マーケットの見方(No.104)を掲載しました。

2016年7月11日
あおぞら投信株式会社
『低金利 新築既存の オフィスに
移りてさらに ビジネス拡大』
英国では、EU(欧州連合)離脱による資金逃避が発生しているため、一部の不動産ファンドでは対顧客
取引停止となっています。これまで上昇を続けてきたロンドンの不動産価格も低下していますが、これを
チャンスと見て中国の投資家は購入している動きもあります。各国の不動産については国内の需要のみ
ならず、海外からの需要も旺盛で、今後の国際情勢も踏まえてどのような価値を見出していくのか注目さ
れます。
ここ日本の不動産市況は、都心の東京ビジネス地区の空室率が4.07%(6月)と前月比では0.02%上昇し
たものの低下傾向を続けています(7月7日三鬼商事発表)。都心5区のオフィス平均賃料は30ヶ月連続の
上昇となっています。過去、空室率が4%を割込むと不動産価格の上昇が加速しており、今後2020年の東
京オリンピックに向けて、オフィスニーズは依然として高いことからもオフィスビルへの投資資金は流入が
予想されています。また、不動産市況を支える要因としては、円金利のさらなる低下があります。日本の
20年国債利回りは7月6日に初めてマイナス金利となりました。日本円で資産運用
を行う資産運用者(投資家)の期待リターンは一段と低下しています。海外からの投資家も日本の不動産
に対する期待リターンは魅力あるものとなっています。アジアの中では香港、シンガポールの不動産価格
に割高感がある中、相対的に日本の不動産は魅力があると言われています。日本にはインバウンドの流
れもあり、またアジア地域の一大拠点としての期待もあっての不動産需要が続くと考えます 。
東京ビジネス地区*オフィスの平均空室率と平均賃料(2015年6月~2016年6月)
(%)
(円/坪)
6
19,000
賃料(右軸)
空室率(左軸)
5
18,500
4
18,000
3
17,500
2
17,000
2015/6
2015/8
2015/10
2015/12
2016/2
2016/4
2016/6
(年/月)
*東京ビジネス地区:都心5区、千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区
出所:三鬼商事株式会社『東京都(都心5区)の最新オフィスビル市況』よりあおぞら投信作成
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商 号: あおぞら投信株式会社 金融商品取引業者: 関東財務局長(金商)第2771号
加入協会:一般社団法人投資信託協会 ホームページ・アドレス: http://www.aozora-im.co.jp/