さいたま桜高等学園 進路だより 平成28年7月14日(木) 第8号 先週7月7日に「障害者雇用セミナー」が開催されました。 これは、企業様をお迎えして障害者雇用に関する講演をお聞きいただき、 校内を見学していただくものです。今回は約120名の企業及び関係諸 機関の方が来校され、生徒の皆さんの活動をご覧いただきました。 「雇用セミナー」では、埼玉県立大学の朝日雅也教授に“企業における合理的配慮”という演題でご講演い ただきました。今年4月1日に障害者差別解消法が施行され、企業にも採用した障害者に対する合理的配慮 の提供が求められるようになりました。この「合理的配慮」とは、採用される側が一方的に配慮を求めるとい うものではなく、採用時に配慮してほしいことを申し出て、よく話し合って相互理解のうえ、提供されるも のです。本業への影響や実現困難度、企業の規模や財務状況によって過重な負担を求めることはできません。 ここで皆さんは、 「採用時に配慮してほしいことを上手に申し出るって難しい…。」と思うかもしれません。 実際に難しいですよね。だからこそ、実習を重ねて、苦手なことを知っていただき、「こうすると上手くい く。」 「ここまではできる。 」などを企業側に理解していただく機会としています。また、在校中は支援者で ある担任の先生が、どんな配慮があると上手くいくのか伝えてくれます。生徒の皆さんは、誠実に一生懸 命、実習に取り組めばよいのです。 では、「就職してからはどうしたらいいの…?」と、また不安に思うかもしれません。実際に就職してか らは実習中と違った悩みや困ったことも出てくるものです。そんな時は支援機関(市町村の就労支援センタ ーなど)の担当者が皆さんと企業の間に入り、客観的な立場から調整をしてくれます。在学中に支援機関 に登録をして(*)、必要な支援を受けられるようにしておくことが大切 です。どこに登録するかや相談 の仕方は3年生の職業の授業で勉強します。 *登録時期は市町村によって違うので、担任よりご案内します。 ある特例子会社の部長さんが、合理的配慮について、『障害のある従業員が合理的配慮を受ける一方で契 約関係の中で誠実に業務を遂行する義務も負っている。』と述べています。労働契約をして給料をもらい働 く以上、合理的配慮の提供をしてもらう一方で、誠実に一生懸命働く義務も負っていることを、支援する 教員も、採用される生徒の皆さんも、そして保護者の皆さんも常に認識してください。 第 4 期 生 い ざ 進 む の だ 未 知 の 世 界 へ 僕 卒 の 業 未 後 来 は ど う な の か One Point Advice –6 就 職 短 歌 今月の保健目 標の1つが『汗の始末・衣類の清潔』になってい ます。皆さん、専科の授業や部活などで汗びっ しょりになったらどうしていますか。肌着や専 科のポロシャツの替えの用意をしておき、タオ ルや汗拭きシート、制汗スプレー等で汗の処理 をすると良いでしょう。香りの強すぎるものは 適切ではありません。一緒に働く人に不快感を 与えないよう、日頃から心がけてください。
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