面瀬だより 2011年8月18日 日本ホスピス在宅ケア:黒田裕子 ―東日本大震災日本ホスピス在宅ケアボランティア活動報告― 発行責任者:中川愛子 最後まで仮設住宅の抽選に漏れていた8世帯のご家族の 入居先が全員決定しました。その時、面瀬中学校避難所の体 育館は、喜びの涙と感動で満ち溢れました(2011.8.15) 5月中旬から始まっていた仮設住宅入居申し込みに当選した人達が次々と去って 行く中で、いつまでも当選しない方々の不満といらだちが避難所内を充満していまし た。3回も4回も抽選から外れ「もうどうでもいいや・・・」というあきらめムードがピーク に達した矢先、「全員当選!!」のニュースは「やった!!」という歓声と共に、大泣 きする声が重なり、喜びと感動の波紋が体育館にいた全ての人の心に伝わり、館内 は騒然となりました。 被災者の方々・気仙沼市職員・東京都江戸川区職員・そして私達日ホスのスタッフ は、午後9時の消灯時刻が過ぎてもその喜びと感動は消え失せることなく、その日は 眠れぬ夜となりました。 次の日、「日本のマザーテレサ」と称されている黒田裕子さんから、祝電と気仙沼で 一番おいしいと言われているケーキとスイカが届き、皆さんで喜んで頂きました。そ の味は何とも言えない格別な味でした。そのおいしさと喜びを共有できた日ホスの私 達にとっても最高に嬉しい感動の日となり、生涯忘れられない思い出となりました。 【スタッフ紹介】 藤田アイ子:気仙沼在住 7/5より参加 看護師 中川愛子:日ホス 面瀬中学校避難所リーダー 仮設住宅地域担当責任者 看護師 本部より、派遣の看護師、介護福祉士など1~5名
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