兵庫県朝来市 - 岡山大学 情報統括センター

第1回地域経済成長戦略会議
平成25年5月30日
地域経済成長のための
まちづくり構造改革
朝来市バージョン
岡山大学大学院
社会文化科学研究科・経済学部
中村良平
©Ryohei Nakamura, Okayama University
地域経済の構造的問題
• 自治体(市町村)は、「住みやすいまち」「働けるまち」「訪れたいまち」を目指し
て、まちづくりの有効な政策を考え、施策を実施していく必要性がある。
• しかしながら、かねてから多くの市町村では、産業振興、雇用創出、所得向上、
購買力拡大(中心市街地問題)など、地域活性化あるいは地域振興に関わる
施策の効果に問題を抱えてきた。
• 現実の経済を見ると、
 地域の消費が活発でも、その効果が地域経済に還元されない。
 公共事業で関連産業への波及効果を期待したが、地域経済には恩恵がな
い。
 工場の出荷額は増えているのに、地域の所得があまり増えていない。
 生産需要があっても地域の所得や雇用が思うように増えない。
• こういった現象が生まれるのは、地域経済におけるヒト・モノ・カネの流れ(循
環)に問題があるのではないだろうか?
• 地域経済に、漏れの部分が大きい可能性がある。
なぜ地域構造改革か!
• 地域経済の構造を変えずして地域の自立と持続可能はない。
• いくら波及効果分析をしても、それ以上のことは出てこない。
• 地域の課題が提起されても、何をどの様に変えれば、地域経済が
具体的にどのように変化するのか分からない。
• それでは、地域は変わらない。
• 地域の中でのつきあいの仕方、地域の外とのつきあいの仕方を変
えること。
• 経済的に言うと、産業間(BtoB)の取り引き、産業と消費者(BtoC)
の関係を変えないと行けない。
• どの様に変えるのが地域にとって望ましいのか、それが真の「まち
づくり」である。
• 地域の資源を使って、どの様に変えていくことができるかを考える。
得られた所得は地域内で循環しているか
1)どこで消費がなされているか
• 域外の大型量販店で消費
• インターネットで消費
これは楽天本社の収入、つまり東京の企業所得
• イオンで消費
売上金の多くは千葉の本社へ送金され、千葉の企業所得となる
そこで全国店舗対象にした投資を決定
2)所得の空間移動
• 工場出荷額の一部が本社へ間接費用として送金
• 子供への仕送り 60万円/年×延べ1千人(250人×4学年)=6億円
3)貯蓄部分が域内で再投資されているか
• 銀行預金が東京コール市場で運用
• 地方交付税が大都市部へ環流
• これを銀行の預貸比率でチェック!
中間需要1・2・3・4
需要
供給
域内での中間需要
自給部分
移入部分
域内での最終需要
自給部分
移入部分
域外からの
需要(移出)
中間投入1
中間投入2
中間投入3
中間投入4
土地:場所
(地代)
労働:人
(人件費)
資本:設備
(資本減耗費)
を大きくし、
を小さくすると、地
域への波及効果は
大きくなる
産業を2つに分ける
• 域外市場産業(基盤産業)
域外を主たる販売市場とした産業で、移出産業といわれ、一般に農林
漁業、鉱業、製造業、宿泊業、運輸業(特に水運)が該当するが、大都
市では一部のサービス業も移出産業として成立している。所得の源泉
となることから基盤産業とも定義される。
• 域内市場産業(非基盤産業)
域内を主たる販売市場としている産業で、建設業、小売業、対個人サー
ビス、公共的サービス、公務、金融保険業(支店、営業所)、不動産業な
どが該当する。上の基盤産業によって外貨が獲得され、そこから派生
需要で生まれる産業であることから非基盤産業とも言われる。
[基盤産業就業者]→[非基盤産業就業者]
朝来市地域経済の基本構造
域外の部品メーカー
原材料の移入
中間財の移入
本 社
域外市場産業
サービスの移入
108,141
百万円
大企業の工場
域内市場産業
中小製造業
商業・サービス業等
域内需要
財の移出
財の移出
建設業
農林水産業
観光産業
公共事業
地産地消
政 府
納税
所得移転
投資 ← 貯蓄
域
内
消
費
家計(住民)
域外消費
地域構造改革のステップ
地域経済構造分析
©Ryohei Nakamura, Okayama University
Ⅰ) 地域経済の設定・・・・・対象圏域
Ⅱ) 地域経済の状況・・・・・人口、雇用、所得、税収
Ⅲ) 地域経済構造の識別・・・・・雇用吸収、所得獲得
付加価値創出
Ⅳ) 地域経済構造の特徴・・・・・産業構造と成長性、
効率性、安定性
Ⅴ) 地域経済の連関構造:循環と漏出
・・・・・財貨・サービスの流れ
産業連関や漏出の検証
Ⅵ) 地域経済の対応・・・・・政策シミュレーション
地域経済・産業政策
Ⅰ)地域経済の設定
豊岡市
養父市
丹波市
宍粟市
篠山市
姫路市
2005年(平成17年)4月1日、朝来郡生野町、和
田山町、山東町、朝来町四町が合併し、朝来市
となる
©Ryohei Nakamura, Okayama University
6.1 %
1.036
0.979
3.0 %
0.899
10.5 %
0.942
7.7%
1.041
(従業÷常住)就業者
常住就業者
14,974人
1.1 %
都市吸引性・拠点性の変化
1.02
1.00
0.98
0.96
0.94
0.92
0.90
1970
1975
1980
朝来市
1985
養父市
1990
1995
丹波市
©Ryohei Nakamura, Okayama University
2000
2005
2010
宍粟市
総務省 国勢調査
Ⅱ)地域経済の状況
人口の長期的動向
50,000
45,000
40,000
35,000
30,000
25,000
20,000
15,000
10,000
5,000
0
'47
'50
'55
'60
'65
和田山町
'70
'75
朝来町
'80
生野町
'85
'90
'95
'00
'05
'10
山東町
©Ryohei Nakamura, Okayama University
総務省 国勢調査
人口の長期的変動
1,000
0
47-50
50-55
55-60
60-65
65-70
70-75
75-80
80-85
85-90
90-95
95-00
00-05
05-10
-1,000
-2,000
-3,000
-4,000
-5,000
朝来市
中心部(和田山)
周辺部
©Ryohei Nakamura, Okayama University
総務省 国勢調査
自然増減:出生と死亡
500
400
300
200
100
0
'79 '80 '81 '82 '83 '84 '85 '86 '87 '88 '89 '90 '91 '92 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 '00 '01 '02 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10 '11
-100
-200
自然増加数
出生者数
死亡者数
©Ryohei Nakamura, Okayama University
総務省 住民基本台帳
社会増減:転入と転出
2,000
1,500
1,000
500
0
'79 '80 '81 '82 '83 '84 '85 '86 '87 '88 '89 '90 '91 '92 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 '00 '01 '02 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10 '11
-500
社会増加数
転入者数
転出者数
©Ryohei Nakamura, Okayama University
総務省 住民基本台帳
朝来市の地域間人口移動(2005~2010)
400
転入者数:2,427人
転出者数:3,060人
350
300
250
200
150
100
50
0
人
転入者数
転出者数
©Ryohei Nakamura, Okayama University
2010年 総務省 国勢調査
産業別の年齢構成
医療,福祉
教育,学習
生活関連サ,娯楽業
宿泊業,飲食サ
学研,専門・技術サ業
金融・保健・不動
卸小売業
情報通信運輸エネ
製造業
建設業
農林鉱業
0%
10%
20%
30歳未満
30%
30歳代
40%
40歳代
50%
50歳代
60%
70%
80%
90%
100%
60歳以上
2010年 総務省 国勢調査
完全失業率 2010年
8%
7%
6%
5%
4%
3%
2%
1%
0%
神姫尼明西洲芦伊相豊加赤西宝三高川小三加篠養丹南朝淡宍加た猪多稲播市福神太上佐香新
戸路崎石宮本屋丹生岡古穂脇塚木砂西野田西山父波あ来路粟東つ名可美磨川崎河子郡用美温
市市市市市市市市市市川市市市市市市市市市市市市わ市市市市の川町町町町町町町町町町泉
市町
市
町
じ
市
2010年 総務省 国勢調査
市町村の個人所得分布
300
41
250
一
人 200
あ
た
り 150
所
得
(
万
円 100
)
34
39
27
44
37
35 37
34
36
35
52
36
35
45
39
36
34
38
33
37 38
43 38 33
39 38
31 40
42
37
37
36
37
41
43
36 45
45 41 37
50
0
神姫尼明西洲芦伊相豊加赤西宝三高川小三加篠養丹南朝淡宍加た猪多稲播市福神太上佐香新
戸路崎石宮本屋丹生岡古穂脇塚木砂西野田西山父波あ来路粟東つ名可美磨川崎河子郡用美温
市市市市市市市市市市川市市市市市市市市市市市市わ市市市市の川町町町町町町町町町町泉
市町
市
町
じ
市
万円/人、2011年度
課税者所得
年金給付
個人所得の推移(課税者当たり)
3,600
3,400
3,200
3,000
2,800
2,600
2,400
1997
1998
1999
2000
2001
2002
朝来市
2003
2004
養父市
2005
2006
宍粟市
2007
2008
2009
2010
2011
市町村の地方税収(人口当たり)
250
200
(
1
人
150
当
た
り
税
収 100
千
円
)
50
0
神 姫 尼 明 西 洲 芦 伊 相 豊 加 赤 西 宝 三 高 川 小 三 加 篠 養 丹 南 朝 淡 宍 加 た
戸 路 崎 石 宮 本 屋 丹 生 岡 古 穂 脇 塚 木 砂 西 野 田 西 山 父 波 あ 来 路 粟 東 つ
市 市 市 市 市 市 市 市 市 市 川 市 市 市 市 市 市 市 市 市 市 市 市 わ 市 市 市 市 の
市
市
じ
市
2010年度
©Ryohei Nakamura, Okayama University
1人当たり地方税収の推移
180
160
140
(
1
人
当
た
120
り
税
収
千
円 100
)
80
60
1996
1997
1998
1999
2000
2001
朝来市
2002
2003
丹波市
2004
2005
宍粟市
©Ryohei Nakamura, Okayama University
2006
2007
2008
2009
2010
Ⅲ)地域経済構造の識別
域外市場産業
400
輸移出
輸移入
域際収支
300
200
千
円
・
人 100
0
非
鉄
金
属
-100
卸
売
・
小
売
業
衣
服
・
他
の
既
製
品
そ
の
他
の
金
属
製
品
電
子
部
品
そ
の
他
の
食
料
品
電
力
麺
・
パ
ン
・
菓
子
印
刷
・
製
版
・
製
本
ガ
ス
・
石
油
機
器
・
暖
厨
化
学
基
礎
製
品
一
般
産
業
機
械
運
輸
そ
の
他
の
一
般
機
械
産
業
用
電
気
機
器
鉄
鋼
金
融
・
保
険
他
の
対
事
業
所
サ
-200
朝来市産業連関表(2009年)72部門
雇用吸収産業
3500
3000
2500
2000
1500
1000
500
0
2010年 総務省 国勢調査、従業地就業者
国勢調査(2010年)
製造業の雇用吸収力
900
800
700
600
500
400
300
200
100
0
金
属
製
品
食
料
品
繊
維
工
業
電
気
機
械
生
産
用
機
械
は
ん
用
機
械
化
学
工
業
飲
料
・
た
ば
こ
・
飼
料
非
鉄
金
属
ゴ
ム
製
品
プ
ラ
ス
チ
ッ
ク
製
品
電
子
部
品
・
デ
バ
・
回
路
パ
ル
プ
・
紙
・
加
工
家
具
・
装
備
品
木
材
・
木
製
品
窯
業
・
土
石
製
品
鉄
鋼
業
©Ryohei Nakamura, Okayama University
業
務
用
機
械
情
報
通
信
機
械
印
刷
・
同
関
連
そ
の
他
の
製
造
業
輸
送
用
機
械
石
油
・
石
炭
製
品
な
め
し
革
・
毛
皮
2009年 総務省 経済センサス
所得創出産業
400
350
300
250
200
150
(
1
人
当
た
り
付
加
価
値
額
千
円
/
人
)
100
50
0
住
宅
賃
貸
料
卸
売
・
小
売
業
電
力
教
育
・
研
究
公
務
金
融
・
保
険
医
療
・
保
健
社
会
保
障
・
介
護
他
の
金
属
製
品
他
の
対
事
業
所
サ
運
輸
建
築
及
び
補
修
電
子
部
品
印
刷
・
製
版
・
製
本
衣
服
・
他
の
既
製
品
不
動
産
他
の
対
個
人
サ
精
穀
・
麺
・
パ
ン
・
菓
子
そ
の
他
の
食
料
品
公
共
事
業
朝来市産業連関表(2009年)72部門
Ⅳ)地域経済構造の特徴
©Ryohei Nakamura, Okayama University
Ⅴ)地域経済の連関構造:
循環と漏出
朝来市 非鉄金属製造部門の産業連関構造
市内外総
需要の内
35.2 % が
移入
91.4% が
移入
52.1 % が
移入
73.7 % が
移入
中間投入
市外需要
市内外総需要
非鉄金属
(30.6 億円)
37.0 %
鉱業品
(9.4 億円)
域外から移入
(63 億円)
移出額
11.4 %
運輸部門
(4.2 億円)
(82.5 億円)
域内産出額
総需要の64.7 %
(82.7 億円)
5.1 %
再生資源回収
(4.0 億円)
4.8 %
雇用者所得
(5 億円)
全体の6.1 %
付加価値率 18.6 %
付
加
価
値
部
門
市内4番目の生
産額(産出額)
4.3 % のシェア
朝来市 衣服・その他繊維製造部門の産業連関構造
市内外総
需要の内
99.6 % が
移入
22.6 % が
移入
70.8 % が
移入
50.2 % が
移入
中間投入
市外需要
市内外総需要
繊維製品
(15.0 億円)
20.2 %
衣服製品
(11.5 億円)
域外から移入
(21.7 億円)
移出額
15.5 %
化学最終製品
(6.9 億円)
(72.6 億円)
域内産出額
総需要の75.6 %
(74.3 億円)
9.3 %
卸小売業
(5.6億円)
7.6 %
雇用者所得
(17.4 億円)
全体の23.4 %
付加価値率 34.0 %
付
加
価
値
部
門
市内6番目の生
産額(産出額)
3.8 % のシェア
消費の流入と流出
180
福崎町
160
朝来市
一
人
当
た
り
小
売
販
売
額
(
万
円
)
140
豊岡市
120
神戸市
姫路市
100
養父市
伊丹市
西宮市
80
芦屋市
60
40
100
130
160
190
220
250
280
310
1人当たり所得(万円)
小売り販売額は平成19年(商業統計)、他(住民人口、課税者所得、年金など)は平成21年度の値。
信金信組の預貸比率など地域経済循環指標について
0.80
0.70
0.60
0.50
0.40
0.30
0.20
0.10
0.00
京
都
信
用
金
庫
京
都
中
央
信
用
金
庫
京
都
北
都
信
用
金
庫
神
戸
信
用
金
庫
2011年度
姫
路
信
用
金
庫
播
州
信
用
金
庫
兵
庫
信
用
金
庫
尼
崎
信
用
金
庫
日
新
信
用
金
庫
但
馬
信
用
金
庫
西
兵
庫
信
用
金
庫
岡
山
信
用
金
庫
水
島
信
用
金
庫
津
山
信
用
金
庫
玉
島
信
用
金
庫
備
北
信
用
金
庫
貸出/預金
吉
備
信
用
金
庫
日
生
信
用
金
庫
備
前
信
用
金
庫
き
の
く
に
信
用
金
庫
滋
賀
中
央
信
用
金
庫
十
三
信
用
金
庫
新
宮
信
用
金
庫
摂
津
水
都
信
用
金
庫
大
阪
厚
生
信
用
金
庫
大
阪
市
信
用
金
庫
大
阪
商
工
信
用
金
庫
大
阪
信
用
金
庫
大
阪
東
信
用
金
庫
大
福
信
用
金
庫
有価証券/預金
有価証券には、国債、地方債、社債などが含まれる。
但
陽
信
用
金
庫
淡
路
信
用
金
庫
中
兵
庫
信
用
金
庫
Ⅵ)経済効果シミュレーション
Ⅶ)経済構造改革シミュレーション
©Ryohei Nakamura, Okayama University
問題意識
• 波及効果の額を見て、満足してはいけない。一見大きそうではあるが、もっと
大きくできる可能性があるのではないか。それには、地域内と外との連関構造
を変えることで達成できるかもしれない。
• 波及効果の効果は何処に帰属しているのか? 一部に偏っていないか。
• 現状調査からSWOT分析で強みと弱みと見つけ、強みはそれを更に強くし、弱
みを克服することがしばしば提案される。しかし、これは単線的思考!
• 低いところを上げる。高いところをもっと高める。伸びているところをもっと伸ば
す。これは誰でも考えること。これでは地域は変わらない。
• 弱い部分と強い部分をつなぐことが必要! これが地域構造改革。
産業連関表(分析)単体は、ケインズ経済の需要主導の考え方で、短期型モデルであ
る。つまり、そこでは産業構造は変わらないと言うことが前提となっている。こういうこと
で、産業構造を所与とした分析が多かった。しかし、域内最終需要の構造は同じとして
も、いまの投入構造(投入係数)や移入構造(移入係数)を変えてみると、どのような地域
経済(付加価値額)になるかをシミュレーションすることはできる。そういうシミュレーション
実験を積み重ねて、持続可能な地域経済システムを見出していく。
地域産業連関構造のシミュレーション
• 民間消費や公共投資、移出など最終需要が変化したときの
波及効果を調べる。
• しかし、これではどこまで行っても新たな地域産業構造を見い
だすことはできない。
• やるべきことは、どのような地域産業連関構造が、もっとも地
域経済を浮揚させるかというシミュレーションである。
製造業のアウトソーシングで、もっと域内企業を活用した場合、循環効
果はどうなるか → サービス業の移入係数を変える
ほとんど全て域外に移出していた一次産品(特に、魚介類)の一部を地
域で加工して出荷したときの循環効果と雇用創出効果 → 食品加工部
門の新設
個人消費の域外流出を防ぐ効果は → 消費財の移入係数の変化
1.域外マネー獲得のシミュレーション
(1) 新たな企業立地による経済波及効果(企業誘致)
(2) 新たな産業育成による経済波及効果
2.域内マネー循環のシミュレーション
(1) 市内取引の拡大による経済波及効果(域内調達率向上)
これは同時に域外へ流出するマネーを縮小するシミュレーションで
もある。
(2) 市内供給量の増加(異業種による農業参入、特産品開発)
(3) 市内取引の拡大による経済波及効果(観光業の振興)
(4)個人消費の市外流出の縮小
(5)市内企業の流出防止
国内製造から海外移管へ進む中、今後、市内企業が撤退する可能性も
想定され、市外流出阻止に向けた取り組みが求められる。そこで、現時点
で市内企業が市内にどれくらいの経済波及効果をもたらしているかを計
測し重要度を洗い出す。