東京古田会主催 多元的古代研究会協賛 古田武彦新刊記念発表会と新井宏博士による講演会のご案内 日時 場所 会費 2016年8月27日(土)13時開会 中央区立日本橋公会堂第3号洋室(下図参照) 〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1丁目31−1 03-3666-4255 500円(第一部及び第二部の資料代を含む) 第一部 受付開始(希望者には新刊書を割引き販売します〈価格未定〉) 13.15~14.15 古田武彦著『鏡が映す真実の古代―三角縁神獣鏡を中心として』の解説 平松健 14.15~14.45 質疑応答及び休憩 13.00~13.15 (発刊の趣旨) 邪馬台国近畿説の重要な論拠である三角縁神獣鏡魏鏡説を根底から覆す国産説を、学者として 最初に全面的に唱えたのが古田武彦であることは、一部の学者を除き無視されてきた。善意に解 釈すれば彼の厖大な論考の中に「三角縁神獣鏡論」が分散されていたことにも起因すると思われ る。そこで本書は、その全著作の中から「鏡」に関するものを残らず纏め、加うるに逝去直前の 未発表二論文を掲げ、鏡による古代史の真の姿を映しだす。 第二部 講演 新井宏博士のご紹介 14.55~16.45 金属考古学者が解明する三角縁神獣鏡の製造地と製造時期 (質疑応答の時間を含む) 14.45~14.55 (新井宏博士略歴) 1937年東京都生まれ。日本金属工業常務取締役を経て2001年より韓国国立慶尚大学 招聘教授、工学博士 (主な著書) 『まぼろしの古代尺』 (1992年) 『理系の視点からみた「考古学」の論争点』 (2 007年)『古代の鏡と東アジア』(2011年)等、論文は枚挙にいとまがない。 (ご講演のポイント) 2004年の泉屋博古館(館長樋口隆康氏)発表のスプリング8の X 線分析により、三角縁 神獣鏡が、科学的にも魏鏡であると証明されたかに見えていたが、金属考古学の権威である 新井博士がその非論理性を論破 されて魏鏡説は完全に否定され た。王仲殊氏も新井理論が日本の 通説になったと評価されたが (『考古 』2012 年第 6期)、 大塚初重氏のような良心的な学 者は別として、鉛同位体比研究の 権威とまで言われる馬淵久夫氏 までもまだ魏鏡説を放棄してい ない(考古学雑誌98巻1号20 13年)。中国から一面も出土し なくても、これを魏鏡だという日 本の考古学の現在と未来を心か ら憂うものである。
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