講演ポスター(135KB) - 富山大学大学院 生命融合科学教育部

大学院生命融合科学教育部・大学院特別セミナー
第 30 回 最先端脳科学セミナー
Perceptual memory consolidation during
NREM sleep requires a cortical top-down circuit
演 者:
村 山 正 宜 先生
理化学研究所 脳科学総合研究センター
行動神経生理学研究チーム チームリーダー
日 時:
場 所:
2016 年 8 月 5 日 (金) 17:00~18:30
日医工オーディトリアム (医薬イノベーションセンター1F)
村山正宜先生は行動の脳内神経基盤の解明を目指して、単一神経細胞レベルから回路レベル
まで包括的な研究に取り組まれております。
最新の研究成果では、マウスの肢を刺激した時の皮膚感覚の情報が一次体性感覚野(S1)から
「ボトムアップ入力」として二次運動野(M2)に送られた後、再び S1 へ「トップダウン入力」と
して自動的にフィードバックされる反響回路を発見されています ( Neuron, 86 (5): 1304-16,
2015 )。
さらに、これらの研究を発展させ、睡眠による知覚記憶の定着には、学習直後のノンレム睡眠
時における M2 から S1 へのトップダウン入力が必要であること、さらに、両領域を同期して刺激
した場合では、断眠による知覚記憶の定着阻害を受けないことを発見されています ( Science,
352 (6291): 1315-8, 2016 )。
本セミナーでは、感覚の知覚情報処理メカニズムを中心としてこれらの最新知見をご講演して
頂く予定です。皆様奮ってご参加下さいますようお願い申し上げます。
※ 本セミナーは、大学院生命融合科学教育部 「脳認知学特論」の一環です。
履修者は、レポートの提出が必要です。 また、大学院の単位認定の対象となります。
主催: 医・生化学 井ノ口 馨
第 30 回セミナー世話人: 医・生化学 鈴木 章円
内線 7227