2016年 ブラジル感染症情報(サッカー競技が開催される州) ■インフルエンザ ・インフルエンザは、例年気温が下がる5月頃から増加し,ピークは6~8月頃です。しかし,今年は3月から流行が拡大しています。 ・インフルエンザA(H1N1)pdm09が流行しており,ブラジル全体で今年6月上旬までに同型により1,233人が死亡(全体死者数1,346人)しました。 ・サンパウロ州はブラジル全州の中で最も件数が多く,同州のA(H1N1)pdm09の死者数は517人(同州全体死者数554人)となっています。 ・リオデジャネイロ州におけるA(H1N1)pdm09の死者数47人(同州全体死者数48人)となっています。 ■ジカウイルス感染症 ・患者数はリオデジャネイロ州やバイーア州(州都サルバドールは日本男子サッカーの試合があります)で多く,注意が必要です。 ■デング熱 ・ミナスジェライス州は,ブラジル全州の中で最も件数が多く,前年同期比で大幅増となっています。 ■チクングニア ・今年は前年同期比で約11万人の増加となっています。 ・日本男子サッカーの試合が行われるバイーア州は,ブラジル全州の中で最も件数が多く,注意が必要です。 ジカウイルス 感染患者数 インフルエンザ入院患者数 サッカー開催州 (日本男子試合日) 2016 2015 ウチ死者 同期比増減 ウチ死者 ウチ死者 2016 患者者 2016 デング熱感染者数 2016 人口10万比 2015 ウチ死者 チクングニア感染者数 同期比増減 ウチ死者 ウチ死者 2016 同期比 増減 2015 177 48 8 1 169 47 46,027 278.1 63,196 7 46,030 22 17,166 ▲ 15 4,591 9 4,582 13 4 3 1 10 3 2,176 55.3 6,159 0 2,632 0 3,527 0 309 5 304 バイーア州 (8/10) 113 25 7 0 106 25 45,419 298.7 57,564 2 32,297 8 25,267 ▲6 36,832 8,674 28,158 ミナスジェライス州 260 65 10 2 250 63 12,449 59.7 474,572 97 152,974 55 321,598 42 1,151 14 1,137 3,134 554 187 25 2,947 529 4,702 10.6 196,996 53 688,297 437 ▲ 491,301 ▲ 384 3,044 72 2,972 128 13 3 13 369 12.7 14,715 8 7,348 12 23 314 7,441 1,346 446 288 1,320,217 724 リオデジャネイロ州 アマゾナス州 (8/4, 8/7) サンパウロ州 ブラジリア 全伯合計 期間:インフルエンザ1/3~6/25 ジカウイルス1/3~5/28 0 125 60 6,995 1,286 161,241 78.9 1,294,583 チクングニア1/3~5/28 デング熱1/3~5/28 7,367 ▲4 337 ▲ 25,634 ▲ 436 122,762 13,160 109,602 (資料)ブラジル保健省 2016年 インフルエンザ入院患者 報告件数(サッカー競技が開催される州) リオデジャネイロ州 300 アマゾナス州(マナウス) 250 バイーア州(サルバドール) ミナスジェライス州(ベロオリゾンテ) 200 サンパウロ州 ブラジリア 150 100 50 0 2 月 4 週 3 月 1 週 3 月 2 週 3 月 3 週 3 月 4 週 3 月 5 週 4 月 1 週 4 月 2 週 4 月 3 週 4 月 4 週 5 月 1 週 5 月 2 週 5 月 3 週 5 月 4 週 5 月 5 週 6 月 1 週 6 月 2 週 6 月 3 週 6 月 4 週 7 月 1 週 7 月 2 週 7 月 3 週 7 月 4 週 8 月 1 週 8 月 2 週 8 月 3 週 8 月 4 週 8 月 5 週 2016年 インフルエンザ入院患者 州別・週別件数 (単位:件) サッカー開催州 2月4週 3月1週 3月2週 3月3週 3月4週 3月5週 4月1週 4月2週 4月3週 4月4週 5月1週 5月2週 5月3週 5月4週 5月5週 リオデジャネイロ州 0 1 0 1 0 6 12 26 3 17 15 23 22 10 25 アマゾナス州 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 2 1 1 1 バイーア州 0 6 4 0 0 1 2 21 11 16 12 13 7 0 0 ミナスジェライス州 2 0 2 0 0 16 14 38 9 3 1 5 42 3 23 サンパウロ州 34 37 64 132 143 202 219 197 116 173 91 193 200 146 234 ブラジリア 0 0 0 3 2 4 20 10 4 24 1 28 11 5 5 サッカー開催州 6月1週 6月2週 6月3週 6月4週 リオデジャネイロ州 10 3 2 アマゾナス州 1 4 2 バイーア州 13 2 5 ミナスジェライス州 6 33 63 サンパウロ州 283 306 309 ブラジリア 2 6 3 (資料)ブラジル保健省 7月1週 7月2週 7月3週 7月4週 8月1週 8月2週 8月3週 8月4週 8月5週 16年累計 前年同期 177 8 13 3 113 7 260 10 3,134 187 128 3 全ブラジル 7,441 446 増 減 169 10 106 250 2,947 125 6,995 デング熱,チクングニア熱,ジカ熱 注意事項 1.自分が感染しない(デング、チクングニア、ジカ共通) ・蚊にさされない対策(虫除け、電気蚊取り、衣服等) ・リオデジャネイロでは8月に気温が下がり、数は減るものの蚊はいる 2.日本で拡げない(デング、チクングニア、ジカ共通) ・ブラジル滞在中に何らかの病気の症状があれば、帰国時に必ず検疫所で相談 ・帰国後少なくとも2週間はとくに蚊にさされないよう注意(米国疾病予防管理センターは「3週間」としている) ・何も症状がなくても、ウイルスに感染している可能性はある 3.人に感染させない(ジカ) ・ジカウイルスは性行為を通した感染がありうる ・流行地に滞在中はコンドーム使用か性行為を控えること ・流行地から帰国した男性は症状の有無にかかわらず、最低8週間、パートナーが妊娠中の場合は全妊娠 期間中、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えること ・渡航中又は帰国後8週以内に、ジカウイルスの症状(発疹、熱、関節痛、筋肉痛又は結膜炎)があった場合 には、男性は、最低6か月間は性行為の際にコンドームを使用するか、性行為を控えること。 女性は、この推奨について正しい情報を知ること。 ・流行地から帰国した女性は帰国後最低8週間は妊娠を控えること 厚生労働省「ジカウイルス感染症に関するQ&Aについて」を必ず読んでください http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109899.html 最新の情報を得るように心がけてください(厚生労働省HP・外務省HP)
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