海と大地を一皿に

海と大地を一皿に
Good eat Good life
EAST COAST OF KYUSHU
県境を越えた三つ星美食エリアへの挑戦
東九州バスク化構想
Good eat Good life
EAST COAST OF KYUSHU
県境を越えた三つ星美食エリアへの挑戦
東九州バスク化構想
大分県
別府
佐伯市
高千穂
延岡市
フランス
宮崎県
バスク地方
スペイン
世界一の美食の街サン・セバスチャン
観光都市ビルバオ
世界一の美食の街と言われるサン・セバスチャンを擁し、フランス・スペインにまたがるバスク地方
をモチーフに、九州で1位、2位の面積を誇り、海・山・川の豊かな恵みを享受する延岡市と佐伯市が、
「食」と「連携」をキーワードとして新たな経済・文化圏の形成を目指します。
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Good eat Good life
EAST COAST OF KYUSHU
大地からテーブルへ、海から皿へ
この地域の気候、風土、海・山の幸、農畜産物は世界に誇れるものです。
それぞれに光り輝く原石を、磨き、調理し、その美味を広く世界へ発信しましょう。
ここで採れたものを、ここで提供する。「大地からテーブルへ、海から皿へ」
ここは豊かな食材にあふれた九州のバスクです。
美食とは「おいしく食べる」美しさ
私たちが思う三つ星とは、
「この場所に根ざし、丹精した食材を提供する生産者」
「素材を活かし、地域の魅力を表現できる料理人」
「本当のおいしさを知り、食べる幸せを心から楽しめる人々」
この三つ星が光り輝く地域、土地の恵みに敬意をはらい、一皿の料理に感謝して
「おいしく食べる」美しさを、私たちは美食と呼びます。
美食が人を集わせる
例えば、日豊海岸を見渡すレストランで、とれたての魚介をいただく。
例えば、大崩山を望む森の食卓でジビエ料理を楽しむ。
例えば、清流の風にあたりながら鮎と山菜に舌鼓を打つ。
ここでしか味わえない美食は九州中から多くの人を集わせるでしょう。
料理人の聖地へ
豊かな環境と豊かな食材の魅力を引き出し、美食のまちづくりの主役となるのは腕利きの
料理人たちです。共に学び、情報を共有し、切磋琢磨し、優れたシェフや板前が地域の
ヒーローになれる、そんな料理人の聖地をつくりましょう。
美食はやがて産業となる
地域をあげて美食のまちづくりに取り組むことは農業、漁業、製造業、観光、情報産業、
医療・健康産業、教育に至るまで多くの分野に活躍のチャンスが広がっています。
美食はやがてこの地域を支える大きな産業になり得るでしょう。
九州のサン・セバスチャンに
バスク地方の港湾都市、人口18万の都市サン・セバスチャンは、たった10年で世界一の
美食の街に成長したと言われています。私たちのまち延岡・佐伯も10年後に九州のサ
ン・セバスチャンと呼ばれることを夢見て、次世代につなぐ、楽しく美味しいまちづくり
を進めていきましょう。豊かで、健康に、若者達が希望に胸をときめかせる地域、そこに
は全く新しい私たちの幸せの形が三つ星のように輝いているはずです。
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EAST COAST OF KYUSHU
Ⅰ.基本目標
1、人の流れをつくる
2、仕事をつくる
3、相乗効果をつくる
施策の好循環を生み出す
人の
流れ
相乗効果
仕事を
つくる
Ⅱ.取り組みの柱
1、人材育成事業
アドバイザー制度の導入や研修会の開催等の人材の育成に資する事業の展開により、飲食
業をはじめ農林水産業のリーダーやキープレイヤーの育成を図ります。
2、基盤強化事業
両市の官民一体となった広域的連携体制や、大学や産業等の多面的連携体制の確立を図り
ながら、飲食業の経営基盤の強化や農林水産業の成長産業化により、延岡・佐伯エリアを
つなぐ食の魅力を高めるとともに、将来的に自立を目指す食のまちづくり推進体制の整備
を図ります。
3、機運醸成事業
構想への理解を高め、連携体制の強化を図るため、シンポジウム等を開催し、両市民の食
のまちづくりの一体感の醸成を図ります。
4、人の流れ創出事業
食に関するイベントやツアーの造成などに取り組み、地域外からの人の流れの創出を図り
ます。
5、プロモーション事業
食のまち、エリアとしてのトータルプロモーションを推進し、イメージの定着を図ります。
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Ⅲ.今後の方向性
当面(今後5年間)の取り組み
(1)両市の紐帯のさらなる強化を図るため新たな連携事業に着手します。
地方創生の取り組みを進めるこの時期に東九州自動車道「北九州∼宮崎」間が開通したこ
とを踏まえ、「食」をテーマとした観光旅行商品の造成等、観光客誘客のための取り組み
を積極的に展開し、人の流れを呼び込みます。
地域内の魅力的な飲食店や料理人の情報など、各種メディア等を活用して戦略的なトータ
ルプロモーションを推進し、エリア全体の魅力と知名度の向上を図ります。
東九州自動車道無料通行区間という「強み」を軸に、北部九州をメインのターゲットとし
ながら、両市の道の駅や県境に位置する食に関する拠点施設の賑わいを生み出すことで、
両市の紐帯の強化を深めるとともに、全国的にも観光地として知名度の高い別府市や高千穂
町等との地理的な関係を踏まえた広域周遊観光の拡大を目指した取り組みを加速させます。
(2)両市はバスク化構想推進のため、食の魅力を高める取り組みを進めます。
美食エリアの核となる飲食店経営者・料理人を育てるため、「食のまちづくりアドバイ
ザー」を設置し、飲食業をはじめ農林水産業のリーダーやキープレイヤーの育成を進める
とともに、構想推進のためのアドバイスをいただきながら、地元素材を活用した新商品の
開発やブランド化、販路開拓やプロモーション等の効果を高めます。
農林水産物の高付加価値化を図るために、6次産業化などに取り組む方々への支援を進め
るとともに、大学と連携した国内産の需要が高い薬草の産地化を進めるなど、地域資源の
地産地活という観点から、食資源の磨き上げを行います。
食の魅力を求めて訪れる観光客などが満足できる食空間の提供を行うために、飲食店創業
や経営基盤の強化を図ります。
(3)バスク化構想の推進体制の整備を進めます。
両市の官民一体となった広域的連携体制や、大学や産業等の多面的連携体制の確立を図り
ながら、飲食業の経営基盤の強化や農林水産業の成長産業化に取り組むとともに、自立を
目指すバスク化構想の推進体制の整備を図ります。
本構想への理解を高め、連携体制の強化を図るため、シンポジウムを開催するなど、両市
民のバスク化構想の一体感の醸成を図るための取り組みを進めます。
この推進組織を中心に、九州のサン・セバスチャンを目指した延岡市と佐伯市の連携によ
る楽しく美味しいまちづくりを進めます。
Ⅳ.具体的な事業の展開
平成27年度補正予算において採択となった事業一覧参照
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延岡市と佐伯市による九州のバスクを目指した
楽しく美味しいまちづくり
『県境を越えた美食エリア』
という地域ブランドイメージ
広域
周
遊
観
別府
大
拡
の
光
観光客流入
OITA
佐伯市
道の駅 やよい
道の駅 宇目
道の駅 かまえ
かまえインターパーク
延岡市
MIYAZAKI
周遊可能な
エ
美食
リ
料
体感
一
間
高速道路
無
の
食に関する拠点の
賑わいを生み出す
区
道の駅
北方よっちみろ屋
高千穂
北浦臨海パーク
道の駅 北浦
て
道の駅 北川はゆま
し
観光客流入
ア
と
観光
産業
商工
団体
基盤強化
プロモーション
金融
機関
人の流れ
機運醸成
農林
水産業
・シンポジウムなどのイベント開催
・6 次産業化や大学との連携
人材育成
・農林水産物の成長・高付加価値化
教育
機関
・飲食店の創業・経営基盤の強化
・地元素材を活用した新商品開発
食のまちづくり
・観光旅行商品の造成や観光客誘客
アドバイザー
・ブランド化
・販路開拓 など
キー
プレイヤー
経営者
料理人
農林水産業
リーダー
地域のブランド化・経済の活性化により
雇用拡大・地産地活・UIJ ターン・観光客誘客
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行政
東九州バスク化宣言
豊富な魚介のゆりかご 慈愛の海
滋味あふれる農産物を育む 豊穣の大地
貴重な素材を活かす 伝統と革新の技
それが県境を越えた両市の素晴らしい宝です
九州各地から 日本各地から そして世界中から
たくさんのひとたちに
ここにしかない味わいを楽しみに来ていただきたい
ここに住まう人々 集う人々
食を通じてすべての人々の人生を豊かに
「バスク化」に願いを込め
延岡市と佐伯市は手を携え新たな試みに挑戦します。
延岡市長
佐伯市長