旭川中学校 学校通信 第4号 平成28年7月22日発行 校長 鈴 木 信 人 今年度の中連体育大会、どの部活もどの試合も、最後まで勝負をあきらめず真剣に立ち向かう姿 を見せてくれました。また、バレーや野球において全校生徒が心を一つにして、声をからして応援 する様子には、本当に感動しました。生徒たちの姿を誇りに思いました。 旭川地区大会を経て、駒を進めた上川代表決定戦では、何よりも野球部が並み居る強豪校を相手 にねばり強く闘い優勝の栄冠に輝き、全道大会出場を果たしました。その他、黒帯をそろえた美瑛 中や永山中にも果敢に立ち向かい3位となった柔道部や、全道大会に手が届く寸前まで敢闘した卓 球の山本葵さんの健闘も立派でした。また、全道大会の出場権を地区大会で得たテニスの三浦陸翔 ・坂田怜央ペアの活躍も大変楽しみなところです。 そんな旭中生のがんばる姿に、私は一人の野球部員のことを思い出しました。私が若いとき、野 球部の顧問をしていたときの主将のことです。 私が野球部の顧問になった当初、自由奔放な振る舞いの部員が多かったのですが、その中に、寡 黙でひたすら練習に向かうK君がいました。彼のポジションは、ピッチャーとショート。礼儀正し く、いつも自らのピッチングフォームを丁寧に確認している姿が印象的でした。彼は、2年生で主 将になりましたが、部活が終わった後も自分自身に納得できなければ、日が暮れてグラウンドが闇 に包まる中、黙々と練習するスタイルを貫いていました。その姿勢は、いつしか後輩たちに伝わり、 そしてつながり、野球部はいつまでも学校から帰らず、居残り練習を続けることが伝統のようにな りました。日も沈み、暗くなったバックネット裏で素振りを続ける部員たちに「早く帰るように!」 と何度もうながすことが、いつしか顧問の私の役目にもなったのです。 そのK君は、中学卒業後、野球の名門である公立高校に進学しました。当時その高校は、大変多 くの部員数と監督の厳しい指導で有名な学校でした。 ある夏の夜、私はバスで中心街まで出かける用事がありました。時間は、あたりが薄暗くなって いたので、7時半を過ぎていた頃だったでしょうか。そのとき私は、バスの窓から、高校のグラウ ンドで、たった一人ランニングしている野球部員の後ろ姿を見たのです。それは、K君でした。土 に汚れた真っ黒な練習着が暗闇の中にとけ、注意して見ないとそこにいることさえもわからないく らいでしたが、それは、まさにK君でした。まぎれもなくK君でした。そのときのK君の後ろ姿を、 私は今でもはっきりと覚えています。闇の中を走り続ける姿に、胸の奥から熱いものがこみ上げて きた思い出とともに…。 K君は、高校2年生の夏、ピッチャーとしてマウンドに立ちました。主将としてもチームをまと めました。後輩である中学校の部員たちがうれしそうにK君の活躍を報告してくるのを聞くことが、 私の大きな楽しみになったのは、言うまでもありません。 自ら決めて自ら取り組む。目標を持ち、自分のできることをひたむきにやる!人には、それぞれ 人生を輝かせる瞬間があります。しかし、その輝くときの陰には、「決意と努力」、つまり自主自 律の心で取り組む姿が不可欠なのです。 今年の3年生を中心に中体連で大きな成果を上げた旭中生の「決意と努力」をこれからもつなげ、 大きく伸ばしてほしいと期待しています。 中連旭川大会では、準決勝で明星中に惜敗し、涙をのんだ野球部でしたが、7月8・9日に富良 野市民球場で行われた上川代表決定戦で見事優勝!6月18日に勝ち取った「全日本少年軟式野球 北海道大会」の出場権は東明中に譲り、7月29日から北見市で行われる全道大会に出場します。 8日に行われた初戦は、3回に上富良野中に先制され、その後なかなか得点できませんでしたが、 6回の裏に岩崎君のヒットから打線が繋がり一気に同点。7回の裏には1アウト2・3塁から中澤 君が生還し、サヨナラ勝ちをおさめました。9日の準決勝、相手は明星中でしたが、山本君が1安 打完封と好投し、2-0で勝利!決勝の東明中戦も、金 枝君が気迫のこもったピッチングで3安打完封。2-0 で勝利しました。 また、すでに旭川大会ベスト4で全道大会への出場権 を得ていたテニス部の三浦・坂田ペアは、準々決勝で名 寄中のペアに惜敗し、8月1日から旭川で行われる全道 大会に、開催地代表として出場します。 ここまで来たら、気持ちの勝負!上川地区の代表とし て、強い心で勝利をつかんできてほしいと思います。 ››› 中連旭川大会の結果 ššš バレー 〈予選リーグ〉 対 緑が丘中 1-2で負け 対 西神楽中 2-0で勝ち →予選ブロック1勝で、決勝T進出! 〈決勝トーナメント〉 対 永山南中 0-2で敗退 野球 対 旭二・忠和中 対 東光中 対 明星中 柔道 〈団体戦〉予選リーグ 対 永山中 0-5で負け 対 東光中 3-2で勝ち →1勝1敗で 団体準優勝…上代出場! 〈個人戦〉 工藤3位・青木3位 伊藤・大下・関口・小野寺・藤平・西村 千葉・荒木 …上代出場! 卓球 〈団体戦〉予選リーグ 対 六合中 1-4負け 対 東陽中 0-5負け 対 緑が丘中0-5負け →予選ブロック4位で決勝T進出ならず。 〈個人戦〉 男子:木戸凜太郎ベスト32 女子:山本 葵ベスト 8…上代出場! 男子テ ニス 〈団体戦〉予選リーグ 対 神楽中1-2負け 対 旭二中0-3負け 対 啓北中2-1勝ち →予選ブロック4位で決勝T進出ならず。 女子テニ ス 〈団体戦〉予選リーグ 対 永山中 0-3負け 対 神居中 3-0勝ち 対 神居東中2-1勝ち →予選ブロック2位で決勝T進出! 〈決勝トーナメント〉 対 北星中 0-2で敗退。 〈個人戦〉 中川・髙橋…ベスト32 〈個人戦〉 三浦・坂田…第3位 上代(全道)出場! 10-0でコールド勝ち 4-0で勝ち 0-2で惜敗 第3位で上代出場!
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