バッテリー交換時のシステムバックアップ ~OS の再起動による

小型エネルギーデバイス (UMA シリーズ) アプリケーションノート
No. No. C2M1CXS-308(J)
バッテリー交換時のシステムバックアップ ~OS の再起動による時間ロスを軽減~
バッテリー機器においては、バッテリー交換時にシステムを立ち下
げることで、OS の再起動が必要で時間のロスが生じます。しかし
医療、セキュリティ、産業機器などでは時間のロスは致命的です。
電圧(V)
1. 概要
そこでこの時間ロスを無くすため、OS やシステムを維持したままで
バッテリー交換(活線挿抜/活線交換/ホットスワップ)ができる
2.7
2.6
2.5
2.4
2.3
2.2
2.1
2.0
1.9
1.8
5
村田製作所の小型エネルギーデバイス(UMA シリーズ)は、
性能を有しています。当製品を用いることで、OS やシステムの維
持が省スペースで可能となり、再起動による時間のロスを削減で
2. 用途
・ハンディターミナル/バーコードリーダー
・POS(決済端末)
・ナースコール等医療用や各種産業用無線
・特定小電力無線/ISM 周波数端末
UMA シリーズはサイクルライフが長く、満充電から 50%の充放電サ
イクルにおいて、5000 サイクル後も容量はほとんど劣化しません。
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
充放電条件
充電 :5C(60mA) 1.8V→2.7V
放電 :5C(60mA) 2.7V→1.8V
試験温度:25℃
1000
2000
3000
5. 製品ラインアップ
① バッテリー交換時にシステムを維持し、OS やシステムの立ち下げ
<最大連続放電電流 30mA>
やディープスリープモードを回避して、再起動による時間のロスを
削減可能
② 不意の落下による電池外れの際のシステム維持が可能
【特徴】
1) バックアップ用蓄電素子としての優れた性能
5000
電気二重層
キャパシタや
UMA シリーズ
電解コンデンサ
×
○
シリンダータイプ(UMAC)
品番
UMAC040130A003TA01
公称電圧 / 充電電圧 / 放電終止電圧
2.3V / 2.7V / 1.8V
公称容量 / ESR
最大放電電流
3mAh / 800mΩ
寸法 / 重量
φ4 x 12 mm / 0.29g
30mA (10 C)
<最大連続放電電流 120mA>
<表1.バックアップ用素子の比較>
30sec 以上
4000
サイクル数(回)
【メリット】
バックアップ時間
15
<図 2. サイクル特性 (UMAL の例) >
3.メリットと特徴
求められる機能
10
2)長いサイクルライフ
0
・その他のバッテリー駆動機器
放電時間(分)
*連続放電時(UMAC、UMAL 各々、Ta=25℃)
充電(容量)回復率(%)
きます。
Hand
Soldering
Only
<図 1. 放電特性>
電気二重層キャパシタやリチウムイオンバッテリーといった既存の蓄
電技術に比べ、システムバックアップ用の補助電源として最適な
REACH
5C(60mA)
10C(120mA)
0
ことが求められます。
RoHS
リチウムイオン
バッテリー
○
薄型ラミネートタイプ(UMAL)
品番
UMAL201421A012TA01
公称電圧 / 充電電圧 / 放電終止電圧
2.3V / 2.7V / 1.8V
公称容量 / ESR
最大放電電流
12mAh / 200mΩ
寸法 / 重量
21 x 14 x 2.0 mm / 0.74g
120mA (10 C)
バックアップ出力
○
○
×
更に大きな出力が必要な場合はお問い合わせください。
サイクルライフ
○
○
×
6. テクニカルサポート
サンプル:最寄りの営業所/正規代理店にお問合せ下さい。
電気二重層キャパシタは容量が小さく、バッテリー交換時に十分な
テクニカルサポート: 詳細につきましては当社の WEB
時間のバックアップを行うことができません。小型リチウムイオンバッテリ
ページをご覧下さい。
ーでは、システムの維持に必要な出力を供給することができませんし、
http://www.murata.com/ja-jp/products/smallenergydevice/uma
サイクルライフが短い問題があります。UMA シリーズは他の素子と比
記載内容につきご不明な点がございましたら、当社営業本部または
較して、バックアップ用蓄電素子に最適です。
最寄りの営業所までお問合わせください。
Copyright © Murata Manufacturing Co., Ltd. All rights reserved.
Page 1 / 1