主催/日本経済新聞社 日経ビジネススクール ベーシック300 -新規事業・事業投資プロジェクトを成功に導く基本フレームを身につける実践講座- 事業性評価と意思決定の進め方 〈30名定員〉 ~仮説・定量分析・シミュレーションを活用し事業課題を解決する手法を学ぶ~ 日時/2016年9月27日(火)10:00~17:30 講師 (開場9:30、昼食休憩12:30〜13:30) 会場/ネクストワークス ラーニングセンター サンフェリスタ目黒8F(目黒駅徒歩1分) 東京都品川区上大崎2-27-1 TEL 03-5496-3755 小川 康 氏 インテグラート代表取締役 受講料/ 43,200円(消費税を含む) セミナーのねらいとプログラム 講 師 紹 介 事業はなぜ失敗するのでしょうか。それは、 「事業は仮説が外れると失敗する」と定義する ことができます。仮説とは、事業の成功に必要な条件のことで、例えば「この製品を市場に 最初に投入できれば」 「30%のコストダウンが実現出来たら」などの「たら・れば」が仮説です。 このような事業の成功・失敗を左右する仮説を明確にし、起こりうるシナリオを分析・シミュ レーションしていくと、事業計画のポイントがシンプルで、わかりやすくなります。仮説が大 きく外れるのを防いでいくと、事業が成功する確率を高めることができます。 このセミナーでは、こうした仮説を明確にし、シナリオをシミュレーションして事業計画に 落とし込み、実行管理していくことで、事業を成功に導いていく方法論を学びます。具体的に は、米国で開発された仮説指向計画法(※用語解説参照)のポイントを理解したうえで、こ れらの理論をベースにしたWhat-If分析、感度分析、リスク分析などの重要な分析・シミュ レーションの基本と活用法を身につけていただきます。また、実際に使うときのイメージがつ かめるよう、一人一台のPCを使い、分析・シミュレーションを演習します。 この手法は、設備投資、研究開発投資、M&A、新規事業など、これまで取り組んだことの ない、新たな事業への投資に有効ですが、既存事業・海外事業・子会社などの事業構造を改 めて整理し、管理を進めていく際にも役立ちます。 事業案を説明しなければならない立場の方、事業の意思決定を行うマネージャー、経営幹 部、経営企画や管理部門の方など、広く事業の計画・管理に携わる方々に役立つ、事業投資、 事業計画の実践プログラムです。 【受講者の感想】 (受講者アンケートから) ・ 「仮説を共有し、検証、レベルアップしていくことの重要性がわかった」 ・ 「ツールを使うことで複雑、不可能と思っていた分析がすぐに行えるとわかった」 ・ 「現場感のある説明・解説が参考になった」 etc. 1989年東京大学工学部都市工学科 卒業、東京海上火災保険入社。米国 ペンシルバニア大学ウォートンスクー ル修了(MBA、起業学・ファイナン ス) 。Wharton SBDC(米国) 、ブー ズ・アレン・ハミルトンを経て、イン テグラート入社。2008年より現職。 製造業・ベンチャー企業を中心とし た戦略コンサルティング及び、投資 ファンドを顧客とした財務分析の経 験をベースに、ビジネスシミュレー ションを活用した事業投資支援コン サルティングとシミュレーション手法 の企業への導入支援を提供。製薬、 電力、ガス、化学メーカーなどで豊 富な実績を持つ。1999年から2001 年までの2年間、仮説指向計画法 (Discovery-Driven Planning)の 開発者であるペンシルバニア大学マ クミラン教授の研究センターに勤務、 直接指導を受ける。著書に『不確実 性分析 実践講座』 (ファーストプレ ス、共著)がある。 新規事業計画の理論:仮説指向計画法 1(Discovery-Driven Planning) (1) 事業はなぜ失敗するのか (2) 仮説を明確にする「逆損益計算法」 (3)既存の事業計画法との違い~クリステンセン等による解説 (4)仮説の外れに対応する「マイルストン計画法」 (5)ステージゲート法との比較 事業投資の課題、業務プロセスと10のチェックリスト 2 (1)DCF法が数字の遊びになるのをどう防ぐか (2)プランの良し悪しを判断する事業性評価 (3) 仮説指向計画法から考える投資の分類 (4)事業投資の基本業務プロセスと課題解決 (5) 情報共有の重要性~フォードの事例から (6) 事業投資業務10のチェックリスト 事業の立案、リスク評価のための分析・シミュレーション手法 3 (1)What-If分析 (2)感度分析 (3)リスク分析 (4) 【演習】分析・シミュレーションの実践と分析結果の理解 ①製品開発案件(事業性評価) ②新規事業案件(レストラン開業) ③M&A案件(買収価格の妥当性評価) 4事業性評価・意思決定手法の活用事例 (1) (大阪ガス) 「大阪ガスにおける投資評価の取り組み」 ( 「事業投資プロジェクトにおける事業価値評価支援ツールの活用」 (2) 双日) (3) (中外製薬) 「中外製薬における事業性評価の取り組み」 5質疑応答とまとめ (1)事業開始まで(計画立案から意思決定まで)における自社の課題 (2)実行管理における自社の課題 (3)簡単な発表 ※用語解説 仮説指向計画法(Discovery‑Driven Planning) : ペンシルバニア大学ウォートンスクールのイアン・マクミラン教授とコ ロンビア大学ビジネススクールのリタ・マグレイス教授によって考案さ れた。事業計画は多くの仮説で構成されており、その仮説は外れるこ とがあると考え、いつ・どうやって・どの仮説を検証するかを設計する ことが不可欠である、と考える計画手法。 逆損益計算法: 損益計算書が最後に利益を計算するのに対して、利益からスタートし、 利益を因数分解することにより、利益を生み出す要素を洗い出す手法。 マイルストン計画法: 外れることがあることを踏まえ、いつ・どうやって・どのように仮説を 検証するかを計画する方法。当初には持っていなかった知識を計画的 に獲得し、その知識に応じて以降の計画を修正するという考え方。 戦略意思決定手法(Strategic Decision Management) : 1960年代に米国スタンフォード大学のロナルド・ハワード教授 によって考案された意思決定手法で、 「意思決定には品質がある (Decision Quality)」と考え、①明確な代替案の検討②信頼性の高 い評価手法③情報の質④効率のよいプロセス⑤リーダーシップと ファシリテーション⑥明確な価値判断基準、以上6つの要素が意思 決定の質を高めるという考え方。 ステージゲート法: 製品や技術開発のテーマをアイディアから商品化までの流れをいく つかのステージに分類して、その各段階で課題検討・評価を行い、 戦略的にマネジメントして事業化する手法。 ※演習は1人1台ノートPC(会場設置機種)を使用します。演習で使用 するデータはお持ち帰りいただけます。ご希望の方はUSBメモリーをご 持参ください。 ※シミュレーションソフトは、各種製品がありますが、本講座では講師が 精通しているインテグラート社「デシジョンシェア」を使用します。同 ソフトは付属しません。
© Copyright 2024 ExpyDoc