船橋市国民健康保険料滞納世帯に係る被保険者証等の取扱要領 (趣旨

船橋市国民健康保険料滞納世帯に係る被保険者証等の取扱要領
(趣旨)
第1条 この要領は、船橋市国民健康保険料の滞納世帯に係る被保険者証等の取扱いにつ
いて、国民健康保険法(昭和33年法律第192号。以下「法」という。)及び国民健
康保険法施行令(昭和33年政令第362号。以下「政令」という。)並びに国民健康
保険法施行規則(昭和33年厚生省令第53号。以下「省令」という。)に定めのある
もののほか、必要な事項を定めるものとする。
(用語の定義)
第2条 この要領において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定める
ところによる。
(1) 短期被保険者証 法第9条第10項前段の規定により特別の有効期間を定めた被
保険者証をいう。
(2) 被保険者資格証明書 法第9条第3項の規定により被保険者証に代えて同条第6
項により交付する国民健康保険被保険者資格証明書をいう。
(短期被保険者証の交付対象)
第3条 短期被保険者証を交付する対象は、次の各号のいずれかに該当する世帯主とする。
(1) 3期以上の滞納保険料がある世帯主
(2) 滞納保険料額が10万円以上の世帯主
(3) 第12条の規定に該当する世帯主
(4) その他市長が特に短期被保険者証による管理が必要と認める世帯主
(短期被保険者証の交付)
第4条 市長は、短期被保険者証交付対象の世帯主が被保険者証の交付を求めた場合は、
短期被保険者証を交付するものとし、短期被保険者証の有効期間を4か月とする(発行
当月を除き、7月31日、11月30日及び3月31日を越える有効期限の被保険者証
は発行しない。)。ただし、18歳に達する日以後最初の3月31日までの間にある被保
険者(法第9条第3項に規定する原爆一般疾病医療費の支給等受給者を除く。以下「高
校生世代以下の被保険者」という。)がいる場合は、当該被保険者に係る有効期間を6
か月とする短期被保険者証を交付するものとする。
2 前項の規定により短期被保険者証を交付する場合、保険料の納付相談・納付指導を行
った後、原則として、1年以内(最長2年以内)で完納となる納付計画による分納誓約
書(様式第1号)を世帯主から提出させるものとする。
3 第1項の規定は、滞納保険料が当該短期被保険者証交付までに完納になると見込まれ
る場合その他特別な事情があると認められる場合はこの限りではない。
(短期被保険者証の更新)
第5条 市長は、前条第1項の規定により交付した短期被保険者証の更新を行う場合は、
「国民健康保険短期被保険者証更新通知」(様式第2号)を世帯主に通知するものとす
る。
2 前項の規定により、当該世帯主が来庁した場合は、納付状況等を確認し、短期被保険
者証を更新するものとする。
3 前条第2項の1年以内で完納となる納付計画の提出のない世帯主に対しては、生活状
況を確認し、再度適正な納付計画を求めるものとする。
(返還請求の予告通知)
第6条 市長は、法第9条第3項又は第4項の規定により被保険者証の返還請求(以下「返
還請求」という。)を行おうとする場合は、
「国民健康保険被保険者証返還請求予告通知」
(様式第3号)を、世帯主に通知するものとする。
2 前項の規定による通知書には、返還請求を行う根拠及び原因等を明記するものとする。
(被保険者証返還請求)
第7条 市長は、返還請求を行う場合は、
「国民健康保険被保険者証返還通知書」
(様式第
4号)を世帯主に通知するものとする。
2 前項の規定による通知書には、返還請求を行う根拠及び原因等を明記するものとする。
(特別の事情等の届出)
第8条 市長は、前2条の規定により返還請求の予告通知を行う場合又は返還請求を行う
場合において、原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律による一般疾病医療費の支給
若しくは省令第5条の5に定める医療に関する給付を受けることができる被保険者が
ある場合又は政令第1条に規定する特別の事情がある場合は、「原爆一般疾病医療費の
支給等に関する届け」
(様式第5号)
・
「特別の事情に関する届け」
(様式第6号)による
届出を求めるものとする。
2 前項の規定により、世帯主から「原爆一般疾病医療費の支給等に関する届け」・「特別
の事情に関する届け」の提出があった場合、内容を確認した上で、受理するものとする。
(弁明の機会の付与)
第9条 市長は、第7条の規定により返還請求を行う場合は、世帯主に対して、「弁明の
機会の付与通知書」
(様式第7号)を通知し、提出期限を付した上で「弁明書」
(様式第
8号)による弁明の機会を付与するものとする。
2 前項の規定により、世帯主から提出期限までに弁明書の提出があった場合、これを受
理し、弁明の内容を審査するものとする。
(被保険者資格証明書の交付)
第10条 市長は、第7条の規定により被保険者証の返還が行われた場合、被保険者資格
証明書を世帯主に交付するとともに、「国民健康保険被保険者資格証明書交付通知書」
(様式第9号)を世帯主あて通知するものとする。
2 第7条の規定により返還請求を行っている世帯主にかかる被保険者証が、有効期間を
過ぎ無効となった場合は省令第5条の7第2項の規定により、その被保険者証が返還さ
れたものとし、被保険者資格証明書を世帯主に交付するものとする。
3 第7条の規定により返還請求を行った世帯主について、第8条第2項による届書の提
出がない場合又は第9条第2項による弁明書が期限までに提出されない場合若しくは
その内容が妥当でない場合、前2項の規定により被保険者資格証明書を交付するものと
する。
(被保険者資格証明書の継続)
第11条 市長は、被保険者資格証明書の有効期間経過後においても、当該世帯主が第1
2条第1項第1号又は第2号若しくは第14条に該当しない場合、引き続き被保険者資
格証明書を当該世帯主に交付するものとする。
(被保険者資格証明書交付世帯への短期被保険者証の交付)
第12条 市長は、被保険者資格証明書の交付を受ける又は受けている世帯が、次の各号
のいずれかに該当する場合、短期被保険者証を第4条の規定に基づき交付するものとす
る。ただし、第14条に該当する場合を除く。
(1) 当該世帯に属する被保険者が原爆一般疾病医療費の支給等の受給者である又は受
給者となった場合
(2) 政令第1条に規定する特別の事情に該当する場合
(3) 滞納保険料の一部を納付し、第4条第2項の分納誓約書を世帯主が提出した場合
(4) その他市長が特に必要と認める場合
2 前項第1号及び第2号に該当する場合、原則として「原爆一般疾病医療費の支給等に
関する届け」、
「特別の事情に関する届け」の届出を求めるものとする。
(被保険者資格証明書交付世帯の高校生世代以下の被保険者への短期被保険者証の交
付)
第13条 市長は、法第9条第5項の規定により世帯主が被保険者証を返還し、被保険者
資格証明書を発行する際に、その世帯に属する高校生世代以下の被保険者がいる場合は、
世帯主に対し、当該被保険者に係る有効期間を6か月とする短期被保険者証を交付する
ものとする。
(通常期間の被保険者証の交付)
第14条 市長は、短期被保険者証又は被保険者資格証明書を交付されている世帯主が、
滞納保険料を完納した場合は、通常期間の被保険者証を交付する。
2 短期被保険者証又は被保険者資格証明書を交付されている世帯主が、次の各号のいず
れかに該当する場合は、通常期間の被保険者証を交付することができる。
(1) 滞納保険料額が著しく減少した場合
(2) 滞納保険料額が1年以内に完納することが確実に見込まれる場合
(3) その他市長が特に必要と認める場合
(被保険者資格証明書の交付措置の解除)
第15条 市長は、第12条又は第14条の規定により被保険者資格証明書の交付措置の
解除を決定したときは、
「国民健康保険被保険者資格証明書交付措置解除通知書」
(様式
第14号)により当該世帯主に対し通知するものとする。ただし、被保険者証の交付を
もって通知を省略することができる。
(保険給付の一時差止め)
第16条 市長は、法第63条の2第1項により保険給付を受けることができる世帯主が
保険料を滞納し、かつ当該保険料の納期限から省令第32条の2に定める期間が経過す
るまでの間に当該保険料を納付しない場合は、特別の事情があると認められる場合を除
き、世帯主を支給対象とする保険給付を一時差し止めることができる。
2 法第63条の2第2項の規定により前項に規定する省令第32条の2に定める期間
が経過しない場合においても、1年以上滞納が続いている世帯主に対し特別の事情があ
ると認められる場合を除き次の各号の世帯の世帯主を支給対象とする保険給付の一時
差止めを行うことができる。
(1) 被保険者資格証明書世帯
(2) 相談に応じない世帯
(3) 納付相談等により十分な負担能力があると認められたにもかかわらず滞納してい
る世帯
(4) 納付相談で分納誓約書等により決定した納付計画を正当な理由なく履行しない世
帯
(5) 意図的に滞納処分を免れようとする世帯
3 前項各号に該当する世帯主に対して、あらかじめ、「国民健康保険給付一時差止通知
書」(様式第10号)により通知するものとする。
(一時差止めの対象となる保険給付)
第17条 一時差止めの対象となる保険給付は、療養費、高額療養費、葬祭費等で世帯主
を支給対象とするものに限る。
(保険給付一時差止めの金額)
第18条 保険給付の一時差止め金額は、省令第32条の2の規定により保険給付一時差
止めの契機となった保険料滞納総額を上限とする。
(届出)
第19条 省令第32条の3の規定により、保険給付の全部又は一部を一時差し止められ
ている世帯主は、特別の事情がある場合は「特別の事情に関する届け」を提出しなけれ
ばならない。
(保険給付一時差止めの解除)
第20条 市長は、保険給付の全部又は一部を差し止められた世帯主が次の各号のいずれ
かに該当する場合は、速やかに差止めを解除するものとし、「国民健康保険の保険給付
の支払い(一時差止の解除)について」(様式第11号)により通知するものとする。
(1) 滞納保険料額が完納された場合
(2) 滞納保険料額の著しい減少又は、納付相談による分納の履行がされている場合
(3) 特別の事情の申立てがされ、受理された場合
(保険給付額からの滞納保険料額の控除)
第21条 市長は、法第9条第6項の規定により被保険者資格証明書の交付を受けている
世帯主であって、保険給付の全部又は一部の支払いの一時差止めがされているものにつ
き、なお滞納している保険料を納付しない場合においては、法第63条の2第3項の規
定によりあらかじめ通知し、一時差止めに係る保険給付の額から滞納している保険料額
を控除することができる。
2 省令第32条の5の規定により前項に該当する世帯主に対して、あらかじめ、「保険
給付額からの滞納保険料額の控除」(様式第12号)により通知するものとする。
(保険給付額からの滞納保険料額の控除の解除)
第22条 市長は、世帯主が次の各号のいずれかに該当する場合は前条の規定の控除を解
除するものとし「保険給付額からの滞納保険料額の控除の解除について」(様式第13
号)により通知するものとする。
(1) 滞納保険料額が完納された場合
(2) 滞納保険料額の著しい減少若しくは、納付相談による分納の履行がされている場合
(3) 特別の事情の申立てがされ、受理された場合
(4) その他被保険者資格証明書が解除された場合
(その他)
第23条 この要領に定めるもののほか必要な事項は別に定める。
附 則
(施行期日)
この要領は、平成24年4月1日から施行する。
附 則(平成25年7月1日)
この要領は、平成25年7月1日から施行する。
附 則(平成28年1月1日)
この要領は、平成28年1月1日から施行する。
附 則(平成28年4月1日)
この要領は、平成28年4月1日から施行する。