情報連携学部・情報連携学研究科パンフレット [PDFファイル

www.iniad.org
情報連携学部
大学院 情報連携学研究科
東 洋 大 学
情 報 連 携 学 部 2 O17 年 4 月 開 設
﹁文・芸・理 融合﹂
の
新学問領域を創造
つながる力
インターネットが大きく社会を変えたのは「人と人」をオープンに広くつな
の知恵
げたからです。
特定の企業の中でしかつながらない電子メールやホームページではこんな力
は持てなかったでしょう。
メールアドレスや URL を知っていれば「いつでも、どこでも、だれでも」つ
インターネットは社会を大きく変えました。新しい技術が社会を変え、その変
ながる──そのオープン性がインターネットの力です。
化が研究開発のスピードを加速します。そして、そこで生まれた新技術がさら
IoT
に社会を加速して──社会の変化のスピードはどんどん大きくなっています。
新技術の利用──さらには研究開発には当然「理」の知恵が必要です。
次の大きな技術・社会革新の波と言われているのが「IoT: Internet of Things
──モノのインターネット」です。
の知恵
私達の身の回りの「モノ」がネットワークにつながり「モノと人」、
「モノとモノ」
が、オープンにつながる時代がやってきます。
ロボットも自動運転自動車も IoT の一部です。
しかし単に新技術の開発に成功しても、それだけでは技術を社会に出
していくことはできません。
新技術をどのように持続的ビジネスにつなげるか、関係する法律や規
制をどうクリアするかといった「文」の知恵が必要です。
今までのインターネットの世界を超えて、ネットがモノを通して現実の世界
とつながっていきます。
関連する法律や制度はより複雑になり、手で触れる現実の形としてのデザイ
ンの重要性も高まります。
求められる「文・芸・理」の
の知恵
連携教育
変化が加速した現代──高いレベルで「文・芸・理」の知恵を融合した IoT 時
代のサービスやモノがあれば、より早く成功をおさめられます。
しかし同時に、どんなに優れた人でも一人で「文・芸・理」の全てが高いレ
さらにインターネットの中で同じようなサービスであっても、あるサービス
は使いやすいとか、使っていて楽しいといった、人々の感性にいかにマッチ
するかの差が、広まるときに大きな結果の違いになってきます。
その差を生むのはデザインであり「芸」の知恵です。
ベルでという人間はいません。
今、求められている人材は、自分が得意でない分野に対しても理解を持ち、共
通の言葉で対話して連携しプロジェクトを達成できる人材です。
そのために創造したのが、連携するための「文・芸・理」のあり方を研究す
る「情報連携学」であり、その実践教育を行うのが私達の…
「INIAD : 情報連携学部」なのです。
コンセプトは
「連携」
インターネットの中の様々な
機能やサービスを組み合わせ
「連携」させれば…
ゼロから作るのは
難しくても…
コンピュータ・インターネットをはじめとした、さまざまな
科 学技 術により、成り立っている現代社 会。一人で 全てを
いろいろな機能ブロックがネットから簡単に入手でき、スマー
理解し動かすことは難しい時代になってきています。
トフォンの開発環境も充実しました。少しのプログラムだけで
今求められているのは、多くの人々の協力と連携です。
W
E
B
Culture
I
Market
!
UX
GU
…
システムを連携させる力を
r
Use
一人ではだめでも
インターネット社会の今、
世界はますますチャレンジ
が容易に
Sta
uprt
Technology
高度なアプリを作り、新サービスの実現が可能になります。
多様な人々と連携できる力を
Cl
遠く離れたところにいる人 達と協力しあって一 緒に仕事をしたり
(クラウド・ソーシング)、設 計 図を送りモノを作ってもらって、
d
緒にやっていける人々との出会いは簡単になりました。
ou
インターネットによって地理的制約がなくなり、考え方が同じで一
「連携」の基盤は
コンピュータ・サイエンス
それを(国際)宅急便で送り返してもらったりして、魅力的な試作
チームを組んで、コンピュータを使いこなし
品を作れば、ネットを通じて広く世界から資金を集める(クラウド・
情報を通して連携し、素早くアイデアを
ファンディング)こともできます。
形にできる人材が今求められています。
世界では、こうして若者たちが革新的な製品を世に出して成功する
「スタートアップ」が増えています。
連携できる力が
未来の鍵
コース横断の
チーム実習
コース横断でチームを組み共通の課題に
プログラミングによりインターネットや 3D プリンタなどの
取り組む実習を複数年通して実施します。
環境を使いこなし、他の人々や組織と「連携」することで、
素早くアイデアを形にできる力を付ける
4 つのコースがあります。
全コースで
CS 教育
プログラミング力をつけるのが
CS ― Computer Science(コンピュータ科学)。
連携の基盤として CS 教育を重視し全コースで
CS 初級とプログラミング教育を実施します。
INIAD:情報連携学部の 4 つのコース
情報連携エンジニアリング・コース
情報連携デザイン・コース
情報連携ビジネス・コース
情報連携シビルシステム・コース
コミュニケーション力
の重視
異 なる専 門、多様 な国 籍を持 つ 者 同 士で、共 通
の課題 解決を行なうため「英語」をはじめとして
「プレゼンテーション」や「ディベート」などの、
実践的コミュニケーション能力を身につけます。
どんな人 生を 送るにしろ、
人 生を助ける力としての「プログラミング」
技術面から連携を支え
新しい情報サービスを具体化
できる力をつける
IoT (Internet of Things)
情報連携
エンジニアリング・コース
クラウドサービス
スマートフォン
スマートシティー
社会を支える最先端情報システムの構築
コンピュータ・アーキテクチャ
コンピュータ・ネットワーク
組込みシステム
インターネット
リアルタイム OS
センサーネットワーク
超小型コンピュータ
無線ネットワーク
革
新
的コ
ー
ンピュ
新
タ
し
い時
技
代の通信
術
社会を支える最先端の情報システム
を構築できる人材の育成
世界標準の
カリキュラムへの準拠
いま私たちは、PCやスマートフォンで、いつでもどこでも、
エンジニアリング・コースは、IEEE/ACM という国際的な
ほんの10 年前までは考えられない事でした。そして間も
しています。
世 界 中 の あらゆる 情 報 を 得 る 事 が で きま す。これ は、
無く、世界中のあらゆるモノがネットワーク化する、IoT
(Internet of Things)の時代がやってきます。
こういった高度に情報化した社会を支えているのが、コン
ピュータ・サイエンスです。
エンジニアリング・コースでは、このような社会を支える
最先端の情報システムを構築できる、高度なコンピュータ・
サイエンスのスキルを身につける事ができます。
学会が中心となり作成した、世界標準のカリキュラムに準拠
革 新 的コンピュータ「コンピュータ・アーキテクチャ」、
新しい 時 代 の 通 信 技 術「コンピュータ・ネットワーク」
という2 つの 研 究 分 野を中心に、世界中のどこに行って
も通 用する高度なコンピュータの知識を身につける事が
できます。
標準的なプログラミング技 術を習得した人材とは一 線を
画し、次世代の情報システムを自ら創り出す、そんな高度
なエンジニアの輩出を目指しています。
卒業後の進路
[開発者/システム・エンジニア/プログラマ/研究者]
デザイン面から連携を支え、
新しい情報サービスや製品を
具体化できる力をつける
情報連携
デザイン・コース
Web デザイン
インダストリアル
デザイン
ラピッドプロト
タイピング
未来の情報サービスや製品の具体化
ユーザ・エクスペリエンス
デザイン
デジタル・デザイン
HTML5
(Web サービス言語)
3D プリンタ
3D CAD
駆使し
り
く
たモ
と
ノ
コ
ンピ
点
タを
人
ピ
ー
ヒューマン
インタフェース
づ
コン
ュ
AR(拡張現実)
コンピュータ
グラフィクス
ュータ
の
接
未来の情報サービスや製品を具体化
できる人材の育成
コンピュータを
フル活用したデザインへ
人を惹きつける Web サイトや 様々な 工 業 製 品、それ は
現在のモノづくりは、コンピュータと切り離すことはでき
情報連携デザイン・コースでは、デザインに関する様々な
3D CAD 等を利用して設 計し、3D プリンタ、レーザー加
魅力的な「デザイン」が支えています。
知識と、それを実現する実践的なスキルを学び、未来の
情 報サービスや工 業製品を具体化する能力を身につける
ことができます。
ません。
工器を活用して、すぐに形にする「ラピッド・プロトタイ
ピング」が、注目を集めています。
情 報 連 携デザイン・コースでは、特にコンピュータを駆
使したモノづくりを扱う「デジタル・デザイン」と、人と
コンピュータの関わりを扱う「ユーザ・エクスペリエンス・
デザイン」の2 分野を中心に学び、コンピュータをフル活用
して、新しいアイデアをどんどん形にできる人材の輩出を
目指しています。 卒業後の進路
[Web デザイナ/インダストリアル・デザイナ]
連携により
新しいビジネスを構築できる
マネージャー人材を育てる
情報連携
ビジネス・コース
スタートアップ
マーケティング
クラウド
ファンディング
新たな情報ビジネスの構築
ビジネス・インキュベーション
データ・サイエンス
ビッグデータ
会計学
統計分析
経営学
新的
造
事業の創
タ
案
ー
デ
革
ディープ・ラーニング
(人工知能)
分析
略
による戦
立
新しい情報ビジネスを構築する
人材の育成
データが強化する
マネージメント力
現在、コンピュータは誰でも手に入るものになり、特別な
現在の情報ビジネスでは、インターネットを介して世界中
れば新しいサービスやモノを創れる時代になりました。
統 計 分析を基礎として、大量のデータを読み解きマーケ
資格や高価な機 器がなくても、知識とスキルを身につけ
クラウド・ファンディングによる世界中の不特定多数から
の資金調達など、インターネットを活用し、これまでにな
かった形で新たなビジネスを立ち上げる仕組みも、次々と
世に出ています。
情報連携ビジネス・コースでは、何度でも挑戦するマインド
を持ち、チームを束ねて、新しい情報ビジネスを構築する
ことのできる人材を育成します。
から大量の情報が集まり続けます。
ティングなどに活用する力は、これからのビジネス、特に
インターネットを中心に展開される情報ビジネスの世界で
は欠かすことのできない能力です。
情報連携ビジネス・コースでは、新規事業創出の方法論
を扱う「ビジネス・インキュベーション」だけでなく、データ
分析による戦 略立 案を扱う「データ・サイエンス」をも
学び、データに強いマネージメント系人材を輩出すること
を目指します。
卒業後の進路
[プロジェクト・マネージャ/コンサルタント/
マーケティング/スタートアップ]
情報技術と連携し
豊かな社会とくらしの創造に
応用する力をつける
豊かな社会とくらしの創造
情報連携
シビルシステム・コース
複雑で
高度なまちの活動
豊かなくらし
社会への情報技術の応用
インフラ・サービス
クオリティ・オブ・ライフ
インフラの設計・管理
健康管理
スマートシティ
ネットサービス
交通情報マネジメント
コミュニティ形成
イ
ンフ
ラへの応
く
用
らし
への応
用
まちの基盤施設と人のくらしに
情報技術を応用できる人材の育成
応用力の養成に力点を置いた
カリキュラム
私たちのまちは建物、道路、上下水道、電力供給などの
建物やさまざまな施設は、まちの計画の中で、それぞれ
複雑化し高度化するまちの活動を支えるためには、情報
このコースでは、これらの施設の全体の理念、計画、設計、
インフラに支えられています。
システムを応用してこれらのインフラを設計し、活用して
いく必要があります。
また、環境への配慮、健康、快適で便利なくらしや、文化
やコミュニティに対する情 報技 術の応用はますます盛ん
になり、それによって豊かなくらしを創り出すことができ
ます。
シビルシステム・コースでは、まちのインフラと人のくらし
への 情 報 技 術応 用の 基 本 的な考え 方を身につける事が
個別の目的に応じた設計と管理がなされてきました。
管理と情報技術の応用を学びます。
また、大きく発展しつつある、くらしへの情報技術の応用
についても学びます。
これらの情報技術の応用はその進展が早いため、単に理解
し、知識を記憶するのではなく、将来起きるさまざまな
社会の変化に追随して柔軟に考え、情報技術を応用できる
力を身につけた人材を輩出することをめざします。
できます。
卒業後の進路
[公共セクター/建設/商業/サービスなど]
IoT 時代の
カリキュラム
プログラミング教育
▶1年次は、すべての学生がプログラミングと日・英コ
▶チーム実習は情報連携の実践の場です。
ミュニケーションを集中的に学び、情報連携の素地
各コースで身につけた専門性を活かし、コース横断
を身につけます。
のチームで擬似スタートアップ型の実習を行います。
コースの仲間との協働を通じて、社会での働き方を
▶2年次からは 4 つのコースに分かれ、コースごとに2
身につけます。
つの 研 究 分 野に関する専門的な知 識を身につけま
す。実践的な演習を通じて、情報連携のためのスキ
▶学部 4 年∼大学院では、研究室に所属し、各コース
ルを身につけます。
の専門性を、さらに深めることもできます。
エンジニアリング
コース
デザイン
コース
ビジネス
コース
シビルシステム
コース
大学院
(修士課程)
エンジニアリング
研究
デザイン
研究
ビジネス
研究
シビルシステム
研究
4年
チーム実習
3年
2年
1年
コンピュータ・
アーキテクチャ
コンピュータ・
ネットワーク
ビジネス・
インキュベーション
デジタル・デザイン
ユーザ・
エクスペリエンス・
デザイン
プログラミング
データ・サイエンス
コミュニケーション
(日本語/英語)
高校生
留学生
社会人
インフラ・サービス
クオリティ・オブ・
ライフ
▶「連携」の力となるプログラミング
基礎教育
今 ま で 独 立 し て 動 い て い た あ ら ゆ る モ ノ が IoT
(Internet of Things) に よってネットワ ー ク 化 さ れ、
身の周りのあらゆるサービスや機械がコンピュータを
通して「連 携」することで社 会が大きく変わろうとし
ています。
社 会 全 体がグローバルに結 合されようとしている今、
私たちにも世界中の人たちと「連携」して様々な課題
を解決していくための基本スキルが求められています。
情報連携学部では、世界的に広く使われているプログ
ラミング言語「Python」と、インターネットの標準言
語「HTML5」・「JavaScript」等 を 用 いて、全 コ ース
共 通で IoT 時 代の基 本スキルとしてふさわしい基 礎を
学びます。
▶「連携」をリードしていく人材を育てる
専門教育
基 礎 教 育で 学んだ 連 携 のための 共 通 知 識をベースと
して、「連 携」を 牽 引していく人材 を育 てるため に、
各コースでは特別に設 計された専門カリキュラムを用
意しています。
エンジニアリングコースでは、インターネット上の様々
なクラウドシステムと連携が可能な組込みモデルカー
「T-CAR」を用いて、IoT システム 全 体を構 築する演
習が行われます。機械単体の作り方を学ぶいわゆる
「組込み演習」とは一線を画す、クラウドと連携した
総合システムを理解させる内容であり、まさに
これからの IoT 時代を牽引していく人
材育成を目指しています。
新キャンパスの機能
▶INIAD の教育方式
▶メディアセンター
―従来の大教室教室
・従 来の日本の大学──特に私学や文 系の大学では、教師から学生に一方的に知識
を伝える「講義」形式が主流でした。
・そのために、より多くの学生を収容できる大教室が効率的とされてきました。
・しかし、単に先生が一方的に知識を授けるだけ、学生が受け取るだけでは「連携」
にはなりません。
―ネットが主流になっても、直接顔を
合わせてコミュニケーションを取る
ことの重要性は変わりません。
―ネットワークと現場を組み合わせた新時代の教育
・ネットワークの時代だからこそ、INIAD では「その場に集うこと」を重視します。
・知識を受け取る部分はネットワークのオンライン教育システム「MOOCs( ムークス )」
で行います。
いつでも、どこでも、何度でも、納得行くまでブラウザ経由で受講が可能で、演
習により自分の理解度も確認できます。
・一方、キャンパスではネットワーク上でできないことを行います。
具体的には、教師や、学生同士での討論を中心とした対話中心の授業や、手を
動かす実習を行い、オンライン教育システムで得た知識を消化し身に付けることを
促します。
―多数の小教室中心の構成
・対話中心の授業は、大人数では成果が出ません。そこで、INIAD の教室は小教室
中心の構成になっています。
・また、更に小さいチームルームが多く用意されており、3 年生以降に開始されるチー
ム実習のための拠 点としたり、学内で 起 業する会社のオフィスとしての利用など、
さまざまな利用が可能です。
―その対面でのコミュニケーションを助けることを中心に、ネットの中だけ
では実現できないメディア機能を提 供するスペースが、INIAD の1 階の公
共スペースに位置するメディアセンターです。
―例えば、学生が少人数で集まって、一つの同じ大画面を見てコミュニケー
ションを取るミーティングスペースがあります。
・ミーティングスペースは様々なインテリアで気分を変えられるようになっ
ておりアイデア出しを刺激します。
・他のチームとの適度な距離感で、セレンディピティ(予期せぬ幸運な出
会い)を演出し、アイデアの掛け算効果を生みます。
―小規模なセミナーや討論会を行える小規模のシアタースペースもあります。
― 逆に、一人でいながら、同時に周囲に人々を感じられる、適度な独立感
のパーソナルスペースも多くあります。
―クリエーションに疲れたら、近くにはカフェスペースもあります。美味しい
お茶とスイーツでリフレッシュしてください。
▶展示エリア
―メディアセンターに隣接するスペースは、学生など様々な人が集い、出会
う公共スペースとなっています。
―展示台などの各種の展示用家具や大型プロジェクター等の設備も用意さ
れており、パネル展示から実物展示、プロジェクター展示などが可能です。
―学内で行う講演会に合わせた展示会、演習の作品展示、学内スタートアッ
プの商品発表、さらには大学祭などさまざまなイベントに利用可能です。
▶建築
建築設備・内装・建築総合プロデュース :
坂村 健(さかむら けん)
東京大学大学院教授。情報連携学部等設置推進委員
会委員長。IoT 社会の構築を目指すコンピューターアー
キテクチャ構築・普及を目指すプロジェクト「TRON」
の提唱者でプロジェクトリーダー。
建築設計 : 隈 研吾(くま けんご)
株 式 会 社 隈 研 吾 建 築 都 市 設 計事 務 所主宰。東 京 大
学 教 授。木 材 を 使うなど「和」をイメージしたデザ
インが特 徴的で、2020 年オリンピック・パラリンピッ
クのメイン会 場となる新 国 立 競 技 場 のデザインも手
掛ける。
IoT 化された
未来のキャンパス
赤羽台キャンパスにある INIAD は最先端の IoT 技術により、様々な設備や機器をネット
ワークに接続し、それらをキャンパスの状況に合わせて協調動作することで、人々に最
適な環境を与え、使用エネルギーの最適化を図ります。このように設備や機器を空間の
状況に合わせて最適制御するというコンセプトは、坂村健学部長(2017年 4月就任予定)
がプロジェクトリーダーを務めるTRON プロジェクトの目指すところであり、赤羽台キャン
パスにはこの研究成果を取り入れた未来のキャンパスを実現しています。
―コンピューター教育に適したネットワーク環境
キャンパス内には Wi-Fi が整備されていて、情報教育を実施するために十分なインター
ネット接続帯域が確保されていますので、学生が所有する PC やスマートフォンを持ち
込んで、授業や研究に活用できます。
また、クラウドコンピューティング 環境として INIAD 教育クラウドを整 備しています。
この INIAD 教育クラウドを活用した講義も数多く用意されています。学生の皆さんが
INIAD 教育クラウドを自分自身の学習や研究等にも活用できるよう、設備も整ってお
り、また困ったときには INIADスタッフがサポートします。
―最先端の空間で学ぶ
研究室には、電灯やエアコンのスイッチはありません。キャンパス内にあるセンサーを
利用して環境を自動認識して制御を行い、利用者からの指示はスマートフォンや PC か
らネットワーク経由で行います。教室や研究室等へは IC カードやスマートフォンで鍵を
開けて出入りします。講義の案内や連絡事項等はキャンパス内に設置されたディジタ
ルサイネージやスマートフォンで知ることができます。
INIAD教育クラウド
―INIAD キャンパス API でプログラミング実習
赤 羽 台 キ ャンパ ス に 設 置 さ れて い る 様 々 な 設 備 や 機 器 は、API(Application
Programming Inter face, コンピュータプログラムから、他のプログラムや機器の情
報を取得したり制御するための約束事を定めたもの)を提 供しています。学生の皆
さんは API を学習し、これを操作するためにプログラミングすれば、この IoT 化され
たスマートキャンパスを自身に割り当てられたアクセス権限の範囲内で思い通りにコ
ントロールできます。
―INIAD キャンパス API の利用例
・プレゼンテーション時に外光が差し込む場合は自動でブラインドを下げて照明を付
けます。
・IC カードをかざして部屋に入室すると入室した人の好みに合わせた設定で照明・エ
アコンが動作します。
・あらかじめ利用階、目的階をスマートフォンに入力しておけば、荷物を運んでいて両
手がふさがっているときでも、エレベーターの前に行くだけで自動でエレベーターを
制御して目的階へ移動できます。
INIADキャンパスAPI
ク
ワー
ト
ッ
内ネ
学
照明
照度センサ
無線 LAN
LAN
アクセスポイント
アクセスポイント
エレベーター
人感センサ
BLE マーカ
空調
温度・湿度・気圧センサ
インテリジェントドア
(IC リーダ)
スマートメータ
INIAD Makers' Hub
就職・進路
本学部の卒業生は、
専門力:情報分野の専門スキル
グローバル力:グローバルなコミュニケーション能力
メイカーズハブ
連携力:チームで課題解決する能力
を活かして、社会の多方面で活躍します。
個人がものづくりに取り組む、メイカームーブメントが世界的に流行し
ています。きっかけは、ものづくりの世界に IT 技術を取り入れたディ
ジタルファブリケーションと呼ばれる技術が普及し、様々な造形物を
簡単に作れるようになったことです。
大学院に進学し、研究を
通じて、専門力をさらに
磨く。
INIAD は、このような「ものづくりに取り組む人々」(メイカーズ)の
活動を支援することが重要だと考えています。そのためキャンパス内
に INIAD Makers' Hub と名付けたスペースに様々な機材や 道 具を揃
え、メイカーズをサポートする専任のスタッフが常駐しています。皆さ
んはこのような万全の体制の中でアイディアを形にできます。
大学院
身 に つ け た専 門 力、グ ロ ーバ ル 力
を活かして就職し社会に貢献する。
グローバル
企業
国内企業
スタート
アップ
ベンチャー
ICT
関連企業
チーム実習の実績を活かし、
新規事業を立ち上げる。
スタート
アップ
▶作業できる内容
官公庁
INIAD Makers' Hubで は、原 材 料 を 加 工 す
るところから塗装などを施す整形まで、もの
づくりの一連の作業を行えます。
・木材、金属、樹脂等の工具を用いた加工
・ディジタルファブリケーション
・電子工作
・塗装
チームで進む道
▶導入予定機材(例)
▶導入予定計測機器(例)
電子工作 のため のプロユースの計
測機器類も充実しています。
・ディジタルマルチメーター
・オシロスコープ
・ロジックアナライザー
・ネットワークアナライザー
・スペクトルアナライザー
ディジタルファブリケーションを中
心に、ものづくりの一連の作業を
行う環境を整えています。
・3D プリンター
・3Dスキャナー
・3D 切削加工機
・レーザーカッター
・カッティングプロッター
・真空成形機
・基盤加工機
・エアースプレーガン
クラウド
ファンディング
キャリア支援
身 に つ け た 個 人 の 力 を 活 か して、
社 会で 活 躍する道 があります。
情報連携学部は、キャリア支援制度
で、就職活動をサポートします。
インターン制度
企 業 と の 共 同 プ ロ ジェクト に 参 加
し、実 践 的 な 経 験 を 積 む こ と は、
就 職 活 動 を はじ め、社 会 に 出 る 際
に大きな 利 点となります。
そこで 情 報 連 携 学 部 と 協 力 関 係 に
あ る 企 業 や 研 究 所 に お ける イン
タ ーン を 積 極 的 に 紹 介 し、活 動 の
支 援をします。
エンジニア
デザイナ
マネージャ
コーディネータ
情報連携学部
ビジネス
インキュベーション制度
チーム実習や、種々の本学部の活動
を 通して見つけた仲間とともに、ス
タートアップ を立 ち上げるという道
もあります。
情報 連携学部は、チームによる企業
を、シェアオフィス提供やスポンサー
紹介など様々な形で支援する、ビジ
ネスインキュベーション 制 度を提 供
する計画です。
情報連携学部に入るには
詳しくは東洋大学入試情報サイト(http://www.toyo.ac.jp/nyushi/)および
情報連携学部公式サイト(http://www.iniad.org/)をご確認ください。
情報連携学部では、みなさんが持つ、さまざまな力を評価するための入試を用意しています。自分にあった入試でチャレンジをしてください。
掲載内容は、変更になる場合があります。
出願に当たっては、東洋大学入試情報サイトより、入学試験要項を必ずご確認ください。
センター利用入試
公募制推薦入試
センター利用入試は、センター試験の結果を利用して合否判定を行います。
推薦入試にも、いくつかの方法があります。
判定に利用する科目に応じて 5 科目型、4 教科型、3 教科型があります。
また、前期(出願期間 : 1月6日∼1月13日)、中期(出願期間 : 1月6日∼2 月20日)、後期(出願期間 : 1月6日∼2 月27日)の3日程があります。
1. AO 型推薦入試(ジャンル・セレクト型)
AO 型推薦入試(ジャンル・セレクト型)では、情報連携学部に適性のある方を、次の3 種類の入試で選抜します。
(各ジャンルの詳細は、
入試要項をご確認ください。)
A. コンピュータ・サイエンス型
プログラミングを中心とした、コンピュータ・サイエンスの素養を問います。これまでに開発したソフトウェア、課題に対するソフトウェ
ア等を提出し、発表(プレゼンテーション)します。
B. 実績型
前期
5 科目均等配点
⃝
4 科目均等配点
⃝
中期
後期
3 教科均等配点(文系)
⃝
⃝
⃝
3 教科均等配点(理系)
⃝
⃝
⃝
3 教科最高得点重視
⃝
これまでの情報分野、デザイン分野、ビジネス分野、都市工学(シビルエンジニアリング)分野の実績、その他学内外の活動におけ
る実績を発表(プレゼンテーション)します。
一般入試
C. Web 体験授業型
入試情報サイトで、9 月1日に「WEB 体験授業」の動画を公開します。この動画の中で出題したテーマについて調査した結果を発表(プ
レゼンテーション)します。
1. 総合問題型
一般入試(総合問題型)は、情報連携学部の 4 コースが特に求めている学生を、科目横断型総合問題で選抜します。
・情報連携ビジネスコース志望者:国語(近代以降の文章)・経済・数学・情報
・情報連携デザインコース志望者:国語(近代以降の文章)・美術・情報
2. AO 型推薦入試(総合問題型)
AO 型推薦入試(総合問題型)は、情報連携学部の 4 コースが特に求めている学生を、科目横断型総合問題および面接で選抜します。
・情報連携ビジネスコース志望者:国語(近代以降の文章)・経済・数学・情報
・情報連携エンジニアリングコース志望者:国語(近代以降の文章)・物理・数学・情報
・情報連携シビルシステムコース志望者:国語(近代以降の文章)・物理・数学・情報
・情報連携デザインコース志望者:国語(近代以降の文章)・美術・情報
一般入試(総合問題型)を受験するためには、以下の出願資格のいずれかを満たす必要があります。
・情報連携エンジニアリングコース志望者:国語(近代以降の文章)・物理・数学・情報
・GTEC CBT 850 点以上(2015 年 1 月以降に受験した者)
・情報連携シビルシステムコース志望者:国語(近代以降の文章)・物理・数学・情報
・GTEC for STUDENTS 580 点以上(2015 年 1 月以降に受験した者)
AO 型推薦入試(総合問題型)では、高校の教科書をきちんと勉強していれば解けるような問題が出題されます。問題のサンプルは、
東洋大学入試情報サイトおよび情報連携学部公式サイトで公開されます。
東洋大学入試情報サイト : http://www.toyo.ac.jp/nyushi/ 情報連携学部公式サイト:http://www.iniad.org/ ・実用英語技能検定 準 2 級合格かつ 1500 点以上(2016 年 6 月以降に一次試験・二次試験の両方を受験・合格していること)
東洋大学入試情報サイトおよび情報連携学部公式サイトで公開されます。
東洋大学入試情報サイト : http://www.toyo.ac.jp/nyushi/ 情報連携学部公式サイト:http://www.iniad.org/
3. その他の推薦入試
2 月1日に実施される一般入試(総合問題型)の合格者のうち一定の条件を満たした方は、奨学金を授与します。
その他、次のような入試を実施します。
・学校推薦
2. 一般入試
・外国人留学生入学試験
受験する科目に応じて4 教科型、3 教科型、2 教科型があります。
・海外帰国生入学試験
また 5 日程で実施します。(東洋大学の他学部と共通の入試問題となります。)
・国際バカロレアAO 入学試験
10/16
11/13
12/11
AO 型推薦入試(ジャンル・セレクト型)
⃝
⃝
⃝
AO 型推薦入試(総合問題型)
⃝
学校推薦入試
2/1
2/1
一般入試(総合問題型)
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
一般入試
⃝
外国人留学生入学試験(日本留学試験利用入試)
外国人留学生入学試験(渡日前入試)
・TEAP(2 技能 ) 94 点以上(2015 年 1 月以降に受験した者)
一 般 入 試(総合 問 題 型)で は、高 校 の 教 科 書 をきちんと勉 強していれば 解 けるような問 題 が出 題されます。問 題のサンプル は、
合格者のうち一定の条件を満たした方は、奨学金を授与します。
外国人留学生入学試験(本学試験)
・TEAP(4 技能 ) 188 点以上(2015 年 1 月以降に受験した者)
2/8
2/10
2/27
3/5
3/6
⃝
4 教科均等配点(文系)
⃝
3 教科均等配点(文系)
⃝
3 教科均等配点(理系)
3 教科最高得点重視(文系)
2/9
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
海外帰国生入学試験
⃝
3 教科最高得点重視(理系)
国際バカロレアAO 入試
⃝
2 教科均等配点(文系)
⃝
2 教科均等配点(理系)
⃝
大学院 情報連携学研究科
詳しくは東洋大学公式サイト(http://www.toyo.ac.jp/site/gs/)および
情報連携学部公式サイト(http://www.iniad.org/)をご確認ください。
東洋大学大学院 情報連携学研究科は、東洋大学情報連携学部と連携した教育・研究を行う大学院です。
9 つの研究分野
大学院 情報連携学研究科では、コンピュータ・サイエンスを基盤とした「連携」を支える 9 つの分野について、深く専門を身につけ研究を
大学院入試
大学院入試は、3 回実施します。
行うことができます。
情報基盤技術研究分野
出願期間
1 次試験
2 次試験
平成 28 年 8 月 27 日 ( 土 )
平成 28 年 8 月 28 日 ( 日 )
平成 28 年 11 月 26 日(土)
平成 28 年 11 月 27 日(日)
平成 29 年 2 月19 日 ( 日 )
平成 29 年 2 月 21日 ( 火 )
プログラミング言語や情報セキュリティをはじめとした、「連携」を支える基盤技術に関して研究します。
平成 28 年 7 月19 日 ( 火 )
第1回
∼
コンピュータ・アーキテクチャ研究分野
平成 28 年 7 月 26 日 ( 火 )
いま Internet of Things と呼ばれているような、新しい時代のコンピュータシステムについて研究します。リアルタイム OS などの
要素技術からアプリケーションまで扱います。
省電力無線通信技術、クラウドコンピューティングなど、Internet of Things 時代を支えるネットワーク技術について研究します。
平成 28 年 11 月 7 日(月)
第2回
∼
コンピュータ・ネットワーク研究分野
平成 28 年 11 月14 日(月)
デジタル・デザイン研究分野
平成 29 年 1 月 6 日(金)
第3回
∼
3D プリンタなどを始めとしたデジタルファブリケーション技術とコンピュータを活用したものづくりについて研究します。
平成 29 年 1 月12 日 ( 木 )
ユーザ・エクスペリエンス・デザイン研究分野
新しいユーザ・インタフェースの設計、ヒトと空間情報の関わりなど、ヒトと情報やコンピュータの関わりについて研究します。
ビジネス・インキュベーション研究分野
コンピュータをはじめとした情報通信技術とビジネスの関係や、それらの技術を活用した新規事業開発について研究します。
データ・サイエンス研究分野
ディープ・ラーニングをはじめとした機械学習技術、データ解析技術の、社会の様々な分野のビッグデータへの適用について研究
します。
インフラ・サービス研究分野
情報通信技術を、社会の様々なインフラの設計、あるいは都市や交通の管理に役立てるための研究を行います。
一次試験免除のための予備審査
予備審査において、大学の成績、実務経験、資格等により十分な情報連携学分野に関する知識を持つことが明らかな場合で、出願資
格がある者は、一次試験を免除することがあります。
1 次試験
エンジニアリング、デザイン、ビジネス、シビルシステム分野の専門科目から1 問、情報連携学基礎科目から 2 問を選択します。
2 次試験
事前に提出した研究計画書に沿った10 分間のプレゼンテーション、5 分間の質疑応答を実施します。
クオリティ・オブ・ライフ研究分野
情報通信技術を、ヘルスケアやコミュニティ形成といった街づくりに活用し、くらしを豊かにするための研究を行います。
掲載内容は、変更になる場合があります。
詳細は、東洋大学公式サイトおよび情報連携学部公式サイトをご確認ください。
東洋大学公式サイト:http://www.toyo.ac.jp/site/gs/
大学院 情報連携学研究科は、社会人の再教育を応援します。必要な科目を集中的に履修することで、1 年間で修了することも可能です。
情報連携学部公式サイト:http://www.iniad.org/
情報連携学部・大学院 情報連携学研究科
http://www.iniad.org/
2017年 4月開設
情報連携学部 : 1学年の定員は400 名
大学院 情報連携学研究科 : 1学年の定員は 20 名
学部長(予定) : 坂村 健(現 東京大学教授)
研究科長(予定) : 花木 啓祐(現 東京大学教授)
Computer architect( 電脳建築家)。東京大学大学院情報学環・
学際情報学府教授。工学博士。ユビキタス・コンピューティング、
IoT(Internet of Things)の先駆けとなる TRON アーキテクチャ
を 提 唱。2003 年 紫 綬 褒 章、2006 年 日 本 学 士 院 賞、2015 年
ITU 150 Award 受賞。
東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻教授、日本学術会議
副会長、環境科学会会長。情報システムを賢く使うことによって、
暮らしを豊かにし、環境へ影響を与えないような社会や都市をど
のように作り出すかを研究している。2008 年 環境科学会学術賞、
2012 年 日本水環境学会学会賞。
赤羽台キャンパス:東京都北区赤羽台1−7−11
北
・
上
越
東 京メ
トロ南
北
新
線
赤羽岩
幹
淵駅
線
東北
JR 赤羽駅 徒歩 8 分/東京メトロ南北線 赤羽岩淵駅 徒歩12 分
東
本線
・埼
京線
浜
・京
東北
羽
線
赤
台
団
地
東洋大学
情報連携学部
赤羽台キャンパス
パルロード 2
パルロード 3
駅
赤羽
問い合わせ先:
学校法人東洋大学 情報連携学部等設置準備室
〒112-8606 東京都文京区白山 5−28−20
TEL: 03-3945-7754 e-mail: [email protected]
パルロード 1