3M 国土強靭化プロジェクト本部 東北地区の道路・橋梁の高耐久化への

3M
2016年(平成28年)7月14日
国土強靭化プロジェクト本部
東北地区の道路・橋梁の高耐久化への取り組みを加速
コンクリートの高品質化に貢献する製品の出荷量を2倍に
スリーエム ジャパン株式会社(本社:東京都品川区 代表取締役社長:三村 浩一)は7月14日、より良
いインフラ・街づくりに貢献するため発足した国土強靭化プロジェクト本部が中心となり、東北地区の復
興の重要なインフラである道路・橋梁のコンクリートの長寿命化の実現を目指して、コンクリートの高品
質化ソリューションの取り組みを加速させることを発表しました。
大沢第3橋での敷設の様子(左)と新気仙大橋で水が搬送されている様子(右)
元来、東北地区では塩化ナトリウム等の凍結防止剤の散布に由来するコンクリートの劣化が課題として
考えられてきました。2011 年の東日本大震災を機に事業化された復興道路等の工事では、新設する道路や
橋梁に対し、長年の課題に応えるコンクリートの「高耐久化」が求められています。
スリーエム ジャパンは 7 月 14 日(木)に宮城県仙台市エル・ソーラ仙台にてプレス説明会を開催し、
今後の東北地区の道路・橋梁といったインフラの長寿命化に向けての取り組みについて話しました。活動の
中心となる国土強靭化プロジェクト本部東北事業開発部長 兼 仙台支店長の安田幸史は「東北地区でのコン
クリートの高品質化に向けた取り組みを加速します。具体的には、コンクリートの高品質化に重要な養生作
業においてコンクリートの品質と作業効率の改善に貢献する『3M™ コンクリート給水養生用水搬送シー
ト』と『3M™ コンクリート保水養生テープ』を提案し、製品群全体の出荷量としては昨年の 2 倍を目指
します。
」と話しました。
説明会では、日本大学工学部の岩城 一郎教授によるコンクリート構造物の品質・性能確保における養生
の重要性に関する講演で、東北地区ならではの道路・橋梁の課題やコンクリートの高耐久化についての最新
の研究の内容をご紹介いただきました。コンクリートの組成や空気量の調整などと同時に、コンクリートが
硬化する間の急激な乾きを防ぐ「養生作業」において、水分を安定的に保持することが緻密で耐久性の高い
コンクリートを実現するために効果的であるとお話しされました。
続いて道路・橋梁へ3Mが提供するコンクリート高品質化ソリューションの一例として、
「3M™ コンク
リート給水養生用水搬送シート」、「3M™ コンクリート保水養生テープ」を東北地区に求められている耐
久性を持った道路・橋梁の建設に役立つ製品として紹介しました。
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トークセッションでは株式会社 IHI インフラ建設 PC 事業部 PC 工事部東工事グループ 田中 実工事長
が、復興道路の建設におけるコンクリートの高品質化について、同社か手がけた岩手県内の「不動沢橋」と
「大沢第3橋」での工事の現場での様子をまじえてお話しされました。東北ならではの課題とその解決策と
して3M製品を採用いただいた背景を紹介、
「これまで課題の多かった養生の作業において、求めていた品
質を得られる上、施工のしやすさ等、作業効率の向上も可能なユニークで革新的な製品」として「3M™ コ
ンクリート給水養生用水搬送シート」の優位性をお話しいただきました。
【3Mの東北支援と国土強靭化プロジェクト本部について】
3Mジャパングループは、約20年に渡り、仙台港を輸出入の拠点としています。また山形と岩手には製造拠点を持
つなど東北地区との強いつながりを持っていることから、これまでも様々な形で震災復興のお手伝いをしてまいりました。
スリーエム ジャパンは東日本大震災後の2011年7月より「東北プロジェクト部」という名称で仙台を拠点に東北地方の復興に向け
た活動を開始しました。
がれきの撤去作業や処理作業において、作業者の安全のための防じんマスクの装着指導の実施をはじめ、防災減災のための「避難
表示サイン」に利用される反射材、土木工事現場で利用されるコンクリートの品質向上につながる養生テープ、傷んだ路面を簡易的
に補修できる貼付式補修シート、災害公営住宅の窓の防犯性能を高めるウインドウフィルムなどをご提案し、復興への貢献をしてま
いりました。2013年11月、国土強靭化プロジェクト本部へと進化し、インフラ・防災市場における新規ビジネス・製品開発のインキ
ュベーションの促進を目的に活動を強化しています。
3Mは3M社の商標です。
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■ご参考資料:製品概要(3Mのコンクリート高品質化ソリューション)
(1)「3M™ コンクリート給水養生用水搬送シート 1117」(NETIS 登録番号: TH-150016-A)
床版用の、軽量な保水養生シート。敷設するだけで動力を用いずに水を均一に搬送してコンクリートの
品質向上に寄与する上、環境への配慮、作業負担の軽減、コスト削減を実現。
3Mの高精細表面テクノロジーを利用、シート表面に微細な溝を施すことで、毛細管現象によって水を
搬送。コンクリートの品質向上、環境への配慮、作業負担の軽減、コストの削減を同時に実現。脱型 ※後
に敷設して使用。シート上の歩行および、敷鉄板の上で重機を走行も可能。※型枠を取り外すこと
(2)「3M™ コンクリート保水養生テープ 2227HP」(NETIS 登録番号: CB-110014-VE)
立面、天井面で利用する保水養生テープ。脱型後のコンクリート表面に貼り付けるだけで表面からの水
分蒸発を大幅に抑制し、効果的にコンクリートの品質向上に寄与。
テープの粘着力だけで簡便に貼り付けることができ、そのまま 3 カ月養生した後でもほとんど糊残りな
く容易に剥がせる。散水が不要となりアルカリ汚濁水の排出を抑制、環境配慮にも有効。さらに養生水の
手配や汚濁水対策が不要となることで労務費を抑制、トータルコストの削減が期待できる。
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