2016 年 7 月 22 日号 週刊株式アウトルック 来週の見通しと投資ポイント CONTENTS 1. 日本株式..................................................................................... 1 2. 注目テーマ① 今夏は平年より暑い予想 ......................................... 2 3. 注目テーマ② 高成長が期待される人工知能関連産業 .................... 3 4. 注目テーマ③ 大学発ベンチャー企業に注目 .................................. 4 5. ドル円相場 .................................................................................. 5 6. 米国株式..................................................................................... 5 7. 投資部門別売買動向 ................................................................... 6 8. 個人投資家の買付動向 ................................................................ 7 9. 週間個別銘柄騰落状況(東証 1 部) .............................................. 7 10. テクニカル分析 ............................................................................. 8 11. 来週・再来週の主なスケジュール ................................................... 9 投資情報部 2016 年 7 月 22 日(金) 週刊株式アウトルック 1.日本株式 横山 敦史 【日経平均の推移と来週の見通し】 20,000 (円) (兆円) <来週の予想レンジ:16,000~17,500円> 12 11 19,000 10 75日移動平均(左軸) 18,000 9 日経平均(左軸) 17,500円 8 17,000 7 16,000 16,000円 25日移動平均(左軸) 6 5 15,000 4 14,000 3 2 13,000 1 東証一部売買代金(右軸) 12,000 2/2 2016年 2/23 3/14 4/4 4/22 5/18 6/7 6/27 7/15 8/5 0 (月/日) 注:予想はSMBC日興証券 出所: QUICKよりSMBC日興証券作成 「財政+金融」政策の具体的な内容に注目 今月の日本株市場は、グローバルなリスクオフの巻き戻しとともに、国内における大規模な財政政策や日銀 による追加緩和期待が追い風となっていた。 安倍首相は月内の経済対策とりまとめを指示している他、7月28~29日には日銀の金融政策決定会合が予 定されており、来週は政策の具体的な内容を吟味する週となろう。 アベノミクス再始動で中長期的には円安株高が再開 弊社では、来週の日銀会合で量・質・金利の3次元による追加緩和が打ち出されると予想している。大規模 な経済対策と追加緩和で、アベノミクス再始動というメッセージが伝われば、昨年末以降売り越し基調だった 海外投資家の買い戻しにより、一段の株高が期待できよう。 ただ、マーケットの一部で追加緩和策としていわゆるヘリコプターマネー(究極のバラまき政策)の採用など、 過度な期待が先行している点には留意すべきだろう。緩和策が従来の延長線上の内容に留まった場合、短 期筋による利益確定売りが相次ぐ可能性があり、発表直後の相場の急変動には注意を払いたい。 個別では、国内外における4-6月期決算発表に注目が集まる。特に海外では、27日にドイツ銀行の決算発 表が予定されている。欧州金融機関に対する財務不安はいったん後退したものの、IMF(国際通貨基金)が 同行に対して金融システムへの潜在的リスクの大きさを指摘したこともあり、内容次第では日本株市場にとっ てもリスク要因となろう。 1 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 2016 年 7 月 22 日(金) 週刊株式アウトルック 2.注目テーマ① 今夏は平年より暑い予想 図表1. 海洋ニーニョ指数 2.5 エルニーニョ 2.0 1.5 武田 泰典 気象庁は7月11日、「夏の間にラニーニャ現象 (注) が発生する可能性はこれまでの予測に比べて小 さくなり、発生が秋になる可能性も出てきた」と発 表した。 注:太平洋東部の赤道付近の海面水温が平年よりも低い状況 が続く現象。 1.0 0.5 0.0 -0.5 夏にラニーニャ現象が発生する場合、日本では 猛暑になりやすいと言われており、その発生時 期が注目されているが、秋に後ずれする可能性 が浮上している。 ただ、それとは別に気象庁が発表した向こう1ヵ 月(7/9~8/8)の天候見通しによれば、すべての地 域において平年より平均気温が高い見込み。同 様に向こう3ヵ月(7~9月)の天候見通しでも、北 日本の平均気温は平年並みか高く、その他の地 域は平年より高いとされている。 今夏は気温が高くなる見通しで、これにラニーニ ャ現象の発生も重なれば、記録的な猛暑となる 可能性があろう。 一般に暑くなると、飲料や夏物衣料、エアコンな どの販売が増加する他、喫茶店やファミリーレス トラン等の利用も増える。猛暑になると、高齢者 の外出手控えなどのマイナス面もあるものの、夏 物関連消費は盛り上がる傾向がある。 7-9月の平均気温が1898 年以降で最高を記録 した2010年は、コンビニエンスストアの既存店売 上高が飲料やアイスクリーム類の販売好調等に より、9月にかけて3ヵ月連続で前年比伸び率が 加速した。ファミレスの売上高も8月にかけて2ヵ 月連続で伸び率が改善。大手カフェチェーン・ド トールコーヒーの既存店売上高は8月に1年10ヵ 月ぶりに前年比プラスに転じ、9月もプラスとなっ た。猛暑関連銘柄は注目されよう。 ? -1.0 -1.5 -2.0 ラニーニャ -2.5 50 54 58 62 66 70 74 78 82 86 90 94 98 02 06 10 14(年) 注:指数が-0.5以下であればラニーニャ現象と判断される。 出所: 米国海洋大気庁よりSMBC日興証券作成 図表2. 日本の年平均気温偏差(5年移動平均) (℃) 0.4 0.2 0.0 ▲ 0.2 ▲ 0.4 ▲ 0.6 ▲ 0.8 ▲ 1.0 ▲ 1.2 ▲ 1.4 1900 1910 1920 1930 1940 1950 1960 1970 1980 1990 2000 2010 (年) 注:年平均気温偏差とは1981~2010年の30年平均値との差のこと。 出所: 気象庁よりSMBC日興証券作成 図表3. 主な猛暑関連銘柄 コード 銘柄 略称 2264 森永乳 7月21日 時価総額 終値(円) (億円) 749.0 概要 乳業2位。チルドカップ乳飲料、ヨーグルト、 1,865 チーズなどを重点的に育成。 明治 HD 10,700.0 16,337 業首位。近年は高機能ヨーグルトが人気。 2502 アサヒ 3,501.0 16,930 過半を酒類が占める。子会社にカルピス。 2593 伊藤園 3,920.0 2269 ローソ 7,880.0 ン ドトル日 3087 1,924.0 レス コスモス 3349 21,400.0 薬品 洋缶 5901 2,107.0 HD 2651 乳製品や菓子、健康・医薬品事業等。乳 ビール1位、発泡酒2位。グループ売上の 売上の9割を飲料が占める。茶系飲料の 3,497 他、果汁系野菜飲料や天然水も。 コンビニ第2位。「ローソン」に加えて、健康 7,904 志向の「ナチュラルローソン」などを展開。 カフェチェーンのドトールコーヒー、パスタ店 974 「洋麺屋五右衛門」等のレストランを運営。 低価格が売りのドラッグストアチェーン。売 4,280 上の半分以上を食品が占める。 飲料缶や缶詰缶で圧倒的シェア。包装容 4,589 器はコーヒー用紙コップ等を扱う。 出所: QUICK、東洋経済「会社四季報」等よりSMBC日興証券作成 2 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 2016 年 7 月 22 日(金) 週刊株式アウトルック 3.注目テーマ② 高成長が期待される人工知能関連産業 図表1. 人工知能関連産業の市場規模 100 グーグルの囲碁ソフト「アルファ碁」が世界のトッ プ棋士に勝利し、また自動運転の自動車が公道 を走行し始めており、人工知能(AI)に対する関 心が急速に高まっている。2013年にはオックスフ ォード大学の研究者が、「AIによって、あと10年 で消えてしまう職業」という論文を発表して話題と なった。経済産業省は今年4月に「AIやロボット などの技術革新をうまく取り込まなければ、2030 年度には日本で働く人が15年度より735万人減 る」との試算を発表した。 このようにAIは、さまざまな分野での用途で期待 されている一方、人類の脅威ともなっている。今 後、ビジネスの仕組みや雇用形態・ニーズは大 きく変化することになろう。 EY総合研究所の調査(2015年9月15日)によると、 AIを活用した機器やシステム等の国内市場規模 は、2015年の約3.7兆円から2030年には約87兆 円に急拡大するとのことである(図表1)。最も市 場が大きくなると予想されているのは運輸分野で あり、自動車の自動運転の実現が見込まれてい る。特にトラックの自動運転では人手不足や人件 費問題が改善するとのことである。次いで市場規 模が大きくなるとみられている卸売・小売分野で は、EコマースにおいてAIによる商品の提案や顔 認証による受付システムなどが早期に普及する 見通しとなっている。製造分野では産業用ロボッ トにAIが搭載されることになろう。 また、そのほかにもAIにとって重 要 なデバイス (部品)の分野で日本企業の活躍が期待できる。 画像や空間を認識するためにはイメージセンサ ーが重要な役割を果たし、ロボットが動作するた めには高性能のモーターや電池が必要となろう。 AIの処理速度の高速化のためには半導体の性 能もカギとなる。7月18日にソフトバンクが英国の 半導体関連企業の買収を発表したことがそれを 示唆していよう。 (兆円) 87.0兆円 その他 広告 80 生活関連 金融・保険 60 建築・土木 製造 12.2兆円 製造 卸売・小売 40 卸売・小売 15.2兆円 運輸 23.1兆円 20 運輸 30.5兆円 3.7兆円 0 2015年 2020年(予) 2030年(予) 出所:EY総合研究所『人工知能がもたらす「創造」と「破壊」』より SMBC日興証券作成 図表2. 人工知能が利用される主な業界と用途 分野 母良田 剛 AIの役割 広告・マーケティング ウェブサイトのアクセス履歴からユーザーごとに広告を予測 セキュリティ サイバー攻撃を自動検知したり、防犯カメラで不審者を特定 運輸・物流 クルマの自動運転や無人タクシー、物流作業の効率化 コミュニケーション 受付、秘書、コールセンターなどの対応 医療 画像診断で人間よりも正確に早く病気を発見 通訳・翻訳 インターネット電話「スカイプ」」ではすでに導入済み 金融 最適な投資戦略の構築や不正な取引の検知 教育 生徒一人ずつ、学習進度に合わせてカリキュラムを提供 法律・会計 過去の類似判例を検索したり、帳簿を作成する 出所: 各種資料よりSMBC日興証券作成 図表3. 主な人工知能関連銘柄 コード 銘柄略称 株価 (円) 時価総額 (億円) AI関連について 2432 DeNA 2,799.0 4,221 自動運転のZMPと新会社「ロボットタクシー」を2015年5月に設立 し、自動運転技術の実用化に取り組む 3774 IIJ 2,262.0 1,057 2015年7月、AI技術を活用したセキュリティソリューションの開発 に向け、実証実験に着手 4751 サイバエージ 6,520.0 4,122 より最適な広告配信技術の研究・開発などを目的として、人工知 能・機械学習を研究する「AI Lab」を2016年1月に設立 4755 楽 天 1,202.0 6094 フリークアウト 6,290.0 6098 リクルートHD 3,945.0 17,210 シンガポールとボストンにAIの研究拠点を2015年7月に新設 407 インターネット広告をリアルタイムで取引する広告配信サービス を提供 22,302 2015年4月に人工知能研究所を設立 6501 日 立 483.3 6701 NEC 282.0 7,345 顔認証技術では米NISTコンテストで3回連続第1位評価を獲得 6702 富士通 405.1 8,386 2011年以来、国立情報学研究所の人工頭脳プロジェクト「ロボッ トは東大に入れるか」に数学チームとして参画中 2,006.0 2,755 ロボットスーツHALでは、安全を確保するための自律機能として 人工知能が搭載されたロボット機能を装備 7779 サイバダイン 23,360 2016年6月に経営判断する人工知能の開発に成功 注: 株価と時価総額は7月21日終値時点 出所: QUICK、各社HPなどよりSMBC日興証券作成 3 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 2016 年 7 月 22 日(金) 週刊株式アウトルック 4.注目テーマ③ 大学発ベンチャー企業に注目 図表1. 大学発ベンチャー設立数の推移 1990年代のバブル崩壊以降、企業と大学が共 同で新しい事業を生み出そうとする産学連携の 機運が高まった。また、大学の研究成果の産業 への移転を促進する「大学等技術移転促進法」 などをきっかけに大学発ベンチャーは増加してき た(図表1)。ただ、近年は大学発ベンチャーの設 立数が頭打ちになりつつある他、ベンチャー企 業の構成にも変化が見られ始めている。 大学発ベンチャーを成長段階別にみると、10年 ほど前までは事業開始前や事業を開始しても単 年ではまだ赤字の企業が7割程度を占めていた が、2015年度(平成27年度)には半分以上が単 年黒字もしくは累積赤字解消のステージに到達 している(図表2)。設立数の増加が鈍化している ことは危惧されるが、ベンチャー企業が着実に利 益成長を遂げていることは、上場後の株式等に 投資をする投資家にとっては、環境が改善してき ていると言えよう。 大学発ベンチャー企業は、最先端のテーマを扱 っている企業が多い(図表3)。特にバイオ創薬 関連では、東証一部上場のペプチドリーム(4587) をはじめ、15年上場のサンバイオ(4592)など上 場を果たすベンチャー企業が毎年のように出現 している。また、医療とロボット技術を融合させた ロボットスーツHALを持つCYBERDYNE(7779) や、ミドリムシに着目して健康食品やジェット燃料 を手掛けるユーグレナ(2931)など、複数の分野 で最先端の技術を持つ企業が評価されているケ ースも散見される。 株式市場では、多種多様なベンチャー企業が上 場しているが、値動きの軽さと一時の話題だけで 物色されるケースが多い。しかし、その中でも大 学発ベンチャー企業は核となる技術を元々持っ ていることや、ビジネスとしての質が近年向上し てきていることを考慮すれば、中長期的にも有望 な投資先の1つとして注目すべき対象と言えよ う。 (社) 2,000 1,773 ベンチャー企業数は 頭打ち傾向 1,800 横山 敦史 1,600 1,400 1,200 1,000 800 600 400 200 H26 H27 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 0 (年度) 出所: 経済産業省「平成27年度大学発ベンチャー調査」より SMBC日興証券作成 図表2. 大学発ベンチャーのステージ推移 成長段階 事業開始前 (研究開発前期) 事業開始前 (研究開発後期) 事業開始後 単年赤字 単年黒字 単年黒字 累積赤字 累積解消 H16年度 23.2 H17年度 22.3 28.6 19.9 12.2 17 H18年度 23.7 25.3 22.7 9.4 18.9 H19年度 28.6 24.4 H20年度 21.6 21.8 20.5 11.1 26.3 22.7 15.5 12.2 26 15.3 10.6 20.2 黒字の企業の割合が増加傾向 H26年度 9.8 18.5 28.6 H27年度 3.9 7.1 0% 33.4 26.1 24.1 20% 40% 17 31.5 60% 80% 100% 出所: 経済産業省「平成27年度大学発ベンチャー調査」より SMBC日興証券作成 図表3. 主な大学発ベンチャー上場企業 コード 銘柄略称 2121 ミクシィ 2370 メディネット 2931 ユーグレナ 時価総額 (億円) NEEDS業種名 小分類・主業種 3,081 SNSサイト運営 124 バイオ創薬 1,144 健康・機能性食品 事業概要 東大発。交流サイト「mixi」やスマ ホゲームを展開 東大医科学研究所発。医療機関 に培養装置などを提供 東大発。ミドリムシを活用した健 康食品やバイオ燃料を開発 3653 モルフォ 275 システム・ソフト 東大発。スマホなどの画像処理 ソフトウェアを開発 3681 ブイキューブ 159 システム・ソフト 慶大発。企業内のテレビ会議や Web会議システムを提供 4563 アンジェス MG 193 バイオ創薬 阪大発。遺伝子治療薬を開発。 田辺三菱と連携 オンコセラピー・ サイエンス 369 バイオ創薬 東大医科学研究所発。がん領域 に特化したワクチン等を開発 3,085 バイオ創薬 東大発。特殊ペプチドを創製する 独自技術などに強み 661 バイオ創薬 慶大発。脳梗塞を治療する再生 細胞医薬品を開発中 2,826 医療用機器 筑波大発。身体機能補助のロ ボットスーツ「HAL」を手掛ける 4564 4587 ペプチドリーム 4592 サンバイオ 7779 CYBERDYNE 注: 時価総額は7月20日時点。モルフォとブイキューブの業種名は中 分類を表記。ユーグレナは本稿執筆時点で証券金融会社の注意 喚起銘柄に指定されている 出所: QUICK、東洋経済、各社HPなどよりSMBC日興証券作成 4 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 2016 年 7 月 22 日(金) 週刊株式アウトルック 5.ドル円相場 龍 翔太 【ドル円相場の推移と来週の見通し】 (円/ドル) 122 この1週間は、政府・日銀への政策期待や 良好な米経済指標結果を受けた年内の米 利上げ期待再浮上により、一時107円台を 回復。しかし、21日に黒田日銀総裁のヘリ コプターマネー導入に否定的な発言を受 けて押し戻された。 来週は注目材料が多いが、日銀金融政策 決定会合と経済対策の取りまとめが特に 注目されよう。これらが予想以上の内容な らば、一段と上値を追う動きが期待される。 一方、期待外れとなった際は一旦ドルが売 り戻される可能性もあるが、その場合も堅 調な米景気を背景とした利上げ期待が下 支えとなり、下値は堅いとみている。 26~27日のFOMC(連邦公開市場委員会) は金融政策据え置きが見込まれる。先行き の利上げに向けて米金融当局の姿勢を探 るべく、声明文には留意しておきたい。 <来週の予想レンジ:104.00~107.70円> 120 118 116 114 112 110 107.70円 108 106 104 104.00円 102 100 98 96 2/1 2/17 2016年 3/4 3/22 4/7 4/25 5/11 5/27 6/14 6/30 7/18 (月/日) 出所: BloombergよりSMBC日興証券作成 6.米国株式 河田 剛 【S&P500 1株当たり利益(四半期、前年同期比)の推移】 米国株は6月の小売売上高など経済指標 が堅調だったことや、主要企業の2016年 4-6月決算の多くが事前予想を上回ったこ となどから、ダウ工業株指数は20日まで9 営業日連続で上昇した。 S&P500採用企業の4-6月期決算発表は7 月20日時点で82社が発表済みだが、1株 当たり利益は前年同期比で▲4.0%と減益 ながら直前予想の▲5.7%(7月8日時点の Bloomberg集計)を上回るペースとなって いる。このため目先の株価は底堅く推移し よう。 ただ、CNNのFear&Greed(弱気・強気)イ ンデックスが7月20日時点で極端な強気を 示しているなど、短期的な株価の過熱感が あることや、7-9月期以降の業績の下方修 正トレンドが続いていることなどから、決算 発表の一巡後はいったん調整する可能性 もあろう。 (%) 20 15 2017年1‐3月期 10 2016年10‐12月期 5 2016年7‐9月期 0 ‐5 2016年4‐6月期 ‐10 16/1 16/2 16/3 16/4 16/5 16/6 16/7 出所:BloombergよりSMBC日興証券作成 5 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 (年/月) 2016 年 7 月 22 日(金) 週刊株式アウトルック 7.投資部門別売買動向 石田 卓也 月次投資部門別売買動向(REIT・ETF) 海外投資家はマイナス金利政策導入以降、J-REITを大幅に買い越していたが、ここ2ヵ月は売り越しに転じて いる。 一方で、金融機関や投資信託は5,6月で買い越しに転じており、マイナス金利下で運用難に直面している銀 行などからの買い需要は続くと思われる。 【東証REIT指数とJ-REITの主な投資部門別売買動向の推移】 1,500 (億円) (pt) 2,000 東証REIT指数(右軸) 1,900 1,000 1,800 500 1,700 0 1,600 金融機関(左軸) 海外投資家(左軸) 投資信託(左軸) ▲ 500 1,500 ▲ 1,000 14/4 14/7 14/10 15/1 15/4 15/7 15/10 16/1 16/4 1,400 16/7(年/月) 注: 売買動向は2014年4月から2016年6月まで、株価は2016年7月21日までのデータ 出所: QUICKよりSMBC日興証券作成 【日経平均株価とETFの主な投資部門別売買動向の推移】 5,000 (億円) 4,000 3,000 (円) 金融機関(左軸) 海外投資家(左軸) 個人(左軸) 22,000 20,000 2,000 1,000 18,000 0 ▲ 1,000 16,000 ▲ 2,000 日経平均株価(右軸) ▲ 3,000 14,000 ▲ 4,000 ▲ 5,000 14/4 14/7 14/10 15/1 15/4 15/7 注: 売買動向は2014年4月から2016年6月まで、指数は2016年7月21日までのデータ 出所: QUICKよりSMBC日興証券作成 6 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 15/10 16/1 16/4 12,000 16/7(年/月) 2016 年 7 月 22 日(金) 週刊株式アウトルック 8.個人投資家の買付動向 菊池 祐一 【買付代金上位10銘柄(7/15~7/21、銘柄コード順)】 コード 銘柄名 市場 業種 7/14終値 (円) 7/21終値 (円) 騰落率 (%) 1357 日経ダブ 東証 ETF 2,939.0 2,885.0 -1.8 1570 日経レバ 東証 ETF 10,700.0 11,220.0 4.9 2702 マクドナルド JASDAQ 小売業 3,000.0 3,475.0 15.8 3938 L IN E ※ 東証1部 情報・通信業 4,345.0 4,025.0 -7.4 東証1部 電気機器 3,162.0 3,213.0 1.6 6758 ソニー 7203 トヨタ 東証1部 輸送用機器 5,648.0 5,875.0 4.0 7717 Vテクノロジー 東証1部 精密機器 12,770.0 14,160.0 10.9 7974 任天堂 東証1部 その他製品 25,300.0 28,000.0 10.7 8306 三菱UFJ 東証1部 銀行業 497.5 522.1 4.9 9984 ソフトバンクG 東証1部 情報・通信業 5,993.0 5,391.0 -10.0 先週に引き続き、ブル型・ベア型の日経平 均連動ETFがともにランクイン。 LINE(3938)は、NY市場で公開価格を大 幅に上回ったことから、個人投資家の買い が集まった模様。 ソニー(6758)、トヨタ(7203)、Vテクノロジ ー(7717)の物色は根強いものがある。 スマホゲーム「Pokémon GO」の爆発的人 気 に よ り 任 天 堂 ( 7974 ) だ け で な く 、 「Pokémon GO」で提携と報じられた、マクド ナルド(2702)も物色された。 英国の半導体設計大手アーム社買収を発 表したソフトバンクG(9984)も買われた。 注: 弊社のリテール部門での国内上場銘柄の買付手口を集計。ただし、取引所外 取引およびブロックトレードのみデータから除外して集計 ※LINE(3938)は、7/15終値から7/21終値までの騰落率 出所:QUICKよりSMBC日興証券作成 9.週間個別銘柄騰落状況(東証1部) 髙山 裕介 【値上がり率上位10銘柄(7/15~7/21)】 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 コード 銘柄名 7608 7022 6879 9983 6804 6428 7552 6750 1847 1815 エスケイ サノヤスHD イマジカロボ ファーストリテイ ホシデン オーイズミ ハピネット エレコム イチケン 鉄 建 業種 卸売 輸送用機器 情報・通信 小売 電気機器 機械 卸売 電気機器 建設 建設 7/14 終値 (円) 247.0 357.0 664.0 27,660.0 678.0 422.0 1,010.0 2,270.0 271.0 319.0 7/21 終値 値上がり率 (% ) (円) 567.0 129.6 687.0 92.4 1,079.0 62.5 33,720.0 21.9 815.0 20.2 507.0 20.1 1,205.0 19.3 2,694.0 18.7 320.0 18.1 375.0 17.6 【値下がり率上位10銘柄(7/15~7/21)】 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 コード 銘柄名 3627 7599 7817 2124 2168 3661 3903 2427 3667 6814 ネオス IDOM パラベッド JACR パソナ エムアップ gumi アウトソシング enish 古野電 業種 情報・通信 卸売 その他製品 サービス サービス 情報・通信 情報・通信 サービス 情報・通信 電気機器 7/14 終値 (円) 673.0 715.0 4,840.0 1,491.0 770.0 660.0 930.0 4,195.0 612.0 576.0 7/21 終値 値下がり率 (% ) (円) 509.0 -24.4 550.0 -23.1 3,935.0 -18.7 1,246.0 -16.4 651.0 -15.5 561.0 -15.0 813.0 -12.6 3,680.0 -12.3 541.0 -11.6 514.0 -10.8 注: 対象は東証1部銘柄 出所: QUICKよりSMBC日興証券作成 7 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 日経平均は7/15~7/21の間、2.6%上昇。 ポケモン関連銘柄: スマホアプリ「Pokémon GO」の世界的大ブ ームを受け、引き続き幅広く物色。 エスケイ(7608、ぬいぐるみの版権)、ホシ デン(6804、任天堂向け売上比率高い)、 エレコム(6750、スマホ向け充電器の需要 増期待)など。 ファーストリテイ(9983): 16/8期3Q(3-5月期)決算が良好で業績底 打ち期待が高まった。 パラベッド(7817): 福祉用具サービスの介護保険適用対象者 を見直す方針と報じられたことを嫌気。 JACR(2124): 6月の月次売上高が1桁の伸びにとどまっ たことを嫌気。 2016 年 7 月 22 日(金) 週刊株式アウトルック 10.テクニカル分析 石田 卓也 【日経平均(一目均衡表)】 【ドル円(一目均衡表)】 日経平均の一目均衡表では、19日に相場の転 換を示唆する「三役好転」となっており、地合いは 良くなっている。 (円) 18,000 ドル円相場は、一時75日移動平均線を上抜いた が、一目均衡表の雲の上限が重しとなっている様 子。 (円) 120 一目均衡表とは、時間・値幅などを組み合わせたテクニカル手法で転換線、基準線、先行スパン1、先 行スパン2、遅行線は株価のトレンドを表したり、抵抗帯となりやすい。 先行スパン1と先行スパン2に挟まれた領域のことを“雲”といい、抵抗線や支持線となりやすい。 115 17,000 75日移動平均線 110 16,000 105 15,000 100 転換線(9日) 基準線(26日) 先行スパン1 先行スパン2 転換線(9日) 遅行スパン 14,000 4/1 2016年 5/2 6/2 先行スパン2 95 6/30 4/1 2016年 7/29 (月/日) 4/29 基準線(26日) 先行スパン1 遅行スパン 5/27 6/24 7/22 (月/日) 注: 7/21時点のデータ 出所: QUICKよりSMBC日興証券作成 【日本株市場関連データ(7/21時点)】 指数 日経平均株価 25日移動平均 75日移動平均 200日移動平均 7/21 前週末比 前週末比 (%) (円) 終値(円) 16,810.22 312.37 1.89 15,848.97 移動平均 16,320.65 乖離率 17,323.00 売買高(東証1部、万株、①) 200,660 25日移動平均 210,559 指数 TOPIX 6.06 JPX日経400 12,033.16 202.69 1.71 2.99 東証2部指数 4,209.87 39.18 0.94 -2.96 東証マザーズ指数 935.47 -11.84 -1.25 日経JASDAQ平均 2,474.61 20.44 0.83 東証REIT指数 1,869.23 20.07 1.09 売買代金(東証1部、億円、②) 25,810 東証1部予想配当利回り(%) 25日移動平均 22,744 東証1部予想PER(倍) 売買単価(円、②/①) 7/21 前週末比 前週末比 (%) 終値(円,pt) (円,pt) 1,339.39 22.29 1.69 2.14 15.00 1.16 東証1部PBR(倍) 1286.26 3.40 東証REIT指数予想分配金利回り(%) 騰落レシオやストキャスティクスなどのテクニカル指 【テクニカル指標】 標では、買われ過ぎ水準となっているほか、日経平 騰落レシオ(東証1部、25日) 均の25日移動平均線とのかい離率は約6.1%と短期 サイコロジカル(TOPIX) 的な過熱感は否めない。 ストキャスティクス(TOPIX) RSI(TOPIX) [単位:%] 判定 125.72 買われ過ぎ 58.33 ― 97.77 買われ過ぎ ― 73.51 注:予想は東証1部配当利回り及び東証1部予想PERは日経予想、東証REIT指数予想分配金利回りはQUICK予想。配当・分配金利回りは加重平均。 テクニカル指標は一般的に、騰落レシオ:120%以上が買われ過ぎ、70%以下が売られ過ぎ、サイコロジカル:75%以上が買われ過ぎ、25%以下が売 られ過ぎ、ストキャスティクス:75%以上が買われ過ぎ、25%以下が売られ過ぎ、RSI:75%以上が買われ過ぎ25%以下が売られ過ぎと判断される 出所: QUICKよりSMBC日興証券作成 8 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 2016 年 7 月 22 日(金) 週刊株式アウトルック 11.来週・再来週の主なスケジュール 龍 翔太 来週は、国内では日銀金融政策決定会合や経済対策のとりまとめなどが予定されている。足元では財政、金 融一体となった積極的な政策に期待が高まっており、注目度は高い。 海外では、FOMC(連邦公開市場委員会)や米4-6月期実質GDPの発表が予定されている他、欧州銀行監督 局(EBA)が欧州銀行のストレステストの結果を公表する予定。今回のFOMCでは政策据え置きが見込まれて いるがFRBが年内に利上げに動くか否かのスタンスを探るべく、声明文に留意したい。 【来週の主なスケジュール】 発表日 国・ 地域 日本 6月 6月 6月 6月 米国 独 - 7月 7月 25日 (月 ) 米国 7月 26日 (火 ) NZ 韓国 日本 米国 7月 27日 (水 ) ユーロ圏 英国 豪州 日本 7月 28日 (木 ) 米国 ユーロ圏 英国 日本 7月 29日 (金 ) 米国 ユーロ圏 7月 30日 (土 ) 7月 31日 (日 ) - 5月 6月 7月 4-6月期 6月 4-6月期 4-6月期 6月 6月 6月 - 4-6月期 6月 4-6月期 4-6月期 - 4-6月期 4-6月期 7月 7月 6月 7月 6月 6月 6月 6月 6月 4-6月期 - - 4-6月期 7月 7月 4-6月期 6月 7月 メキシコ - 4-6月期 日本 - 貿易収支(季調済) 貿易収支 輸出( 前年比) 輸入(前年比) 民主党全国大会( ~ 28日、ペンシ ルバニア州フィラデルフィア ) IFO景況指数 FOMC( 連邦公開市場委員会、 ~ 27日) S&P/ケースシラー住宅価格指数( 前年比) 新築住宅販売件数( 前月比) コンファレンスボード消費者信頼感指数 アップル決算 貿易収支 実質GDP(前期比、速報) 富士フイルム決算 耐久財受注( 前月比) 耐久財受注( 除輸送用機器、前月比) 中古住宅販売成約指数(前月比) 政策金利 フェイスブック決算 マネーサプライM3(前年比) 実質GDP(前期比、速報) 消費者物価指数(前期比) 日銀金融政策決定会合( ~ 29日、 展望レポート公表) OLC、新日鉄住金、三菱電、東武決算 アルファベット、アマゾン・ドット・コム決算 経済信頼感指数 全国住宅価格(前年比) 全国消費者物価指数( 生鮮食品除く、 前年比) 都区部消費者物価指数(生鮮食品除く、前年比) 家計調査-実質消費支出(前年比) 有効求人倍率 失業率 小売業販売額(前年比) 鉱工業生産指数( 前月比、速報) ミツコシイセタン、アステラス薬、デンソー、JR東日本、 JAL決算 GPIFが 15年度の運用実績を公表、 14年度末の全保有株を開示 経済対策とり ま とめ( 月内) 実質 GDP( 前期比年率、 速報) ミシ ガン大学消費者信頼感指数( 確報、 前回値は速報値) シカゴ購買部協会景況指数 実質 GDP( 前期比、 速報) 失業率 消費者物価指数( 速報、 前年比) 欧州銀行監督局( EBA)が欧州銀のストレステ ストの結果を公表 実質GDP(前期比) 東京都知事選投開票 市場予想 前月・ 前期・ 前年 2,698億 円 - ▲406億円 - ▲11.3% - ▲13.8% - - - - 5.60% 1.6% 95.5 - 5.44% ▲6.0% 98.0 - - - - ▲1.0% 0.0% 1.2% 0.25~0.50% - 3.58億NZドル 0.5% - ▲2.3% ▲0.3% ▲3.7% 0.25~0.50% - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2.5% 90.5 54.6 - 4.9% 0.4% ▲0.2% - - - - - - 108.7 - - - 104.4 5.1% ▲0.4% ▲0.5% ▲1.1% 1.36倍 3.2% ▲2.1% ▲2.6% - - - 1.1% 89.5 56.8 0.6% 10.1% 0.1% - 0.8% - 注:発表日は現地時間。市場予想と実績は2016年7月21日12時時点のBloombergの値を表示。スケジュールは予告なしに変更されることがあります 出所: Bloombergおよび各種報道などよりSMBC日興証券作成 9 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 - 2016 年 7 月 22 日(金) 週刊株式アウトルック 再来週は、国内では経済対策が閣議決定されるほか、トヨタや大成建設などの4-6月期決算発表が予定され ている。足元のドル円相場は主要企業の為替前提よりも円高水準にあり、企業業績への影響が注視される。 海外ではISM製造業景況指数や雇用統計などの重要経済指標が発表される予定。7月以降、予想を上回る 米経済指標が続出し、年内利上げ期待が再浮上しつつある。引続き米景気の堅調さが示されれば、一段の 利上げ期待の上昇につながろう。 【再来週の主なスケジュール】 発表日 国・ 地域 日本 米国 8月 1日 (月 ) 中国 インドネシア タイ 日本 米国 豪州 ブラジル 日本 米国 ユーロ圏 NZ 8月 4日 (木 ) - 7月 7月 7月 7月 7月 - 6月 6月 6月 7月 4-6月期 8月 2日 (火 ) 8月 3日 (水 ) 市場予想 7月 タイ トルコ 南ア 日本 米国 英国 豪州 ロシア 日本 米国 8月 5日 (金 ) 英国 インドネシア フィリピン - - 6月 - 6月 - 4-6月期 7月 7月 6月 4-6月期 4-6月期 - 7月 - 4-6月期 6月 - 6月 7月 6月 4-6月期 6月 7月 7月 7月 7月 4-6月期 7月 - 新車販売台数(除く軽自動車、前年比) 臨時国会召集(議長選出など3日間程度) ISM製造業景況指数 非製造業PMI 製 造 業 PMI 消費者物価指数(前年比) 消費者物価指数(前年比) 経済対策を閣議決定 個人所得(前月比) 個人支出(前月比) PCEコア ・ デフレータ ( 食品・ エ ネルギ ーを除く 個人消費デフレータ、 前年比) 自動車販売台数(年換算) P&G、ADM決算 マイクロソフト社が欧米でXbox One S を発売 貿易収支 政策金利 鉱工業生産(前月比) 内閣改造・自民党役員人事 明治HD、クボタ決算 ADP雇用統計( 前月比) ISM非製造業景況指数(総合) 小売売上高(前月比) 就業者数(前期比) 失業率 政策金利 消費者物価指数(前年比) 地方選挙 トヨタ、NTTデータ決算 製造業受注(前月比) 政策金利 小売売上高(前月比) 消費者物価指数(前年比、発表日未定、~5日) 毎月勤労統計-現金給与総額(前年比、速報) 大成建、博報堂DY、東レ、住友不、セコム、スクエニHD決算 貿易収支 非農業部門雇用者数(前月比) 民間部門雇用者数(前月比) 失業率 ハリファックス住宅価格指数(前月比) 実質GDP(前年比、発表日未定、~7日) 消費者物価指数(前年比) リオデジャネイロ・オリンピック開催(~21日) - - 52.4 - 50.1 - - - 0.3% 0.3% - 1,700万台 - - - 1.50% - - - - 56.0 - - - 1.50% - - - - - - - - - ▲420億ドル 17.5万 人 16.8万 人 4.9% - - - - 前月・ 前期・ 前年 3.0% - 53.2 53.7 50.0 3.45% 0.38% - 0.2% 0.4% 1.6% 1,661万台 - - ▲22.18億豪ドル 1.75% 0.0% - - 17.2万 人 56.5 0.4% 1.2% 5.2% 1.50% 7.64% - - ▲1.0% 0.50% 0.2% 7.5% ▲0.2% - ▲411億ドル 28.7万 人 26.5万 人 4.9% 1.3% 4.92% 1.9% 8月 6日 (土 ) 8月 7日 (日 ) 注:発表日は現地時間。市場予想と実績は2016年7月21日12時時点のBloombergの値を表示。スケジュールは予告なしに変更されることがあります 出所: Bloombergおよび各種報道などよりSMBC日興証券作成 10 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 - 2016 年 7 月 22 日(金) 週刊株式アウトルック 本資料について 【免責事項】 本資料は証券その他の投資対象の売買の勧誘ではなく、SMBC日興証券株式会社(以下「弊社」といいます)が投資情報の提供を目 的に作成したものです。本資料は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手した情報に基づいて作成していますが、これらの情報 が完全、正確であるとの保証はいたしかねます。情報が不完全または要約されている場合もあります。本資料に記載する価格、数値等 は、過去の実績値、概算値あるいは将来の予測値であり、実際とは異なる場合があります。かかる価格、数値等は予告なしに変更する ことがありますので、予めご了承くださいますようお願いいたします。本資料は将来の結果をお約束するものでもありませんし、本資料に ある情報をいかなる目的で使用される場合におきましても、お客様の判断と責任において使用されるものであり、本資料にある情報の 使用による結果について、弊社及び弊社の関連会社が責任を負うものではありません。本資料は、本資料を受領される特定のお客様 の財務状況、ニーズ又は投資目的を考慮して作成されているものではありません。本資料はお客様に対して税金・法律・投資上のアド バイスを提供する目的で作成されたものではありません。投資に関する最終決定は、契約締結前交付書面、上場有価証券等書面、目 論見書、お客様向け資料等をよくお読みになり、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。 本資料は、弊社又は弊社の関連会社から配布しています。本資料に含まれる情報は、提供されましたお客様限りでご使用ください。本 資料は弊社の著作物です。本資料のいかなる部分についても電子的または機械的な方法を問わず、いかなる目的であれ、無断で複製 または転送等を行わないようにお願いいたします。本資料に関するお問い合わせは、弊社の営業担当者までお願いいたします。 本資料に記載された会社名、商品名またはサービス名等は、弊社または各社の商標または登録商標です。 【金融商品取引法第 37 条(広告等の規制)にかかる留意事項】 手数料等について 弊社がご案内する商品等へのご投資には、各商品等に所定の手数料等をご負担いただく場合があります。例えば、店舗における国内 の金融商品取引所に上場する株式等(売買単位未満株式を除く。)の場合は約定代金に対して最大 1.242%(ただし、最低手数料 5,400 円)の委託手数料をお支払いいただきます。投資信託の場合は銘柄ごとに設定された各種手数料等(直接的費用として、最大 4.32%の 申込手数料、最大 4.5%の換金手数料又は信託財産留保額、間接的費用として、最大年率 5.61%の信託報酬(又は運用管理費用)及 びその他の費用等)をお支払いいただきます。債券、株式等を募集、売出し等又は相対取引により購入する場合は、購入対価のみをお 支払いいただきます(債券の場合、購入対価に別途、経過利息をお支払いいただく場合があります。)。また、外貨建ての商品の場合、 円貨と外貨を交換、又は異なる外貨間での交換をする際には外国為替市場の動向に応じて弊社が決定した為替レートによるものとしま す。上記手数料等のうち、消費税が課せられるものについては、消費税分を含む料率又は金額を記載しております。 リスク等について 各商品等には株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等及び有価証券の発行者等の信用状況(財 務・経営状況を含む。)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)、又は元 本を超過する損失を生ずるおそれ(元本超過損リスク)があります。 なお、信用取引又はデリバティブ取引等(以下「デリバティブ取引等」といいます。)を行う場合は、デリバティブ取引等の額が当該デリバ ティブ取引等についてお客様の差入れた委託保証金又は証拠金の額(以下「委託保証金等の額」といいます。)を上回る場合があると共 に、対象となる有価証券の価格又は指標等の変動により損失の額がお客様の差入れた委託保証金等の額を上回るおそれ(元本超過 損リスク)があります。 また、店頭デリバティブ取引については、弊社が表示する金融商品の売付けの価格と買付けの価格に差がある場合があります。 上記の手数料等及びリスク等は商品毎に異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書又はお客様向け資料等をよ くお読みください。なお、目論見書等のお問い合わせは弊社各部店までお願いいたします。 商 号 等 SMBC日興証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 2251 号 加入協会 日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商 品取引業協会 (2015/04/09 版)
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