テキスト

技を伝える
33
☞
ロープ結びリレー
指導ポイント
❶ロープは足にからまるなど危険を伴いますので、注意してください。
❷いざというときには命を守るロープなので、ふだんから大切に扱ってください。
災害時にすばやく確実にロープを使用することが必要です。このメニューはロープワークに必要な知識と活用の難
しさを楽しみながら学習できます。
!
学
習の目標
40
リレー形式で仲間と楽しみながら、災害時に活用できるロープ
ワークを学習します。
小学校高学年、
中学生以上 実技
屋内・屋外
両方可
☞
40分
自主防災組織の関わり方
❶ロープの結び方を指導してください。
❷ロープの結び方などの審判役をお願いいたします。
❸事前準備と実施中の安全管理にご協力ください。
時間軸
実施内容
対象人数★ 5 〜40 人(1グループ 5 〜 6 人)
1 導 入 (15 分)
☞
➡資料 32-1
❶ ロープを参加者に配ります。グループ分けをする場合、指導者一人に対し 10 名以下
になるように分かれます。
❷ ロープの結び方について、
「本結び」
「巻き結び」
「もやい結び」の3種類を説明します(資
料 32-1 を参照)。
準備するもの(目安)
準備品
数
備考
□資料「いろいろなロープ結び」
人数分
資料32-1(配付用)
□訓練用ロープ(5人に1本)
人数分
ロープが用意できない場合は、
太めの荷造用ひもでも代用可。
(1本あたりの長さは約9m)
2 実 施 方 法 の 説 明 (10 分)
実施方法について、以下の内容を説明します。必要であれば、リレーの見本を見せ
てあげるとわかりやすいでしょう。
❶走者はスタート地点から走り、
「ロープ結び位置」で所定のロープ結びを行い、
スター
ト地点まで戻ってきて、次の人にバトンタッチします。
❷「ロープ結び位置」には、ロープを結ぶもの(屋外は鉄棒やジャングルジムなど、
ろくぼく
屋内は体育館にある肋木など)を用意し、審判がつきます。審判は結び方が正しい
かどうかをチェックします。
❸「本結び」「巻き結び」「もやい結び」のどの結び方にするか、あらかじめ走者ごと
に決めておきます(第 1 走者は「本結び」
、第 2 走者は「巻き結び」など)
。
❹リレーを行う際は、それぞれの班の走者が同数になるように実施し、一番早く終わっ
た班が勝者となります。
☞
体育館にある肋木は
ロープを結びやすい
(提供:熊本県上天草市立
牟田小学校)
☞
家庭への持ち帰り
家庭に持ち帰って、保護者にも伝えましょう。
このメニューに関する+αの知識
阪神・淡路大震災では、家族や地域住民の助け合いの重要性が証明されました。結び方をきちんと覚えておけば、
災害だけでなく、いざというときに役立つはずです。
3 リレ ー 実 施 (15 分)
上記の実施方法に基づき、リレーを行います。
スタート
地点
ロープ結び
位置
結び方をおぼえて、リレーに挑戦!
「BOKOMIスクールガイド 防災教育支援ガイドブック」(神戸市、財団法人神戸市防災安全公社、NPO法人プラス・アーツ)に基づき作成
112
113