宣言(PDF)

宣
言
我々の故郷である 択捉島、国後島、 色丹島及び歯舞群 島は、父祖伝来
の地として我々が 受け継いできた我 が国固有の領土で ある。
我々元島民は、ソ 連の不法占拠によ って、生まれ育っ た島々を強制的
に追われた。以来 七十一年に亘り、 幾多の苦難と闘い ながら、再び故郷
に帰ることを一心 に願い、北方領土 返還要求運動の先 頭に立って、その
使命を果たしてき た。
我々は、未だに自由に故郷を訪れることができない。この間、既に一
万人以上が他界し、生存している者も平均年齢が八十一歳を超えている。
領土問題の解決に これ以上歳月を費 やすことは許され ない。
政府は、「北方四島の帰属の問題を解決して日露平和条約を締結する」
という一貫した立 場を堅持し、日露 間での外交交渉を 行ってきたが、今
なお具体的な進展 が見られず領土問 題が解決されない ことに怒りを禁じ
得ない。
我々は政府に対し 、一刻も早い領土 問題の解決と平和 条約の締結に向
け、具体的かつ実 質的な成果の見え る外交交渉を加速 させることを強く
求める。
特に、プーチン大 統領の訪日が予定 されている本年、 領土問題の解決
に向け交渉が一層 、進展することを 強く望むものであ る。
通常総会
本日、この総会に おいて、元島民及 び後継者の総意を もって「北方四
島の一括返還の実 現」を求め、今後 とも一丸となって 北方領土返還要求
運動に邁進するこ とを誓い、右宣言 する。
公 益 社 団 法 人千 島 歯 舞 諸 島 居 住 者 連 盟
平成二十八年五月三十日
平成二十八年度