市の教育施策に反映させます。 裏面あり 今回の調査の結果から 1 知識・技能は定着 習得した知識・技能の活用に課題 【資料5】「基礎・基本問題」、「活用問題」の平均正答率(%) 〔例:小学6年生・中学3年生〕 ※基…「基礎・基本問題」 教 科 基礎・基本/活用 平成 27 年度 2 国語 基 活 74 48 小学6年生 社会 算数 基 活 基 活 75 63 72 44 理科 基 活 78 50 国語 基 活 62 44 活…知識や技能を活用して解答する「活用問題」 社会 基 活 67 53 学校のきまりを守る児童生徒の増加 53.4% 49.4% 48.6% 32.4% 39.1% 41.6% 54.1% 50.7% 49.7% 28.1% 34.2% 38.7% 小6H23 H25 H27 12.1% 9.8% 8.4% 41.7% 44.7% 49.6% 47.7% 45.7% 42.8% 中2H23 H25 H27 44.5% 47.8% 52.0% 44.4% 42.9% 40.2% 守っている どちらかといえば、 守っている 8.3% 2.2% 7.5% 2.1% 5.8% 1.7% どちらかといえば、 守っていない 6.2% 2.7% 5.8% 2.5% 4.9% 2.1% 0% 3 53.0% 31.1% 44.7% 49.1% 54.9% 20% 13.0% 45.7% 42.6% 38.1% 40% 60% 2.8% 7.5% 2.1% 6.1% 2.2% 4.9% 2.1% 80% 100% ことによると考えられます。こ れは、特別活動(学級活動や児 童会・生徒会活動等)の充実、ま た、小中学校の連携が進んだこ とによる学校間での緊密な情 守っていない 報交換や指導方針の確認、共通 理解など、複数の取組が実を結 無回答 んだ結果だと考えられます。 これからも児童生徒の規範 意識の高まりやよりよい集団 20% 40% 60% 80% 100% ○平成0% 24 年度の小6が、中3になるまでの4年間の意識の推移 小6H24 中1H25 中2H26 中3H27 肯定的回答(※1)の増加は、社 会性や自主性が育まれてきた 2.9% 2.0% 8.1% 2.9% 6.7% 2.6% 5.5% 2.2% 41.0% 41.2% 38.1% 50.0% 50.4% 54.9% 中3H23 H25 H27 23・25年度に比べて27年度の 3.4% 14.4% 12.2% 9.4% 中1H23 H25 H27 2.0% 1.7% 1.3% 外国語 基 活 57 19 生活意識調査から今日の子どもたち の様子も見えてきます。 【資料6】「学校のきまりを守っていますか。」に対しての回答 ○小5~中3の平成 23~27 年度における生活意識の変化 小5H23 H25 H27 中学3年生 数学 理科 基 活 基 活 70 50 64 39 づくり・人間関係づくりに向け 守っている どちらかといえば、守っている て、丁寧な指導を進めていきま どちらかといえば、守っていない す。 守っていない 無回答 学校図書館利用への関心の高まり (※1)肯定的回答とは、「守っている」「ど ちらかといえば守っている」を合 わせた回答。 【資料7】「学校図書館に行くことが好きですか。」に対しての回答 0% 小1H25 H26 H27 小2H25 H26 H27 小3H25 H26 H27 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 学校図書館へ行くことに肯定的回答(※2)をする児童生徒の 割合は、いずれの学年においても調査を開始した25年度から毎 年増加しています。また、図書の貸出冊数については、25年度 から27年度までの 2 年間で、1.7倍に増えているという調査結 果(※3)が出ています。25年度から学校司書配置が始まり、学 小4H25 H26 H27 校図書館の充実が進んだことによると考えられます。 小5H25 H26 H27 を活用した授業や読書活動を位置付けた授業の推進を図って 28年度に学校司書が全校配置されます。今後も、学校図書館 小6H25 H26 H27 いきます。 中1H25 H26 H27 なる向上が期待されます。 中2H25 H26 H27 中3H25 H26 H27 学校図書館が充実し、児童生徒の読書意欲、学習意欲のさら (※2)肯定的回答とは, 「好き」「どちらかといえば好き」を合わせた回答。 (※3)調査結果は, 学校司書の第一期配置校における25年度と27年度の図書貸出数調査から。 *学校に配付する「報告書」は、市民情報センターで閲覧できます。 お問合せ先 教育委員会事務局指導部指導主事室長 宮城 篤 Tel 045-671-3723
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