平成 28 年度駒澤大学公的研究費不正防止計画 考えられる不正発生要因や 平成 27 年度 不正防止計画 実施が求められる事項 実施済み事項 及び 実施事項 機関全体を統括し、競争的資金等の運営・管理について最終責任を負う者 管理責任が十分果たされず、結果的に不正を 責任者の責任について、管理・運営に関する規 (以下、「最高管理責任者」という。)を定め、その職名を公開する。最高管理 招いた場合における責任者(最高管理責任 責任者は、原則として、機関の長が当たるものとする。 者・統括管理責任者・コンプライアンス推進責 最高管理責任者を補佐し、競争的資金等の運営・管理について機関全体を 任者)の責任について、明文化されていない。 コンプライアンス推進責任者=教務部長、推進 コンプライアンス推進責任者を定めていない。 副責任者=学部長等を充てると、管理・運営に 「研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン(実施基準)」 における「機関に実施を要請する事項」 平成 28 年度 不正防止計画 実施状況 及び 今後実施する事項 第1節 機関内の責任体系の明確化 ① ② 総括する実質的な責任と権限を持つ者(以下、「統括管理責任者」という。) 程第 14 条に明記した。 関する規程第 6 条に規定した。 を定め、その職名を公開する。 機関内の各部局等(例えば、大学の学部、附属の研究所等、一定の独立し ③ た事務機能を備えた組織)における競争的資金等の運営・管理について実 質的な責任と権限を持つ者(以下、「コンプライアンス推進責任者」という。) を定め、その職名を公開する。 第2節 適正な運営・管理の基盤となる環境の整備 (1) ルールの明確化・統一化 競争的資金等の運営・管理に関わる全ての構成員にとって分かりやすいよう ① にルールを明確に定め、ルールと運用の実態が乖離していないか、適切な 競争的資金執行ルールの定期的な見直しが 実施される環境が整備されていない。 チェック体制が保持できるか等の観点から点検し、必要に応じて見直しを行 大学内のルール統一を図り、平成28年度に向 公的研究費、特別研究助成、その他外部資金において、 けて、体系化されたわかりやすい執行手引きを ほぼ統一化された執行の手引き・様式を作成・配布した。 作成する。 一部執行方法が異なる箇所については、継続して見直し う。 機関としてルールの統一を図る。ただし、研究分野の特性の違い等、合理的 ② ③ (2) ① ② する。 機関全体としてのルール統一がされていない。 説明会を開催し、執行ルールについて研究者に な理由がある場合には、機関全体として検討の上、複数の類型を設けること 説明するとともに、執行手引きを配布した。説明 も可能とする。また、ルールの解釈についても部局間で統一的運用を図る。 会は、5月から6月にかけて開催した。 ルールの全体像を体系化し、競争的資金等の運営・管理に関わる全ての構 成員に分かりやすい形で周知する。 研究者の執行ルール理解度について、事務部 教員教育研究費と公的研究費等において、ルールの統 一について検討する。 説明会を実施し、競争的資金等の運営・管理に関わる全 ての構成員に対して周知している。(H28 年度は6月まで 門が把握していない。 に4回実施済み) 職務権限の明確化 競争的資金等の事務処理に関する構成員の権限と責任について、機関内 で合意を形成し、明確に定めて理解を共有する。 業務の分担の実態を職務分掌規程の間に乖離が生じないよう適切な職務分 掌を定める。 業務の実態と規程の乖離により、職務権限が 曖昧になってしまう恐れがある。 ルの整備を行う。 決裁の判断に必要な書類等が添付されていな い。 各段階の関係者の職務権限を明確化する。 ④ 職務権限に応じた明確な決裁手続きを定める。 決裁が迅速に行われるよう、添付書類等を明確 手引き・様式については、特別研究助成との統一が進ん だため、決裁手続き等の共通化がなされた。一部手続き が異なる箇所については、継続して見直しする。 化する。 決裁が形式化しやすく、また、決裁に時間を要 ③ 業務の実態と職務分掌が乖離しないよう、ルー する場合がある。 決裁手続きの明確化及び効率化を図る仕組み を検討する。 ― 1 ― 決裁手続きの効率化を図る仕組みを引き続き検討する。 平成 27 年度 不正防止計画 実施が求められる事項 実施済み事項 及び 実施事項 コンプライアンス教育の具体的方法が定められ コンプライアンス教育の一環として研修会を実施 平成 28 年度は競争的資金に関わる研究者を対象に、4 した(平成 26 年度は 2 月 18 日・3 月 4 日、平成 月 18 日,20 日,5 月 31 日,6 月 3 日にコンプライア 27 年度は、9 月 15 日実施。)。 ンス研修会を実施した。 における「機関に実施を要請する事項」 (3) が不正に当たるのかをしっかりと理解させるため、コンプライアンス教育(機関 ていない。 の不正対策に関する方針及びルール等)を実施する。 受講者のコンプライアンス意識の理解度調査 ② 実施に際しては、受講者の受講状況及び理解度について把握する。 これらの内容を遵守する義務があることを理解させ、意識の浸透を図るため ③ 実施状況 及び 今後実施する事項 関係者の意識向上 競争的資金等の運営・管理に関わる全ての構成員に、自らのどのような行為 ① 平成 28 年度 不正防止計画 考えられる不正発生要因や 「研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン(実施基準)」 の不足。 解度調査を実施した。 全ての構成員からの誓約書の徴収方法の検討 不足。 に、競争的資金等の運営・管理に関わる全ての構成員に対し、受講の機会 平成 26 年度、27 年度ともに、研修会開催時に理 平成 26 年度、27 年度ともに、研修会開催時に誓 約書の徴収を実施した。 大学としてのコンプライアンス教育実施方針について、継 続して見直し・改善を実施する。 コンプライアンス研修会の内容について、本学に即した 研修内容となるよう、見直し・改善を実施する。 等に誓約書等の提出を求める。 ④ (4) ① ② 競争的資金等の運営・管理に関わる全ての構成員に対する行動規範を策定 研究活動における行動規範の策定。 研究活動における行動規範を策定し、HP にて公開した。 する。 告発等の取扱い、調査及び懲戒に関する規程の整備及び運用の透明化 機関内外からの告発等(機関内外からの不正の疑いの指摘、本人からの 設置している通報窓口の周知不足。 第 10 条に不正通報窓口について規定している。 申出など)を受け付ける窓口を設置する。 不正に係る情報が、窓口の担当者等から迅速かつ確実に最高管理責任 者に伝わる体制を構築する。 「公的研究費の適正な管理・運営に関する規程」 通報窓口から最高管理責任者への報告体制 の整備。 不正に係る調査の体制・手続等を明確に示した規程等を定める。 ついても第2項に規定している。また、大学ホー 不正に係る調査に特化した規程の整備。 制等について、関係者への周知を図る。 通報窓口から最高管理責任者への報告体制に ムページにて広く周知している。 ③ コンプライアンス研修会等にて告発窓口や不正調査の体 関係者への周知方法等について、継続して見直しをす る。 「公的研究費調査委員会規程」として制定し、大 学ホームページ等で広く周知している。 第3節 不正を発生させる要因の把握と不正防止計画の策定・実施 (1) ① 不正を発生させる要因の把握と不正防止計画の策定 不正を発生させる要因がどこにどのような形であるのか、機関全体の状況を 体系的に整理し評価する。 不正発生の具体的要因・背景の把握ができて いない。 他機関での不正事例について情報収集を行 い、説明会等で事例報告を行った。 コンプライアンス研修会にて他機関の不正事例報告を行 った。今後は他機関の事例分析等を経て、本学の現状と 比較検討を実施する。 ② (2) 不正を発生させる要因に対応する具体的な不正防止計画を策定する。 ② 平成 27 年度不正防止計画を策定・実施した。 平成 28 年度不正防止計画を策定・実施する。 防止計画推進部署による不正防止計画の見 26 年度計画の検証が遅れている。このため、27 平成 28 年度不正防止計画を策定し、本学における具体 不正防止計画の実施 研究機関全体の観点から不正防止計画の推進を担当する者又は部署(以 ① 不正防止計画の随時見直し。 下、「防止計画推進部署」という)を置き、機関全体の具体的な対策を策定・ 直しが不十分であり、実態との乖離が生じてし 実施し、実施状況を確認する。 まう。 最高管理責任者が率先して対応することを機関内外に表明するとともに、自 不正防止計画のPDCAが回っていない。 年度不正防止計画の策定も遅れた。 最高管理責任者のリーダーシップ下、PDCAが 回る仕組みの構築を検討する。 ら不正防止計画の進捗管理に努めるものとする。 ― 2 ― 的な対策を早急に実施する。 公的研究費委員会にて、最高管理責任者のリーダーシッ プの下、PDCAが回る仕組みを構築する。 「研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン(実施基準)」 考えられる不正発生要因や 平成 27 年度 不正防止計画 実施が求められる事項 実施済み事項 及び 実施事項 における「機関に実施を要請する事項」 平成 28 年度 不正防止計画 実施状況 及び 今後実施する事項 第4節 研究費の適正な運営・管理活動 予算の執行状況を検証し、実態と合ったものになっているか確認する。予算 ① 予算執行状況の把握が不十分である。 執行が当初計画に比較して著しく遅れている場合は、研究計画の遂行に問 題がないか確認し、問題があれば改善策を講じる。 予算執行率を基に、研究者に確認をとる。必要 に応じて、繰越制度についての案内を行う。 研究費の使用日から事務部署への申請までに 発注段階で支出財源の特定を行い、予算執行の状況を遅滞なく把握できる 載した。(執行の手引き4ページ) 発注段階での財源特定が不十分である。 取引業者との癒着防止対策が不十分である。 一定の取引実績を持つ業者に対し、本学の不 正対策について周知し、誓約書を提出させた。 鑑み、癒着を防止する対策を講じる。このため、不正な取引に関与した業者 ③ Web 調達システムを導入したため、発注時点で 財源の確認ができるようになった。 ようにする。 不正な取引は構成員と業者の関係が緊密な状況で発生しがちであることに いて把握を行う。 支出請求の漏れが無いよう、原則1ヶ月以内の申請と記 時間がかかっている。 ② 引き続き、予算執行状況を確認し、研究の進捗状況につ 引き続き、取引業者に対し、本学の不正対策について周 知徹底するとともに、必要に応じて誓約書の提出を求め る。 への取引停止等の処分方針を機関として定め、機関の不正対策に関する方 針及びルール等を含め、周知徹底し、一定の取引実績(回数、金額等)や機 関におけるリスク要因・実効性等を考慮した上で誓約書等の提出を求める。 発注・検収に関するルールの整備が不十分で ④ 発注・検収業務については、原則として、事務部門が実施することとし、当事 ある。 事務部門が発注・検収することを規程に明記し、 不 正な 取 引 が行 わ れ な い よ う なチ ェ ック 機 構 Web 調達システムや検収業務が円滑かつ効率的に使用 できるよう、機能や運用ルール等の検討を実施する。 (Web 調達システムの導入や検収窓口の設置) 者以外によるチェックが有効に機能するシステムを構築・運営し、運用する。 を実施した。 ただし、研究の円滑かつ効率的な遂行等の観点から、研究者による発注を ⑤ 認める場合は、一定金額以下のものとするなど明確なルールを定めた上で が不十分である。 ①急きょ必要となった②特定の店舗でのみ取り 扱いがある等の場合、研究者による発注を可能 運用する。その際、研究者本人に、第2節(2)の「実施上の留意事項」④に とするルールを整備した。(H27 執行の手引き 示す権限と責任についてあらかじめ理解してもらうことが必要である。 12P) また、物品等において発注した当事者以外の検収が困難である場合であっ ⑥ 研究者による発注を可能とするルールの整備 て、一部の物品等について検収業務を省略する例外的な取扱いとする場合 検収業務の例外的な取扱についてのルール 整備が不十分である。 検収業務の例外的な取扱について、検討を実 施する。 は、件数、リスク等を考慮し、抽出方法・割合等を適正に定め、定期的に抽 ⑦ の保守・点検など)に関する検収について、実効性のある明確なルールを定 発注を可能とした。 研究者による発注を可能とするルールについて、随時見 直し・改善を図る。 教員教育研究費の検収方法と同様に、「書籍・電子書籍 を除く税抜単価 1,000 円未満の物品は検収を省略するこ と」とした。 出による事後確認を実施することが必要である。 特殊な役務(データベース・プログラム・デジタルコンテンツ開発・作成、機器 現状に合わせ、電子媒体の発注についても研究者による 事後確認の実施について検討を実施する。 特殊な役務についてのルール整備が不十分 特殊な役務の検収については「データを印刷し である。 めた上で運用する。 特殊な役務の検収は「データを印刷したもの」等の提出を たもの」等の提出を以って検収としているが、詳 以って検収とし、必要に応じて、事務部門による目視の検 細な検収にまでは至っていない。引き続き対応 収を実施する。 を検討する。 ⑧ 非常勤雇用者の勤務状況確認等の雇用管理については、原則として事務 部門が実施する。 勤務状況(出勤簿)の管理について、事務部門 出勤簿を事務部門で管理する方法を検討する の確認が不十分である。 (出勤簿を事務室に置く。Webでの管理等)。 換金性の高い物品の管理についてのルール ⑨ ⑩ 換金性の高い物品については、適切に管理する。 研究者の出張計画の実行状況等を事務部門で把握・確認できる体制とす る。 勤怠管理システムの導入を検討している。 を整備する。 換金性の高い物品は、台帳による管理を実施し ている。 研究者の出張に関する事務処理フローの整備 が不十分である。 出張の証憑書類については、出張報告書以外 にも、開催通知や現地パンフレット等の提出をお 願いし、出張実態確認を行っている。 ― 3 ― 換金性の高い物品について、必要に応じて事後確認等 を実施する。 引き続き、出張の実施状況について把握・確認を行い、 随時見直し・改善を図る。 考えられる不正発生要因や 平成 27 年度 不正防止計画 実施が求められる事項 実施済み事項 及び 実施事項 ルールの理解不足による意図しない不正が発 「公的研究費の適正な管理・運営に関する規程」 「研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン(実施基準)」 における「機関に実施を要請する事項」 平成 28 年度 不正防止計画 実施状況 及び 今後実施する事項 第5節 情報発信・共有化の推進 ① ② 競争的資金等の使用に関するルール等について、機関内外からの 相談を受け付ける窓口を設置する。 競争的資金等の不正への取り組みに関する機関の方針等を外部に 公表する 生する。 第 10 条に不正通報窓口について規定した。 設置している通報窓口や不正への取り組みに ついて、外部への周知不足。 外部への公表については、ホームページ上で公 表する。 大学ホームページにて、不正への取り組みに関する方針 を掲載している。 第6節 モニタリングの在り方 ① 競争的資金等の適正な管理のため、機関全体の視点からモニタリン 関係部署間のモニタリング能力の向上を図るた め、情報共有等を行った。 グ及び監査制度を整備し、実施する。 内部監査部門は、毎年度定期的に、ルールに照らして会計書類の形 ② モニタリングや監査制度の整備 式的要件等が具備されているかなど、財務情報に対するチェックを一 内部監査部門における財務情報に対するチェ ック及び管理体制の検証。 平成27年 7 月~11 月の期間にて、内部監査室 引き続き関係部署間で情報共有等を行い、実態に見合 った監査方法等について検討をする。 平成 28 年度も同様に、内部監査室に監査を依頼する。 による監査を実施した。 定数実施する。また、競争的資金等の管理体制の不備の検証も行う。 内部監査部門は、上記②に加え、第3節(2)の防止計画推進部署と の連携を強化し、同節(1)「実施上の留意事項」①に示すリスクを踏ま ③ 内部監査部門と防止計画推進部署における、 リスクアプローチ監査の実施。 平成 26 年度の執行状況を元に、特定の費目の 執行額が特に高い研究課題を中心にリスクアプ 内部監査室と連携し、本学の実態に即したリスクに対する 監査を実施する。 ローチ監査を実施した。 え、機関の実態に即して要因を分析した上で、不正が発生するリスク に対して、重点的にサンプルを抽出し、抜き打ちなどを含めたリスクア プローチ監査を実施する。 内部監査部門についての規程整備。 ④ ⑤ ⑥ 内部監査部門を最高管理責任者の直轄的な組織として位置付け、必 学校法人駒澤大学内部監査規程第 5 条に規定 されている。 要な権限を付与するための内部規程等を整備する。 内部監査部門と監事及び会計監査人との連携を強化する。 機関は、第7節(1)「文部科学省が実施すべき事項」③に掲げる調査 内部監査部門と監事及び会計監査人との連 携。 学校法人駒澤大学内部監査規程第 17 条に規 定されている。 文部科学省実施調査への協力。 について協力することとする。 ― 4 ― 文部科学省による調査依頼等の際に協力する。
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