資料 - 神戸市

Ⅱ
神戸市開発指導要綱の見直しに伴う水道条例等の改正について
神戸市開発指導要綱の見直しに伴い,給水方法(自然流下方式)の条例化及び開発工事負
担金の一部廃止にかかる水道条例の改正について,下記のとおり検討する。
1.給水方法(自然流下方式)の条例化
(概要)
水道局では,明治 33 年(1900 年)の給水開始から一貫して,神戸市の土地の高低差を
利用した自然流下方式による配水システムを構築し,給水している。
自然流下方式は,水の輸送にかかるエネルギー消費を抑制するだけでなく,停電時に圧
送用のポンプが停止しても断水・赤水が生じず,また,配水池より上流の浄水場や送水管
などにおける災害・事故等においても配水池に貯留している水により,一定時間は給水可
能であるなど,非常事態への対応に優れた配水システムである。
自然流下方式による給水を行うため,これまで開発指導要綱の神戸市開発基準第 31 にお
いて,
「中高層建築物に対する給水の場合を除いて,直接給水できない場所に対する給水は,
行わないものとする。
」と規定し,開発団地等への給水に関して「自然流下方式」による施
設整備を指導してきた。
この度,同要綱の見直しに伴い,別途水道条例等において規定する必要が生じたため,
水道条例等の改正を実施する。
2.開発工事負担金の一部廃止
(1)概要
水道局では,一定規模以上の住宅開発やビル建設など新規開発に伴い,新たに発生する
水需要に応じるために,必要な水道施設の建設・増強にかかる工事費の一部をその原因者
である開発者等から工事負担金として徴収することで,新旧利用者間の負担の公平と料金
の高騰抑制を図っている。
このうち開発水量に基づいて徴収している送水施設負担金及び配水施設負担金について
は,平成 28 年度末でほぼ回収ができる見通しとなったことから,平成 28 年度末をもって
廃止すべく,条例や施行規程等の改正など必要な手続きを進めていく。
なお,専用施設工事費は,今後も継続する。
(2)工事負担金制度
・対 象:1日最大 60 ㎥以上の水量を使用する建築等
・負担金: 送水施設負担金+配水施設負担金+専用施設工事費
・金額・単価
①送水施設負担金:計画水量1㎥あたり 83,000 円
②配水施設負担金:計画水量1㎥あたり 57,000 円
③専用施設工事費:開発に伴い必要となる水道施設の工事費等
※①・②を廃止し,③は継続
2
3.今後の予定
平成 28 年度: 11 月
改正条例(案)を第 2 回定例市会 11 月議会へ提出
11 月以降
管理者規程・要綱等の改正(案)の作成
※改正条例(案)について 11 月議会で可決されれば,下記のとおり実施
①給水方法の条例化は,神戸市開発指導要綱の見直し時期にあわせて施行
②開発工事負担金の一部廃止は,平成 29 年 4 月に施行
【参考】開発指導要綱の見直しにかかる常任委員会資料(抜粋)
平成 28 年6月
常任委員会資料
(総務財政・企業建設・都市防災)
神戸市開発指導要綱の見直しについて
Ⅱ
神戸市開発指導要綱の内容と条例化にあたっての方向性
2
条例化にあたっての方向性
条例化にあたっては、開発指導要綱を基に以下のような方向で考えている。
(1) 開発指導要綱に規定されているもの
① 「他の法令等により定められている内容」及び「今回の条例化に合わせて他の条例等に規
定する内容」については、重複して規定することがないようにする。
例)環境影響評価、上水道、廃棄物処理、公害防止、ユニバーサルデザイン、緑化等
(以下略)
Ⅴ
主な変更予定部分に関する一覧表
1
開発指導要綱に規定されているもの 〔P.2「2 条例化にあたっての方向性」関連〕
項目
条例(案)
開発指導要綱
(略)
下水道
・下水道の構造について規定
(下水道負担金は廃止)
・下水道の構造について規定
・下水道負担金について規定
(略)
※上水道についても、水道条例で規定されている工事負担金の一部を廃止
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