2(ハダニ類)

平成28年度
発表日:平成28年7月12日
農作物病害虫防除速報 №8 りんどう 編-2
岩手県病害虫防除所
ハダニ類の発生が広く見られ、発生程度の高い圃場も散見され
ます。葉裏をよく観察し、寄生が認められたら防除を行いましょう。
現在の状況
1 7月上旬調査で広く発生が見られ、発生程度も高い圃場も見られた(図1)
。
2 6月下旬から7月上旬にかけて発生圃場率が増加し、上位葉まで寄生が見られる圃場も増加した(図2)
。
3 寄生種はカンザワハダニとナミハダニであった。
100
100
少
発 80
生
圃 60
場
率 40
中以上
(
(
発 80
生
圃
60
場
率
40
%
少
中以上
)
% 20
)
0
20
H28
0
H18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 平年
図1 ハダニ類の発生圃場率の年次推移
(7 月上旬 寄生葉率)
平年
5/下
H28
平年
6/下
H28
平年
7/上
図2 ハダニ類の時期別発生圃場率の推移
(寄生葉率)
防除対策
1 多発してからでは防除が困難となるので、葉裏をよく観察し、発生初期に防除する。
2 体色が赤色のカンザワハダニと半透明なナミハダニが寄生するが、後者は特に見落としやすいので注意して
観察する。
3 薬剤抵抗性が発達しやすいので、系統の異なる薬剤をローテーション使用する。ただし、バロックフロアブ
ル、ニッソラン水和剤は成虫に効果がないので多発時には使用しない。
4 各地域の薬剤抵抗性については平成18年度研究成果、薬剤の残効性については平成19年度研究成果を参照す
る。
5 雑草はハダニ類の発生源となるので、除草し圃場外へ運び出す。
【利用上の注意】
本資料に掲載した農薬は、平成 28 年7月6日現在の農薬登録情報に基づいて作成しています。
・農薬は、使用前に必ずラベルを確認し、使用者が責任を持って使用しましょう。
・農薬使用の際には、(1)使用基準の遵守(2)飛散防止(3)防除実績の記帳 を徹底しましょう。
【情報のお問い合わせは病害虫防除所まで】
TEL 0197(68)4427
FAX 0197(68)4316
☆この情報は、いわてアグリベンチャーネットでもご覧いただけます。
アドレス http://i-agri.net/agri/