茅ヶ崎市都市マスタープラン改定業務委託 企画提案用仕様書 平成 28 年 7 月 茅ヶ崎市 都市部 都市政策課 茅ヶ崎市都市マスタープラン改定業務委託 企画提案用仕様書 Ⅰ 総 則 1 業務委託の目的 現行の「ちがさき都市マスタープラン(以下、本プラン)」は、平成 9 年 8 月に策定さ れた都市マスタープランを市民参画中心としたプランとして平成 20 年 6 月に改定し、平 成 26 年 3 月には施策の進捗や社会情勢の変化等に対応するため、「東日本大震災の教訓 を活かした都市づくり」と「低炭素まちづくり」の視点で一部見直しを行った。 しかし、昨今の社会経済状況の全国的な課題として、「人口や世帯の減少」、 「都市の縮 小」 、 「減災・防災対策」 、 「少子高齢化による年齢階層別人口の偏り」、 「厳しい財政状況」 等が挙げられる。本市においても、今後同様の課題に直面すると考えられる。これらの 問題に対応するために、平成20年6月の改定から約10年、平成26年3月の一部見 直しから約5年が経過する平成30年度に「ちがさき都市マスタープラン」を改定し、 今後10年間におけるまちづくりの方向性を明確にする。そして、ちがさき都市マスタ ープランを推進する上で、都市に関する社会情勢の変化に加え、厳しい財政状況の下で 効果的に施策を実施するための仕組み、計画推進管理体制の確立等を見直すことを目的 とする。 2 業務委託の名称 茅ヶ崎市都市マスタープラン改定業務委託 3 業務委託の場所 茅ヶ崎市内 4 委託業務の期間 業務委託機関は、契約日から平成 31 年 3 月 29 日(金)までとする。年度毎に中間報 告を作成するものとする。 5 仕様書の適用 本仕様書は、茅ヶ崎市都市部都市政策課が発注する「茅ヶ崎市都市マスタープラン改 定業務委託」業務を実施するためのものである。特記仕様書に定めのない事項について は、発注者と協議のうえ決定する。なお、業務の実施にあたっては、関連法令等に遵守 しなければならない。 1 6 疑義の協議 仕様書等に明示されていない事項又は疑義が生じた場合、その都度、発注者と受注者 が協議の上、発注者の指示に従うものとする。 7 管理技術者 (1)管理技術者は、本業務に精通し、かつ高度の技術を有する者を配置すること。 (2)本業務委託の管理技術者は、受託者が提出した茅ヶ崎市都市マスタープラン改 定業務委託企画提案書に記述した配置予定の技術者でなければならない。 (3)管理技術者は原則として変更できない。但し、病休、死亡、退職等やむをえな い理由により変更を行う場合には、同等以上の技術者とするものとし、事前に発 注者と協議を行うこと。 8 業務計画書の作成 受注者は、契約締結後すみやかに業務計画書を作成し、発注者に提出しなければなら ない。また、業務実施期間中は、進捗状況等を随時報告すること。なお、その内容を変 更しようとするときも同様とする。業務計画書には、契約図書に基づき以下の事項を記 載すること。 ア 業務概要 イ 実施方針 オ 打合せ計画 ウ 業務工程 エ 業務実施体制 カ 成果品の内容、部数 キ 使用する主な資料等 ク 緊急時を含む連絡体制 ケ その他必要とするもの 9 関係機関との協議 受注者は、関係する機関との協議を必要とする場合、発注者の了承を得てから行うこ と。また、発注者が当該協議に同席しない場合には、その内容を遅滞なく発注者に報告 しなければならない。 10 資料の貸与 発注者は受注者に対し、業務の遂行上必要とされる資料等を貸与するが、本業務の完 了後はすみやかに返却すること。なお、発注者が貸与する資料等について、受注者はそ の重要性を十分に認識した上で破損、紛失等のないように取扱い、管理すること。その 他業務の遂行上必要な資料については、受注者の責任と負担において収集すること。 11 機密の保持 受注者は、業務上知り得た機密を他に漏らしてはならない。また、成果品はすべて 発注者に帰属するものとし、発注者の許可なく公表、貸与及び使用してはならない。 2 また、個人情報などのデータ保管規定を定めて提出し、その内容と運用について発注 者の許可を得て、貸与資料等の流出を防止しなければならない 12 瑕疵担保 受注者は、本業務完了後であっても、受注者の過失または疎漏に起因する不良箇所 が発見された場合は、発注者の指示により、必要な補足・修正を受注者の負担により 行うこと。 13 完了検査 受注者は、本業務の完了後、定められた形式の成果品をすみやかに提出し、管理技 術者の立会いの上、発注者の検査を受けなければならない。 成果品について発注者から補正の指示があった場合は、すみやかに補正を行い、再 検査の合格をもって作業の完了とする。また、受注者は作業完了後に関わる諸書類を 発注者へ提出し、検査合格により業務の完了とする。 3 Ⅱ 業 務 内 容 14 基礎資料等の整理、提案等 本プランの改定に必要となる次の基礎情報の収集や整理、他計画との連携等を行うこ と。 (1)本プラン改定に係る調査、検討等 本プラン改定にあたり、次の各項目の整理、検討等を行うこと。 ア 現行プラン(平成20年改定及び平成26年一部見直し)の総評 現行プランの総評を行うにあたっては、プランに定められた方向性と現在の状 況を比較し、課題や問題点の考察及び分析を行うこと。 進行管理においても、これまでの管理方法や体制における成果と課題・問題点 を考察及び分析すること。 イ 現行プラン策定後に生じた新たな課題や問題等の整理 現行プラン策定後に生じた新たな問題や課題を整理するとともに、今後10年 間におけるまちづくりの課題等も整理すること。 なお、これらの整理を行うにあたっては、市全体と地域ごとの社会状況の変化、 都市構造の変化、財政状況等の多様な視点における変化の推移とともに、今後1 0年間における変化の推計、予測を行うこと。 ウ 計画構成の全体的な見直し イを踏まえ、計画構成を全体的に見直すとともに、全体構想として将来都市像・ まちづくりの理念・分野ごとの整備方針・実現方策・施設整備の目標・将来都市 構造等について見直しを行うこと。見直しにあたっては、近隣都市との連携等、 広域的な視点を強化して行うこと。 なお、現行プランにおいては平成26年の一部見直しのものが分冊となってい るが、今回の改訂において合冊し、1冊にまとめること。 エ 主要施策の設定・整備手法・整備時期の見直し 現行プランに位置づけがない計画や施策を反映させるとともに、イ及び14 (2)ウの調査結果を踏まえ、課題等へ対応するための取り組みを検討し見直す こと。検討・見直しにあたっては、 「茅ヶ崎の価値や魅力を高める事業とは」に主 眼を置き、事業の優先順位付け等についても検討すること。 なお、現行プランでは具体的な施策が書かれているが、具体的な施策の位置づ けを行うかについても検討すること。 オ 地域のまちづくりの観点(地域構造、将来目標、整備方針等)からの最適な地域 区分の検討 イを踏まえ、現在の地域区分の課題点を抽出し、整理すること。 4 カ 計画を円滑に推進するための進行管理の仕組みや体制の検討 アを踏まえ、将来都市像の実現に向けた進行管理方法や管理体制について検討 を行い具体的な手法、体制について提案すること。検討にあたっては、主に市の 総合計画の進捗管理との連携を意識して行うこと。 キ 市民参加手法の検討 改定作業にあたり、市民参加手法、プラン作成等市民・住民意向の把握手法の 検討、提案を行うこと。 ク 市各部局の意見収集・整理分析 必要に応じて市各部局の意見を収集・分析を行うことで、それぞれの課が抱え ている問題・課題、所管する計画との整合性等に関しての検討課題を抽出するこ と。 (2)その他の計画との連携・整合 平成30年度に本プランの他、茅ヶ崎市景観計画・茅ヶ崎市みどりの基本計画にお いても見直し、改定を行う予定である。本プラン改定にあたり、特に関連する景観計 画やみどりの基本計画については、次の各項目の調整、検討等を行う。 ア 茅ヶ崎市景観計画や茅ヶ崎市みどりの基本計画との改定進捗状況の整合 市民提案会議や説明会等必要に応じ、両計画と連携を図りながら実施するため、 改定進捗状況の整合を行うこと。 イ 茅ヶ崎市景観計画や茅ヶ崎市みどりの基本計画の見直し内容の本プランへの反映 随時、両計画の改定業務担当者と情報交換を行い、両計画の見直し内容を本プラ ンへ反映させること。 ウ 「茅ヶ崎の強み」に関する調査内容の本プランへの反映 茅ヶ崎市景観計画の改定作業では、茅ヶ崎の強み(「茅ヶ崎らしさ」)に関する調 査として、市内外の方が具体的にどのようなものに対して茅ヶ崎に価値を見出して いるのか把握するための調査を行う。当該調査結果を本プランへどのように反映さ せるのかを整理・検討し、とりまとめること。なお、必要に応じて、当該調査等に おいても支援し、連携を図るものとする。 15 協議会等の会議支援 ア (仮称)ちがさき都市マスタープラン改定委員会(6回) (仮称)ちがさき都市マスタープラン改定委員会の運営に関し、助言、提言等を 行うとともに、資料等を作成・提出すること。また、当該委員会に出席し、議事録 の作成を行うこと。 イ (仮称)庁内検討会議(7回) 庁内関係各課から構成される庁内検討会議の資料作成及び出席、議事録の作成を 5 行う。 ウ ちがさき都市マスタープラン確認委員会(5回) 現在、市民委員により構成される「ちがさき都市マスタープラン確認委員会」に おいて本プランの進捗確認を実施している。改定後の進行管理方法や管理体制を検 討するにあたっては、これまでの進行管理方法を踏まえた検討を行うこととする。 そのため、 「ちがさき都市マスタープラン確認委員会」の運営にあたり、当該委員 会に出席するとともに、必要に応じ資料等作成について提案及び補助を行うこと。 エ (仮称)市民提案会議(意見交換会)(24回) 改定の考え方・内容等についての市民意見を把握する場として、市民との意見交 換会を開催する。資料の作成及び出席、議事録の作成を行うこと。 オ その他市民参加の支援 改定作業にあたり、市民説明会やアンケート等市民参加の支援を行う。なお、詳 細においては、発注者と協議を行い決定すること。 カ パブリックコメント(1回) パブリックコメントの実施にあたり、市ホームページや説明図書、パンフレット 等を作成すること。 (パブリックコメント用ホームページの作成。パブリックコメン ト用冊子の作成。パブリックコメント意見整理、とりまとめ。パブリックコメント および修正計画公表用ホームページ資料作成。) キ 他審議会、学識経験者等への支援 他審議会への本プラン改定に関する報告等について、必要に応じ支援を行うこと。 また、 (仮称)ちがさき都市マスタープラン改定委員会の学識経験者等へも支援を行 うこと。 ※ア~エの開催回数は想定回数とし、回数が増えても変更契約の対象としない。 ※各会議の議事録は、速やかに作成すること。 ※会議等において、会場設営等が必要な場合は、準備を行うこと。 16 打合せ協議 業務着手段階、庁内検討会議や会議開催前、成果品納入時を基本とし、その他について は、担当者と協議の上、実施すること。受注者は担当者と緊密な連絡を取り、その連絡内 容を都度記録し、打合せの際、相互に確認を行うこと。 業務の遂行上、必要と判断される場合には適宜実施するものとし、議事録については速 やかに提出すること。また、打合せ回数が標準を超えても変更契約の対象としない。 17 報告書作成 各会議等の議事録、検討内容、検討成果等を報告書としてまとめること。また、本計画 に施策を位置づけた際には、施策を位置づけた理由や課題等についてもまとめること。 6 その他、ちがさき都市マスタープラン改定完了後、都市マスタープランの概要、基本的 な考え方を庁内および市民に周知できる概要版およびホームページ掲載用資料を作成する こと。概要版は、A4版見開き、20ページ程度の構成とする。 18 成果品 成果品の仕様、数量等については下表のとおりとする。 成 果 品 項 目 数 量 サイズ 仕 様 黒表紙1部、事務ファイ 報告書 2 部(H30 年度) 中間報告書 2 部(H28 年度) 2 部(H29 年度) A4 ル1部、カラー 黒表紙1部、事務ファイ A4 ル1部、カラー 都市マスタープラン冊子 500 部 A4 カラー 都市マスタープラン概要版 1000 部 A4 カラー パブリックコメント用資料 300 部(冊子) A4 カラー 電子データ 2式 - DVD-R その他本業務により収集した資料 1式 A4 上記の提出図書作成において、以下のことに留意して作成すること。 上記の提出図書作成において、以下のことに留意して作成すること。 ア 報告書等(報告書、その他必要な書類一式)の原稿は一枚のディスケット(DV D-R)にてまとめて整理し、正副2枚提出する事。その際、本市が使用してい るアプリケーションソフトである Microsoft 社製の Word2007、Excel2007、 Access2007、PowerPoint2007、Autodesk 社製の AutoCAD LT 2010 にて何の変換も せず開けるものとする。また、報告書一式を Adobe Systems 社の Adobe Acrobat にて PDF 文書ファイルも作成し、正副2枚提出すること。 なお、保存形式は担当者の指示によるものとする。 イ 外字は極力使用しないものとするが、やむを得なく使用する場合は担当者の承認 を得て使用すること。 ウ DVD-R のケースおよび本体に委託業務名等を明記すること。 7 エ 図書作成時には、担当者と随時確認を行うこと。 オ 本市および関係官公庁等との協議議事録については、報告書に綴ること。 19 留意事項 各項目の検討にあたっては、国及び県の法律や上位計画並びに茅ヶ崎市総合計画、茅ヶ 崎市の都市計画との整合性に留意するとともに、市各部局が所管する諸計画等との整合性 の確保に留意すること。 20 成果の帰属 この委託業務による成果品及び派生する権利等の副産物は、すべて茅ヶ崎市に帰属する ものとし、茅ヶ崎市の承諾を受けずに他に公表、譲渡、貸与又は使用してはならないもの とする。 21 その他 (1)業務には、十分な経験と知識を有する技術者を配置すること。 (2)契約の際には、この仕様書に定める事項のほか、企画提案書の内容事項及び以下 に掲げる事項等に基づいた仕様書を別途作成するものとする。 ア 仕様書等に明示されていない事項又は疑義が生じた場合、その他必要なときは、 協議の上、発注者の担当者の指示に従うこと。 イ 業務の遂行上必要な資料については、受注者の責任と負担において収集すること。 ウ 業務中に生じた諸事故及び発注者並びに第三者に与えた損害に対しては、発注者 の指示に従って、受注者の責任において処理すること。 エ 業務完了後、受注者の責任に帰すべき理由による成果物の不良箇所等が発見され た場合は、速やかに発注者が必要と認める訂正、補足、その他必要な措置を行う ものとし、これに対する経費は受託者の負担とする。 オ 受注者は、業務の遂行上知り得た事項を他に漏らしてはならない。 8
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