臨床研究に関するお知らせ 東大病院肝胆膵外科では、病気で困っている患者様の治療法を向上させるため、さまざま な臨床研究を行っています。研究を行うにあたっては、対象となる方が特定できないよう、 個人情報の保護には十分な注意を払います。もしも下記の研究内容に該当すると思われた 方で、ご自身の検査データなどが用いられることにご質問などのある方は、下記の連絡先 にご連絡ください。 1.研究課題名 「肝胆膵領域悪性腫瘍および良性疾患の治療成績・長期予後に関する研究」 2.研究の概要 2-1.目的 東大病院肝胆膵外科では、肝胆膵領域悪性腫瘍、ならびに良性疾患患者の診断、外科 治療、内視鏡治療、術後フォローアップ、補助化学療法、再発腫瘍に対する集学的治療 (化学療法、放射線治療等)を行っています。対象とする疾患は、肝細胞癌、肝内胆管 癌、胆道癌(胆管癌、胆嚢癌、乳頭部癌)、膵癌、転移性肝癌、肝嚢胞性腫瘍、膵嚢胞性腫 瘍、膵内分泌腫瘍、胆嚢胆管結石症、肝内結石症、膵胆管合流異常、門脈圧亢進症(食 道胃静脈瘤、脾機能亢進症)等多岐にわたっています。外科治療前および後の検査・治 療として、上部消化管内視鏡検査、下部消化管内視鏡検査、腹部超音波検査、CT 検査、 MRI 検査、内視鏡的膵管胆管造影、超音波内視鏡検査、血管造影、肝生検、食道胃静脈 瘤結紮術、肝切除術、膵頭十二指腸切除術、膵体尾部切除術、胆嚢摘出術、膵管胆管分 流手術、脾臓摘出術、内視鏡的ステント挿入術、経皮経肝胆道ドレナージ術、内視鏡的 胆道膵管ドレナージ術、等を施行しています。 本研究では、これら肝胆膵領域の疾患を有する患者様の早期成績および長期予後の観 点から、検査・治療・手術手技の有効性・安全性(早期偶発症)、経過(長期予後、およ び再発時治療とその成績)を後ろ向き研究として評価し、学術的評価を確立することを 目的とするものです。 2-2.方法 肝胆膵外科にて診断、治療を行った患者様の早期成績(治療成績、早期偶発症)およ び長期予後(患者生存率、無再発生存率、長期偶発症)について、日常治療で得られた 情報(採血結果、画像検査)を外来カルテおよび入院カルテから収集します。得られた 情報を元に早期成績と長期予後を検討し、治療成績、早期偶発症および長期偶発症の発 生頻度と予後、その発症に寄与する危険因子について後ろ向き解析を行います。 2-3.対象 1980 年 1 月から 2018 年 9 月に、当院肝胆膵外科において、肝胆膵領域疾患の診断お よび治療のため診療を受けた全ての患者様が対象となります。約 10,000 名の方が対象と なります。 2-4.被験者の実体験 本研究は、過去に行われた画像を用いた診断、手術記録、入院カルテや外来カルテの 記録をもとに行われる後ろ向き解析であり、対象となった方に新たな検査や治療が本研 究のために行われることはありません。 3.研究が行われる機関または実施場所 東京大学医学部付属病院で行われます。 4.研究における倫理的配慮について 人権への配慮(プライバシーの保護) 本研究実施に係る原資料類および同意書などを取り扱う際は、被験者の秘密保護に十分 配慮いたします。病院外に提出する報告書、学会発表、学術論文においては、被験者を 特定できる情報を含めません。もしもこのホームページで公開した本研究内容をご覧に なり、研究対象となることに同意されないと連絡された方は研究対象には含めません。 被験者ご本人またはご家族の中で、本件にご質問のある方は下記にご連絡くださいます ようお願いいたします。 研究対象となった方は今後もこの研究のために新たに治療や検査を受けることはなく、 医療費がかかることはありません。また研究協力に対して謝礼が支払われることはあり ません。 5.本研究に関する連絡先 〒113-8655 東京都文京区本郷 7-3-1 東京大学医学部付属病院 肝胆膵・人工臓器移植外科 電話:03-3815-5411 長谷川 潔・有田淳一
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