宮崎商工会議所 経営発達支援計画 平成27年度目標と実績について 宮崎商工会議所における経営発達支援計画の概要 実施期間 計画の概要と目標 平成27年4月1日 ~ 平成30年3月31日 宮崎商工会議所では、国や宮崎県、宮崎市、学術機関などから情報収集とア ドバイスをいただきながら、各関係支援機関、地元金融機関、各分野の専門 家等と緊密な連携のもと、経営発達支援計画において、個別企業の経営環境 や経営課題の把握に努め、自社の経営発展に意欲的な小規模事業者に対し て、新商品(サービス)開発、販路開拓・販路拡大に向け、伴走型による経営 計画策定支援を行う。 当該地域においては、商業・サービス業が大きな割合を占めているため、これ らの業種を中心に、支援先企業を掘り起し、付加価値の向上と売上10%増加 達成を目指すとともに、経営改善普及事業、新規創業支援、事業引継ぎ支援 事業等を実施し、事業の円滑化を図るなど、伴走型総合支援により地域経済 の活性化に努めて行くことを目標とする。 平成27年度に宮崎商工会議所では、経営発達支援計画目標に対して下記の事業に取り組んだ。 Ⅰ.経営発達支援事業の内容 1.地域の経済動向調査に関すること 27年度 支援内容 目標 130 10 100 1 県内企業景況調査件数(調査結果は4回公開) LOBO調査件数 巡回・窓口による経済動向調査件数 宮崎市における経済動向実態調査報告書作成 実績 112 24 50 0 △ ○ △ ☓ 実績 2,166 3,469 0 304 △ ○ ☓ ○ 実績 6 5 9 11 15 32 487 225 30 △ ○ △ △ ○ △ △ ○ ○ 2.経営状況の分析に関すること 27年度 支援内容 目標 2,350 2,450 1 20 巡回訪問件数 窓口相談件数 経営課題解決セミナー開催回数 経営分析件数 3.事業計画策定支援に関すること 27年度 支援内容 目標 7 4 20 15 14 40 830 70 10 経営計画作成セミナー開催回数 経営計画個別相談会開催回数 第二創業新分野進出チャレンジ塾開催回数 第二創業・新事業(経営革新)支援者数 創業スクール開催回数 創業支援者数 創業指導回数 事業計画策定支援件数 事業引継ぎマッチング支援企業数 1 4.事業計画策定後の実施支援に関すること 27年度 支援内容 個別相談会開催回数 事業計画策定事業所フォローアップ件数 ビジネスプランコンテスト開催回数 創業者フォローアップ件数 創業補助金事業所フォローアップ件数 小規模事業者経営発達支援融資制度(事業計画支援) 目標 12 70 1 30 75 2 実績 19 56 1 32 93 0 ○ △ ○ ○ ○ ☓ 実績 8 420 19 △ ○ △ 実績 4 7 32 72 24 ○ ○ △ ○ ○ 実績 12 21 61 ○ ○ ○ 年3回開催 年1回開催 実施せず 地元金融機関2行 ○ ○ ☓ ○ 宮崎県職業能力開発協会(専門家)と 情報交換 1回開催 ○ 5.需要動向調査に関すること 27年度 支援内容 目標 30 200 50 調査対象ピックアップ事業所数 消費者お買い物調査件数(1回) 需要動向調査件数(1回) 6.新たな需要の開拓に寄与する事業に関すること 27年度 支援内容 商談会プレセミナーの開催回数 ベンチャー企業支援事業所数 ザ・ビジネスモールやプレスリリース等による販路開拓支援 商談会・展示会出店支援事業所数 商談会成立件数 目標 1 2 45 20 2 Ⅱ.地域経済の活性化に資する取組 27年度 支援内容 目標 12 20 3 街市・大街市開催回数 物産展出展者数 みやざき産業祭参加支援事業所数 Ⅲ.経営発達支援事業の円滑な実施に向けた支援力向上のための取り組み 1.他の支援機関との連携を通じた支援ノウハウ等の情報交換に関すること 27年度 実施する事業 計画(1)県内商工会議所中小企業相談所長会議の開催 計画(2)株式会社日本政策金融公庫国民生活事業との勉強会 計画(3)南九州税理士会宮崎支部との情報交換会の開催 計画(4)地元金融機関との情報交換会や勉強会の開催 ※その他機関との情報交換会や勉強会の開催 2 2.経営指導員等の支援能力の向上の仕組み 実施する事業 27年度 計画(1)国や関係機関が実施する研修会への参加 計画(2)商工会議所経営指導員研修会の開催 計画(3)OJTや専門家による若手経営指導員の育成 中小企業大学校 基礎研修2名 中小企業大学校 専門研修2名 合計4名派遣 商工会議所と商工会合同研修 会 1回 経営指導員研修会 初級1回 中級1回 上級1回 経営・情報支援員研修会2回 合計6回 経営指導員研修生や若手経営 指導員の育成のため先輩経営 指導員や専門家との帯同支援 に同席させるなど育成を行っ た。 ○ ○ ○ 3.支援ノウハウ等を組織内で共有する体制 具体的内容 27年度 (計画)経営指導員内部研修会の開催 宮崎商工会議所では、毎月1回第4水曜日に、経営指導員職員 年12回実施 内部研修を開催しており、今後もこの研修会を実施することで、 (毎月第4水曜日) 組織内で支援事例の共有化や支援スキル(能力)の向上を図るこ ととする。 3 ○ 宮崎商工会議所 経営発達支援計画 平成27年度実績評価並びに平成28年度実施に向けた改善(案) 標記については、外部有識者(学識経験者・弁護士・中小企業診断士・社会保険労務士)4名による事 業検証委員会の評価及び指摘をもとに、平成28年度事業を改善・実施致します。事業検証委員会によ る指摘(改善)項目は下記の通りです。 【事業検証委員会の指摘(改善事項)】 (支援のあり方について) ①事業者の相談内容も複雑多岐にわたっているため、相談者のニーズに即し的確な対応を行うこと。 ②販路開拓支援においては、ジェトロなどの支援機関と有機的な連携を図り支援すること。 ③マル経融資や記帳指導は無くてはならない支援であるため、今後も積極的に活用すること。 ④事業承継は喫緊の課題であるため、創業支援と同様に積極的に支援に取り組むこと。 ⑤商店街内での経営は厳しい状況が続いている。商店街で経営を続けることも選択肢の一つである が、大型店(モール)へ移転することも選択肢の一つとして支援することが望ましい。 (事業効果の把握について) ①目標未達の事業もあるが、盛り沢山の事業を実施しているため一定の評価はできる。今後は定量評 価も大事であるが、定性面を自主分析し把握につとめること。 ②同規模商工会議所の経営発達支援計画の実施状況を比較検討し事業推進の参考にすること。 ③事業所の売上等は月次で把握する仕組みを構築すること。 (調査事業について) ①需要動向調査は全業種に対して実施するのではなく、対象業種(商業分野等)を絞って実施すること。 (経営指導員のスキルの向上について) ①課題解決に的確に対応できる経営指導員をOJTや研修で育成すること。 ②専門分野に特化したエキスパート経営指導員を育成すること。 ③先輩経営指導員や専門家と帯同支援をさらに強化し育成すること。 平成28年度は、事業検証委員会で出された指摘(改善)を踏まえ、進捗管理をしっか り行いながら、全力を挙げて当初の経営発達支援計画目標を達成していくこととする。 4
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