市場調査部レポート - マネースクウェア・ジャパン

2016 年 7 月 15 日(金)発行 No.106
市場調査部レポート
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ウィークリー・アウトルック
安倍政権、日銀は市場の「期待」に応えられるのか
【相場環境】 安倍政権、日銀は市場の「期待」に応えられるのか
【全体観・米ドル】 “ヘリマネ”期待感先行には疑心暗鬼の姿勢で
【ユーロ】 ECB 追加緩和は見送りの方向?
【ポンド】 ポンド/円は売られ過ぎの修正段階か
【豪ドル】 豪ドル/米ドル、上昇トリガーのポイントは?
【NZ ドル】 18 日 CPI 発表数値に要注目!
【トルコリラ】 トルコリラ/円、戻りは限定的?
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【相場環境】 安倍政権、日銀は市場の「期待」に応えられるのか
参院選での与党圧勝がアベノミクスに信任を与えた形となり、日本の経済政策に対する期待が大きく膨
らんでいます。
安倍首相はただちに経済対策の策定を指示、月内にも政府案を固める見通しです。事業規模は 10 兆
円超とみられ、4 年ぶりの建設国債発行も視野に入るようです。
一方、日銀が「経済・物価情勢の展望(展望レポート)」の発表に合わせて、7 月 28-29 日の金融政策
決定会合で追加緩和に踏み切るとの見方が強まっています。評判の悪いマイナス金利の拡大は見送られ、
国債、J-REIT、ETF などの購入額の増額が有力視されています。
ここへきて、にわかに注目を集めているのが、「ヘリコプター・マネー」です。ヘリコプター・マネーとは、ヘリ
コプターで上空からお金をばら撒くかの如く、中央銀行が制約や制限なしに資金を放出することをいいます。
折しも、ヘリコプター・マネーの信奉者でもあるバーナンキ前 FRB 議長が来日、黒田日銀総裁、安倍首相と
相次いで会談したことから、ヘリコプター・マネーが現実味を帯びてきました。政府はヘリコプター・マネーの
検討を否定していますが、少なくとも市場はそう解釈しています。
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もっとも、ヘリコプター・マネーが、国債発行を日銀が直接引き受ける形をとるならば、「財政ファイナン
ス」、あるいは「国債のマネタイゼ―ション(貨幣化)」と同じことです。よほど慎重に運用されなければ、財政
規律の喪失や野放図の貨幣発行を通して、悪性のインフレ(やその結果としての「悪い円安」)を招きかね
ません。そのため、長く「禁じ手」とされてきました。
これから 7 月末にかけて、政府や日銀の政策に対する期待が一段と高まって、株高や円安が進行する
かもしれません。ただ、市場の期待が行き過ぎるほど、しっぺ返しを受ける可能性も高まることに注意が必
要でしょう。
政策対応への期待は、日本に対するものだけではなさそうです。「BREXIT(英国の EU 離脱)ショック」で
急落した主要国株価が、早い段階で英国民投票前の水準を取り戻したのも、米株が最高値を更新している
のも、世界的に金融緩和の動きが強まっているとの見方が背景にあるでしょう。こちらも、市場の期待が過
剰となっていないか、要注意でしょう。
7 月 14 日の BOE(英中銀)は、利下げが有力視されていたのに、現状維持を決定しました。8 月 4 日の
次回会合に向けて金融緩和の可能性が示されたものの、それも確実とは言えないでしょう。
また、OIS(翌日物金利スワップ)で米国の利上げ確率が 5 割を超えるのは来年 6 月の FOMC 以降です。
米経済に対する「BREXIT ショック」の悪影響は小さいとみられるので(むしろ、逃避資金が米国に流入して株
高を演出している面もありそうです)、今後の景況次第で、米利上げ観測が前倒しになる可能性はありそうで
す。
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来週の注目点は、21 日の ECB 理事会です。英国民投票後の最初の理事会でどのような判断が下され
るか。ドラギ総裁は、BREXIT がユーロ圏の経済成長を押し上げるとの警戒感をみせています。一方で、理事
会メンバーの中には追加緩和は不要との意見も根強いようです。購入可能な国債が限られていることで量
的緩和(QE)の継続が困難になりつつあるため、購入対象の拡大や購入条件の緩和が決定されそうですが、
追加緩和はないかもしれません。
その他、19 日に TCMB(トルコ中銀)、21 日に SARB(南ア中銀)の会合があります。TCMB は政策金利
の単純化措置を進め、上限の貸出金利をさらに引き下げる可能性が高そうです。SARB は昨年 11 月から 3
連続で利上げした後、5 月は据え置きました。ランドが落ち着いて推移しているので、今回も据え置きとなりそ
うです。
18 日の NZ の 4-6 月期 CPI(消費者物価)と 21 日の RBNZ(中銀)の経済報告は、金融政策を考える
上で重要でしょう。CPI が弱めだったり、景況判断が下方修正されるようなら、8 月 11 日の会合での利下げ
期待が一段と高まるかもしれません。
<チーフエコノミスト 西田明弘>
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【全体観・米ドル】 “ヘリマネ”期待感先行には疑心暗鬼の姿勢で
[ドル/円、来週のトレンドおよびコアレンジ予想]
○ドル/円:戻り売り相場:100.60-107.60 円
今週のマーケットの注目ワードとなり得たのが・・・「ヘリコプター・マネー」(“ヘリマネ”)。
にわかに注目ワードとなり得た要因は、今週来日したバーナンキ前 FRB 議長が、11 日(月)に黒田日銀総裁
と、そして翌 12 日(火)に安倍首相と会談をしたという事実で、この会談が大々的に取り扱われて「今月
28-29 日の日銀会合において“ヘリマネ”が実施されるのでは?」との市場の憶測、ないしは希望的観測が
さらに注目度を加速させたと言えます。
しかも、その会談のタイミングが 10 日の参院選で自公が圧勝した余韻冷めやらぬ週明けというタイミングで
あったこと、また選挙結果を受けて政治的フリーハンドを得た安倍首相が 10 兆円規模の経済対策について
言及したことも、市場の憶測を加速させた要因となりました。
そんな中、14 日(木)に本田悦郎駐スイス大使(前内閣官房参与)がバーナンキ氏と永久国債発行について
のアイデアを 4 月の時点で議論していたとことを明らかにしたとの報道が Bloomberg で流れ、菅官房長官や
浜田宏一イェール大名誉教授が否定した“ヘリマネ”論議は実際には為されていたのでは?との見方が優
勢となってきました。
ただし、こういった期待感先行の相場というのは得てして失望感の大きさにつながることが多々あることを忘
れてはなりません。
また“ヘリマネ”自体功罪併せ持つことを認識する必要があり、デフレの特効薬というメリットがある一方で、日
銀のバランスシートにおいて債務超過となり得ること、またインフレの進展を当初想定したスピードより超過さ
せてしまう可能性があるというデメリットも想定する必要があります。
その論議なしで、いうなれば「いい話」だけがスポットライトを浴びて進む「“ヘリマネ”万能薬」の見方にはやや
違和感を覚えてしまうのは私だけではないはずです。“ヘリマネ”期待感が先行している現在のマーケット環
境には疑心暗鬼の姿勢で臨むのが得策と考えますが、いかがでしょうか。
稀代の相場師であるジョージ・ソロス氏の言葉に、「あらゆる矛盾は一度極限まで行く」というのがありますが、
その言葉を念頭に置きながら、次週もチャートを確認しながら粛々とトレードを行うべきと考えます
以下、ドル/円・週足・ボリンジャーバンド+スパンモデル®+DMI をご確認ください。
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上記チャートを見てみると、1) 21MA(21 週移動平均線)が下向きであること、2) ローソク足の上方に赤い
雲(=抵抗帯)があること、3) 遅行線がローソク足の下方にあること、そして 4) –DI が+DI の上方に位置して
いることから、緩やかな下降トレンドが継続中であることが確認できます。
上記週足チャートから勘案するドル/円の上値メド・下値メドについては・・・
■ 上値メド:107.65 円(≒先行 1 スパン) ないしは 108.46 円(≒21MA ライン)付近
■ 下値メド:100.65 円(≒-2σライン) 付近
と想定します。
チャート形状からは、上値抵抗が相当強いということも想定されるため、短絡的にドル/円が上昇トレンドに転
換したと早合点しない方が得策と言えます。
戻り(=上昇)は限定的なものと想定し、基本トレード戦略は戻り売りを採用した方がよさそうです。
<チーフアナリスト 津田隆光>
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【ユーロ】 ECB 追加緩和は見送りの方向?
[ユーロ/円・ユーロ/ドル、来週のトレンドおよびコアレンジ予想]
○ユーロ/円:戻り売り相場:112.80-118.70 円
○ユーロ/ドル:レンジ相場:1.0950-1.1220 ドル
以下、ユーロ/円・週足・ボリンジャーバンド+スパンモデル®+DMI をご確認ください。
上記チャートを見てみると、1) 21MA(21 週移動平均線)が下向きであること、2) ローソク足の上方に赤い
雲(=抵抗帯)があること、3) 遅行線がローソク足の下方にあること、そして 4) –DI が+DI の上方に位置して
いることから、ドル/円同様、ユーロ/円も緩やかな下降トレンドが継続中と判断することができます。
上記週足チャートから勘案するユーロ/円の上値メド・下値メドについては・・・
■ 上値メド:118.75 円(≒先行 1 スパン) ないしは 121.69 円(≒21MA ライン)付近
■ 下値メド:112.85 円(≒-2σライン) 付近
と想定します。
現状のユーロ/円は、売られ過ぎ水準である-2σライン近辺からの反発過程と見て、概ね先行 1 スパン(≒
118.75 円)付近では上値が重いと想定した方がよさそうです。また、21 日に予定されている ECB 理事会と
その後のドラギ ECB 総裁会見内容にも注目が集まりますが、【相場環境】コメントにもある通り、今回の ECB
会合での追加緩和は来月以降にスライドされるというのが市場のコンセンサスとなっています。<津田>
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【ポンド】 ポンド/円は売られ過ぎの修正段階か
[ポンド/円、来週のトレンドおよびコアレンジ予想]
○ポンド/円:戻り売り相場:135.70-144.60 円
以下、ポンド/円・週足・ボリンジャーバンド+スパンモデル®+DMI をご確認ください。
上記チャートを見てみると、1) 21MA(21 週移動平均線)が下向きであること、2) ローソク足の上方に赤い
雲(=抵抗帯)があること、3) 遅行線がローソク足の下方にあること、そして 4) –DI が+DI の上方に位置して
いることから、ポンド/円も緩やかな下降トレンドが継続中と判断することができます。
上記週足チャートから勘案するポンド/円の上値メド・下値メドについては・・・
■ 上値メド:144.58 円(≒-1σライン) ないしは 149.06 円(≒1 先行 1 スパン)付近
■ 下値メド:135.64 円(≒-2σライン) 付近
と想定します。
14 日に行われた MPC(英金融政策委員会)において、BOE(イングランド銀行)政策金利が“まさかの”据え置
きとなったことから、売り方の踏み上げや短期筋のロングポジション構築等でやや反発しているポンド/円です
が、上記チャートを見る限り、上値は限定的と見たほうがよさそうです。<津田>
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<資源国・新興国通貨の動向>
【豪ドル】 豪ドル/米ドル、上昇トリガーのポイントは?
[豪ドル/米ドル、来週のトレンドおよびコアレンジ予想]
○豪ドル/米ドル:押し目買い相場:0.7470-0.7800 ドル
以下、豪ドル/米ドル・週足・ボリンジャーバンド+スパンモデル®+DMI をご確認ください。
上記チャートを見てみると、1) 21MA(21 週移動平均線)が上向きであること、2) ローソク足の下方に青い
雲(=サポート帯)があること、3) 遅行線がローソク足の上方にあること、そして 4) +DI が-DI の上方に位置し
ていることから、豪ドル/米ドルは緩やかな上昇トレンドが発生中と判断することができます。
上記週足チャートから勘案する豪ドル/米ドルの上値メド・下値メドについては・・・
■ 上値メド:0.7805 ドル(≒+2σライン) 付近
■ 下値メド:0.7469 ドル(≒21MA ライン) 付近
と想定します。
6 月後半時点で+DI が-DI を上回っており、方向性プラスの相場となっています。豪ドル/米ドルの目先のポ
イントは+1σライン(≒0.7639 ドル)。当該ラインを終値レベルで上抜けした場合は、上昇スピードが加速す
るかもしれません。<津田>
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【NZ ドル】 18 日 CPI 発表数値に要注目!
[NZ ドル/米ドル、来週のトレンドおよびコアレンジ予想]
○NZ ドル/米ドル:押し目買い相場:0.7470-0.7800 ドル
以下、NZ ドル/米ドル・週足・ボリンジャーバンド+スパンモデル®+DMI をご確認ください。
上記チャートを見てみると、1) 21MA(21 週移動平均線)が上向きであること、2) ローソク足の下方に青い
雲(=サポート帯)があること、3) 遅行線がローソク足の上方にあること、そして 4) +DI が-DI の上方に位置し
ていることから、NZ ドル/米ドルは緩やかな上昇トレンドが継続中と判断することができます。また、ローソク足
が+1σ~+2σライン内にあることから【上昇バンドウォーク】が継続しており、非常に“美しい形”のチャート形
状である NZ ドル/米ドルの上昇トレンドはしばらく継続すると見てよさそうです。
上記週足チャートから勘案する NZ ドル/米ドルの上値メド・下値メドについては・・・
■ 上値メド:0.7266 ドル(≒+2σライン) 付近
■ 下値メド:0.7086 ドル(≒+1σライン) 付近
と想定します。
チャートの一般的セオリーでいけば、+1σライン(≒0.7086 ドル)までの下げは、押し目買いポイントと捉えて
よさそうです。
NZ ドル/米ドルの足もとのファンダメンタルズ材料は 18 日(月)の第 2 四半期消費者物価指数(CPI)。
CPI の結果数値は 8 月 11 日に予定されている RBNZ(NZ 準備銀行)の政策金利に大いに影響を与えそう。
当該発表数値は今後の NZ ドルの対ドル・対円相場にとって大きなカタリスト(きっかけ、イベント)となりそうで
す。<津田>
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【トルコリラ】 トルコリラ/円、戻りは限定的?
[トルコリラ/円、来週のトレンドおよびコアレンジ予想]
○トルコリラ/円:戻り売り相場:34.40-37.40 円
以下、トルコリラ/円・週足・ボリンジャーバンド+スパンモデル®+DMI をご確認ください。
上記チャートを見てみると、1) 21MA(21 週移動平均線)が下向きであること、2) ローソク足の上方に赤い
雲(=抵抗帯)があること、3) 遅行線がローソク足の下方にあること、そして 4) –DI が+DI の上方に位置して
いることから、トルコリラ/円は緩やかな下降トレンドが主体と判断することができます。
上記週足チャートから勘案するトルコリラ/円の上値メド・下値メドについては・・・
■ 上値メド:37.39 円(≒21MA ライン) 付近
■ 下値メド:34.39 円(≒-2σライン) 付近
と想定します。
7 月 15 日時点ではローソク足が-1σライン(≒35.89 円)を上抜いているため、5 月より続いた強い下降トレ
ンドの勢いは若干弱まっていると見ることもできますが、ローソク足の上方に聳える赤い雲(=抵抗帯)を突破
できるほどの勢いではなさそうです。よって、戻りは限定的と想定し、基本戦略は戻り売りとした方がよさそう
です。19 日(火)に発表されるトルコ中銀政策金利にも注目が必要です。<津田>
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来週の主要経済指標・イベント
7月18日
7:45 【NZ】消費者物価指数(4-6月期)
当社予想
0.6%
市場予想
0.5%
前回値
0.4%
CPIの結果が、RBNZの金融政策に影響を与えそう。RBNZは6月の金融政策報告で、4-6
月期のCPIを前年比+0.6%との見通しを示しており、+0.6%が強弱の判断のひとつの目安
になるとみられる。
7月19日 20:00 【トルコ】トルコ中銀政策金利(1週間物レポ金利)
【トルコ】翌日物貸出金利
【トルコ】翌日物借入金利
7.50%
8.50%
7.25%
-
7.50%
9.00%
7.25%
トルコ中銀は3月に単純化措置を開始、前回まで4会合連続で、1週間物レポ金利と翌日
物借入金利を据え置く一方、翌日物貸出金利を引き下げた。今回も同様に、翌日物貸出
金利を引き下げか。
7月21日
6:00 【NZ】RBNZの経済報告
RBNZ(中銀)が経済報告の公表を14日に急きょ発表。8月11日の会合に向けて、利下げ
の「地ならし」とも受け止められた。
20:45 【ユーロ圏】ECB政策金利発表:預金金利
21:30 【ユーロ圏】ドラギECB総裁会見
-0.40%
-0.40%
-0.40%
ドラギ総裁は英国民投票後の動揺に対して対応する意向を表明したが、まだ状況を見極
める段階か。14日のOISによれば、市場が織り込む預金金利引き下げの確率は1割強。
【南ア】SARB政策金利発表
7.00%
7.00%
7.00%
SARBは前回5月の会合で政策金利を据え置いたものの、追加利上げの可能性を示した。
南アフリカではインフレ率が高止まりする一方、景気が低迷しており、SARBは難しい判断に
迫られそう。対米ドルでのランド安が落ち着いたことを踏まえると、今回は据え置きか。
市場予想はBloomberg、7月15日10:00現在。発表日時は日本時間。
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<執筆者>
西田 明弘(にしだ あきひろ)
市場調査部 チーフエコノミスト マクロ経済・マーケット全般
1984 年、日興リサーチセンターに入社。米ブルッキングス研究所客員研究員などを
経て、三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券入社。チーフエコノミスト、シニア債券ストラテ
ジストとして高い評価を得る。2012 年 9 月、マネースクウェア・ジャパン(M2J)入社。市
場調査部チーフアナリストに就任。現在、M2J の WEB サイトで「市場調査部レポート」、
「市場調査部エクスプレス」、「今月の特集」など多数のレポートを配信する他、TV・雑
誌など様々なメディアに出演し、活躍中。
津田 隆光(つだ たかみつ)
市場調査部 チーフアナリスト マーケット全般、米ドル、ユーロ、ポンド担当
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。主に国際商品市況の
マーケット業務に従事し、2008 年 1 月マネースクウェア・ジャパン入社。シニアテクニカ
ルアナリストとして独自のアレンジを取り入れた各種テクニカル分析レポートを執筆する
傍ら、セミナー講師やラジオ NIKKEI 番組コメンテーターなどを務める。2016 年 4 月、
市場調査部チーフアナリストに就任。
八代 和也(やしろ かずや)
市場調査部 アナリスト 豪ドル、NZドル、トルコリラ、南アランド、カナダドル担当
2001 年、ひまわり証券入社後、コールセンター、為替関連の市況ニュースの配信、レ
ポートの執筆など FX 業務に携わる。2011 年 12 月、マネースクウェア・ジャパンに入
社。市場調査部に所属し、豪ドルや NZ ドルといったオセアニア通貨にフォーカスした
「オセアニア・レポート」を執筆している。FX に携わり 13 年。
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