指定生乳生産者団体制度と酪農振興について

元常務理事
関東生乳販売農業協同組合連合会
指定生乳生産者団体制度と
酪農振興について
林 克 郎
最 近、酪 農 界 に お い て は バ タ ー 不
足に始まり、
指定生乳生産者団体(指
主 的 に 生 産 者 団 体 を 設 立 し て い る。
し、そ れ に 対 応 す る た め 酪 農 家 が 自
化やバターなどの輸出等により調整
の開拓酪農においては練乳の高関税
者 と 対 等 な 交 渉 を 行 い、う ち 加 工 原
て一元集荷多元販売を実施して乳業
価 の 決 定 等 に 対 し、生 産 者 が 団 結 し
不 足 払 い 法 は、乳 業 者 が 中 心 と
な っ て 行 わ れ て い た 生 乳 の 需 給、乳
に支払うこととした。そのために、全
を 設 置 し、生 乳 需 給 に つ い て も 国 が
ことを定めた。 団体での実務を合わせて
年間にわ
関係にあった生産者組織が加入を見
不 足 払 い 法 が 施 行 さ れ た 時、こ の
法律に反対する一部乳業者と特約的
には乳製品を非自由化品目に指定す
が、国 が 指 定 団 体 加 入 者 に 対 して 輸
る程度の加入率の指定団体もあった
補 助 と な り、す べ て の 乳 価 を 自 主 的
足払い法が改正されて補給金も単価
平成 年度に順次 つの広域指定
団 体 が 設 立 さ れ、平 成 年 度 に は 不
2.
広域指定団体の果たした役割
できても、加工原料乳が増え、運賃が
務 の 一 つ で あ る。何 と か 廃 棄 を 回 避
も た び た び で、こ れ が 最 も 重 要 な 業
域 化 も 進 ん で 乳 価 は 下 降 し、ガ ッ ト
昭和 年度からの自主的な計画生
産以降、
需給は緩和し、
生乳流通の広
1.
なぜ、
指定団体は広域化されたか
者の年間の必要量を聴取して配乳先
分 し、指 定 団 体 は そ れ を 基 本 に 乳 業
給量を指定団体を通して生産者に配
年間の需給については、毎年、
まず、
中央酪農会議で決定した生乳目標供
ならない。
売 店 と の 三 者 交 渉 )で あ っ た が、乳
大手乳業者との交渉(以前は牛乳販
上 げ )。こ の 交 渉 は、広 域 指 定 団 体 と
値上げの提示となった(
く
酪 農 家 の 経 営 を 圧 迫 し た た め、乳 価
月に昭和
年以来約
月値
年ぶりの
年
%をクリ
合 わ せ た こ と に よ っ て、設 立 条 件 で
ある生乳取扱量が全体の
るなど酪農経営の安定に力を注ぎ始
めた。
入差益を財源とした補助事業を実施
に交渉する生産者団体として本格的
かさみ、プール乳価が低下していく。
年に決着
を 決 め て い る。そ し て 配 乳 調 整 会 議
業 者 は 大 手 量 販 店 と の 交 渉 を 控 え、
設立されても
%をわずかに上回
ア で き ず、 都 道 府 県 で の 設 立 と
なった。
したことにより加入率が急増し、
昭和
に独立した歩みを開始することと
してすべての乳製品が関税化された。
を開催し、
日々の調整も行う。過不足
大 手 量 販 店 は 消 費 者 を 意 識 し、長 期
指定生乳生産者団体
委託販売
26
M I L K C L U B Vo l . 1 1 1
う に、明 治 時 代 か ら 酪 農 は 生 乳 需 給
月 に 不 足 払 い 法 を 公 布 し、 年
との闘いであった。このため国は、
年
月に施行した。
定 団 体 )制 度 の 廃 止 や 見 直 し、入 札
格 を 保 証 し、乳 業 者 の 購 入 す べ き 価
2.不足払い法の目的と内容
制 度 の 試 験 的 導 入 等、将 来 の 酪 農 を
戦 後、需 要 が 急 激 に 増 え つ つ あ っ
た 牛 乳 に 対 し て は、乳 業 者 が 酪 農 家
格との差を国が補給金として酪農家
の 製 造 や 廃 棄 等 で 調 整 を し、北 海 道
ゆ る が し か ね な い 話 題 が 多 く、現 在
を育成していった。
はじめに
の酪農の仕組みや体制について冷静
都道府県に知事が認可する指定団体
料乳については国が生乳の再生産価
にかつ根本的に分析してみる必要が
国 が 酪 農 振 興 に 関 与 し た の は、昭
和 年の「有畜農家創設特別措置法」、
あると思われる。
年の「酪農振興法」の公布と、 年
食での牛乳供給であった。
し た が っ て、乳 業 者 に 依 存 し て い
た生産者団体は独自の道を歩む体制
乳 製 品 の 調 整 保 管、放 出 な ど を 行 う
当 時、生 乳 需 給 お よ び 乳 価 に つ い
て は 乳 業 者 に ゆ だ ね ら れ て い た が、
となった。
月からの一部地域における学校給
生乳需給のバランスを崩し乳価も乱
年 か ら、県 行 政 で の 指 定
の価格安定等に関する法律」を公布
団 体 の 指 導 と 県 指 定 団 体、広 域 指 定
たって、
この法律とかかわってきた。
し、乳 製 品 の 輸 入 を 一 元 化 す る と と
年 に「 畜 産 物
そ こ で、指 定 団 体 制 度 を 規 定 す る
不足払い法がなぜ制定されたのかと、
安定を図ることとした。さらに、 年
高 下 し た た め、国 は
その成果や問題点などについて検証
もに乳製品の価格操作による乳価の
みたい。
なぜ、
「不足払い法」は
制定されたか
1.
日本の酪農の歴史と生乳需給
し か し、そ の 後 も 生 乳 の 需 給 を 調
整 で き ず、乳 価 交 渉 を 農 林 大 臣 や 知
事 が 調 停 す る な ど 混 乱 し た。こ の よ
指定団体への加入率が高くなって
も乳業者と生産者の特約的関係は強
なったが、〝屋上屋〟などと言われな
乳 価 交 渉 に お い て、指 定 団 体 は 年
度前に要求価格の根拠を策定して生
明治初期に出現した都市部の牛乳
搾 取 業 に お い て は、余 剰 乳 を 乳 製 品
く、生 乳 の 取 引 形 態 は そ の ま ま で 補
か な か 賛 同 を 得 ら れ な か っ た。し か
乳受託販売委員会の意見を聞いて決
学 乳 休 止 期 の 余 乳 に つ い て は、関
東には加工施設が少ないため北海道
給 金 だ け を プ ー ル す る と い う、法 律
し、近 年 は 一 元 集 荷 多 元 販 売 の 形 態
定 し、全 乳 業 者 に 対 し こ れ を 通 知 し、
や九州まで運び処理してもらうこと
の目的である一元集荷多元販売には
が 進 ん で 合 理 化 も 推 進 さ れ、酪 農 家
年度には全都道府県で設立された。
程 遠 い 状 況 が、多 く の 指 定 団 体 で 長
の理解が進みつつある。
理 解 い た だ く ま で 交 渉 を 重 ね る。再
交 渉 に 入 る。大 手 乳 業 者 か ら 交 渉 を
い期間続いた。
①生乳需給調整と乳価交渉
乳価は広域指定団体になって以降、
大きく変動することがなくなったが、
生 産 で き る 乳 価 を 獲 得 し、か つ 所 得
始 め る が、決 定 す る と 全 乳 業 者 と ご
し か し な が ら、国 の 農 業 構 造 改 善
事業の実施、
牛乳消費の増加、
経済成
の安定を図ることを基本に交渉する。
長による乳価の上昇等により酪農は
広域指定団体の重要な業務である
乳価を安定させるための需給調整は、
順調に発展した。
一 つ の 指 定 団 体 で は 完 結 で き ず、国、
全 国 連( 全 農、全 酪 連 )、指 定 団 体 お
不足払い法を改正して加工原料乳の
に つ い て は 全 国 連 等 と 協 議 し、で き
間の交渉となった。
その後、数度の値
加工原料乳用生乳
年に入ると配合飼料価格の高騰が
価 格 保 証 を な く し、国 に よ る 乳 製 品
るだけ希望に沿うように配乳してい
上げが行われている。
よび乳業者で協力してやらなければ
の調整保管制度もなくなる見通しと
る。秋の最需要期(学乳再開時)の配
の 引 き 上 げ を 乳 業 に 要 求 し、よ う や
なった。
乳 に は 毎 年 苦 慮 し て い る が、全 国 連
九 州
沖 縄
広域指定団体になって
不足払い法制定後の
進捗状況
し、将 来 の 日 本 酪 農 に つ い て 考 え て
私は「加工原料乳生産者補給金等
暫定措置法(不足払い法)」制定 年
10
年 月に都
こ の た め 国 は、平 成
府県指定団体の広域化と県組織の一
50
相対交渉
30
計画生産、需給調整、乳価交渉など、
生乳の販売に関係する事項は酪農家
ウルグアイランドが平成
40
41
等
工場
飲料
販売
実需者
価格
両者 個別
決定
四 国
〈加工〉
、
脱脂粉乳、
等
中 国
生
等向 乳価〉
〈生
近 畿
50
販売
等
〈加工〉
生
等用生乳
生
東 海
後の昭和
28
の経営を左右する重要な業務である
関 東
相対交渉
〈国
補給金〉
(加工原料乳地域 生乳 再生産
確保
旨
定
)
6
4
消費者
パグもん
と 連 携 し、平 等 配 乳 を 基 本 に 実 施 し
ている。
東 北
8
13
40
価格
両者 個別
決定
相対交渉
北 陸
20 30
販売
33
38
4
53
卸・小売
12
Ⅲ
36
51
1 29
19
12
製品納入
〈飲用乳価〉
北海道
〈加工原料乳価〉
Ⅰ
Ⅱ
ス
イ
ボ
モモらぶ
ママ
パパ
ばぁちゃん
じぃちゃん
本化を指導する通達を発出した。
5
乳業
はなちゃん
10
飲用牛乳等用生乳
43
Ⅳ
農林水産省生産局畜産部
「牛乳乳製品の流通について」
より
牛乳乳製品の流通
たろー
日本酪農の
最前線の話題を
ご紹介
4
54
〈処理・殺菌〉
牛乳、
酵乳等
酪農家
ス
イ
ボ
開 催 し 意 見 を 聞 い て 決 定 し て い る。
成する生乳受託販売委員会を年数回
た め、会 員 か ら 選 ば れ た 代 表 者 で 構
年 度は生 乳 需 給 が
そして、平 成
緩和し、
大幅な減産の計画生産を実施
払っている。
検査経費で効率的に運営している。
が 所 有 していた 施 設 を 閉 鎖 し、安い
指定団体の学校給食用牛乳に対す
る 関 与 は 乳 価 決 定 の み で あ る が、指
2.学校給食用牛乳への生乳供給
定団体は災害時には学乳向け生乳を
②異常事態への対応
費 の プ ー ル 化 は、既 に ほ と ん ど の 広
集 送 乳 の 合 理 化、一 元 集 荷 多 元 販
売を推進するための乳価や集送乳経
③ 合理化の推進と安全安心への対応
能の重要性を実感した時はなかった。
化 も 進 み、酪 農 経 営 の 安 定 を 図 る と
に な っ た。生 乳 検 査 や 集 送 乳 の 合 理
能力や乳価交渉力を発揮できるよう
販 売 機 能 が 充 実 し て、生 乳 需 給 調 整
え、広 域 化 さ れ、不 足 払 い 法 制 定 後、
指 定 団 体 は、大 臣 や 知 事 か ら 認 可
されているからこそ徐々に加入が増
1.酪農家の経営の安定のための需給
調整と一元集荷多元販売の推進
し か し、学 乳 は 工 場 か ら 直 接 供 給 し
い 加 工 原 料 乳 に 向 け る た め で あ る。
高 い。学 乳 休 止 期 の 余 乳 を 価 格 の 安
ま た、学 乳 は 提 供 時 期 が 限 ら れ る
ため、学乳向け価格は、一般飲用より
実施している自治体もある。
し て い る。東 京 や 千 葉 で は 自 主 的 に
な お、供 給 す る 乳 業 者 の 選 択 権 は
市 町 村 が 持 っ て お り、制 度 に よ り 実
優先的に供給している。
広域指定団体になった直後に早速、
都府県指定団体体制では対応に苦慮
域 指 定 団 体 で 実 施 さ れ、合 理 化 や 機
ているため供給価格は市乳の半額程
なぜ、指定団体なのか
は廃 棄 することとなった。
この時ほど
せざるを得ない状況となり、
北海道で
した。
能強化が進んでいる。
ともに消費者への生乳の安定供給に
度 で あ り、一 般 乳 価 に お い て 年 度 中
な く 販 売 で き た。平 成
年の全酪連
減 産しなければならなかった 無 念さ
年 月の雪印乳業食中毒事
平成
故 に お い て は、一 滴 の 生 乳 を 廃 棄 す
責任を持つ組織となっている。
と 加工 処 理 施 設の不 足、需 給 調 整 機
る こ と も、乳 価 を 引 き 下 げ る こ と も
また、消費者への安全・安心の確保
のために酪 農 家 段 階から流 通 段 階に
算であることを考慮して据え置き対
を推進するための糞尿処理事業の充
日本の牛乳乳製品は海外に比べて
価格が高いため、
高関税によって乳製
続するために必要なことと考える。
を構築していくことが、
日本酪農が持
と 考 え ら れ る。バ タ ー 不 足 に つ い て
これらが現在の生乳の供給不足を
招 き、バ タ ー 不 足 と な っ て い る 要 因
に影響しているように思える。
検定等の指導との関係が生乳生産量
生産を伸ばしているとは限らず、
牛群
見ると、
必ずしも乳価の高いところが
道府県の生乳生産量と乳価の関係を
前と比較して低下している。また、都
る。
それには、現行の補給金等の価格
で あ る。そ れ が い ま の 指 定 団 体 で あ
大きく力強い生産者組織が必要なの
力を持ち乳業者と対等に交渉できる
乳 業 者 が 存 在 す る た め、需 給 調 整 能
日 本 は、生 産 者 団 体 が 乳 業 を 経 営
し て い る 海 外 と 違 い、生 産 者 団 体 と
ているため、
早急な整備が求められる。
ぶまれるほど施設が不足気味となっ
年は加工原料乳の処理そのものが危
給調整を実施することができるが、
近
て乳製品の製造・保管・放出により需
国の調 整 保 管 制 度 が あ れ ば、全 国
連、指 定 団 体 そ して 乳 業 者 が 協 力 し
400 億円程度)可能性があり、
補助
負 担 が現 在よりも大 きくなる( 現 在
( 本 末 転 倒であるが)としたら、財 政
乱高下した場合に所得補償をする
入札など市場原理を導入して乳価が
規制改革で業界が過当競争になり、
消 費 者 に 影 響 が 出 た 例 は 多 く あ る。
給に責任を負うことができなくなる。
能性があるため、
生乳や牛乳価格が乱
の生乳を飲 用 向け中心に販 売 する可
処理施設を持っていない場合はすべて
の需給調整、
乳価が不安定になり、
加工
指 定 団 体を廃 止した場 合のリスク
として、
生産者団体の乱立により生乳
輸入することができる。
全体の基準となる乳価を決める体制
途 改 定 が あ っ て も、給 食 費 は 通 年 予
3.需給調整、補助事業等のための
数値の把握等
生 乳 の 直 接 販 売、乳 製 品 の 自 家 製 造
制度の抑制的な面が批判されるこ
と も あ る が、酪 農 家 は 既 に 特 色 あ る
している。
金の給付等を迅速にできるよう協力
算定)、需給の把握、輸入の判断、補助
よ り、加 工 原 料 乳 の 認 定( 補 給 金 の
もに正確な報告を行政に行うことに
指 定 団 体 は 不 足 払 い 法 に 基 づ き、
生産量や処理量について乳業者とと
実などのほか、
新規に酪農を始めたい
品の輸入を防ぐことが基本となる。
関
は、十 分 な 輸 入 が 実 行 さ れ れ ば 解 決
対策の継続が必要である。
事 業 の 実 施 について も、数 量 の 把 握
施策、
乳価等に対する将来的
貿易、
な 不 安 が 後 継 者 不 足 を 招 き、生 乳 不
を検討する必要がある。
(指定団体)と仕組み、そして国の施
足が懸念されている。
2.将来
にわたって持続可能な
日本酪農の構築
労働環境整備のためのヘル
さらに、
パー事業の充実、
環境にやさしい酪農
策が求められる。
酪農は日本人の主要食料品である
牛乳乳製品の原料である生乳を生産
施する場合は都道府県の入札で決定
事 件 の 時 は、県 指 定 団 体 で あ っ た た
かけて記帳・記録を行い、生乳の検査
指定団体の需給調整や乳価決定が
日 本 全 体 の ベ ー ス に も な っ て お り、
応をしている。
す る 産 業 で あ る た め、国 内 で 供 給 す
人のために年金型経営継承システム
年かけてようやく一元集荷多元
めに情報の共有もなく価格を下げて
を実 施している。
この検 査 施 設は、酪
このベースがなければ生乳需給や乳
く 何 と か 乳 業 者 に 届 け、な か で も 学
乳 に つ い て は 最 優 先 に 供 給 し た。廃
棄された生乳(原発事故で出荷停止
し、東 電 か ら 補 償 さ れ た 生 乳 を 除 い
などを現在の仕組みのなかで実施し
る こ と を 基 本 に、就 農 を 希 望 す る
の 導 入 と 特 色 あ る 生 乳の 生 産、乳 製
て)についてもプールして乳価を支
て い る。そ れ が 利 活 用 さ れ て い な い
方々が将来に不安なく参入できるよ
みの問題ではない。
日本酪農の将来と
広域指定団体のこれから
税で守れなければ、
国による生産費補
最後に
年の法改正で
ま た、近 年 の 技 術 低 下 の 要 因 で あ
る指導事業の体制も重要な課題であ
等に時間と費用を要することとなる。
償を明確に示すことが重要である。
なくした国の調整保管の機能を復活
る。
現在、
指導事業は指定団体の会員
13
高下する。
そして、
学校給食用牛乳の供
さ せ れ ば、バ タ ー 不 足 の 時 も 需 給 の
である都府県組織で行っている例が
酪 農 は 投 資 金 額 も 多 い た め、将 来
にわたって安心して経営計画が立て
す る と 思 わ れ、平 成
緩和を心配することなく思い切って
多く、
その充実が重要であるが、広域
られるように、適切な需給調整、日本
Ⅶ
1.
生乳が不足している要因
40
)生産の増加で後
近年、交雑種(
継牛が減少し、
受胎率などは ~ 年
30
指定団体が単協になった場合の体制
F1
品 製 造 等の 支 援 と 併 せて、牛 乳 文 化
うにすることが必要である。
約
売 っ た こ と を 考 え る と、広 域 化 の 成
農 家への適 正 な 乳 代の配 分 や 指 導の
したと思われる事象が連続して発生
果を実感できた。
価は混乱する。
Ⅴ
た めにも 活 用 され、指 定 団 体の会 員
す る 乳 業 者 に 影 響 が 出 た が、発 生 農
家の生乳以外は廃棄することなく処
理ができた。
年 の 東 日 本 大 震 災 発 生、 年 の
関 東 豪 雪 の 時 に も、集 荷 な ど が で き
26
50
の機能を発揮している。
以上が指定団体として最も重要な業
乳成分や細菌数などの検査
務 で あ り、そ れ ぞ れ の 指 定 団 体 が そ
18
年度に発生した BSE の
また、
時 も、初 発 の 県 の 生 乳 や そ れ を 購 入
6
と す れ ば 問 題 で あ る が、体 制 や 仕 組
タンクローリーから生乳を採取して受入検査
8
12
13
なかった生乳以外は廃棄することな
23
Ⅵ
28
M I L K C L U B Vo l . 1 1 1
M I L K C L U B Vo l . 1 1 1
29
ス
イ
ボ