TQICの使命

一般社団法人 超高圧洗浄タイル下地処理(ハケ引き工法)品質管理センター
≪TILED base quality inspection control senter≫
■基本理念
1、超高圧洗浄タイル下地処理の品質基準とその検査システムで、工法の健全な
普及推進を図り、建設業界の発展の為のお手伝いにベストを尽くします。
2、施工現場の正しい自主検査システムの普及と標準化のお手伝いをします。
3、品質基準とその検査システムで、良質で安心安全な建物ストック形成の一翼を
担い、社会に貢献します。
■設立の目的
タイルの剥離・剥落事故は、何も下地処理をしない場合、データによると、施工後
5~10年前後が最も多いと言われております。
その場合の損失は、建造物の資産価値低下を招くだけでなく、ともすれば人的被
害を引き起こす可能性もあり、その事故が過去、社会問題になった事例がいくつか
あることは、ご案内の通りです。
さて、その対策として様々な方式が謳われましたが、現在一般的な工法として定
着したものに、超高圧洗浄による躯体表面を目あらしする方式があります。
この工法は、様々な厳しい品質検査を経て承認されたもので、一定の基準を厳守
した施工であれば、かなりの程度、剥離・剥落防止に効果があると認定されたもの
です。
現在では、JASS19にも記載されていますが、一般的になり業者も増え、施工面
積が増加するにしたがって、その分、規準厳守に関して少々不安があることは否め
ないと思われます。
この“基準厳守”を監視する機関を設けられないか?という問い合わせが、いわゆ
る”ハケ引き工法”を開発した(有)ムサシエンジニアリング(株)アクアに多く寄せら
れてきましたが、個々に応えることにも限界がありましたので、2年間の準備期間を
経て、品質検査を行う独立した機関を設立しました。
超高圧洗浄によるタイル下地処理の検査機関が設けられたことで、施工者様の
一抹の不安を、少しでも解消できれば望外の喜びです。
※なお、この検査センターでの報告書は、10年間保存をお願いいたします。なお当
社団法人事務所にても10年間保存をいたします。万が一の場合ご連絡ください。
責任をもって、保存資料を提出いたします。
TILED BASE QUALITY INSPECTION CONTROL CENTER
一般社団法人 超高圧洗浄タイル下地処理(ハケ引き工法)品質管理センター(TQIC)
タイル剥離は決してあってはならない、という誓い
タイルは、決して落ちていいものではありません。経年劣化だから、とか
寒暖の差が大きいから、などと言っても負傷者でも出れば、言い訳にしか
過ぎないことは、言うまでもないことです。
剥離防止の手当ては、きちんとやっていますか?
躯体面に埃を乗せたまま、施工はしていませんか?
吸水調整剤は5倍液できちんと施工していますか?
外気温が4度C以下なのに、張り付け作業は行っていませんか?
バイブのかけ方は、きちんとされていますか?
マグサや、出隅部分の左官補修はきちんとされていますか?
目違い部分の左官補修時に、擦り切れにしてドライアウトを起こし
てはいませんか?
これらのことをきちんとされるだけでも、かなり剥離率は下がります。
しかし、以上のことに加えて、なんといっても、コンクリート躯体面の下地処理
の超高圧洗浄を行えば、タイルの剥離率は、限りなくゼロに近づきます。
それは実験室のデータと、数多くの実績が証明しています。
しかしながらせっかく超高圧洗浄工事を導入しても、当該業者の技量が確かな
ものでなければ、無駄な導入ということになります。
タイル剥離は決してあってはならないことを誓い、ハケ引き工法を開発した我々は
ここに、施工業者の品質管理を主業務とする、管理センターを立ち上げることにし
ました。
一般社団法人 超高圧洗浄タイル下地処理(ハケ引き工法)品質管理センター
代表理事
副理事
理事
新庄謙
井上昭一郎
笠原淳
TQICは5つの取り組みで、超高圧洗浄タイル下地処理工法の健全な
普及を図り、良質で安全安心な建物のストック形成のお手伝いをして参り
ます。
1、超高圧洗浄タイル下地処理の施工品質の検査
①切削溝の深さを測るデプスゲージと、10mm升目に入る切削溝の
数を
計測する升目シートと、切削溝幅計測スケールで検査します。
②品質基準(サンプル)の提供をします。
③施工忘れがないか、綿密に検査します。
2、超高圧洗浄工法の品質向上と健全な普及啓蒙
工法の品質標準の普及啓蒙をします。
3、タイル下地処理の自主検査の標準化と普及
正しい自主検査の普及に努力します。
4、タイルの剥離・剥落防止技術の情報収集と交換
剥離・剥落情報の収集に努め関係者様に公開します。
5、超高圧洗浄の技能者の育成と認定
技能者の育成をして業界の施工力アップのお手伝いをします。
切削完了
デプスゲージ(深さ計)による検査
●TQICは品質基準を数値化して、デプスゲージ(深さ計)等を使用した客観的な検査で、
タイル下地処理の品質管理のお手伝いにベストを尽くします。
また、TQICの客観的な検査と、施工に関わる会社様の自主検査、すなわち役割分担
スクラム方式でベストの品質管理を目指します。
客観的なシステムでタイル下地処理の品質を管理
タイル下地処理の品質基準を数値化
デプスゲージ(深さ計)で
切削溝の深さを検査
升目測定シートで
切削溝本数を検査
切削溝幅スケールで
切削溝本数幅を検査
品質基準の履行の確認を行い
安心の品質の確保します
デプスゲージ(深さ計)
升目測定シート
■デプスゲージ(深さ計)等による測定方法
⑴ デプスゲージ等による品質検査とは
超高圧洗浄により粗面になったコンクリート面を、タイル接着にとって適度な粗面なのかどうかを、デプス
ゲージ(深さ計)、升目シート及び切削溝幅計測スケールで計測する方法です。
■ デプスゲージ(深さ計)による検査
ハケ引き工法の開発から、約10年が経過しました。施工面積は、延べ全国で500万㎡を超えております。
その間、幾度も大きな地震に見舞われました。その中でも最も大きな2011年3月11日の東日本大地震で
は、人的被害も甚大ですが、建物にも多くの被害が発生しました。その際の余震も各地で最大震度7を記録
するなどしましたが、しかしながら幸いにこのような災害にもめげず、この10年間ハケ引き工法で施工され
た建物では、1件の剥落事故も報告されませんでした。
施工面積実績から見て、試験場での経年劣化試験の結果が、10年間の無事故の実績として証明されたこ
とに、喜びを禁じえません。実績が勝ることは万人の認めるところです。実績はすべてに優先します。
⑵施工基準の決定について
超高圧洗浄では、①切削溝の本数の密度とともに、②その深さ及び③線の幅が大きな性能判断規準とな
りますので、10年間の蓄積データを基に、それらの基準値を求めました。ハケ引き工法を始めてから、でき
るだけ記録を残そうと、その切削溝を測れる機会があるたびに計ってきました。どの程度が最も良いのかを
調べるためです。
10年の実績を精査した結果、暫定的に決めた規準(切削溝の深さは0.2mm以上、切削溝は2本以上
/10mm角線の幅は、0.2mm以上)に従って施工すれば、剥落事故は1件も起こらないことが、前述のように、
実績として証明されたことになります。
この検査センターでの最も大きな最初の仕事は、これらの数字を確定することでした。規準の決定には様々
な方法が従来から唱えられています(例:溝の形状、溝の密度、超高圧洗浄の運行速度、光沢度計の利用
etc)
しかしながら、目視や触診では、検査をする主体が人である限り、あいまいさは取り除けないし、あるいは
高価な機器を使い、かつ専門性の高い検査方法では、広範囲に数多くの検査をこなすことが困難です。し
たがって、簡易でかつ数値化できる検査方法を確立することがTQICにとっての責務でした。
実績(施工総㎡数と無事故実績)を基にした検査方法を、TQICとして設定いたしました。なお、参考として、
JASS19に記載されている、光沢度試験方法との照合作業も行いました。
その結果、品質合格の限界値を次のように定めました。
切削溝は2本以上/10mm角、切削溝の深さは、0.2mm以上、切削溝の幅は0.2mm以上。
これを超高圧洗浄における品質判定基準として、当検査センターでは採用することにしました。
■ 升目測定シートによる測定
■切削溝本数の測定方法
①切削施工残しが予測される個所及び施工
品質が心配される個所を重点的に検査を
します。
②測定ポイントに10㎜角の升目測定シートで
すべての升目で基準溝本数を確保している
かを検査をします。
※10mm角内の切削溝は2本以上(升目線上を含む)
升目測定シート検査重点箇所
■ 業者による自主検査
「自主検査」、説明するまでもなく自己で施工したものが、決められた品質
基準通りにできているかを確認するプロセス
合格切削サンプル
■検査ツール
・升目測定シート
・合格コンクリート切削サンプル
■検査時期
・一日の施工エリア・・・・・・作業当日に必ず行う。
■品質基準
・升目測定ゲージ(10mm升目)で、10mm内に切削溝本数が2本(升目線上も含む)以上
あるか確認をする。
・合格サンプルの切削溝の状態と実際に作業をした箇所を目視し、かつ触って確認する。
■検査ポイント
・施工残し箇所がないか、確認する。
検査依頼
●検査時期は、躯体工事着手後切削施工面積が300㎡
前後になった時にご依頼ください。
●検査依頼は、検査日の10日前頃までにお願いします。●
検査日の2週間前までに依頼をお願いします。
●検査日の2週間前までに依頼をお願いします。
当日検査事前説明
●当日の検査開始前に現場管理者様立ち合いのもと、設
計図書により検査エリアと検査箇所数及び検査方法を
説明します。(当日の検査エリアは300㎡迄とします)
●升目測定シートとデプスゲージ(深さ計)基準数値及び切
削溝幅基準数値を説明します。
●検査時間は3時間前後必要となります。
品質検査の実施
●検査当日は、現場管理者様立ち合いのもと検査を実施
させて頂きます。
●検査は、デプスゲージ(深さ計)と升目測定シート、及び
切削溝幅測定スケールで行います。
エリア300㎡を対象に測定します。
※デプスゲージ(深さ計)及び切削溝幅測定スケールは、
検査エリア300㎡で基準に沿って
10ヶ所の測定をします。
※升目測定シートは、切削施工残しが予測される個所
及び施工品質が心配される個所を重点的に検査をし
ます。
2回目検査(任
意)
検査報告書提出
●施工品質検査において、是正工事が多く発生した場合の
再検査です(任意)
●TQICは、検査報告書を2週間以内に提出します。
※報告書の構成(現場単位で変更有)
・表紙・検査総合評価表・チェックシート・現場写真
・設計図書(検査箇所、是正個所図示)
■育成の原点
超高圧洗浄の機器は、超高圧水(150Mpa~200Mpa)を使用して目あらしをする為、
取り扱い方によっては、人命にかかわる危険が同居しているのが現状で、取り扱いに
ついての基本を十分認知して現場作業をするのが必須となります。
以上から、理論と実技両面について当センターの研修システムにより、安全な現場作業
とルールについて講習をしています。
■ 技能者育成プログラム
①超高圧洗浄タイル下地処理の必要性の理論習得
②超高圧洗浄タイル下地処理の品質基準と自主検査に関する知識の習得
③超高圧洗浄に関わる安全衛生の知識と運用
④超高圧洗浄機器の性能及び取り扱いとメンテナンスに関する知識の習得
◆講習修了者には、当センターが認定したことを証明する「講習修了書」を発行
します。
超高圧洗浄タイル下地処理技能
講習修了証
青木太郎
1.この講習修了証は、超高圧洗浄機によるタイル下地
処理工法の講習を全て修了したことを証明するもの
である。
2.この講習を修了していない者の機材の操作を禁ずる。
Aoki tarou
修了証NO
生年月日
住
所
交
付
発行元
12345678
昭和oo年oo月0日
川崎市多摩区三
田2-4-4
2015年12月1日
TQIC
一般社団法人 超高圧洗浄タイル下地処理品質管理センター
3.この講習修了証は、施工時には常に携帯しなければ
ならない。
一般社団法人 超高圧洗浄タイル下地処理品質管理センター
東京都町田市小山町4353 H-02
042-700-1322
TQICの概要(ティークイック)
名 称
一般社団法人 超高圧洗浄タイル下地処理(ハケ引き工法)品質管理セン
ター(TQIC)
理事長
新
所在地
東京都町田市小山町4353 H-02
連絡先
Tel 042-700-1322
HP/e-mail
庄
謙
http://tqic.p-kit.com
設 立
Fax 042-700-1323
[email protected]
2015年10月30日
超高圧洗浄タイル下地処理品質検査・施工指導
事業内容
技能者育成・工法普及啓蒙
■当センタ―設立までの経緯
2004年4月
(有)ムサシエンジニアリング(株)アクア 超高圧洗浄刷毛引き工法(アクア
テック工法)開発
2004年5月
同刷毛引き工法特許申請
2004年5月
同工法をゼネコン各社、ディベロッパーへPR開始
2009年5月
品質基準を設定して、作業者、施工者、発注者3社に
よる検査システムを、大手ディベロッパーが品質検査として採用
2009年8月
刷毛引き工法の施工基準書の最終版を作成
2013年7月
「建築工事標準仕様書・同解説JASS19陶磁器質タイル張り工事」に
刷毛引き工法が記載される。
2015年10月
一般社団法人超高圧洗浄タイル下地処理品質管理センター設立に至る
TQICの使命
安心安全で良質の
建築物をつくることは万人の願い
それを実現する為にTQICはベストを出して行動します。
一般社団法人 超高圧洗浄タイル下地処理(ハケ引き工法)品質管理センター
≪tiled base quality inspection control senter≫
一般社団法人 超高圧洗浄タイル下地処理品質管理i センター
≪tiled base quality inspection control senter≫
TQICの使命
安心安全で良質の
建築物をつくることは万人の願い
それを実現する為にTQICはベストを出して行動します。