熊本地震に際して このたびの「熊本地震」に際して、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。 また、現在も避難生活を続けられている方々が、一日でも早く元の生活に戻られることを お祈り申し上げます。 私ども目黒雅叙園と熊本にはさまざまな縁(えにし)がございます。 古くは、現在目黒雅叙園がございます場所は肥後藩主であった細川家の江戸に七つあった 下屋敷のうちのひとつでした。そのご縁もあり、2011 年には、元首相でもあり細川家第 18 代当主である細川護熙氏の企画展を、園内の文化財「百段階段」で開催いたしました。 この催事では熊本県に後援をいただき、今や人気者となったくまモンが初来園したのもこ の時期でした。その他、熊本の名誉県民であり、阿蘇で毎年大規模なイベントを開催して いるカントリーミュージシャンのチャーリー永谷氏のディナー&ライブを 12 年連続で毎年 12 月に開催しています。 また、早春の恒例催事となった百段階段における企画展「百段雛まつり」では、2013 年に 九州ひな紀行を開催いたしました。九州 7 県から借用した時代雛は優美かつ圧倒的な存在 感で、来場された方々が感動のため息をついていらっしゃいました。熊本県からは、松井 家から柳川・立花家に嫁がれた現当主夫人のお雛様を展示、細川家の九曜紋を配した雛道 具など武家ならではの展示となりました。そして、2016 年秋に開催する「神の手●ニッポ ン展」では、熊本在住の水引作家内野敏子氏の出展も予定しています。 このたびの震災に際し、深く関わりのある目黒雅叙園として何か出来ることはないかと考 えました。 熊本を象徴する文化財である熊本城が多大なる被害を受け、同じく文化財を保有する目黒 雅叙園として熊本市による「熊本城災害復旧支援金」へ 6 月末日に義援金を送らせていた だきました。 一日も早く復興されることを祈念申し上げます。 2017 年早春には「百段雛まつり」において、九州ひな紀行Ⅱを開催いたします。 熊本は人吉より地域に息づくお雛様にお出ましいただきます。今後もさまざまな文化を通 じて熊本を応援して参ります。 2016 年7月吉日 目黒雅叙園
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