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一般社団法人 超高圧洗浄タイル下地処理(ハケ引き工法)品質管理センター
≪TILED base quality inspection control senter≫
2016年4月改訂版
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■設立の目的
タイルの剥離・剥落事故の危険性は、全く何も下地処理をしない場合、施工後5
~10年前後が要注意期間と言われています。
いざ事が起これば、対人的な影響は言うまでもありませんが、復旧に関わる問題
や建造物の資産価値への影響には計り知れないものがあることは、関係者様にお
かれましては、当然ご承知の事柄と推察いたします。
さて、その対策として様々な方式が謳われましたが、現在一般的な工法として定
着したものに、超高圧洗浄による躯体表面を目あらしする方式があります。
この工法は、様々な厳しい品質検査を経て承認されたもので、一定の基準を厳守
した施工であれば、かなりの程度、剥離・剥落防止に効果があると認定されたもの
です。
超高圧洗浄のうち(株)アクアが開発した”ハケ引き工法”に関していえば、現在で
は、JASS19にも記載されている工法ですが、業者も増え、施工面積が増加する
にしたがって、一定の基準を厳守した施工をしているか確認してほしい、という要望
が(株)アクアに寄せられるようになりました。最も多いものが、切削傷跡はあるが、
触ると平滑なのだが…..というお問い合わせです。
以上のようなご質問は次第に、“基準厳守”を監視する機関を設けられないか?と
いう要望に代わってきました。そこで、(株)アクアとしても個々に応えることにも限界
がありましたので、2年間の準備期間を経て、品質検査を行う独立した機関を設け
ることになりました。
超高圧洗浄によるタイル下地処理の検査機関が設けられたことで、施工者様の
一抹の不安を、少しでも解消できれば望外の喜びです。
TILED BASE QUALITY INSPECTION CONTROL CENTER
一般社団法人 超高圧洗浄タイル下地処理(ハケ引き工法)品質管理センター(TQIC)
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TQICは5つの取り組みで、超高圧洗浄タイル下地処理工法の健全な
普及を図り、良質で安全安心な建物のストック形成のお手伝いをして参り
ます。
1、超高圧洗浄タイル下地処理の施工品質の検査
①切削傷転写特殊フィルムと切削溝の深さを測るデプスゲージと、
10mm升目に入る切削溝の数を計測する升目シートで検査し
ます。
②品質基準(サンプル)の提供をします。
③施工忘れがないか、綿密に検査します。
2、超高圧洗浄工法の品質向上と健全な普及啓蒙
工法の品質標準の普及啓蒙をします。
3、タイル下地処理の自主検査の標準化と普及
正しい自主検査の普及に努力します。
4、タイルの剥離・剥落防止技術の情報収集と交換
剥離・剥落情報の収集に努め関係者様に公開します。
5、超高圧洗浄の技能者の育成と認定
技能者の育成をして業界の施工力アップのお手伝いをします。
切削完了
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●TQICは品質基準を数値化して、等を使用した客観的な切削傷転写特殊フィルム
検査で、タイル下地処理の品質管理をいたします。
また、TQICの客観的な検査と、施工に関わる会社様の自主検査、すなわち役割分担
スクラム方式でベストの品質管理を目指します。
客観的なシステムでタイル下地処理の品質を管理
タイル下地処理の品質基準を数値化
デプスゲージ(深さ計)で
切削溝の深さを検査
升目測定シートで
切削溝本数を検査
切削傷転写特殊フィルム
で粗面率を検査
品質基準の履行の確認を行い
安心の品質の確保します
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切削傷転写特殊フィルム
升目測定シート
■切削傷転写特殊フィルムによる測定方法
⑴切削傷転写特殊フィルムによる品質検査とは
超高圧洗浄により粗面になったコンクリート面を、タイル接着にとって適度な粗面なのかどうかを、切削傷
転写特殊フィルム、及びデプスゲージ(深さ計)、升目シートで計測する方法です。
■ デプスゲージ(深さ計)による検査
ハケ引き工法の開発から、約10年が経過しました。施工面積は、延べ全国で400万㎡を超えております。
その間、幾度も大きな地震に見舞われました。その中でも最も大きな2011年3月11日の東日本大地震で
は、人的被害も甚大ですが、建物にも多くの被害が発生しました。その際の余震も各地で最大震度7を記録
するなどしましたが、しかしながら幸いにこのような災害にもめげずこの10年間、暫定基準を守った超高圧
洗浄工法(ハケ引き工法)を起因とする剥落事故は、1件も報告されませんでした。
施工面積実績から見て、試験場での経年劣化試験の結果が、10年間の無事故の実績として証明されたこ
とに、喜びを禁じえません。
⑵施工基準の決定について
超高圧洗浄では、①切削溝の本数の密度とともに、②その深さ、及び③線の幅が大きな性能判断規準と
なります。これらはつまるところタイル接着力強化のために最適な粗面を作ることを意味しますので、適切な
粗面が全体の面積に占める割合がどの程度なのかが重要であることになります。そこでTQICとしては、こ
の割合(粗面率)を最終的な判定基準として採用することにしました。粗面の割合が大きいほど接着力が増
すことになります。
10年間の蓄積データを基に、先行する判定方法(触診でざらつく程度、または1㎤内に溝が2本以上、そし
て超高圧吐出口先端の運行速度が3~4分、光沢度計測法等)を参考にして合否の対面積比の閾値(限界
値)を求めました。具体的には、適切な深さ以上の切削傷を写し取れる特殊フィルムで、切削傷を写し取りま
す。それを解析PCを用いて対面積比を求め、施工切削傷の合否の判断をいたします。
従来の判定基準による、目視や触診では、検査をする主体が人である限り、あいまいさは取り除けないし、
運行速度は職人の資質も関係してくる不確定要素があります。また高額な機器を用いた方法は現実的では
ありません。したがって、簡易でかつ数値化できる検査方法を確立することが、TQICにとって急務でした。
以上、実績(施工総㎡数と無事故実績)を基に導き出した、第三者が見ても納得のいく検査方法を、TQICと
して設定いたしました。
超高圧洗浄による切削溝
(切削溝の合計面積=粗面=の全体に対する割合が、
合否判定の基準)
■ 升目測定シートによる測定
■切削溝本数の測定方法
①切削施工残しが予測される個所及び施工
品質が心配される個所を重点的に検査を
します。
②測定ポイントに10㎜角の升目測定シートで
すべての升目で基準溝本数を確保している
かを検査をします。
※10mm角内の切削溝は2本以上(升目線上を含む)
升目測定シート検査重点箇所
■ 業者による自主検査
「自主検査」、説明するまでもなく自己で施工したものが、決められた品質
基準通りにできているかを確認するプロセス
合格切削サンプル
■検査ツール
・升目測定シート
・合格コンクリート切削サンプル
■検査時期
・一日の施工エリア・・・・・・作業当日に必ず行う。
■品質基準
・升目測定ゲージ(10mm升目)で、10mm内に切削溝本数が2本(升目線上も含む)以上
あるか確認をする。
・合格サンプルの切削溝の状態と実際に作業をした箇所を目視し、かつ触って確認する。
■検査ポイント
・施工残し箇所がないか、確認する。
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検査依頼
●検査時期は、躯体工事着手後切削施工面積が300㎡
前後になった時にご依頼ください。
●検査依頼は、検査日の10日前頃までにお願いします。●
検査日の2週間前までに依頼をお願いします。
●検査日の2週間前までに依頼をお願いします。
当日検査事前説明
●当日の検査開始前に現場管理者様立ち合いのもと、設
計図書により検査エリアと検査箇所数及び検査方法を
説明します。(当日の検査エリアは300㎡迄とします)
●切削傷転写特殊フィルム、升目測定シートとデプスゲージ
(深さ計)等の基準数値を説明します。
●検査時間は3時間前後必要となります。
品質検査の実施
●検査当日は、現場管理者様立ち合いのもと検査を実施
させて頂きます。
●検査は、切削傷転写特殊フィルム、デプスゲージ(深さ
計)及び升目測定シート、で行います。
エリア300㎡を対象に測定します。
※切削傷転写特殊フィルムによる粗面率の検査は数か
所を選び、行います。
※デプスゲージ(深さ計)は、 検査エリア300㎡で基準に
沿って10ヶ所の測定をします。
※升目測定シートは、切削施工残しが予測される個所
及び施工品質が心配される個所を重点的に検査をし
ます。
2回目検査(任
意)
●施工品質検査において、是正工事が多く発生した場合の
再検査です(任意)
●TQICは、検査報告書を2週間以内に提出します。
検査報告書提出
※報告書の構成(現場単位で変更有)
・表紙・検査総合評価表・チェックシート・現場写真
・設計図書(検査箇所、是正個所図示)
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■育成の原点
超高圧洗浄の機器は、超高圧水(150Mpa~200Mpa)を使用して目あらしをする為、
取り扱い方によっては、人命にかかわる危険が同居しているのが現状で、取り扱いに
ついての基本を十分認知して現場作業をするのが必須となります。
以上から、理論と実技両面について当センターの研修システムにより、安全な現場作業
とルールについて講習をしています。
■ 技能者育成プログラム
①超高圧洗浄タイル下地処理の必要性の理論習得
②超高圧洗浄タイル下地処理の品質基準と自主検査に関する知識の習得
③超高圧洗浄に関わる安全衛生の知識と運用
④超高圧洗浄機器の性能及び取り扱いとメンテナンスに関する知識の習得
◆講習修了者には、当センターが認定したことを証明する「講習修了書」を発行
します。
超高圧洗浄タイル下地処理技能
講習修了証
1.この講習修了証は、超高圧洗浄機によるタイル下地
処理工法の講習を全て修了したことを証明するもの
である。
青木太郎
2.この講習を修了していない者の機材の操作を禁ずる。
Aoki tarou
修了証NO
生年月日
住
所
交
付
発行元
3.この講習修了証は、施工時には常に携帯しなければ
ならない。
12345678
昭和oo年oo月0日
川崎市多摩区三
田2-4-4
2015年12月1日
一般社団法人 超高圧洗浄タイル下地処理品質管理センター
TQIC
東京都町田市小山町4353 H-02
042-700-1322
一般社団法人 超高圧洗浄タイル下地処理品質管理センター
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タイルの剥落事故を絶対に起こさないために
■ タイルは、JASS19に記載されている注意点を忠実に守り施工すれば、簡単に剥離するものでは
ありません。経年劣化だとか寒暖の差が大きいから、などと言っても、実際剥離事 が起きて多大
の損失が発生した場合、それが言い訳にしか過ぎないことは、一度経験をした方には、その通りと
うなづかれるでしょう。
■ “タイルは決して剥離させない!” をスローガンに、当センターでは、超高圧洗浄 以外の多くの守る
べき 施工上の約束事を、皆さんに訴えたいと思います。
★剥離防止の対策は、きちんとやっていますか?
●躯体面に埃を乗せたまま、施工はしていませんか?
●吸水調整剤は5倍液できちんと施工していますか?
●外気温が4度C以下なのに、張り付け作業は行って
いませんか?
●バイブのかけ方は、きちんとされていますか?
●マグサや、出隅部分の左官補修はきちんとされて
いますか?
●目違い部分の左官補修時に、擦り切れにしてドライアウト
を起こしていませんか?
●タイルの裏足に、貼り付けモルタルは十分充填されて
いますか?
以上ことをきちんと守るだけでも、かなり剥離率は下がります。しかし、以上のことに加えて、
なんといっても、コンクリート躯体面の下地処理の超高圧洗浄を行えば、タイルの剥離率は限りなく
ゼロに近づきます。それは実験室のデータと、数多くの実績が証明しています。
★しかしながらせっかく超高圧洗浄工事を導入しても、当該業者の技量が確かなものでなければ
無駄な 導入ということになります。
★タイル剥離は決してあってはならないことを誓い、アクアテック工法(ハケ引き工法)を開発した
私共 はここに、施工業者の品質管理を主業務とする、管理センターを立ち上げることに しました。
一般社団法人 超高圧洗浄タイル下地処理(ハケ引き工法)品質管理センター(TQIC)
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TQICの概要(ティークイック)
名 称
一般社団法人 超高圧洗浄タイル下地処理(ハケ引き工法)品質管理セン
ター(TQIC)
理事長
新
所在地
東京都町田市小山町4353 H-02
連絡先
Tel 042-700-1322
HP/e-mail
設 立
庄
謙
http://tqic.p-kit.com/
Fax 042-700-1323
[email protected]
2015年10月30日
超高圧洗浄タイル下地処理品質検査・施工指導
事業内容
技能者育成・工法普及啓蒙
■当センタ―設立までの経緯
2005年4月
(株)アクアが超高圧洗浄機MJ2000をタイル下地処理向けに、改良依頼
2007年8月
(株)アクア、タイル下地処理向けとしてMJ2000 販売開始
2007年11月
(株)アクア MJ2000による”ハケ引き工法”を開発
2007年11月
同工法を”アクアテック工法”と名付け、各種技研に、工法の認証試験を
依頼
2009年5月
各種技研の判断を参考に、現在の判定基準の基礎となる品質基準を
策定
2009年8月
ハケ引き工法の施工基準書の最終版を作成
2013年7月
「建築工事標準仕様書・同解説JASS19陶磁器質タイル張り工事」に
ハケ引き工法が記載される。
2015年10月
(社)超高圧洗浄タイル下地処理(ハケ引き工法)品質管理センター設立
TQICの使命
安心安全で良質の
建築物をつくることは万人の願い
それを実現する為にTQICはベストを出して行動します。
一般社団法人 超高圧洗浄タイル下地処理(ハケ引き工法)品質管理センター
≪tiled base quality inspection control senter≫
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