古代ひたち人のくらし

ふるさと散歩
№ 45
H28.7.15
日立市郷土博物館
《
特別展示
「古代ひたち人のくらし」 》
7 月 16 日(土)~9月 4 日(日)
まもなく、子どもたちにとっては楽しみな夏休みが始まります。
開館 41 年目を迎えた日立市郷土博物館では、
『古代ひたち人のくらし』と題して、特別展示が始まり
ます。市内に 350 箇所余りの遺跡がありますが、今までの発掘調査で出土した遺物をもとに、古代の日
立市域に生きた人々の暮らしを 6 つの視点+αでとらえようとするものです。αは、皆さんとともに考
えてみたいもので、使用目的がわからない遺物を展示しています。
児童生徒が読めるようにとキャプションにはルビをつけていますので、お子様といっしょに見学して
みてはいかがでしょうか。もちろん、お一人の見学もお待ちしています。
(観覧無料です)
■古代ひたち人のくらしを 6つの視点からとらえる。
“とる”・・・古代ひたち人にとって食料は買うものでなく、自ら
獲得・収得するものでした。彼らがどんな道具を使っ
て食料を得ていたのかを見ていただきます。
“食べる”・・・古代ひたち人がどんな料理を作っていたのかを知る
ことはなかなか難しいことです。しかし、調理具や火を
使う場所は遺物や遺構となって残っています。
“住む”・・・生活の拠点となる家は時代や地域、環境によって様々
各時代の煮炊き用の土器
に形を変えてきました。縄文時代から平安時代までの竪
穴建物がどのように変化をしていったのかを紹介します。
“つくる”・・・機械が無かった時代では、何をするのにも人の力でやる必要がありました。ここでは
石製品の作り方と、人力で行われた土木工事を紹介します。
“葬る”・・・いつの時代も死は変わらずに訪れるものです。古代の
人々が死とどのように向き合い、死者をどのように扱
っていたのかを見ていきます。
“祈る”・・・現代よりもずっと自然に頼り、自然の驚異とともに暮
らしていた古代ひたち人。彼らはどんな神様にどんな
ことを祈っていたのでしょうか?
+α“皆さんはどう考えますか?”・・・何に使われたのかわから
何に使われたのか不明な
ないものがあります。皆さんの考えをお聞かせください。
三角とう土製品
★関連開催
○特別展示記念講演『笑う縄文人―石棒を「作る」
「祈る」「壊す」―』 (開催日 7/16)
縄文時代の不思議な道具「石棒」をとおして縄文人の心に迫ろうとする講演会です。要予約
講師:ひたちなか市埋蔵文化財センター
○ギャラリートーク
(開催日 7/23
7/30
8/6
鈴木素行氏
8/20)
博物館職員による展示解説です。
○わくわく古代体験
(開催日 8/11~13)
ホンモノの土器に触れる体験、古代の編み物をつくる体験
をします。要予約
○遺跡見学「いにしえの“造る”
」(開催日 8/27)
山尾城跡の発掘見学 要予約
展示の様子(葬るコーナー)
※詳しくは、市報・博物館のお知らせをご覧ください。
お問い合わせ先 :
日立市郷土博物館
℡(23)3231
Fax(23)3230
歴史資料調査員
綿引 逸雄