私の実践紹介 保健委員による安全マップ作成の取組 県立伊集院高等学校 はじめに 高等学校における安全教育は,教科指導,特別 活動,生徒会活動等を通じて安全の知識や技能を 習得し,危険を予測できる力や的確に行動できる 力を高めていくことを目標としています。 本校においても,安全に関する問題の改善向上 を図るために保健委員会が中心となって校内・通 学路安全マップの作成に取り組んでいます。 具体的な実践内容 交通安全係,安全教育係の職員とも連携して実践 した主な取組を紹介します。 養護教諭 土器屋 早苗 保健委員会では,作成した安全マップを提供する とともに通学路の見守りなど,ひき続きお願いす るために「子ども 110 番の家」と日置警察署とを 訪問し,地域との連携を図りました。 「子ども110番の家」 高校の近辺にある2カ 所の「子ども 110 番の家」 を,保健委員長,副委員 長の3名と保健係の職員 1名が挨拶を兼ねて訪問 しました。 【子ども110番の家】 日置警察署訪問 生活安全課を訪問し, 交通安全や防犯に関わる 1 保健委員会の開催 地域の活動について説明 作成手順について話し合い を聞くことができました。 を行い,調査班の編成に加え, また,保健委員から 前もって危険な箇所の判断基 「子ども 110 番の家」 準を確認しました。 【保健委員会】 の表示旗が出ていない 【日置警察署訪問】 2 フィールドワーク 場所があったというフィールドワークでの気づき 保健委員のほとんどが部活 を伝えたところ,旗の点検や取り替えなどの対応 動に所属しているため,日程 をしていくという回答をいただき,地域との結び 調整を行い,実際に校内外を つきを見直すきっかけになりました。 歩いて観察し,発見した危険 活動を通して(生徒の感想) な場所を地図に記しました。 予想以上に危険な箇所が 3 大地図への転記 【危険箇所を記入】 多いことに驚きましたが, お互いにメモを見せあって 自分たちの意識次第で改善 一つの地図にまとめ,危険箇 できると感じました。また, 所での万一の場合の対処につ 日頃の「あいさつ」が地域 いても話し合いました。 とのコミュニケーションを その結果,通学路マップに, 高め,防犯につながると感じ 【あいさつの練習】 交通安全係からの指導事項や たので,今後も伊高生ならではの元気な「あいさ 「子ども 110 番の家」,「緊急 【マップ作成中】 つ」を心がけたいと思いました。 安全マップの作成 時避難場所」の記載を加え, 事故防止に関する知識や災害などの非常事態に対 する安全対策への工夫を図りました。 安全マップの活用 校内の危険箇所は事務室に依頼し,事後措置を行 った上で保健委員がまとめ,学校内外を含めた自 分の生活行動の見直しを呼びかける保健だより(保 存版)として全校生徒に配付しました。 おわりに フィールドワークにより, 校舎内外の昼と夜, 天候や季節の違いへの気づき,学校生活や学校 行事との関連づけといった独自の分析がなされた ことで,本校生の実態に沿った安全マップを作成 することができたのではないかと思います。今後 も取組を継続していきたいと考えます。
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