平成28年度「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクト普及啓発等推進

別添資料4
平成28年度「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクト普及啓発等推進業務の概要
及び企画書作成事項
Ⅰ
仕様書(骨子)
1.業務の目的
私たちのくらしは、森・里・川・海に代表される自然の恵み(生態系サービス)によって支え
られている。しかし、人口減少と高齢化が急激に進行するとともに、人と自然とのつながりが希
薄になり、これまで行われてきたきめ細やかな管理や手入れが難しくなっていることから、生態
系が劣化し、水の供給や土壌浸食防止等の全国民が享受する生態系サービスへの影響が懸念され
ている。
これらの課題を解決し、自然の恵みを将来世代にわたり享受していくためには、自然の恵みの
持続可能な利用を、ライフスタイルや経済活動に組み込むことにより、農山漁村の自然の恵みを
引き出す取組を支え、さらに、国民一人一人がそれを意識して暮らす社会づくりを目指すことが
重要である。
そこで、環境省では、平成 26 年 12 月から「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクト(以
下「本プロジェクト」という。)を実施しており、これらの考え方に沿い、ライフスタイルの変
革や、子どもの自然とのつながり再生に向けた取組を全国プログラムとして位置づけ推進してい
くこととしている。また、平成 28 年 7 月には、本プロジェクトの今後の取組の方向性を整理し
た「森里川海をつなぎ、支えていくために(提言)」を公表する予定である。
本業務は、特に都市の親・若者世代を対象に、子育て・食・地域間交流を新たな切口として、
双方向の対話を行うワークショップの開催やアンバサダー・多様な主体との連携等により、効果
的な普及啓発を進め、国民各層に自発的なライフスタイルの転換を促すとともに、教員や小中学
生を対象とした読本の作成等により、教育現場における本プロジェクトの普及を目指すものであ
る。
2.業務の内容
(1)ワークショップの開催
主に、都市の親・若者世代を対象に、子育て・食・地域間交流を切口として、本プロジェクト
の普及啓発と、自然の恵みの持続可能な利用が組み込まれたライフスタイルの重要性を発信する
ため、下記の①及び②に沿って、ワークショップ(3回程度)を開催する。
本業務では、ワークショップを効果的、効率的に実施するため、幅広い主体との連携を図る
企画を提案すること。提案に当たっては企画のコンセプト、会場、時間帯、ステージの構成案、
ターゲット、規模等を具体的に示すこと。また、提案した企画の想定されうる効果を記載するこ
と。
① 食に関係するイベント(1回)
流域の地方公共団体や民間団体等と連携し、環境に配慮された流域の自然の恵みを “里”
で体験してもらう食のイベント(参加者数 5 千名程度を想定)を開催する。イベントでは、
トークショー・ブース設置等により、森里川海の恵みによって支えられる暮らしを身近に感
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じてもらうことを想定している。
② 世代毎のワークショップ(2回)
農山村地域及び都市地域をつなぐ地域間交流の視点を入れ、環境省において指定したイベン
トにおいて、特に若者・母親世代を対象としたワークショップ(参加者数各回 100 名程度を
想定)を開催する。なお、ワークショップでは、森里川海の恵みが体験できる時間を設ける
とともに、森里川海の恵みを将来世代につなげるための具体的なアクションについて参加者
の意見を抽出することを想定している。
(2)シンポジウムの開催
平成 28 年7月に公表される本プロジェクトの新たな提言に関する普及啓発、自然の恵みの持
続可能な利用が組み込まれたライフスタイルの重要性等の発信を目的に、公開シンポジウム(2
回、参加者数各回 300 名を想定)を開催する。なお、シンポジウムでは、基調講演やパネルディ
スカッションを行うことを想定している。
本業務では、シンポジウムを効果的、効率的に実施するため、幅広い主体との連携が図れる企
画を提案すること。提案に当たっては会場、時間帯、ターゲット、規模、シンポジウム構成案等
を具体的に示すこと。また、提案した企画の想定されうる効果を記載すること。
(3)普及啓発に向けた幅広い主体との連携
幅広い主体との連携及びメディアへの露出を目的に、メディアや企業との連携、著名人の「つ
なげよう、支えよう森里川海アンバサダー」への任命などを通し、広く国民各層に対し、本プロ
ジェクトの趣旨や全国の森里川海の素晴らしさの情報発信を行う。
本業務では、メディアや企業との連携の方法、想定されるアンバサダーの人数及び候補とその
効果について、具体的な内容を提案すること。
(4)普及啓発に向けたツールの作成
①普及啓発用媒体の作成
本プロジェクトの普及啓発を図るため、「つなげよう、支えよう森里川海」アンバサダーに
任命した「アヒル隊長」をモチーフにした普及啓発用の媒体(1万部程度のグッズを想定)を
作成すること。なお、作成に当たっては、アヒル隊長のプロモーション権を有する読売広告社
と環境省が締結した別紙 1 の契約にそって、読売広告社と調整の上、行うこととする。
本業務では、本プロジェクトの趣旨を効果的・効率的に伝え、自主的な行動を促すための、
媒体作成に向けた具体的な方向性を提案すること。
②「森里川海をつなぎ、支えていくために(提言)」パンフレットの作成
平成 28 年 7 月に、これまでの本プロジェクトの取組の方向性を示した中間とりまとめを見
直し、
「森里川海をつなぎ、支えていくために(提言)」を公表する予定であり、本提言の主旨
を一般国民にわかりやすく伝えるためのパンフレット(1万部程度)を作成する。
本業務では、提言の趣旨を効果的・効率的に伝えるための作成内容の方向性や具体的なパン
フレット構成案を提案すること。
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(5)学校教育において活用可能な読本の製作に向けた検討
森里川海のつながりやその恵みの重要性等を、小中学生に分かりやすく伝えていくことを目的
に、学校教育や環境教育のイベント等で活用可能な読本(小中学生向け及び父兄・教員向けの2
パターンを想定)の製作に向けた検討を行う。なお、検討に際しては、有識者(8名程度)によ
る編集委員会(2回程度)及び委員による現地視察(1回程度)を開催すること。
本業務では、読本の製作に向けた検討の方向性、想定される読本の構成案、各編集委員会の議
題を含む製作にむけた全体のスケジュール案、想定される委員の候補を具体的に提案すること。
3.成果物
提 出 物:業務報告書 15 部(A4版 150 頁程度)
業務報告書の電子データ一式を収納した DVD-R 2式
パンフレット 1万部程度
普及啓発用媒体 1万部程度
提出場所:環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性施策推進室
4.業務履行期限
平成 29 年3月 28 日までとする。
5.著作権等の扱い
(1)成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び所有権(以下「著作権
等」という。)は、環境省が保有するものとする。
(2)請負者は、自ら制作・作成した著作物に対し、いかなる場合も著作者人格権を行使しないも
のとする。
(3)成果物の中に請負者が権利を有する著作物等(以下「既存著作物」という。)が含まれてい
る場合、その著作権は請負者に留保されるが、可能な限り、環境省が第三者に二次利用するこ
とを許諾することを含めて、無償で既存著作物の利用を許諾する。
(4)成果物の中に第三者の著作物が含まれている場合、その著作権は第三者に留保されるが、請
負者は可能な限り、環境省が第三者に二次利用することを許諾することを含めて、第三者から
利用許諾を取得する。
(5)成果物納品の際には、第三者が二次利用できる箇所とできない箇所の区別がつくように留意
するものとする。
(6)納入される成果物に既存著作物等が含まれる場合には、請負者が当該既存著作物の使用に必
要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続を行うものとする。
6.情報セキュリティの確保
請負者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。
(1)請負者は、請負業務の開始時に、請負業務に係る情報セキュリティ対策とその実施方法及び
管理体制について環境省担当官に書面で提出すること。
(2)請負者は、環境省担当官から要機密情報を提供された場合には、当該情報の機密性の格付け
に応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。また、請負業務において請負者が作成する
情報については、環境省担当官からの指示に応じて適切に取り扱うこと。
(3)請負者は、環境省情報セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリティ対策の履行が不十
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分と見なされるとき又は請負者において請負業務に係る情報セキュリティ事故が発生したと
きは、必要に応じて環境省担当官の行う情報セキュリティ対策に関する監査を受け入れるこ
と。
(4)静的コンテンツのみのホームページ作成に当たっては、「環境省ウェブサイト作成ガイドラ
イン」及び受注後に提供される「環境省ホームページ対応基準書」に基づくこと。また、「環
境省ウェブサイト作成ガイドライン」は以下の URL において公開している。
http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/web_gl/
(5)請負者は、環境省担当官から提供された要機密情報が業務終了等により不要になった場合に
は、確実に返却し又は廃棄すること。
また、請負業務において請負者が作成した情報についても、環境省担当官からの指示に応じて
適切に廃棄すること。
(6)請負者は、請負業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対策を報告すること。
(参考)環境省情報セキュリティポリシー
http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf
7.守秘義務
(1)請負者は、環境省の許可を得ることなく、本業務の成果を公開あるいは他の業務に利用して
はならない。
(2)請負者は、業務上知り得た事項を第三者に漏らしてはならない。
8.その他
(1)請負者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生じたとき、あるいは
本仕様書に記載のない細部については、環境省担当官と速やかに協議しその指示に従うこと。
(2)会議運営を含む業務
会議運営を含む業務にあっては、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成 28
年 2 月 2 日閣議決定)の「会議運営」の判断の基準を満たすこと。
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Ⅱ
企画書作成事項
企画書は、以下の項目について、別紙様式に従い作成すること。
1.業務に対する理解度
本業務に対する専門的知見の有無と理解度を審査するので、
「つなげよう、支えよう森里川海」
プロジェクトの背景及び取組の現状、本プロジェクトで提起しているライフスタイルの転換や
子どもと自然とのつながり再生の重要性について別紙様式Aに記述すること。
2.業務実施方法等の提案
以下の提案事項について、別紙様式 B に記述すること。
仕様書(骨子)2.(1)
ワークショップを効果的、効率的に実施するため、幅広い主体との連携を図る企画を提案
すること。提案に当たっては企画のコンセプト、会場、時間帯、ステージの構成案、ターゲ
ット、規模等を具体的に示すこと。また、提案した企画の想定されうる効果を記載すること。
仕様書(骨子)2.(2)
シンポジウムを効果的、効率的に実施するため、幅広い主体との連携が図れる企画を提案
すること。提案に当たっては会場、時間帯、ターゲット、規模、シンポジウム構成案等を具
体的に示すこと。また、提案した企画の想定されうる効果を記載すること。
仕様書(骨子)2.(3)
メディアや企業との連携の方法、想定されるアンバサダーの人数及び候補とその効果につ
いて、具体的な内容を提案すること。
仕様書(骨子)2.(4)
①については、本プロジェクトの趣旨を効果的・効率的に伝え、自主的な行動を促すため
の、媒体作成に向けた具体的な方向性を提案すること。
②については、提言の趣旨を効果的・効率的に伝えるための作成内容の方向性や具体的な
パンフレット構成案を提案すること。
仕様書(骨子)2.(5)
読本の製作に向けた検討の方向性、想定される読本の構成案、各編集委員会の議題を含む
製作にむけた全体のスケジュール案、想定される委員の候補を具体的に提案すること。
3.業務実施フロー
業務実施フローを別紙様式 C に記述すること。
4.業務実施体制
配置予定の管理技術者等の経歴、手持ち業務等を別紙様式 D-1に、業務の内容ごとの業務従
事者の配置、役割分担等を別紙様式 D-2に記述すること。
5.業務実績
過去5年における「自然環境教育に関係する教材製作業務又は親子を対象とした自然環境に関
係するイベント運営等普及啓発活動の企画・運営業務」の実績について、別紙様式 E に記述する
こと。
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6.組織の環境マネジメントシステム認証取得状況
事業者の経営における主たる事業所(本社等)において、環境マネジメントシステム認証(別
紙1参照)を取得している場合、別紙様式 F に名称等を記載し、認証取得を証明する書類の写し
を添付すること。ただし、提案書を提出する時点において時点において認証期間中であること。
7.平成28年度「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクト普及啓発等推進業務を行うに当
たって、企画競争参加希望者は、必要に応じて「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクト
に関係する過年度の資料を、所定の手続きを経て環境省内で閲覧することを可能とする。資料閲
覧を希望する者は、以下の連絡先に予め連絡の上、訪問日時及び閲覧希望資料を調整すること。
ただし、コピーや写真撮影等の行為は禁止する。また、閲覧を希望する資料であっても、情報
セキュリティ保護等の観点から、提示できない場合がある。
連絡先:環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性施策推進室
TEL:03-5521-9108(内線 6437) FAX:03-3591-3228
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(別紙様式 A)
業務に対する理解度
(※)本様式は、A4版2枚以内で作成すること。
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(別紙様式 B)
業務実施方法等の提案
仕様書(骨子)2.(1)
(※)本様式は、A4版3枚以内で作成すること。
仕様書(骨子)2.(2)
(※)本様式は、A4版2枚以内で作成すること。
仕様書(骨子)2.(3)
(※)本様式は、A4版4枚以内で作成すること。
仕様書(骨子)2.(4)①及び②
(※)本様式は、A4版4枚以内で作成すること。
仕様書(骨子)2.(5)
(※)本様式は、A4版2枚以内で作成すること。
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(別紙様式 C)
業務実施フロー
(※)本様式は、A4版1枚以内で作成すること。
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(別紙様式 D-1)
業務実施体制(配置予定管理技術者等)
(主たる担当者)
氏
名
所
役
属
職
生年月日
経験年数
(うち本業務の類似業務の従事年数)
年(
年)
学 歴
(卒業年次/学校種別/
専攻)
従事技術分野の経歴(直近の順に記入)
1)
2)
3)
年
年
年
月~
月~
月~
主な手持ち業務の状況(手持ち業務の総数:平成
業務名
発
注
機
関
履行期間
年
年
年
年
月(
月(
月(
月
年
年
年
ヶ月)
ヶ月)
ヶ月)
日現在
件)
契約金額
主な業務実績
業務名
契約金額
発注機関
履行期間
○業務の概要
保
有
資
格
○主な資格(技術士等)
(※)手持ち業務は、契約金額が500万円以上の業務を対象とし、受注決定後未契約のものがあ
る場合は、参考見積金額を契約金額と想定するものとすること。
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(別紙様式 D-2)
業務実施体制
(配置予定管理技術者(統括者)及び業務従事者等の配置、役割分担等)
(※)本様式は A4版 1 枚以内とする。
(※)業務の内容ごとに担当するチームの構成、役割分担、配置予定者の氏名、役職及び簡単な経
歴を記載し、またそのメンバーとした理由を併せて記載する。
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(別紙様式 E)
業務実績
業務名
発注機関
(名称、住所)
(受注企業名)
(受注形態)
履行期間
業務の概要
技術的特徴
配置予定管理
技術者の従事
の有無
(※)本様式は、A4版4枚以内に記載すること。
(※)業務名は 10 件まで記載できるものとする。
(※)発注機関の受注形態欄には、元請受注か下請受注かの区別を記載すること。
(※)業務の概要の欄には、業務内容を具体的かつ簡潔に記載すること。
(※)実績を証明するものとして、契約書写し、注文・請書写し(下請の場合のみ)を添付すること。
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(別紙様式F)
組織の環境マネジメントシステム認証取得状況
認証の有無:
認証期間:
認証の名称:
(※)証明書の写しを添付すること。
(※)事業者の経営における主たる事業所(本社等)において、取得しているものに限る。
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別紙
◆環境マネジメントシステム認証制度の例◆
事業者が、その事業経営の中で自主的に環境保全に関する取組を進めるに当たり、環境に関する方針や目標を自ら設定し、
これらの達成に向けて取り組み、その取組結果を確認・評価し、改善していくこと(環境保全の取組に係るPDCAサイクル)を
「環境マネジメント」といい、そのための事業者内の体制・手続等の仕組みを「環境マネジメントシステム」(EMS)という。その
主な例は以下のとおりであるが、他にも地方版のEMSや、運送事業者を対象としたグリーン経営認証制度等がある。
全国版EMS
ISO14001
エコアクション21
KES
エコステージ
概要
ISO審査登録機関及び
認定機関で構成。国際
的に認められた第三者
認証制度。1996年に制
定。
環境省が策定した中小
企業にも取り組みやすい
環境マネジメントシステム。
2004年に開始。把握す
べき環境負荷指標を特
定しているほか、環境活
動レポートの作成・公表
を必須要件としている。
中小企業にも取り組
みやすい環境マネジメ
ントシステムとして
2001年に京都で開始。
KESを参考とした地方
版KESが他の自治体
等に広がっているとと
もに、相互認証も行わ
れ、KESの認証取得
事業者は全国に広
がっている。
ISO14001取得前から取
得後も含めた環境マネジ
メントシステム。5段階の
認証ステージがある。エ
コステージ2は
ISO14001の要求事項を
全て含んでおり、エコス
テージ2の認証を取得で
きれば、ISO14001に挑
戦可能なレベルとなる
事務局の母体となる
団体
ISO(国際標準化機構)
持続性推進機構
KES環境機構
エコステージ協会
地方版EMSの例:
北海道環境マネジメントシステムスタンダード(HES),青森環境マネジメントフォーラムAES, いわて環境マネジメントフォーラムIES,みちのくEMS,三重環境マネージ
メントシステム(M-EMS),宝塚環境マネジメントシステム(TEMS), 神戸環境マネジメントシステム(KEMS) 等
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