考察:機器予約システム

考察:機器予約システム
機器分析系 山上 朋彦 はじめに
現在, 工学部共同利用大型機器委員会, 地域共同研究センターでは共同利用機器の使用予約に際し
web 上から cgi による予約システムで予約管理を行なっている. 予約システムは本学の教員により開発
が行われたものであり, このシステムは UID, PW による認証によりそれぞれの機器の予約ができるよう
になっており, さらに一週間内研究室毎の予約時間制限機能, それぞれの研究室の使用時間および使用
料計算, 予約ログのデータ整形などと非常に高機能な仕様になっている.
しかし, 現在, 当初の想定には無い事情が変化し, 徐々にシステムが実態に合わなくなってきている. 本
報告は機器予約システムの現状と将来に向けた予約システムのあり方を検討・考察した.
予約システムとは
ここで言う予約システムとは当該機器利用者の複数人が web 上の予約表を確認し, 必要に応じて使
用予定を記載していくものであり, 一般的に perl, php などにより作成されていることが多い. さらにユー
ザーの管理, 認証には PostgreSQL, MySQL などのようなデータベースと連携している.
現在の予約システムについて
高機能であるがユーザー登録をした時点で全ての機器の予約が可能になることにより, その機器の講
習会を積極的に受講することなく予約, 使用ができてしまうといった状況にあり, 近年様々なプロジェクト
関係機関からの利用者の対応等が困難になっている. また, 予約時間間際に解約することができるといっ
た問題も発生してきている.
今後の予約システムについて
機器の管理者(我々)は数名だが装置機器は数十台である. このため, 効率の良い管理運営が求めら
れる. 装置毎にユーザー毎に応じて使用許可(講習履歴, 実質的な操作技術)を与えるなどユーザーを的
確に分けるなど今後の課題であろう.
現在, 我々は予約システム開発を検討しているがプログラムスキルからくる問題のため頓挫している.
外部に委託(発注)することも念頭に置いているが予算の都合上無理であろう. また, このようなシステム
は一度作成すれば何年もそのままで良いという事は無く, 絶えず事ある毎に修正が必要になってくる. さ
らに本大学の機器の運用に即したものという限定付きである. このような仕事は元より現場の事情を承知
した内部の技術者が適任であろう.